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【発明の名称】 布団カバー
【発明者】 【氏名】川崎 泰徳

【要約】 【課題】開口の開閉が容易で、高い耐久性を有する安価な布団カバーを提供する。

【解決手段】袋状の布団カバーであって、該布団カバーの片面を横ぎるように設けられた布団出入口を有し、該布団出入口の両側からのそれぞれのカバー布が、該布団出入口に沿って所定の幅で重ね合わせになっていることを特徴とする、布団カバー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】袋状の布団カバーであって、該布団カバーの片面を横ぎるように設けられた布団出入口を有し、該布団出入口の両側からのそれぞれのカバー布が、該布団出入口に沿って所定の幅で重ね合わせになっていることを特徴とする、布団カバー。
【請求項2】該布団出入口を形成する該カバー布の端部が直線状に形成されたものである、請求項1に記載の布団カバー。
【請求項3】該布団出入口が横方向に形成されたものである、請求項1又は2に記載の布団カバー。
【請求項4】該布団出入口が縦方向に形成されたものである、請求項1又は2に記載の布団カバー。
【請求項5】該布団出入口が、該片面の対角線に沿って形成されたものである、請求項1又は2に記載の布団カバー。
【請求項6】互いに重ね合わされている、該カバー布の部分に、面ファスナーが備えられているものである、請求項1乃至5のいずれかに記載の布団カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布団を覆うための布団カバーに関し、より詳細には、高い耐久性を有すると共に安価な布団カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の一例の布団カバーの斜視図を示す。図9を参照して、従来から存在する袋状の布団カバー101は、通常、その長手方向に沿った辺に開口103を設け、開口103の周囲のところどころにひも105a、105b、107a、107b、109a、109bが縫いつけられることによって取り付けられていた。布団(図示せず)を開口103を経由して布団カバー101の内部に収容した後、ひも105aとひも105b、ひも107aとひも107b、ひも109aとひも109bのそれぞれを結ぶことによって開口103を閉じ、布団(図示せず)を布団カバー101が包囲した状態で使用されていた。布団(図示せず)を布団カバー101から取り出す場合は、ひも105aとひも105b、ひも107aとひも107b、ひも109aとひも109bのそれぞれを解き、開口103を開いて、開口103から布団(図示せず)を取り出していた。
【0003】図10は、従来の他の一例の布団カバーの斜視図である。図10を参照して、袋状の布団カバー101は、その片面に開口103を設け、開口103の周囲のところどころにひも105a、105b、107a、107b、109a、109bが縫いつけられることによって取り付けられていた。図9に示された布団カバーと同様に、布団(図示せず)を開口103を経由して布団カバー101の内部に収容したり布団カバー101の内部から取り出す。ひも105aとひも105b、ひも107aとひも107b、ひも109aとひも109bのそれぞれを結ぶことによって開口103を閉じる。図9及び図10に示した布団カバー101は3対のひも(ひも105aとひも105b、ひも107aとひも107b、ひも109aとひも109b)を有しているが、これと異なり2対、4対、5対、6対等のひもを有する布団カバーもあった。また、ひもによって開口103を閉じるものとは別に、開口103の周囲に互いに嵌合するチャック(スライドファスナー)を設け、そのチャックによって開口103を閉じるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の布団カバーは以下のような問題を有していた。即ち、ひもを使用したものは、ひもの本数が増加するにつれて開口の開閉作業が面倒になり時間を要する。さらに、ひもを使用した布団カバーを反復使用すると、ひもの部分が傷み、最終的にはひもがちぎれて布団カバーが使用できなくなる(ひも以外の部分は十分使用できる状態であるにも係わらず、ひもがちぎれて使用できなくなることが多い)。即ち、ひもがちぎれた布団カバーは開口を閉じることができなくなり、その状態のまま継続使用されると布団の全部又は一部が開口より露出し、露出した布団の部分が汚れるのみならず、衛生面の問題も生じる。従って、ひもがちぎれた布団カバーは、新しいひもを縫いつけること等の手間のかかる修繕を行われ再使用されるか、又は廃棄されていた。一方、チャック(スライドファスナー)を使用したものは、反復使用されることやクリーニング時のプレスによって容易にチャック(スライドファスナー)が破損し布団カバーが使用できなくなる。この場合、破損したチャック(スライドファスナー)を取り外して新しいチャック(スライドファスナー)を取り付けることは労力及び時間を多く要することから、通常、チャック(スライドファスナー)が破損した布団カバーは廃棄されていた。
