| 【発明の名称】 |
温度管理装置及び温度管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】村岡 三郎
【氏名】奥村 直正
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| 【要約】 |
【課題】位牌などのように特定の人の象徴であるシンボル部材が、この部材を手に取った人に冷たさを感じさせず、当人の温もりを感じさせることができる温度管理装置及び温度管理システムを提供する。
【解決手段】位牌状に形成されたシンボル部材2と、シンボル部材2の現在の温度を検知する温度検知手段6と、シンボル部材2を加熱する加熱手段8と、温度検知手段6からの温度検知信号と故人の体温に関する温度データとに基づいて加熱手段8の発熱を制御する温度制御手段4とを備えている。温度検知手段6及び加熱手段8が、位牌状のシンボル部材2に一体的に組み込まれていることが適当である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 位牌状に形成されたシンボル部材と、該シンボル部材の現在の温度を検知する温度検知手段と、前記シンボル部材を加熱する加熱手段と、前記温度検知手段からの温度検知信号と故人の体温に関する温度データとに基づいて前記加熱手段の発熱を制御する温度制御手段とを備えていることを特徴とする温度管理装置。 【請求項2】 前記温度検知手段及び前記加熱手段が前記位牌状のシンボル部材に一体的に組み込まれている、請求項1に記載の温度管理装置。 【請求項3】 前記温度制御手段が内蔵メモリを備えており、該内蔵メモリには前記温度データが予め記憶されている、請求項1又は2に記載の温度管理装置。 【請求項4】 体温を検出する体温検出手段と、該体温検出手段からの体温データを通信回線を介して送信する送信手段と、該送信手段からの体温データを受信する受信手段と、特定の人の象徴であるシンボル部材と、前記受信手段からの体温データに基づいて前記シンボル部材を所定の温度に維持する温度制御手段とを備えていることを特徴とする温度管理システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、温度管理装置及び温度管理システムに関し、さらに詳述すると、特定の人の体温を具現化できる温度管理装置及び温度管理システムに関する。 【0002】 【従来の技術】木製の札に故人の法名を記し、故人供養の対象として仏壇に祀られる位牌が知られている。このような位牌は、遺族、親族あるいは友人など、故人を知る者にとっては、故人の想い出と重なって特別な感情を抱かせるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の礼拝時や法事などにおいて、遺族や親族などが位牌を手に取って故人を偲ぶことがある。このような場合に、故人を偲ばせるはずの位牌は木製のため冷たく感じられ、故人を知る者はこの冷たさによって故人の死をより一層実感させられることになる。 【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、位牌などのように特定の人の象徴であるシンボル部材が、この部材を手に取った人に冷たさを感じさせず、当人の温もりを感じさせることができる温度管理装置及び温度管理システムを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するため、位牌状に形成されたシンボル部材と、該シンボル部材の現在の温度を検知する温度検知手段と、前記シンボル部材を加熱する加熱手段と、前記温度検知手段からの温度検知信号と故人の体温に関する温度データとに基づいて前記加熱手段の発熱を制御する温度制御手段とを備えていることを特徴とする温度管理装置を提供する。 【0006】本発明の温度管理装置では、位牌状のシンボル部材を特定の人の体温と同等の温度に保持できるので、礼拝時などにおいて、故人を知る者に冷たさを感じさせず、故人の温もりとして感じさせることができる。温度検知手段としては、感度が良好な白金温度センサなどを用いることができ、加熱手段としては、電流の供給によって発熱するヒータを用いることができ、また、温度制御手段としては、マイクロコンピュータなどからなる温度コントローラを用いることができる。 【0007】本発明において、温度検知手段及び加熱手段が位牌状のシンボル部材に一体的に組み込まれていることが適当である。この場合、シンボル部材を手に取っている間も、シンボル部材の温度が低下することはない。また、温度制御手段が内蔵メモリを備えており、該内蔵メモリには温度データが予め記憶されていることが適当である。この場合、故人の体温に関する温度データを内蔵メモリに予め記憶させるだけで、位牌状のシンボル部材を当人の体温を感じさせる温度に維持することができる。 