| 【発明の名称】 |
皿 |
| 【発明者】 |
【氏名】庄司 令造
【氏名】庄司 吉慶
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| 【要約】 |
【課題】上に乗せる物の液体成分を容易に除去、分離することができる皿および受け皿を提供すること。
【解決手段】皿あるいは受け皿において、上部表面の少なくとも一部に溝あるいは帯状突起部を設ける。コップ等の飲用容器あるいは刺身、天ぷら等の汁や油等の液体成分を含む食物を本発明を適用したコースター、受け皿、刺身皿、揚げ物用皿に乗せることにより、上に乗せた物の液体成分が流れ落ちて凹部に溜まり、容易に除去、分離することができ、付着の防止、乾燥の促進、水切り、油切り性能の向上等の効果がある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部表面の少なくとも一部に凹凸を設けたことを特徴とする皿。 【請求項2】 前記凹凸は複数の溝からなることを特徴とする請求項1に記載の皿。 【請求項3】 前記凹凸は複数の帯状突起部からなることを特徴とする請求項1に記載の皿。 【請求項4】 前記溝あるいは前記帯状突起部の幅は2ミリメートル以上、10ミリメートル以下であることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の皿。 【請求項5】 前記溝の深さあるいは前記帯状突起部の高さが2ミリメートル以上、10ミリメートル以下であることを特徴とする請求項2あるいは3に記載の皿。 【請求項6】 前記皿は飲用容器の受け皿であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の皿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は皿に関し、特に、上に乗せる物の液体成分を容易に除去、分離することができる皿および受け皿に関するものである。なお、本明細書において「皿」とは、通常の皿に加えて、コースター、茶托、洗面台のコップ置きなど任意の物体の下に敷いて使用する略板状の部材を含む。 【0002】 【従来の技術】従来、例えばコップなどの飲用容器を乗せる受け皿である皿やコースターの上部表面は平らに成形されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の皿やコースターにおいては、底面に水が付いたままコップなどの飲用容器を乗せた場合、あるいは冷えた飲料を注いだためにコップの周囲に付いた水滴が流れ落ちて底面に達した場合に、コップのみを持ち上げても皿やコースターがコップに付着して一緒に持ち上がったり、途中で落ちて大きな音を立てたりしてしまうという問題点があった。 【0004】また、洗面台において使用するコップを上下逆さまにしてコースターあるいは皿の上に置いた場合、コップとコースターあるいは皿との接触面に付着した水分はなかなか乾燥せず、カビ等が繁殖する原因となり、不衛生であるという問題点もあった。本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を解決し、上に乗せる物の液体成分を容易に除去、分離することができる皿を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、皿において、上部表面の少なくとも一部に凹凸を設けた点に特徴がある。本発明においては、皿の上部表面の少なくとも一部に凹凸を設けたので、コップ等の飲用容器あるいは刺身、天ぷら等の汁や油等の液体成分を含む食物を本発明の皿あるいは受け皿に乗せることにより、上に乗せた物の液体成分が流れ落ちて凹部に溜まり、容易に除去、分離することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例であるコースターの構成を示す正面図および端面図である。図1((a)はコースターの正面図であり、コースター10は、厚く、角の丸い板状部材から成っている。コースター10の中央部には周囲より僅かに凹んだ凹部11が形成されている。そして、凹部11の内部表面13には複数の溝12が形成されている。 【0007】図1(b)は図1(a)のAA断面を横から見た端面図である。溝12の断面はU字状をしており、溝の底部15は円弧状に形成されている。また溝と溝の間の部分14は上部が平らになっている。 【0008】溝12の幅は2ミリメートル以上、10ミリメートル以下程度に形成するのが好ましく、また溝の間隔(溝と溝の間の部分である頂部14の幅)は0ミリメートル以上、10ミリメートル以下程度に形成するのが好ましい。但し、頂部14の平らな部分の幅が長いほど、コースター10がコップに付着し易くなるので、該幅は短い方が好ましい。 【0009】溝12の深さは2ミリメートル以上、10ミリメートル以下程度に形成するのが好ましい。溝12が浅すぎると水分が溝に充満し、コップの底面と付着して、水分が分離出来なくなる恐れがある。従って、溝12は深いほど水分を分離する効果は高くなる。しかし、溝12を深くするにはコースター10を厚くする必要があり、また溝12が深くなるとコースター10の特に溝の底部15の洗浄が困難となる。 【0010】図1(c)は溝12と頂部14の関係を図1(b)と逆にした場合の端面図である。このように、溝12を設ける代わりに周囲を掘り下げて溝12の部分を高いまま残して帯状の突起部を形成しても同様の効果がある。以下に示す各種の実施例においても、全て溝と頂部の関係を逆にした実施例も同様に考えられる。 【0011】コースター10の材質としては、陶器、磁器、プラスティック、ゴム、木材、金属、紙、石材など、図1に示したような形状のものを形成可能な任意の材料を使用可能である。なお紙や金属、プラスティックなどの材料を使用する場合には、中空構造、あるいは更に中空構造の底面を除去した構造としてもよい。 