| 【発明の名称】 |
荷物管理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】淺井 泰夫
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| 【要約】 |
【課題】設備、配線を複雑化することを抑止しつつ、集合住宅の各室で荷物管理ボックスへの着荷案内情報を随時入手可能であり、インターホン機能を阻害することもない荷物管理装置を提供すること。
【解決手段】宅配ボックス1内のコントローラ(制御用のコンピュータ)7は、着荷状況を知らせるための着荷案内情報を所定のTVチャンネルのTV放送信号の形式に変換して集合住宅のTV電波共同受信網21に発信する。このようにすれば、各室の居住者は、自室のTV受像機により極めて簡単に着荷状況を確認できる。また、この着荷情報案内方式は、TV電波共同受信網21の端末の一つを宅配ボックス1に延長し、宅配ボックス1にTV情報発信手段6を設けるだけでよいので、きわめてローコストとなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数チャンネルのTV放送信号を共用通信ケーブルを通じて集合住宅内の各室に分配するTV電波共同受信網と、それぞれ施錠、解錠可能な扉を有する宅配物収納用の多数の収納室を有する宅配ボックスとを備える荷物管理装置において、前記宅配ボックスは、前記宅配ボックスへの外部からの荷物の着荷時に、前記宅配ボックスに入力される着荷先の室番号を示す室番号情報並びに前記着荷を示す着荷情報を含む着荷案内情報を所定のTVチャンネルのTV放送信号の形式に変換して前記TV電波共同受信網へ放送するTV情報発信手段を備えることを特徴とする荷物管理装置。 【請求項2】請求項1記載の荷物管理装置において、前記TV情報発信手段は、前記着荷案内情報を前記TV電波共同受信網の空きTVチャンネルに放送することを特徴とする荷物管理装置。 【請求項3】請求項1記載の荷物管理装置において、前記TV情報発信手段は、前記建物の管理に関する建物管理情報を前記着荷案内情報とともに放送することを特徴とする荷物管理装置。 【請求項4】請求項3記載の荷物管理装置において、前記宅配ボックスは電話線を通じて外部の宅配ボックス管理センターにデータ授受可能に接続され、前記宅配ボックス管理センターは、前記宅配ボックス及び前記TV電波共同受信網を通じて前記集合住宅の各室に前記建物管理情報を放送することを特徴とする荷物管理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マンションなどの玄関ホールに設けられる荷物管理装置に関し、特にこの荷物管理装置への荷物の着荷を居住者に迅速に知らせる技術に関する。 【0002】 【従来の技術】マンションなどの集合住宅では、収納品収納用の多数の鍵付き収納室をもつ宅配ボックスを玄関ホールに設けることが一般的となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の宅配ボックスでは、各居住者は自己への着荷品の有無を随時知りたいという強い要望をもっている。そのためには従来、各居住者がそれぞれ玄関ホールまで降りて、荷物管理ボックスのディスプレイを操作して、その着荷状況をなんども確認するしかなかったが、このようなことは、荷物管理ボックスの周辺がいつも混雑することになり、かつ、待ち時間を含めて多くの時間が無駄となってしまうという不具合を生じてしまう。 【0004】もちろん、各室と宅配ボックスとを結ぶ有線通信網を新設したりすれば、各居住者は随時着荷状況を知ることができるが、このような有線通信網の新設は建物の大幅な改造を必要とするので、事実上困難である。また、既存の館内有線通信網とし、玄関ホールのインターホンから各室内のインターホンの任意の一つを選択して会話するインターホンシステムをもつマンションも存在するが、このシステムを用いて各室内から宅配ボックスのコンピュータにアクセスして着荷データを得るようなデータ通信システムを形成することも考えられるが、このようなデータ交換、通信システムを既存のインターホン通話システムと混載することは、設備構成が極めて複雑となり、かつ、各室のインターホンにデータ表示機能を新設する必要もあり、更には着荷データ確認中に玄関ホールに訪問者があった場合に訪問者が館内に入ることができないなどの不具合が生じる。また更には、このような玄関ホールのインターホンにより各室のインターホンを個別に呼び出すことができるインターホンシステムをもたないマンションでは実現することができず、このようなインターホンシステムをもつ既存のマンションでも設備の改造は容易ではなかった。 