| 【発明の名称】 |
荷物管理ボックス |
| 【発明者】 |
【氏名】淺井 泰夫
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| 【要約】 |
【課題】簡素な構成で人体センサの誤動による収納室の上記した従来の人体センサによる誤解錠を抑止できる荷物管理ボックスを提供すること。
【解決手段】人体センサが収納室の扉を施錠後(s202ょ、その内に人間の存在を検出した場合に(s206)、人体検出信号を出力して扉を非常解錠する(s214)。更に本構成では、収納室の施錠後の所定期間の間、人体センサから人体検出信号が出力されていない場合には、この非常解錠を禁止する非常解錠禁止期間を設ける(s208)。このようにすれば、人間が閉じ込まれていないことが予め確実に判明している上記非常解錠禁止期間には、各種原因により人体センサが誤動して収納室の扉が誤解錠されることがなく、その結果として人間の閉じ込め検出精度を低下させることなく、収納された宅配物の保管信頼性を向上することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】集合住宅内に互いに一体に設けられた多数の宅配物収納用の収納室、前記収納室の扉に設けられる電子解錠可能な錠手段、前記収納室内の人間の存在の有無を検出する人体センサ、及び、前記人体センサが前記施錠後に前記人間の存在を検出した場合に出力する人体検出信号に基づいて該当する前記収納室の扉の非常解錠を行う非常解錠手段、を備える荷物管理ボックスにおいて、前記非常解錠手段は、前記収納室の施錠後、前記人体センサから前記人体検出信号が出力されていないことを検出してから所定時間経過した後は、前記非常解錠手段による非常解錠を禁止する非常解錠禁止期間を有することを特徴とする荷物管理ボックス。 【請求項2】請求項1記載の荷物管理ボックスにおいて、前記非常解錠禁止期間は、前記所定時間経過後、次に解錠されるまで持続されることを特徴とする荷物管理ボックス。 【請求項3】請求項1記載の荷物管理ボックスにおいて、前記非常解錠禁止期間は、前記所定時間経過後、所定インタバルで繰り返し解除され、その後、再設定されることを特徴とする荷物管理ボックス。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マンションなどの集合住宅に設けられる荷物管理ボックスに関し、特にその内部への人間の侵入を監視して扉を解錠する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】宅配物収納用の収納室の内部に子供などが入ったまま、その扉が施錠されてしまうという事故を想定して、収納室内の人間の有無を赤外線センサなどの人体センサで検出し、人体センサが人間の存在を検出した場合には収納室の扉の非常解錠を行うことが提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、収納室の人間の閉じ込め状態を上記した人体センサで検出する場合、しばしば誤動作が発生するという問題が生じた。このような誤検出が生じると収納室が解錠されてしまい、収納された宅配物が盗まれたり、いたずらされたり、プライバシーが犯されるかもしれないという重大な問題が生じてしまう。 【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、簡素な構成で人体センサの誤動による収納室の上記した従来の人体センサによる誤解錠を抑止できる荷物管理ボックスを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発明の荷物管理ボックスの構成によれば、人体センサが収納室の扉を施錠後、その内に人間の存在を検出した場合に人体検出信号を出力して扉を非常解錠する。更に本構成では、収納室の施錠後の所定期間の間、人体センサから人体検出信号が出力されていない場合には、この非常解錠を禁止する非常解錠禁止期間を設ける。 【0006】このようにすれば、人間が閉じ込まれていないことが予め確実に判明している上記非常解錠禁止期間には、各種原因により人体センサが誤動して収納室の扉が誤解錠されることがなく、その結果として人間の閉じ込め検出精度を低下させることなく、収納された宅配物の保管信頼性を向上することができる。