【0012】加工方法は材料ごとに異なるが、例えば陶器や磁器であれば、粘土をコースターの形状に成形してから焼き上げればよい。また、木材、石材の場合には切削やサンドブラストにより板状部材に溝を形成する。更に、金属やプラスティック、ゴム、紙の場合にはプレス、鋳型、切削等により加工する。 【0013】図2は、コースターの他の実施例における溝あるいは突起部の形状を示す中央部端面図である。図2(a)は、頂部14をできるだけ細くした例である。頂部14が細いほど、乗せたものと液体成分との分離効果が向上する。但し、頂部14の強度が低下し、また、柔らかいものを乗せた場合には乗せた物が変形、切断されてしまう恐れがある。 【0014】図2(b)は、頂部14および底部15を共に、円弧等の曲線状に形成したものである。頂部を円弧等の曲線状に形成することにより、頂部が平らな場合に比べて乗せたものと液体成分との分離効果が向上する。図2(c)は、頂部14および底部15を共に直線(平面)で構成したものである。このように構成することにより、溝で文字や記号等の図形を描く場合に図形の輪郭を明瞭に表現することができる。 【0015】図2(d)は、溝12をVあるいはW字状に形成したものである。図2(e)は、(c)の構成における頂部14および底部15の角の部分に丸みを付けたものである。図2(f)は、(d)の構成において、溝の幅を大きくすることによって溝側面の傾斜を緩やかにしたものである。このようにすることによって洗浄が容易となる。 【0016】図3は、本発明を適用した刺身皿の構成を示す正面図である。刺身をつまと一緒に盛り付けた場合、特に冷凍の刺身の場合には刺身から汁が出るが、通常の皿の場合には刺身が水っぽくなったり、つまに吸収されたりして、刺身やつまが不味くなるという問題点があった。図3に示したような本発明を適用した刺身皿20に刺身を盛れば、汁は刺身と分離して溝21の底部に溜まり、刺身が水っぽくなったり、つまに吸収されたりすることがない。従って刺身やつまをより美味しく食べることができる。 【0017】図4は、本発明を適用した揚げ物用皿の構成を示す正面図である。天ぷら等の揚げ物を揚げた場合、従来は網の上や紙を敷いた皿の上に置いて油を切っていた。しかし、網で油を切った場合には更に盛り皿等に盛り付ける必要があり、紙を敷いた皿に置いた場合には紙が油を吸収し切れず、揚げ物の底面がべた付いてしまうという問題点があった。図3に示したような本発明を適用した揚げ物用皿30に揚げ物を直接盛れば、油が溝31の底部に溜まり、容易に油を切ることができる。また、このまま食卓に出すことができ、紙等を消費することもない。 【0018】油の場合には粘性があるので、滴となって落下しにくく、揚げ物と接する頂部14を伝って油が流れ落ちることによって油が切れるものと推定される。従って、頂部14の構造としては細く、側面はなるべく垂直で、かつ溝の間隔はなるべく狭い方が油を切る効果が高いものと推定される。 【0019】なお、図4あるいは図5の実施例において、皿の形状や大きさ、深さ、溝の形状、配置、溝を設ける範囲等は任意である。また、溝の代わりに突起部を設けてもよい。更に、皿の一部に溝ではなく、醤油や天つゆ、塩などを溜める窪みを設けてもよい。 【0020】図5は、本発明を適用したコースターの他の図案例を示す正面図である。図5(a)は、複数の溝を縦横に配置したものであり、図1の配置と比較して溝の長さが短くなっている。従って、頂部の強度が向上し、細い棒状の物体が溝の中に落ち込んでしまう確率が低下する。図5(b)は、溝をジグザグ形状に形成したものであり、やはり頂部の強度が向上し、細い棒状の物体が溝の中に落ち込んでしまう確率が低下する。 【0021】図5(c)は、文字を溝の図案としたものである。この場合においても、文字部分40を溝とするもの、および文字部分40を残して余白部分41を掘り下げるものの2通りが考えられる。文字や記号の種類や数は任意であるが、なるべく広範囲に均一の密度で分布し、溝同士が連結している方が好ましい。図5(d)は、図1の実施例の凹部11を廃し、板状部材の表面に直接溝を設けた例である。また、この実施例においては、スプーンを置くための凹部あるいは凸部42が設けられている。 【0022】以上、実施例について開示したが、以下に述べるような変形例も考えられる。実施例の皿あるいは受け皿の用途はコースター、刺身皿、揚げ物用皿の他、コースターと類似した用途として、茶托、コーヒーカップ、ティーカップの敷き皿、とっくりの受け皿 、洗面台のコップ置き皿、ぼんなど、飲用容器の下に敷く受け皿に適用可能である。 【0023】実施例としては、溝あるいは帯状突起部の図案として直線を組み合わせたものや文字を図案化したものを開示したが、その他の例としては、例えば、円弧のような曲線を組み合わせたもの、動物、植物、風景などの線画、会社の名前やマークなど任意の文字や図形を採用可能である。 【0024】 【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、皿の上部表面に溝あるいは帯状突起部を設けたので、上に乗せたものの液体成分を除去、分離することができ、付着を防止する効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598015626 【氏名又は名称】株式会社 新技研
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】澁谷 孝 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−216055 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−22992 |
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