【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、設備、配線を複雑化することを抑止しつつ、集合住宅の各室で荷物管理ボックスへの着荷案内情報を随時入手可能であり、インターホン機能を阻害することもない荷物管理装置を提供することを、目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発明の荷物管理装置の構成によれば、宅配ボックス内のコントローラ(制御用のコンピュータ)は、着荷状況を知らせるための着荷案内情報を所定のTVチャンネルのTV放送信号の形式に変換して集合住宅のTV電波共同受信網に発信する。 このようにすれば、各室の居住者は、自室のTV受像機により極めて簡単に着荷状況を確認できる。また、この着荷情報案内方式は、TV電波共同受信網の端末の一つを宅配ボックスに延長し、宅配ボックスにTV電波発信装置を設けるだけでよいので、きわめてローコストとなる。 【0007】請求項2記載の構成によれば請求項1記載の荷物管理装置において更に、着荷案内情報をTV電波共同受信網の空きTVチャンネルに放送する。このようにすればTV電波共同受信網の本来の機能をまったく損なうことなく、着荷案内情報の送信を行うことができる。請求項3記載の構成によれば請求項1記載の荷物管理装置において更に、建物の管理に関する建物管理情報も着荷案内情報とともに放送する。 【0008】すなわち、宅配ボックスをTV電波共同受信網と接続し、宅配ボックス内にTV放送信号発信機能を付与すれば、なんら装置構成を追加することなく、着荷案内情報の放送とともに建物管理情報(各種お知らせ)も同時に放送することができ、従来のように掲示板に各種パンフレットを印刷紙、貼り付け、取り外したりする手間を省くことができるので、コストパーフォーマンスの一層の向上をはかることができる。 【0009】請求項4記載の構成によれば請求項3記載の荷物管理装置において更に、宅配ボックスは電話線を通じて外部の宅配ボックス管理センターにデータ授受可能に接続される。このようにすれば、宅配ボックス管理センターは各宅配ボックスの稼動状況を確認したり、クレームを受け付けたり、リモート非常解錠以上などの措置を取ることができるとともに、この宅配ボックス及びTV電波共同受信網を通じて集合住宅の各室に建物管理情報を放送することができるので、コストパーフォーマンスの一層の向上をはかることができる。 【0010】 【発明を実施するための態様】着荷案内情報としては、室番号、着荷日時、収納業者名、荷物の種類などの項目を有する表とすることが好適である。または、簡単に、着荷物がある室番号だけを放送することもできる。本発明の荷物管理装置の好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。 【0011】 【実施例1】実施例1を図面を参照して以下に説明する。この実施例の荷物管理装置は、宅配ボックス1とTV電波共同受信網21とからなり、この実施例では、TV電波共同受信網として、その同軸ケーブルの宅配ボックス1向けの一端末だけを図示する。 【0012】宅配ボックス1の正面図を図1に示し、そのブロック回路図を図2に示す。この宅配ボックス1は、マンションの玄関ホールの壁面に埋め込まれており、表面パネル1のみがホールに向けて露出されている。No.1〜No.10はそれぞれ各種大きさの収納室である。2は制御パネルであって、制御パネル2には、カードリーダ3、キー入力パネル4、TVモニタ5が配置されており、制御パネル2内には、TV放送装置(本発明でいうTV情報発信手段)6、コントローラ7、電話線接続装置(たとえばモデム)8が収容されている。9は各収納室No.1〜No.10の扉である。 【0013】TV放送装置6は、コントローラ7とTV電波共同受信網21の同軸ケーブルとを接続しており、コンピュータ構成のデータ処理、制御装置であるコントローラ7から出力されたデータを表示する画像をNTSC形式のTV信号に変換し、更にこのTV信号をこのTV電波共同受信網21の空きTVチャンネル周波数帯域のTV放送信号に変換してTV電波共同受信網21の同軸ケーブルへ出力している。したがって、各室の居住者は、自己のTV受像機をオンし、この空きチャンネルを選択するだけで、コントローラ7から出力された画像データを見ることができる。 【0014】コントローラ7は、各収納室No.1〜No.10ごとにそれぞれ設けられたマイコン内蔵のローカルコントローラ11〜20にシリアルバス21を通じてデータ授受可能に接続されている。