| 【発明の名称】 |
紙製ハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 清司
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| 【要約】 |
【課題】重量が軽く柔軟性を有するダンボール紙を用いてハンガー本体を形成することができるとともに、従来例に比して高強度で通常の流通過程において破損する虞れがない紙製ハンガーを提供することを課題とする。
【解決手段】ハンガー本体5は、2枚のダンボール紙を重ね合わせて接着することによって構成されている。3,4はスカートAを吊り下げるための切欠部である。ハンガー本体5を構成する2枚のダンボール紙のうち、一方のダンボール紙には合紙厚紙製のフック部材30の下方部分と嵌合可能な切抜部が形成されており、フック部材30の下方部分は、この切抜部に嵌合した状態で他方のダンボール紙に接着している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上着を掛けることが可能な上縁部を有する形状の紙製のハンガー本体と、該ハンガー本体を他の部材に掛けて吊り下げるための1枚の紙製のフック部材とから構成され、前記ハンガー本体は、当該ハンガー本体の形状を有する2枚の紙製の本体部材を重ね合わせて接着することによって構成され、前記フック部材の下部には左右に突出した係止部が形成され、前記2枚の本体部材のうち一方の本体部材の上部の中央部には前記係止部を含む前記フック部材の下部が嵌合可能な切抜部が形成され、前記フック部材の下部は、前記一方の本体部材の前記切抜部に嵌合した状態で他方の本体部材に接着していることを特徴とする紙製ハンガー。 【請求項2】 前記ハンガー本体は、当該ハンガー本体の下縁部を折曲線として連設された2枚の前記本体部材によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製ハンガー。 【請求項3】 前記ハンガー本体の前記上縁部には、スカートを吊り下げるための切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙製ハンガー。 【請求項4】 上着を掛けることが可能な上縁部を有する形状の紙製のハンガー本体と、該ハンガー本体を他の部材に掛けて吊り下げるための1枚の紙製のフック部材とから構成され、前記ハンガー本体は、当該ハンガー本体の形状を有する2枚の紙製の本体部材を重ね合わせて接着することによって構成され、前記フック部材の下部には、左右に突出した第1の係止部と、当該第1の係止部の下側に位置し且つ左右に突出した第2の係止部とが形成され、前記2枚の本体部材のうち一方の本体部材の上部の中央部には、前記フック部材が挿通可能なスリットであってその長さが前記フック部材の第2の係止部の左右方向の長さよりも短いスリットが形成され、前記2枚の本体部材のうち他方の本体部材の左右の上縁部にはそれぞれ当該上縁部を折曲線とする肩当て部材が連設され、当該2つの肩当て部材には、2つの肩当て部材を折り曲げた際に互いに連結が可能となる連結部がそれぞれ形成され、当該連結部により前記2つの肩当て部材を連結した際、当該2つの肩当て部材の下面に前記フック部材の前記第1の係止部の上端が当接することを特徴とする紙製ハンガー。 【請求項5】 前記ハンガー本体は、当該ハンガー本体の下縁部を折曲線として連設された2枚の前記本体部材によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の紙製ハンガー。 【請求項6】 前記ハンガー本体の下部の両側端部にはスカートを吊り下げるための切欠部が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の紙製ハンガー。 【請求項7】 前記ハンガー本体には、ズボンを吊り下げるための横長の透孔部が形成されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかの項に記載の紙製ハンガー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄処理の過程でプラスチック等と比較して環境への影響が少ない紙により構成される環境に優しい紙製ハンガーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】環境問題に対する意識の高まりから、廃棄処理を施した最終廃棄物の量が少なく且つその毒性もない紙により構成される紙製ハンガーは既に提案されている。 【0003】このような従来の紙製ハンガーの多くは、ハンガーの形状にダンボール紙等の紙を単に切り取ったものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の紙製ハンガーにおいては、ハンガー本体とフック部との境界部分やフック部の頂点部分の強度が弱く、自動車等で衣服を運搬するという通常の流通過程でこのような部分が破れてしまうという問題点があった。 【0005】ここで、ダンボール紙に比較して高強度の所謂合紙厚紙によってハンガーを一体的に形成した場合には、通常の流通過程でハンガーが破損する虞れはなくなるが、この場合にはハンガー自体の重量が重くなってしまうという新たな問題が生じてしまう。 