【0005】そこで本発明は、開口の開閉が容易で、高い耐久性を有する安価な布団カバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の布団カバーにおいては、布団出入口の両側からのカバー布が所定幅で重ね合わされている。即ち、本発明は、袋状の布団カバーであって、該布団カバーの片面を横ぎるように設けられた布団出入口を有し、該布団出入口の両側からのそれぞれのカバー布が、該布団出入口に沿って所定の幅で重ね合わせになっていることを特徴とする、布団カバーである。このように構成することで布団の、布団カバーからの又は布団カバーへの出し入れが、布団出入口の重ね合わされたカバー布の間を拡げて容易に行われることができると共に、布団カバーに収容された布団は、両カバー布が密接して布団出入口が閉じられているので人為的に布団出入口から布団を取りだそうとしない限り、布団カバーから出ない。即ち、布団出入口(従来の技術においては開口)を閉じるためにひもやチャック(スライドファスナー)を使用しないので、布団出入口の開閉が容易で、高耐久性の安価な布団カバーとすることができる。このため本発明の布団カバーは、多くの人に寝具(布団)を提供する必要がある寮、病院、貸布団業者、旅館、ホテル等において使用されることで、布団カバーを布団に着脱するための人件費及び布団カバーの購入費用を大幅に低減することができる。
【0007】本発明の布団カバー(以下、「本布団カバー」という。)は、袋状の布団カバーである。布団カバーには種々のものが知られているが、本布団カバーは布団全体を包含するように形成された袋状のものである。ただし、本布団カバーには、デザイン上の必要性等から、布団が抜け落ちてしまわない程度の小さな切り欠きや開口等を形成してもよい。ただし、布団が露出する切り欠き等を設けた場合、布団のその部分が汚れることがあるので、それを防止する必要がある場合には切り欠き等を形成しない方がよい。また、本布団カバーが収容する布団は、通常の敷布団やかけ布団のみならず、毛布やタオルケットをも含む。
【0008】本布団カバーは、布団カバーの片面を横ぎるように設けられた布団出入口を有する。本布団カバーの、布団の両面を覆うための両面のうちの片面に布団出入口が形成される。布団出入口が形成される片面は両面のうちいずれの面であっても良いが、就寝時の手足の動きの邪魔にならないことや寝心地を害さないこと等の点からは、就寝者に面していない片面(例えば、敷布団であれば布団を敷いた際に下側となる面、またかけ布団であれば布団を敷いた際に上側となる面)に形成されることが好ましい。布団出入口は、布団カバーの片面を横切るように設けられる。布団出入口は、いかなる形状に形成されてもよく、例えば、直線形状、曲線形状、折れ線形状及びこれらの組み合わせ形状に形成されてよい。本発明にいう「横ぎる」とは、布団カバーの片面の一辺から他辺までを連絡するように形成される場合(即ち、片面の端から端まで連続して形成される場合)のみならず、片面の一辺から他辺までを連絡しないように形成される場合(即ち、片面の端から端まで連続しないように形成される場合)をも含む。布団出入口が形成される方向はいかなる方向であってもよい。ここに布団カバーの長手方向を縦方向としこれと垂直方向を横方向とすると、布団出入口が形成される方向は、例えば、縦方向、横方向又は縦方向と45度の角をなす方向等いずれの方向であっても構わないが、布団を確実に包含し布団が布団カバーから不意に出ないようにするには横方向に近い方向であることが好ましい。好ましくは横方向となす角が45度以内であり、さらに好ましくは該角が20度以内であり、最も好ましくは0度(即ち横方向に布団出入口が形成される)である。また、布団を布団カバーに容易に出し入れするには縦方向に近い方向であることが好ましい。好ましくは縦方向となす角が45度以内であり、さらに好ましくは該角が20度以内であり、最も好ましくは0度(即ち縦方向に布団出入口が形成される)である。さらに、片面の対角線に沿って布団出入口を形成すれば、該布団出入口を経由して布団カバーへ挿入すべき布団の形状が先細りになるので、布団カバーへの布団の出し入れを極めて容易に行うことができる。なお、ここにいう布団出入口を横方向又は縦方向に形成するとは、布団出入口の形成方向が横方向又は縦方向と厳密に一致することを要求するものではなく、布団カバーの製作誤差等によって生じるずれ(例えば、横方向となす角が10度程度以内)は許容される。