電話線接続装置8は、たとえば双方向モデムなどからなり、公衆電話回線を通じて遠隔の宅配ボックス管理センター10とコントローラ7とをデータ授受可能に接続している。 【0015】マイコン内蔵の各ローカルコントローラ11〜20は、それぞれ、電子操作可能な錠部31、在荷表示ランプ32、閉扉センサ33に接続されており、これら錠部31、在荷表示ランプ32及び閉扉センサ33は、図示省略するものの収納室No.1〜No.10の各扉9に設けられている。更に、最も容積が大きな収納室No.1にだけは、内部の人体を検出する人体センサ34が装備されており、人体センサ34はローカルコントローラ11に接続されている。人体センサ34は公知の赤外線センサであり、収納室No.1内の人体から発せられる赤外線に応じて対応する出力電圧を出力する。 【0016】なお、カードリーダ3、キー入力パネル4、TVモニタ5などは周知の装置であり、コントローラ7及びローカルコントローラ11〜20も周知のマイコン装置であり、詳しい構成説明については記載を省略する。以下、上記宅配ボックスの荷物受け渡し動作について、コントローラ7により実行される図3〜図5のフローチャートに基づいて以下に説明する。 【0017】(初期画面)コントローラ7は、電源オンにより初期設定を実行し、「カードを入れてください」という初期画面表示をTVモニタ5に出力する(s100)。なお、この時、コントローラ7は荷物が在室する収納室の番号と収納者の識別番号と取り出し者の識別番号とを内蔵の収納室在荷表に記憶し、かつ、ローカルコントローラ11は荷物が在室する収納室の在荷表示ランプ32を点灯する。 (操作者の識別)カードリーダ3に磁気カードが差し込まれるまで待機し(s102)、磁気カードが差し込まれた場合には差し込まれたカ−ドの識別信号を解読し、自己のメモリに登録されている業者又は居住者の識別番号であればs108へ進み、そうでなければ「カードが間違っています。カードを返却します」との警告表示をTVモニタ5に出力して、s120へ進む。 (収納品取り出し操作)s108による収納品取り出し操作について図4のサブルーチンを参照して以下に説明する。 【0018】まず、s1082で、このカード挿入者を宛て先とする収納品があるかどうかを判別し、なければ、「収納品がない」ことをTVモニタ5に2秒間表示して(s11084)、s112に進む。一方、このカード挿入者を宛て先とする収納品があれば、その収納室番号をTVモニタ5に表示し、該当する収納室の在荷表示ランプ32を点滅させ、該当する収納室を解錠し(s1086)、s1088に進む。 【0019】s1088では、閉扉センサ33の出力を判定して、該当するすべての収納室の扉9が、開かれた後、所定期間後、再び閉鎖されたかどうか(収納品取り出しがなされたかどうか)を判定して、それがなされるまで待機し、それがなされればs1090へ進んで、該当する扉9を再び施錠し、在荷表示ランプ32を消灯し、内蔵の収納室在荷表のうちの上記荷物を取り出した収納室に空きを書き込む。これにより、この操作者の取り出し操作が終了するので、メインルーチンにリターンして、次の収納品収納操作(s112)を実行する。 (収納品収納操作)s112による収納品収納操作について図5のサブルーチンを参照して以下に説明する。 【0020】まず、コントローラ7はTVモニタ5に「荷物収納を行うかどうか」を尋ねる画面を表示し、操作者からのキー入力により収納すべき荷物があるかどうかを判定する(s1122)。なお、操作者は、荷物収納を行う場合にはキー入力パネル4で「1」キーを押し、行わない場合は、「0」キーを押し、荷物収納を行わない場合にはS120に進む。 【0021】s1122にて、業者が荷物収納を行うと入力した場合には、TVモニタ5により収納する物品のサイズを尋ねる画面をTVモニタ5に表示し、操作者は、収納すべき荷物のサイズにより、大収納室(ここでは収納室No.1をいう)、中収納室(ここでは収納室No.2〜No.5をいう)、小収納室(ここでは収納室No.6〜No.10をいう)のどれか選択する(s1124)。 【0022】選択がなされると、コントローラ7は、選択されたサイズの収納室の空き状態を調べ(s1126)、空きがあればs1128へ進み、空きがなければ、それよりも容積が大きい収納室の空き状態を調べ、空きがあればs1128へ進む。一方、空きがなければ、「空きがありません。カードを返却します」との警告表示をTVモニタ5に出力して(s1131)、s120へ進む。 【0023】s1128では、s1126で選択された空きの収納室を解錠し、TVモニタ5に解錠した収納室の番号を表示するとともに該当する収納室の在荷表示ランプ32を点滅させる。