請求項2に記載した構成によれば請求項1記載の荷物管理ボックスにおいて更に、非常解錠禁止期間は、所定時間経過後、次に解錠されるまで持続される。このようにすれば、非常解錠禁止期間を長く設定できるので、人体センサの誤動による障害の発生可能性を一層低減することができる。 【0007】請求項3記載の構成によれば請求項1記載の荷物管理ボックスにおいて更に、非常解錠禁止期間は、所定時間経過後、所定インタバルで繰り返し解除され、その後、再度設定される。このようにすれば、定期的に人間の存在の有無を確認するので、なんらかの原因で人体センサが人間の閉じ込めを検出できなかった場合でも、次にそれを確認できるので、持続的に人体センサが故障するのでなく、偶発的な人体センサの検出不良による人間の閉じ込めを回避することができる。 【0008】 【発明を実施するための態様】錠部には、電気信号により解錠可能な電子錠が採用される。本発明の荷物管理ボックスの好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。 【0009】 【実施例1】実施例1を図面を参照して以下に説明する。この実施例の荷物管理ボックス1の正面図を図1に示し、そのブロック回路図を図2に示す。この荷物管理ボックスは、マンションの玄関ホールの壁面に埋め込まれており、表面パネル1のみがホールに向けて露出されている。NO.1〜NO.10はそれぞれ各種大きさの収納室である。 【0010】2は制御パネルであって、制御パネル2には、カードリーダ3、キー入力パネル4、TVモニタ5、マイク及びスピーカセット6が配置されており、制御パネル2内にはコントローラ7、電話線接続装置8が収容されている。9は各収納室NO.1〜NO.10の扉である。電話線接続装置8は、公衆電話回線を通じて遠隔の宅配ボックス管理センター10に接続されており、コントローラ7は、各収納室NO.1〜NO.10ごとにそれぞれ設けられたマイコン内蔵のローカルコントローラ11〜20にシリアルバス21を通じてデータ授受可能に接続されている。 【0011】マイコン内蔵の各ローカルコントローラ11〜20は、それぞれ、電子操作可能な錠部31、在荷表示ランプ32、閉扉センサ33に接続されており、これら錠部31、在荷表示ランプ32及び閉扉センサ33は、図示省略するものの収納室NO.1〜NO.10の各扉9に設けられている。更に、最も容積が大きな収納室NO.1にだけは、内部の人体を検出する人体センサ34が装備されており、人体センサ34はローカルコントローラ11に接続されている。人体センサ34は公知の赤外線センサであり、収納室NO.1内の人体から発せられる赤外線に応じて対応する出力電圧を出力する。 【0012】なお、カードリーダ3、キー入力パネル4、TVモニタ5などは周知の装置であり、コントローラ7及びローカルコントローラ11〜20も周知のマイコン装置であり、詳しい構成説明については記載を省略する。以下、上記宅配ボックスの荷物受け渡し動作について、コントローラ7により実行される図3〜図5のフローチャートに基づいて以下に説明する。 【0013】(初期画面)コントローラ7は、電源オンにより初期設定を実行し、「カードを入れてください」という初期画面表示をTVモニタ5に出力する(s100)。なお、この時、コントローラ7は荷物が在室する収納室の番号と収納者の識別番号と取り出し者の識別番号とを内蔵の収納室在荷表に記憶し、かつ、ローカルコントローラ11は荷物が在室する収納室の在荷表示ランプ32を点灯する。 (操作者の識別)カードリーダ3に磁気カードが差し込まれるまで待機し(s102)、磁気カードが差し込まれた場合には差し込まれたカ−ドの識別信号を解読し、自己のメモリに登録されている業者又は居住者の識別番号であればs108へ進み、そうでなければ「カードが間違っています。カードを返却します」との警告表示をTVモニタ5に出力して、s120へ進む。 (収納品取り出し操作)s108による収納品取り出し操作について図4のサブルーチンを参照して以下に説明する。 【0014】まず、s1082で、このカード挿入者を宛て先とする収納品があるかどうかを判別し、なければ、「収納品がない」ことをTVモニタ5に2秒間表示して(s11084)、s112に進む。