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【発明の名称】 釦掛止用治具
【発明者】 【氏名】下山 次弘

【要約】 【課題】本発明は、衣類に適宜縫着した釦を釦孔に容易に、且つ能率的に掛止できるようにした釦掛止用治具に関するものである。

【解決手段】周縁部に直線状壁部13、13及び円弧状壁部14を夫々設けた金属製の細幅状薄板15並びに同板15に固定した細幅状固定板17を介して釦保持用部材11を形成すると共に、両縁部に直線状の壁部25、25を有する金属製の細幅状薄板26と同薄板26に固定した細幅状固定板28を介して釦係止用部材23を形成し、前記釦保持用部材11及び釦係止用部材23の組合わせにより、釦7の釦孔8への掛止を容易に行うように構成したもので、釦掛止用治具10の釦孔8内への挿入並びに釦7の把持、係止及び釦孔8外側への釦7の引き出し、更に釦孔8外側における釦7の係止解除等を容易に行うことができ、釦掛止作業を迅速に行うことによって、縫製作業能率の向上に寄与できるようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周縁部に直線状壁部13、13及び円弧状壁部14を夫々設けた金属製の細幅状薄板15並びに同板15に固定した細幅状固定板17で釦保持用部材11を形成すると共に、両側縁部に直線状の壁部25、25を有する金属製の細幅状薄板26と同薄板26に固定した細幅状固定板28で釦係止用部材23を形成し、前記釦保持用部材11及び釦係止用部材23の組合わせにより、釦7の釦孔8への掛止を容易に行うように構成したことを特徴とする釦掛止用治具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類に適宜縫着した釦を釦孔に容易に掛止できるようにした釦掛止用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類の前立などに縫着した釦を釦孔に係止する場合は、その都度手作業にて係止するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って非常に多くの枚数の縫製された衣服について、1枚の衣服毎に多数の釦を釦孔に夫々掛止する作業は、煩雑で多くの手数を要し、その結果縫製作業能率の低下を招く欠点があった。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、上記の問題点を解決するために、周縁部に直線状壁部13、13及び円弧状壁部14を夫々設けた金属製の細幅状薄板15並びに同板15に固定した細幅状固定板17で釦保持用部材11を形成すると共に、両縁部に直線状の壁部25、25を有する金属製の細幅状薄板26と同薄板26に固定した細幅状固定板28で釦係止用部材23を形成し、前記釦保持用部材11及び釦係止用部材23の組合わせにより、釦7の釦孔8への掛止を容易に行うように構成したことにより、釦掛止用治具10の釦孔8内への挿入並びに釦7の把持、係止更に釦孔8への釦7の掛止作業等を迅速に行うことによって、縫製作業能率を顕著に向上し得るようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図13〜図14において、1はパンツで、2は前立部、5は上側前立部、6は下側前立部、7は釦、8は釦孔である。
【0006】図1〜図11は、本発明に係わる釦掛止用治具の第1実施例を示したもので、10は釦掛止用治具、11は釦保持用部材、23は釦係止用部材である。
【0007】前記釦保持用部材11は、図1〜図2の如く、周縁部に直線状壁部13、13及び円弧状壁部14を夫々設けた金属製の細幅状薄板15と、同壁13、13間で且つ同薄板15の裏面側に固定した金属製の細幅状固定板17との組み合わせにより、形成するようにしてある。
【0008】尚、図2において、18は、前記固定板17の先端部に形成した湾入型の円弧状ガイド部であり、更に前記の円弧状壁部14及びガイド部18は、夫々釦7の外周縁と略同一か、若しくは釦7の直径よりも若干直径の大きい寸法の円弧で形成するようにしてある。
【0009】19は細幅状薄板15の先端部に形成した釦7の保持用嵌合部で、円弧状の壁部14と円弧状ガイド部18で囲まれた部分で形成するようにしてあり、20はネジ21のネジ孔で、22はメネジである。