その後、閉扉センサ33の出力を判定して、解錠された収納室の扉9が実際に開かれた後、所定期間後、再び閉鎖されたかどうか(荷物の収納がなされたかどうか)を判定して(s1130)、それがなされるまで待機し、それがなされれば、この扉9を再び施錠すし、該当する収納室の在荷表示ランプ32を点灯する(s1132)。 【0024】次に、コントローラ7はTVモニタ5に受け取り者を指定する表を出力し(s1134)、操作者がそれから一つを選ぶまで待機し(s1136)、選んだならその識別番号を収納室在荷表に書き込む(s1138)。なお、操作者のカードが居住者カードであれば、受け取り者を指定する上記表は、業者一覧表であり、操作者のカードが業者カードであれば、受け取り者を指定する上記表は、居住者の室番号一覧表であることはいうまでもない。これにより、収納すべき収納室への荷物の収納操作が終了するので、s114へリターンする。 【0025】s114では、コントローラ7はこの操作者に、「まだ収納すべき荷物があるかどうか」を尋ねる画面をTVモニタ5に出力し、操作者がキー入力パネル4により、「ある」と返事すればs112に戻り、「ない」と返事すれば、s120へ進む。 (カード抜き取り)s120では、「カードを返却します。」の警告表示をTVモニタ5に出力して、カードを返却し、カードリーダ3からカードが抜かれるまで待機し(s122)、抜かれたら初期画面を表示して(s124)、抜かれたら、s102へリターンする。 (着荷案内情報出力動作)コントローラ7により行われる着荷案内情報出力動作について、図6に示すフローチャートを参照して以下に説明する。 【0026】このフローチャートに示されるサブルーチンは、図3〜図5に示される荷物受け渡し用のメインルーチンとは別に、所定のインタバル(たとえば10秒間隔)で実施される割り込みルーチンである。まず、コントローラ7に内蔵される記憶装置から、上述した収納室在荷表を読み込み(s200)、この収納室在荷表のデータから着荷日時が新しい順番に室番号と着荷日付とのセットからなるデータが各項目をなす表を表すビットマップ形式の画像データを作成してTV放送装置6に出力する(s202)。 【0027】TV放送装置6は、受け取った画像データを一旦記憶し、NTSC形式のTV信号に変換し、更にこのTV信号をこのTV電波共同受信網21の空きTVチャンネル周波数帯域のTV放送信号に変換してTV電波共同受信網21の同軸ケーブルへ常時出力する。このようにすることにより、各室の居住者は、自己のTV受像機をオンし、この空きチャンネルを選択するだけで、コントローラ7から出力された画像データを随時、見て、自己への着荷状況を知ることができる。 【0028】 【実施例2】実施例2を図7に示すフローチャートを参照して以下に説明する。このフローチャートは、図6で説明した着荷案内情報放送動作に加えて、遠隔の宅配ボックス管理センターから出力された建物管理情報を、上記着荷案内情報と同様に建物内のTV電波共同受信網21を通じて放送するものであり、図6において更に、s204、s206のステップを追加したものであるので、このステップだけを説明する。 【0029】なお、コントローラ7は、電話線接続装置8及び公衆電話回線を通じて遠隔の宅配ボックス管理センター10から建物管理情報を随時受け取り、それを記憶しているものとする。s204では、内部の記憶装置に記憶している宅配ボックス管理センターから受信データから、各居住者向けの建物管理情報、たとえば、「エレベータ定期点検のお知らせ」などを読み込み、それを着荷案内情報と同じビットマップ形式の画像データに変換してTV放送装置6に上記着荷案内情報とは異なる空きTVチャンネルに出力する(s206)。 【0030】このようにすれば、実施例1に示した着荷案内情報の放送システムをそのまま用いて、各室に建物管理情報を放送することができるので、装置構成の複雑化を排しつつ回覧または掲示板を省略することができる。なお、宅配ボックス1と宅配ボックス管理センターとの電話回線を用いた通信システム自体は、宅配ボックス1の故障時などに宅配ボックス管理センターが該当する収納室の非常解錠を行うなどの機能を実現するために公知のものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597089680 【氏名又は名称】ニッシン株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開平11−225872 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−28961 |
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