一方、このカード挿入者を宛て先とする収納品があれば、その収納室番号をTVモニタ5に表示し、該当する収納室の在荷表示ランプ32を点滅させ、該当する収納室を解錠し(s1086)、s1088に進む。 【0015】s1088では、閉扉センサ33の出力を判定して、該当するすべての収納室の扉9が、開かれた後、所定期間後、再び閉鎖されたかどうか(収納品取り出しがなされたかどうか)を判定して、それがなされるまで待機し、それがなされればs1090へ進んで、該当する扉9を再び施錠し、在荷表示ランプ32を消灯し、内蔵の収納室在荷表のうちの上記荷物を取り出した収納室に空きを書き込む。これにより、この操作者の取り出し操作が終了するので、メインルーチンにリターンして、次の収納品収納操作(s112)を実行する。 (収納品収納操作)s112による収納品収納操作について図5のサブルーチンを参照して以下に説明する。 【0016】まず、コントローラ7はTVモニタ5に「荷物収納を行うかどうか」を尋ねる画面を表示し、操作者からのキー入力により収納すべき荷物があるかどうかを判定する(s1122)。なお、操作者は、荷物収納を行う場合にはキー入力パネル4で「1」キーを押し、行わない場合は、「0」キーを押し、荷物収納を行わない場合にはS120に進む。 【0017】s1122にて、業者が荷物収納を行うと入力した場合には、TVモニタ5により収納する物品のサイズを尋ねる画面をTVモニタ5に表示し、操作者は、収納すべき荷物のサイズにより、大収納室(ここでは収納室NO.1をいう)、中収納室(ここでは収納室NO.2〜NO.5をいう)、小収納室(ここでは収納室NO.6〜NO.10をいう)のどれか選択する(s1124)。 【0018】選択がなされると、コントローラ7は、選択されたサイズの収納室の空き状態を調べ(s1126)、空きがあればs1128へ進み、空きがなければ、それよりも容積が大きい収納室の空き状態を調べ、空きがあればs1128へ進む。一方、空きがなければ、「空きがありません。カードを返却します」との警告表示をTVモニタ5に出力して(s1131)、s120へ進む。 【0019】s1128では、s1126で選択された空きの収納室を解錠し、TVモニタ5に解錠した収納室の番号を表示するとともに該当する収納室の在荷表示ランプ32を点滅させる。その後、閉扉センサ33の出力を判定して、解錠された収納室の扉9が実際に開かれた後、所定期間後、再び閉鎖されたかどうか(荷物の収納がなされたかどうか)を判定して(s1130)、それがなされるまで待機し、それがなされれば、この扉9を再び施錠すし、該当する収納室の在荷表示ランプ32を点灯する(s1132)。 【0020】次に、コントローラ7はTVモニタ5に受け取り者を指定する表を出力し(s1134)、操作者がそれから一つを選ぶまで待機し(s1136)、選んだならその識別番号を収納室在荷表に書き込む(s1138)。なお、操作者のカードが居住者カードであれば、受け取り者を指定する上記表は、業者一覧表であり、操作者のカードが業者カードであれば、受け取り者を指定する上記表は、居住者の室番号一覧表であることはいうまでもない。これにより、収納すべき収納室への荷物の収納操作が終了するので、s114へリターンする。 【0021】s114では、コントローラ7はこの操作者に、「まだ収納すべき荷物があるかどうか」を尋ねる画面をTVモニタ5に出力し、操作者がキー入力パネル4により、「ある」と返事すればs112に戻り、「ない」と返事すれば、s120へ進む。 (カード抜き取り)s120では、「カードを返却します。」の警告表示をTVモニタ5に出力して、カードを返却し、カードリーダ3からカードが抜かれるまで待機し(s122)、抜かれたら初期画面を表示して(s124)、抜かれたら、s102へリターンする。 【0022】(人間閉じ込め監視動作)次に、コントローラ7により行う人間閉じ込め監視サブルーチンについて、図6に示すフローチャートを参照しつつ以下に説明する。この人間閉じ込め監視サブルーチンは、上記した荷物の収納、取り出しを行うメインルーチンとは別に定期的に実施される割り込みルーチンとして2秒ごとに行われ、最も容積が大きな収納室NO.1に子供などが入っているかどうかを監視するルーチンである。 【0023】収納室NO.1の天井面には、人体センサ34が装着されている。人体センサ34は、前述したように公知の赤外線センサであり、この人体センサ34は受信する赤外線量が所定のしきい値を超える場合にハイレベルの信号電圧を出力し、超えない場合にローレベルの信号電圧を出力する。