| 【発明の名称】 |
蒸散剤容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】角田 泰男
【氏名】中田 一英
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| 【要約】 |
【課題】ハンガーへの着脱が容易で、しかも外れにくいような蒸散剤容器を得る。
【解決手段】蒸散剤容器10は互いに組み合わされる左右の半体40,50で構成される。一方(図示の例では右側)の半体40は内部に2点鎖線1で示される蒸散剤1を収納する収納部41及び上方のフック部43からなり、他方(図の左側)の半体50は収納部51及びフック部53からなる。半体40の収納部41の上方にはスリット44が設けられ、その上縁は可撓性を有する可撓性部46として形成される。半体50の収納部51の上縁54はスリット44の下縁45に沿っていて、可撓性部46は自由に撓むことができる。フック部31の開口2はハンガーの径少し小さくする。勿論容器は左右の半体の組み合わせでなく一体に構成されていてもよく、構造は任意でよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸散剤を収納する本体部と吊下げ部とからなる蒸散剤容器において、吊下部は本体部上方に突き出して形成されているフック部と、本体部の上方に設けられたスリットによって、フック部と、フック部と相対して形成されている可撓性部とからなることを特徴とする蒸散剤容器。
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【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】この発明は、防虫剤等の蒸散剤を収納し、タンス、押入れなどの内部でハンガーに吊り下げて使用する形式の蒸散剤容器に関する。 【従来の技術】吊り下げ式の蒸散剤容器は、内部に蒸散剤を収納した収納部分の上方にフックが設けられていて、タンス、押入れ等の内部のパイプなどのハンガーにフックを引っかけて吊り下げていた。その際ハンガーであるパイプの径に比してフックの開口部の寸法が大きいと、容器の取り付け、取り外しは容易であるが、例えば服の出し入れの際フックが外れ易い。逆に開口部が狭いと容器の取り付け、取り外しが容易でないという問題がある。図5以下に従来の吊下型の蒸散剤容器を示す。図5に示した容器は蒸散剤の収納部分61の上方のフック部62に対応する位置に、山形状部63が形成されていて、開口部2の寸法Wがパイプ状のハンガー3の径dより小さくなるようにし、容器を取り付ける時は、容器の材料の弾性を利用し、フック部62を押し拡げてハンガー3をフック内に進入させる。図6に示すものは、フック部62に対応して収納部分61の上方にフック状突子64を形成し、フック部62の先端に突子64の先端に互に拡開する方向を向いている誘導片65、66が夫々形成されている。そして図示の開口部2の寸法Wがハンガーの径dより少し小さくなっており、ハンガーは誘導片65、66に誘導され、フック部62と突子64とを拡開しながらフック部内部に進入する。図7に示すものは、フック部62の先端に外側上方に向く誘導片65が形成され、フック部に対応する位置に誘導片を兼ねた突子68が設けられている。開口2の寸法Wはハンガーの径dより少し小さくする。ハンガーは誘導片65と突子68に誘導されフック部62と突子68を拡開してフック部62の内部に進入する。上記3例の何れもハンガー3がフック内方に進入すれば開口はハンガーの径より小さいので容器はハンガーに外れることなく支持される。取り外すときは吊り下げ部を持って逆方向へ引けばよい。これら従来の吊り下げ手段では、ハンガーへの取り付けを容易にしようとすれば外れ易いという不具合があり、外れ難くしようと思えば取り付け難いという不具合を免がれなかった。 【課題を解決するための手段】この発明は前記の欠点を解消するために、蒸散剤を収納した本体部と吊下部とからなる蒸散剤容器において、吊下部は本体部の上方に突き出して形成されているフック部と、本体部の上方に設けられたスリットを介してフック部と相対して形成された可撓性部とからなることを特徴とする蒸散剤容器を得たものである。 【作用】容器の吊下部をこの発明のように可撓性部をフック部と組み合わせて構成することで可撓性を大きくすることができ、容器の材質の選択性を拡げることができる。図5以下に示したような従来例では可成剛体状の部材を変形させなければならないのである程度軟かい材質のものである必要がある。しかしこの発明の可撓性部ではスリットを介することによって大きな可撓性を得ることができるので材質の選択の幅が広くなる。例えばプラスチック成形材料としてPET(ポリエチレンテレフタレート)のような比較的硬い材料でも使用可能となる。又その結果パイプ等のハンガーの太さに関係なく取り付け、取り外しが容易であり、又落下しにくいものとなる。 