【0006】本発明の目的は、重量が軽く柔軟性を有するダンボール紙を用いてハンガー本体を形成することができるとともに、従来例に比して高強度で通常の流通過程において破損する虞れがない紙製ハンガーを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、上着を掛けることが可能な上縁部を有する形状の紙製のハンガー本体と、該ハンガー本体を他の部材に掛けて吊り下げるための1枚の紙製のフック部材とから構成され、前記ハンガー本体は、当該ハンガー本体の形状を有する2枚の紙製の本体部材を重ね合わせて接着することによって構成され、前記フック部材の下部には左右に突出した係止部が形成され、前記2枚の本体部材のうち一方の本体部材の上部の中央部には前記係止部を含む前記フック部材の下部が嵌合可能な切抜部が形成され、前記フック部材の下部は、前記一方の本体部材の前記切抜部に嵌合した状態で他方の本体部材に接着していることを特徴とする。 【0008】また、先に記載した目的を達成するために、請求項4に記載した発明は、上着を掛けることが可能な上縁部を有する形状の紙製のハンガー本体と、該ハンガー本体を他の部材に掛けて吊り下げるための1枚の紙製のフック部材とから構成され、前記ハンガー本体は、当該ハンガー本体の形状を有する2枚の紙製の本体部材を重ね合わせて接着することによって構成され、前記フック部材の下部には、左右に突出した第1の係止部と、当該第1の係止部の下側に位置し且つ左右に突出した第2の係止部とが形成され、前記2枚の本体部材のうち一方の本体部材の上部の中央部には、前記フック部材が挿通可能なスリットであってその長さが前記フック部材の第2の係止部の左右方向の長さよりも短いスリットが形成され、前記2枚の本体部材のうち他方の本体部材の左右の上縁部にはそれぞれ当該上縁部を折曲線とする肩当て部材が連設され、当該2つの肩当て部材には、2つの肩当て部材を折り曲げた際に互いに連結が可能となる連結部がそれぞれ形成され、当該連結部により前記2つの肩当て部材を連結した際、当該2つの肩当て部材の下面に前記フック部材の前記第1の係止部の上端が当接することを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。 【0010】(実施形態1)図1(a)は、本発明の実施形態1に係るハンガー本体を形成する本体部材の構成を示す平面図であり、図1(b)はフック部材の構成を示す平面図である。 【0011】図1(a)において、10,20は折曲線L1を介して対称的に連設されている本体部材であり、本実施形態においてはこの本体部材10,20はダンボール紙によって形成されている。本体部材10,20は、その上縁部11,12,21,22に上着を掛けられるようなハンガー本体の形状に形成されている。13,14,23,24はスカートを吊り下げるための切欠部である。25は、後述するフック部材の下部と嵌合可能な形状に形成されている切抜部である。 【0012】図1(b)において、30はフック部材であり、その上部にはハンガーを他の部材に掛けて吊り下げるためのフック部31が形成されており、その下部には左右に突出している係止部32が形成されている。前述した切抜部25の形状は、この係止部32を含むフック部材30の下部と嵌合可能な形状となっている。本実施形態においては、フック部材30は、強度の高い所謂合紙厚紙によって形成されている。 【0013】次に、本実施形態の組立方法について図2を用いて説明する。なお、図2において図1と同一符号のものは同一のものを示している。 【0014】先ず、図2(a),(b)に示したように本体部材10,20を折曲線L1に沿って折り曲げ、図2(c)に示したように、本体部材10,20を重ね合わせた状態でその全面を接着してハンガー本体5を作製する。次に、係止部32を含むフック部材30の下部を本体部材20の切抜部25に嵌合させて、このフック部材30の下部を本体部材10に接着させる。 【0015】ここで、本実施形態では、本体部材10,20が折曲線L1に対して対称的に形成されているので、この本体部材10,20を容易に重ね合わせて接着することができる。 【0016】このようにして組立てられた本実施形態の斜視図を図3に示す。 【0017】図3に示したように、ハンガー本体5の左右の上縁部1,2にはそれぞれスカートAを吊り下げるための切欠部3,4が形成されており、また折曲線L1によって折り曲げられた部分はハンガー本体5の下縁部6を形成している。 【0018】本実施形態においては、2枚の本体部材10,20を重ね合わせて接着することによってハンガー本体5を構成するようにしているので、柔軟性があり軽いダンボール紙を用いたハンガー本体5の強度を高めることができる。 【0019】さらに、本実施形態においては、フック部材30の材料が強度の高い合紙厚紙であるために、フック部31の頂点部分は容易には破損しない。 【0020】また、フック部材30の下部は本体部材10に接着しているとともに、本体部材20の切抜部25と嵌合している。従ってフック部材30の係止部32の上縁部が本体部材20に当接しているので、重量の重い衣服を掛けた場合でもフック部材30がハンガー本体5から外れるようなことはない。 【0021】このように本実施形態においては、フック部材30が紙製であるので、このフック部材30には、商品の識別シール等を容易に貼ることができるとともに、必要な場合には彩色を施すことや文字を書き込むことなども容易に行うことができる。 【0022】(実施形態2)図4(a)は、本発明の実施形態2に係るハンガー本体を形成する本体部材の構成を示す平面図であり、図4(b)はフック部材の構成を示す平面図である。 【0023】図4(a)において図1(a)と同一符号のものは同一のものを示しており、またSは本体部材10の上部の中央部に形成されたフック部材30が挿通可能なスリット、Bは接着面を示している。