まず、s200にて、コントローラ7に内蔵されたタイマ1がカウント中かどうかを調べ、カウント中であればs206へジャンプし、カウント中でなければs202に進む。 【0024】s202では、収納室NO.1が施錠されているかどうかを調べ、施錠されていなければ、s224へジャンプし、施錠されていれば、上記タイマをスタートし(s204)、s206へ進む。s206では、人体センサ34の出力判定により人間を閉じ込めているかどうかを判定し、閉じ込めていなければs208へ進んで、タイマ1のカウント時間が10分以上となったかどうかを調べ、経過していなければs224へジャンプし、経過していればフラグAを1にセットし、s224へ進む。 【0025】一方、s206で人間を閉じ込めていないと判定すれば、s212へ進んでフラグAが0かどうかを調べ、フラグAが0でなければs224へジャンプし、フラグAが0であれば、収納室NO.1を解錠し(s214)、管理センター10にそれを報知し(s216)、s224へ進む。s224では、収納室NO.1が解錠されたかどうかを調べ、解錠されていなければメインルーチンへリターンし、解錠されていれば、タイマ1をリセットし、フラグAを0にリセットして(s226)、メインルーチンにリターンする。 【0026】このようにすれば、収納室NO.1の施錠後の所定期間の間、人体センサ34から人体検出信号が出力されていない場合には、その後の収納室NO.1に設けた人体センサ34が「人間閉じ込め」を表す信号を出力してもそれを無視するので、言い換えれば、人間が閉じ込まれていないことが予め確実に判明している場合には、その非常解錠を禁止するので、各種原因により人体センサ34が誤動して収納室NO.1の扉が誤解錠されることがなく、その結果として人間の閉じ込め検出精度を低下させることなく、収納された宅配物の保管信頼性を向上することができる。 【0027】 【実施例2】実施例2を図7に示すフローチャートを参照して以下に説明する。この実施例は、図6で説明した人間閉じ込め監視サブルーチンに、s218、s220、s222のステップを追加し、s204を変更したものであるので、このステップだけを説明する。 【0028】s204では、コントローラ7に内蔵するタイマ2を上述のタイマ1とともにスタートする。s218では、タイマ2のカウント時間が30分経過したかどうかを調べ、経過していなければs224へジャンプし、経過していれば、フラグAを0にリセットし(s220)、タイマ2をリセットした後、そのカウントを再スタートさせ(s222)、s224へ進む。 【0029】このようにすれば、収納室NO.1の施錠後の所定期間の間、人体センサ34から人体検出信号が出力されていない場合には、その後の大部分の期間において収納室NO.1に設けた人体センサ34が「人間閉じ込め」を表す信号を出力してもそれを無視するので、言い換えれば、人間が閉じ込まれていないことが予め確実に判明している場合には、その非常解錠を禁止するので、各種原因により人体センサ34が誤動して収納室NO.1の扉が誤解錠されることがなく、その結果として人間の閉じ込め検出精度を低下させることなく、収納された宅配物の保管信頼性を向上することができる。 【0030】更に、上記非常解錠を禁止している最中でも30分に一度だけは、人体センサ34の出力を強制的にチェックし、このチェックにより人間閉じ込めを検出すれば解錠するので、人間閉じ込めの回避精度を一層向上することができる。なお、この30分に一度の定期チェックの期間は非常に短時間であるので、なんらかの一時的なノイズなどにより「人間閉じ込め」と誤判定して収納室NO.1の扉を誤解錠する確率を低減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597089680 【氏名又は名称】ニッシン株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開平11−225871 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−28958 |
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