【実施例】図1はこの発明の蒸散剤容器の斜視図、図2は図1をF方向からみた正面図、図3は吊下部の説明図を夫々示している。図について説明すれば、蒸散剤容器10は蒸散剤1(容器の内部に収納されていることを2点鎖線で示している。)を内部に収納している本体部20とその上方の吊下部30とからなっている。又容器10はトレイ状をなし、互に組み合わされる左右の半体40及び50から構成されている。一方の半体40(図示の例では右側の半体)は凹部42を有する下方の収納部41と上方のフック部43とからなり、収納部41の上方に山形曲線状のスリット44が設けられ、スリットの上縁は可撓性を有する可撓性部46として形成される。図示の例で左方の半体50は凹部42に相対する凹部52を有する下方の収納部51と、フック部43に密着するフック部53とからなり、収納部51の上縁54はスリット44の下縁45に沿うように形成され、そのため、可撓性部46が自由に撓むことができるようになっている。尚左右のフック部を合わせたフック部をフック部31で表す。フック部31の先端と可撓性部46との間の開口2の寸法Wはハンガー3のパイプ径dより少し小さいd−αとしておく容器10をハンガー3に取り付けるときには、フック部31の開口2をハンガー3に当てて図3において、右から左方に押せば、可撓性部46が若干撓むことにより、ハンガー3はフック部31の内部に進入し、簡単に外れることはない。容器10をハンガー3から取り外すときは逆に右方向に引っぱれば容易に外すことができる。図示の容器10は構成の一例として左右の半体を組み合わせた構造が示されているが、勿論このような構造に限定されるものではなく一体に構成され、内部に薬剤を収納しうるようにしてもよく、その他任意の構成でよい。図4は吊下部の構成の第2の実施例の説明図であって、この場合は収納部41の上方のスリット44の上縁をなす可撓性部46は収納部41と一体ではなくて、その先端部47のところで切り離されており、丸められてスリットの下縁45と接している。このように構成すると、可撓性部46の可撓性を一層大きくすることができる。 【従来技術との対比】この発明による吊下装置の有効性を試験するため、従来の装置の内、図4に示すものをA型、図5に示すものをB型、図6に示すものをC型、この発明のものをP型と表示し、径32mmのパイプを使用し、パイプに掛ける時の必要な力、外す時に必要な力、又垂直方向にどの位の力がかかれば脱落するかを試験したときの荷重を次表に示す。(尚力はグラムで表している。) 掛けるのに必要な力 外すのに必要な力 脱落荷重 A 型 750 450 1300 B 型 800 900 3000 C 型 1000 700 700 P 型 300 250 5000このようにこの発明のものは、掛けるにも、外すにも従来のものよりはるかに小さい力ですみ、しかも大きな荷重がかからなければ中々外れないという著大な効果を奏するものであることが判る。次に無作為に抽出した18人の人間に掛け易いか、普通か、困難か、又外し易いか、普通か、困難かの感じを試してもらった。(一般に官能試験と称せられている。)そして18人中何%の人が容易と感ずるかという容易率(%)を出した。 (1)直径32mmのパイプのとき 容 易 普 通 困 難 容易率(%) A 型 掛け易さ 3 12 3 16.7 外し易さ 3 11 4 16.7 B 型 掛け易さ 2 4 10 12.5 外し易さ 1 2 13 6.3 C 型 掛け易さ 2 7 9 11.1 外し易さ 2 6 10 11.1 P 型 掛け易さ 10 6 2 55.6 外し易さ 9 9 0 50.0従来のものに比し、この発明のものの方が掛け易く、外し易いと感じている人が非常に多いことが示されている。 (2)直径38mmのパイプのとき 容 易 普 通 困 難 容易率(%) A 型 掛け易さ 4 6 7 22.2 外し易さ 3 4 10 16.7 B 型 掛け易さ 1 2 12 6.3 外し易さ 1 0 14 6.3 C 型 掛け易さ 2 1 14 11.1 外し易さ 2 0 15 11.1 P 型 掛け易さ 8 5 4 44.4 外し易さ 5 4 8 27.8やはり従来のものに比し、この発明のものの方が掛け易く、外し易いと感ずる人が多いことが判る。 【発明の効果】この発明の蒸散剤容器は前記の如き構成であって、ハンガーへの取り付け、取り外しが容易で、しかも外れにくいという効果を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100539 【氏名又は名称】アース製薬株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】萩野 平 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−216059 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−21101 |
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