本体部材20の左右の上縁部21,22にはそれぞれ肩当て部材41,42が、当該上縁部21,22を折曲線として連設されている。肩当て部材41,42内の点線は、肩当て部を組み立てる際に使用する折曲線である。43,44は肩当て部材41,42を互いに連結させるための連結部である。この連結部43,44にはそれぞれ連結用の溝が図示したように設けられている。 【0024】図4(b)に示したように、本実施形態2に係るフック部材30の下部には、左右に突出している係止部が2つ設けられている。即ち、上側に係止部33が設けられ、下側に係止部34が設けられている。ここで、先に説明したスリットSの長さは、下側の係止部34の左右方向の長さよりも短い値に選ばれている。また、上側の係止部33の形成されている位置とその形状は、ハンガー本体を組み立てた際、左右の肩当て部材41,42の下面に係止部33の上端が当接するような位置と形状になっている。 【0025】次に本実施形態の組立方法について図5,図6を用いて説明する。なお、図5,図6において図4と同一符号のものは同一のものを示している。 【0026】先ず、図5(a),(b)に示したように本体部材10の接着面Bに接着剤を塗布し、本体部材10,20を折曲線L1に沿って折り曲げてハンガー本体の下縁部6を形成する。次に、図5(c)に示したようにフック部材30の係止部34を本体部材10のスリットSに差し込んで係止部34を本体部材10に係合させた後、肩当て部材41を折曲線に沿って折り曲げて肩当て部を形成する。このとき、フック部材30の係止部33の上端は、肩当て部材41の下面に当接する。 【0027】次に、図6(a)に示したように肩当て部材42を折曲線に沿って折り曲げて肩当て部を形成する。ここで本実施形態においては、図6(a)の矢印方向に力を加えた状態で連結部43,44が係合するように、肩当て部材41,42内の折曲線や連結部43,44が形成されているので、図6(a)の矢印方向に力を加えて連結部43,44に設けられている溝を互いに係合させる。 【0028】このようにして組立てられた本実施形態の斜視図を図6(b)に示す。このように肩当て部材41,42が連結している状態においては、ハンガー本体5は図6(b)の矢印方向に多少撓んだ状態となっている。従って本実施形態においては、この撓みによりハンガー本体5の強度が増すという効果を得ることができる。 【0029】さらに、本実施形態においては、ハンガー本体5の左右の上縁部に肩当て部材41,42によって肩当て部が形成されているとともに、ハンガー本体5自体も撓んでいるために、掛けた上着が形崩れしにくいという効果も得ることができる。 【0030】なお、本実施形態では、フック部材30の下側の係止部34が本体部材10に係合しており、上側の係止部33の上端が肩当て部材41,42の下面に当接しているので、通常の使用状態においては、このフック部材30がハンガー本体5から外れるようなことはない。ここで、肩当て部材41,42によって形成されるフック部材30が挿通している開口部のハンガーの厚み方向の幅を、フック部材30の厚みよりも大きくしておけば、フック部材30が前後方向(フック部材30の厚み方向)に揺動可能となり、搬送時の振動などをこの揺動により吸収することが可能となる。 【0031】(実施形態3)次に、ズボンを吊り下げるための横長の透孔部と、スカートを吊り下げるための切欠部を実施形態2に付加した実施形態3について説明する。 【0032】図7は実施形態3の構成を示す斜視図であり、図6(b)と同一符号のものは同一のものを示している。本実施形態においては、ハンガー本体5の下縁部6とフック部材30との距離が実施形態2に比して長くなるようにハンガー本体5が形成されている。そしてこの長くなった部分の両側端部にスカートを吊り下げるための切欠部7が形成されている。さらにハンガー本体5の内側部分にズボンを吊り下げるための横長の透孔部8が形成されている。 【0033】図8はこの実施形態3に係る本体部材の構成を示す平面図である。図8において図4(a)と同一符号のものは同一のものを示しており、また7は切欠部であり、8は透孔部である。Cで示す実線は切断線を示しており、この切断線Cで囲まれた部分は、折曲部9となっている。 【0034】本実施形態の組立方法で実施形態2の組立方法と異なるところは、組立が終った後に、本体部材20の折曲部9を本体部材10の透孔部8側に折曲線に沿って折り曲げることだけである。 【0035】本実施形態3においては、折曲部9が形成されているために折り目をつけずにズボンを吊り下げられ、またスカートも吊り下げることができる。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、重量が軽く柔軟性を有するダンボール紙を用いてハンガー本体を形成することができるとともに、従来例に比して高強度で通常の流通過程において破損する虞れがない紙製ハンガーを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598025946 【氏名又は名称】株式会社ブランドサービス
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】橘高 郁文
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| 【公開番号】 |
特開平11−225867 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−44260 |
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