【0009】本布団カバーは、布団出入口の両側からのそれぞれのカバー布が、布団出入口に沿って所定の幅で重ね合わせになっている。カバー布は、それらの端部近傍において互いに重なり合っている。カバー布の端部は直線状、曲線状、折れ曲がり状等どのような形状に形成されていてもよいが、布団の出し入れに際して該端部に布団が引っかかること等を回避し円滑な布団の出し入れを可能せしめるには、該端部は直線状であることが好ましい。カバー布の重なり合いは布団出入口に沿って所定幅になるように形成されている。両カバー布の互いに重なり合った部分に布団出入口が形成されるので、該所定幅があまり小さいと布団出入口から不意に布団の一部又は全部が露出しやすくなり、該所定幅があまり大きいと布団を布団カバーに出し入れするのが困難になるので、それらを満足する範囲に該所定幅は決定されることが好ましい。該所定幅は布団カバーの大きさ等によって様々に変化されてよいが、通常、5cm乃至30cmの範囲が好ましく、10cm乃至20cmの範囲がさらに好ましい。なお、所定幅は布団出入口の全ての部分において同じにされる必要はなく、布団出し入れの容易性、布団カバー製造の容易性、そして意匠上等から布団出入口の各部で変化させてもよい。即ち、布団出入口のある部分では所定幅を7cmとし、他の部分では15cmとしてもよい。布団出入口をカバー布の重ね合わせによって閉じることで、ひもを使用する場合(ひもがばらばら見える)に比して、すっきりした外観になり美観にも優れる。
【0010】布団出入口を形成する、カバー布の互いに重なり合った部分に面ファスナーを備えるようにしてもよい。面ファスナーは合成繊維や樹脂材料によって形成されたもの等が多く知られており、高い耐久性を有している。布団を収容する場合の耐久性(例えば、嵌合及び嵌合を解くことの繰り返し、曲げ延ばし、外力等に対する耐久性)に加え、洗濯やクリーニング等に対しての耐久性も高く、従来使用されていたひもやチャック(スライドファスナー)に比して、面ファスナーの耐久性は非常に高い。本布団カバーに使用される面ファスナーは、いかなる構造のものを使用してもよく、いかなる材料によって製造されたものを用いてもよい。なお、本布団カバーにおいては布団出入口の両側からのそれぞれのカバー布が重ね合わせになっているので、たとえ面ファスナーが破損しても布団出入口から不意に布団の一部又は全部が露出することがなく、布団の一部又は全部が汚染され衛生面を害することがないので、その状態においても布団カバーとして継続使用することができる(従来のひもやチャック(スライドファスナー)を使用したものでは、ひもやチャック(スライドファスナー)が破損すると、布団カバーから不意に布団が出ることがあり、継続使用できなかった)。
【0011】重なり合った両カバー布のうち一方に面ファスナーの雄部分を設け、他方に面ファスナーの雌部分を設けることによって(複数の雄部分と複数の雌部分とを設ける場合、必ずしも一方に全ての雄部分を設け、他方に全ての雌部分を設ける必要はなく、互いが嵌合しうるように一方と他方に雄部分と雌部分とを混合して設けてもよい)、カバー布の一方と他方とを確実に固定することができるので、布団が不意に布団カバーから出てしまうことを極めて効果的に防止することができる。面ファスナーは嵌合されたり嵌合を解かれることが極めて簡単なので(雄部分の嵌合面と雌部分の嵌合面とを互いに押し当てることによって容易に嵌合し、雄部分と雌部分とを一定以上の力によって引き離すことで容易に嵌合を解くことができる)、布団出入口の開閉作業性を害することなく、確実に布団出入口を閉じることができる。面ファスナーは、カバー布の互いに重なり合った部分の全面に設けてもよいが、該部分のところどころに設けてもよい。面ファスナーの嵌合力はあまり小さいと布団出入口を十分閉じることができず、あまり大きいと布団出入口を開くときの作業性に悪影響を与えるので、それらが両立する範囲のものとすることが好ましく、使用する面ファスナーの単位嵌合面積当たりの嵌合力と嵌合面積(即ち、面ファスナーを設ける面積)とによって適宜調節されてよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して詳述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】図1は、本布団カバーの第一実施例の上面図である。