【0010】また前記釦係止用部材23は、図3〜図4の如く、両側縁部に直線状の壁部25、25夫々設けた金属製の細幅状薄板26と、同直線状壁部25、25間で、且つ同薄板26の表面側に固定した金属製の細幅状固定板28との組み合わせにより、形成するようにしてある。
【0011】尚、前記固定板28の先端部には、湾入型の円弧状に形成した円弧状ガイド部30を設けてあり、且つ同ガイド部30の円弧は、釦7の円周と略同一若しくは若干直径の大きい寸法の円弧で形成するようにしてある。
【0012】また前記の細幅状薄板15、26及び細幅状固定板17、28の夫々の幅は、釦孔8の長手方向の長さ(寸法)に比べて若干幅狭に形成するようにしてあり、更に釦掛止用治具10を釦孔8内に容易に挿通できるようにしてある。
【0013】更に図3〜図4において、32は細幅状薄板26の先端部に形成した円弧状係止部で、適宜の湾入型凹状曲線で形成するようにしてあり、且つ同円弧状係止部32を介して後述の如く、釦7を係止するようにしたものである。
【0014】35は細幅状固定板28に設けた長孔で、ネジ21を同孔35に挿通するようにしてあり、且つ長孔35を介して固定板17、即ち釦保持用部材11の前後方向における微少な摺動を可能としたものである。
【0015】尚、図1及び図11の如く、細幅状薄板15に設けた直線状壁部13、13間の寸法幅よりも細幅状薄板26に設けた直線状壁部25、25間の寸法幅の方を若干広幅とし、且つ直線状の壁部25,25と細幅状固定板28間の隙間部35、35内に前記細幅状薄板15に設けた直線状壁部13、13を挿入、支持されるようにしてある。
【0016】次いで前記釦掛止用治具10を用いて釦掛け作業を行う場合の作業手順について、以下述べる。先ず釦掛止用治具10を図5の如く、上側前立部5の釦孔8に向かって前進させ、同孔8内に差し込む、即ち同治具10の先端部である細幅状薄板15の円弧状壁部14を釦孔8内に差し込むのである。
【0017】次いで図6〜図8の如く,釦保持用嵌合部19内に釦7を嵌合し、更にネジ22に指を係止させて細幅状薄板15,17を図9の如く一体的に後退させ、釦7を釦保持用嵌合部19内に係止させるのである、即ち釦7を細幅状薄板26の先端部に形成した円弧状係止部32側に係止、保持させるのである。
【0018】次いで釦掛止用治具10を図9の如く、上側前立部5の釦孔8外に後退させる、即ち釦7を上側前立部5の釦孔8の外側に引き出して表出させ、次いで図10の如く、ネジ22に指を係止させて細幅状薄板15,17を元の位置へ一体的に前進させて釦7の係止を解除し、釦7を釦孔8に係止させるのである。
【0019】尚、第12図は、釦掛止用治具の第2実施例を示したもので、50は釦掛止用治具、51は支持板、52は釦7の係止部で、支持板51の先端部を逆コの字状に折り曲げて形成したものであり、53は湾入型の凹状部、55は凹部である。
【0020】従って上記釦掛止用治具50を用いて前述同様に釦7を釦孔8に掛止するには、前記係止部52の凹部55内に釦7を挿入、支持した状態で前述同様に釦7を釦孔8側に掛止することができるようにしたものである。
【0021】なお、本発明に係わる釦掛止用治具10,50について、釦7を釦孔8に掛止する際、パンツの事例について述べたが、パンツ以外に例えば釦付きのシャツなど、釦孔及び釦付きの各種の衣類についても適応できることは勿論である。
【発明の効果】
【0022】
【発明の効果】本発明は上述の如く、周縁部に直線状壁部13、13及び円弧状壁部14を夫々設けた金属製の細幅状薄板15並びに同板15に固定した細幅状固定板17を介して釦保持用部材11を形成すると共に、両縁部に直線状の壁部25、25を有する金属製の細幅状薄板26と同薄板26に固定した細幅状固定板28を介して釦係止用部材23を形成し、前記釦保持用部材11及び釦係止用部材23の組合わせにより、釦7の釦孔8への掛止を容易に行うように構成したもので、釦掛止用治具10の釦孔8内への挿入が容易であり、且つ釦孔8の内側における釦7の把持、係止及び釦孔8外側への釦7の引き出し、更に釦孔8外側における釦7の係止解除等を容易に行うことができ、釦掛止作業を迅速に行うことによって、縫製作業能率の向上に寄与できるようにしたものである。
【出願人】 【識別番号】000001339
【氏名又は名称】グンゼ株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月25日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−239531
【公開日】 平成11年(1999)9月7日
【出願番号】 特願平10−89194