図1を参照して、布団カバー11はかけ布団(図示せず)を収容して使用されるためのものであり、袋状の形状を有している。布団カバー11は、上側に位置する片面11aに布団出入口13が形成されている。布団出入口13は、片面11aを横切るように、そして横方向(布団カバー11の長手方向(図中縦方向)に対して垂直方向)に形成されている。布団出入口13は片面11aを小さい部分(図1中、布団出入口13の上側部分)と大きい部分(図1中、布団出入口13の下側部分)とに分割するような位置に形成されているが、片面11aのいずれの位置に形成されてもよい。布団カバー11の図中上端から図中下方に向かってのびるように配置された第一のカバー布15と、布団カバー11の図中下端から図中上方に向かってのびるように配置された第二のカバー布17と、が布団出入口13の両側(図中上側と下側)から重ね合わされている。本実施例においては、第一のカバー布15が第二のカバー布17の上になるように重ね合わされているが、第一のカバー布15が第二のカバー布17の下になるように重ね合わされてもよい。第一のカバー布15と第二のカバー布17とは、布団出入口13に沿って所定の幅(15cm)19で重ね合わされている。第一のカバー布15の端部(図中下端部)15aは直線状になっており、第二のカバー布17の端部(図中上端部)17aも直線状になっている。即ち、第一のカバー布15の端部15aと第二のカバー布17の端部17aとの間において、第一のカバー布15と第二のカバー布17とが重ね合わせになっており、その重ね合わせによって布団出入口13が形成されている。一方、布団出入口13には、第一のカバー布15と第二のカバー布17とを互いに固定するように面ファスナー21、23、25が設けられている。面ファスナーは、面ファスナー21、23、25の3個に分割されたものを本実施例では使用しているが、2個、4個、5個、6個等いくつに分割されたものを使用してもよく、又は分割されていないものを使用してもよい。さらに、必ずしも面ファスナーを使用する必要はない。本実施例では、布団出入口13は、片面11aの一辺(図中、布団カバー11の右辺)から他辺(図中、布団カバー11の左辺)までを連絡するように形成されている(即ち、片面の端から端まで連続するように形成されている)。
【0014】図2は、図1のX−X断面図である。図2を参照して、布団カバー11は袋状の形状を有しており、布団が収容される内部31を有している。布団カバー11は、布団出入口13が形成された片面11aと、その裏面である片面11bと、を有している。布団カバー11の図中上端から図中下方に向かってのびるように配置された第一のカバー布15と、布団カバー11の図中下端から図中上方に向かってのびるように配置された第二のカバー布17と、が布団出入口13の両側(図中上側と下側)から重ね合わされている。本実施例においては、第一のカバー布15が第二のカバー布17の上(図2中右側)になるように重ね合わされているが、第一のカバー布15が第二のカバー布17の下(図2中下側)になるように重ね合わされてもよい。第一のカバー布15と第二のカバー布17とは、布団出入口13に沿って所定の幅(15cm)19で重ね合わされている。第一のカバー布15の端部15aと第二のカバー布17の端部17aとの間において、第一のカバー布15と第二のカバー布17とが重ね合わせになっており、その重ね合わせによって布団出入口13が形成されている。一方、布団出入口13には、第一のカバー布15と第二のカバー布17とを互いに固定するように面ファスナー23が設けられている(図2中では面ファスナー23は嵌合された状態になっており、第一のカバー布15と第二のカバー布17とを固定している)。
【0015】図3は、図1のY−Y断面図である。図3を参照して、布団カバー11は袋状の形状を有しており、布団が収容される内部31を有している。布団カバー11は、布団出入口13が形成された片面11aと、その裏面である片面11bと、を有している。図3が示す断面において、第一のカバー布15と第二のカバー布17とが重ね合わされている。第一のカバー布15と第二のカバー布17との間に布団出入口13が形成されている。布団出入口13には、第一のカバー布15と第二のカバー布17とを互いに固定するように面ファスナー21、23、25が設けられている。面ファスナー21は雄部分21aと雌部分21bとからなり、面ファスナー23は雄部分23aと雌部分23bとからなり、そして面ファスナー25は雄部分25aと雌部分25bとからなっている。図3においては、全ての面ファスナー21、23、25が嵌合していない状態になっている。3枚のカバー布が側方部において糸33によって縫いつけられている。
【0016】図4は、図1乃至3に示された布団カバー11に布団(図示せず)を挿入する際の状態を示した上面図である。図4を参照して、第一のカバー布15と第二のカバー布17とから形成された布団出入口13が、第一のカバー布15と第二のカバー布17との重ね合わせが解かれ、第一のカバー布15の端部15aと第二のカバー布17の端部17aとの間が引き離されてそれらの間に開放された布団出入口13aが形成されている。この開放された布団出入口13aを経由し布団(図示せず)を布団カバー11内部へ挿入することができる。また、逆に、布団カバー11内部に収容された布団(図示せず)を、開放された布団出入口13aを経由して布団カバー11外部へと取り出すことができる。
【0017】図5は、本布団カバーの第二実施例の下面図である。図5を参照して、布団カバー11は、しき布団(図示せず)を収容して使用されるためのものであり、袋状の形状を有している。布団カバー11は、下側に位置する片面11aに布団出入口13が形成されている。布団出入口13は、片面11aを横ぎるように、そして縦方向(布団カバー11の長手方向(図中縦方向)に対して平行方向)に形成されている。布団出入口13は片面11aの図中左右方向のほぼ中央部分に形成されているが、片面11aの図中左右方向のいずれの位置に形成されてもよい。布団カバー11の図中左端から図中右端に向かってのびるように配置された第一のカバー布15と、布団カバー11の図中右端から図中左端に向かってのびるように配置された第二のカバー布17と、が布団出入口13の両側(図中右側と左側)から重ね合わされている。本実施例においては、第一のカバー布15が第二のカバー布17の上になるように重ね合わされているが、第一のカバー布15が第二のカバー布17の下になるように重ね合わされてもよい。第一のカバー布15と第二のカバー布17とは、布団出入口13に沿って所定の幅(15cm)19で重ね合わされている。第一のカバー布15の端部(図中下端部)15aは直線状になっており、第二のカバー布17の端部(図中上端部)17aも直線状になっている。即ち、第一のカバー布15の端部15aと第二のカバー布17の端部17aとの間において、第一のカバー布15と第二のカバー布17とが重ね合わせになっており、その重ね合わせによって布団出入口13が形成されている。なお、本実施例では、布団出入口13の両端部(図中上端部と下端部)が糸33によって縫い付けられてふさがれており、このため布団出入口13は、片面11aの一辺(図中、布団カバー11の上辺)から他辺(図中、布団カバー11の下辺)までを連絡しないように形成されている(即ち、片面の端から端まで連続しないように形成されている)。
【0018】図6は、本布団カバーの第三実施例の上面図である。図6を参照して、布団カバー11は、かけ布団(図示せず)を収容して使用されるためのものであり、袋状の形状を有している。布団カバー11は、上側に位置する片面11aに布団出入口13が形成されている。布団出入口13は、片面11aに弧を描くように形成されている。布団出入口13は片面11aの図中上側部分に形成されているが、片面11aのいずれの位置に形成されてもよい。布団カバー11の片面11aの全体を覆いかつ開口17bを有する第二のカバー布17へ、開口17bを覆うことができる形状を有する第一のカバー布15が糸33によって縫い付けられている。第二のカバー布17と第一のカバー布15とが重なり合った位置に布団出入口13が形成されている。本実施例においては、第一のカバー布15が第二のカバー布17の上になるように重ね合わされているが、第一のカバー布15が第二のカバー布17の下になるように重ね合わされてもよい。第一のカバー布15と第二のカバー布17とは、布団出入口13に沿って所定の幅(10cm)19で重ね合わされている。
【0019】図7は、本布団カバーの第四実施例の下面図である。図7を参照して、布団カバー11は、しき布団(図示せず)を収容して使用されるためのものであり、袋状の形状を有している。布団カバー11は、下側に位置する片面11aに布団出入口13が形成されている。布団出入口13は、片面11aの対角線に沿って形成されている。布団出入口13は片面11aに図中右上がりに形成されているが、右下がりに(即ち、もう1本の対角線に沿って)形成されてもよい。布団カバー11の図中左上から図中右下に向かってのびるように配置された第一のカバー布15と、布団カバー11の図中右下から図中左上に向かってのびるように配置された第二のカバー布17と、が布団出入口13の両側(図中右下と左上)から重ね合わされている。本実施例においては、第一のカバー布15が第二のカバー布17の上になるように重ね合わされているが、第一のカバー布15が第二のカバー布17の下になるように重ね合わされてもよい。第一のカバー布15と第二のカバー布17とは、布団出入口13に沿って所定の幅(20cm)19で重ね合わされている。第一のカバー布15の端部15aは直線状になっており、第二のカバー布17の端部17aも直線状になっている。即ち、第一のカバー布15の端部15aと第二のカバー布17の端部17aとの間において、第一のカバー布15と第二のカバー布17とが重ね合わせになっており、その重ね合わせによって布団出入口13が形成されている。布団出入口13には、第一のカバー布15と第二のカバー布17とを互いに固定するように面ファスナー21、23、25、27、29が設けられている。面ファスナーは、面ファスナー21、23、25、27、29の5個に分割されたものを本実施例では使用しているが、2個、3個、4個、6個等いくつに分割されたものを使用してもよく、又は分割されていないものを使用してもよい。さらに、必ずしも面ファスナーを使用する必要はない。本実施例では、布団出入口13は、片面11aの対角線全部にわたって形成されているが(即ち、片面11aの端から端まで連続するように形成されている)、対角線の一部にのみ形成されてもよい。
【0020】図8は、本布団カバーの第五実施例の下面図である。図8を参照して、布団カバー11はしき布団(図示せず)を収容して使用されるためのものであり、袋状の形状を有している。布団カバー11は、下側に位置する片面11aに布団出入口13が形成されている。布団出入口13は、片面11aを横切るように、そして図中上方へと湾曲するように形成されている。布団出入口13の湾曲する方向はいかなる方向であってもよく、例えば、図中下方や図中横(左又は右)方向であってもよい。布団出入口13は片面11aを小さい部分(図8中、布団出入口13の上側部分)と大きい部分(図8中、布団出入口13の下側部分)とに分割するような位置に形成されているが、片面11aのいずれの位置に形成されてもよい。布団カバー11の図中上端から図中下方に向かってのびるように配置された第一のカバー布15と、布団カバー11の図中下端から図中上方に向かってのびるように配置された第二のカバー布17と、が布団出入口13の両側(図中上側と下側)から重ね合わされている。本実施例においては、第一のカバー布15が第二のカバー布17の上になるように重ね合わされているが、第一のカバー布15が第二のカバー布17の下になるように重ね合わされてもよい。第一のカバー布15と第二のカバー布17とは、布団出入口13に沿って所定の幅(15cm)19で重ね合わされている。第一のカバー布15の端部15aと第二のカバー布17の端部17aとの間において、第一のカバー布15と第二のカバー布17とが重ね合わせになっており、その重ね合わせによって布団出入口13が形成されている。本実施例では面ファスナーを使用していないが、図1に示す布団カバーのように面ファスナーを布団出入口13に配置してもよい。本実施例では、布団出入口13は、片面11aの一辺(図中、布団カバー11の右辺)から他辺(図中、布団カバー11の左辺)までを連絡するように形成されている(即ち、片面の端から端まで連続するように形成されている)。
【0021】本発明は上記した実施例に限定されるものでないことは言うまでもなく、さらに、特許請求の範囲と実質的に均等の範囲のものまで含む。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、本布団カバーは、布団出入口の両側からのそれぞれのカバー布が、布団出入口に沿って所定の幅で重ね合わせになっており、布団カバーからの又は布団カバーへの布団の出し入れが、布団出入口の重ね合わされたカバー布の間を拡げて容易に行われると共に、両カバー布が密接して布団出入口が閉じられているので布団カバーに収容された布団の一部又は全部が露出せず、布団出入口を閉じるためのひもやチャック(スライドファスナー)を使用することなく、布団出入口の開閉が容易で、高耐久性の安価な布団カバーとすることができる。なお、本カバーは、両カバー布が密接した布団出入口が布団の不意の露出を有効に防止するので布団が汚れることがなく、衛生面からも極めて好ましい。
【出願人】 【識別番号】398013026
【氏名又は名称】川崎 泰徳
【出願日】 平成10年(1998)2月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 英俊
【公開番号】 特開平11−225864
【公開日】 平成11年(1999)8月24日
【出願番号】 特願平10−44510