【0008】また、本発明は、上記目的を達成するため、体温を検出する体温検出手段と、該体温検出手段からの体温データを通信回線を介して送信する送信手段と、該送信手段からの体温データを受信する受信手段と、特定の人の象徴であるシンボル部材と、前記受信手段からの体温データに基づいて前記シンボル部材を所定の温度に維持する温度制御手段とを備えていることを特徴とする温度管理システムを提供する。 【0009】本発明の温度管理システムでは、特定の人の体温データを離れた場所のシンボル部材に伝えて体温として具現化できるので、例えば、当人と親密な間柄の人がシンボル部材を所持していれば、当人の温もりをシンボル部材を通じて感じ取ることができる。また、送信手段は、通信回線を介して体温データを送信するので、例えば、当人と親密な間柄の複数の人がシンボル部材をそれぞれに所持した場合であっても、全てのシンボル部材を当人の体温データに基づいて温め、離れた場所に居る複数の人が当人の温もりを感じ取ることが可能になる。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、実施形態例により本発明を具体的に示すが、本発明は下記実施形態例に限定されるものではない。図1は本発明に係る温度管理装置の構成を模式的に示すブロック図、図2は温度管理装置の使用状態に一例を示す斜視図である。 【0011】図1及び図2に示すように、温度管理装置は、位牌状に形成されたシンボル部材2と、温度コントローラ4(温度制御手段)とを備えている。シンボル部材2には、シンボル部材2の現在の温度を検知する白金温度センサなどの温度センサ6(温度検知手段)と、シンボル部材2を加熱するヒータ8(加熱手段)とが内蔵されている。 【0012】温度コントローラ4は、故人の体温に関する温度データが予め記憶された内蔵メモリ10を有しており、温度センサ6からの温度検知信号に基づいてシンボル部材2の現在の温度を監視しつつ、ヒータ8による加熱温度を温度データに従って調節する。温度コントローラ4は、シンボル部材2とケーブル12で接続されており、本体に備えた差込プラグ14がソケット16に挿入された状態で電源が供給される。ケーブル12は、温度コントローラ4をシンボル部材2から離れた箇所に配置するために、長尺(例えば3m)に構成することができる。 【0013】上記構成の温度管理装置は、図2のようにして用いることができる。すなわち、図示しない仏壇の所定の箇所にシンボル部材2を配置するとともに、温度コントローラ4を適当な場所に配置してその差込プラグ14をソケット16に挿入する。この状態において、温度センサ6がシンボル部材2の現在の温度を検知し、その温度検知信号を温度コントローラ4に送る。 【0014】これにより、温度コントローラ4は、温度検知信号による温度と内蔵メモリ10内の温度データによる温度とを比較し、シンボル部材2が体温に相当する温度に達していなければ、ヒータ8に電流を供給して発熱させる。このため、シンボル部材2が加熱され、温度センサ6がシンボル部材2の現在の温度を温度コントローラ4にフィードバックする。温度コントローラ4は、温度検知信号と温度データとを比較しつつ、シンボル部材2が温度データに従った体温に相当する温度に達するまでヒータ8を発熱させる。さらに、温度コントローラ4は、シンボル部材2が体温に相当する温度に達した後、温度検知信号と温度データとを常時比較しつつヒータ8の発熱を制御して、シンボル部材2を適温に維持する。 【0015】前述のように本発明の温度管理装置によれば、位牌状のシンボル部材2を故人の体温に相当する温度に維持することができるので、礼拝時などにおいて、シンボル部材2を手に取った遺族などに冷たい感じを与えることなく、故人の温もりとして感じさせることができる。 【0016】次に、温度管理装置を用いた温度管理システムについて説明する。図3は温度管理システムの構成を模式的に示すブロック図である。この温度管理システムでは、温度管理装置は図1及び図2で説明したものとほぼ同様の構成を備えるが、シンボル部材2は位牌状に形成されてはおらず、手に取って触れることができる程度の大きさの人物像あるいは球形体などとして構成されている。 【0017】温度管理システムは、受信側に、上記温度管理装置と、温度コントローラ4に接続された温度表示器18と、受信用のモデム19(受信手段)とを備えている。さらに温度管理システムは、送信側に、人の体温を検知する白金温度センサなどの温度センサ20と、体温を表示する温度表示器22と、温度センサ20からの温度検知信号を入力しこの温度検知信号に基づいて体温を算出して温度表示器22に表示させるシーケンサ24と、シーケンサ24からの体温データを電話などの通信回線28を介してモデム19に送信するモデム26(送信手段)とを備えている。なお、温度センサ20とシーケンサ24とから体温検出手段が構成されている。 【0018】上記温度管理システムでは、まず送信側において、所定の通信操作によって送信側のモデム26を通信回線28を介して受信側のモデム19に接続し、モデム19をデータ受信が可能な状態にする。このとき、受信側では、温度コントローラ4がオン状態となる。この状態において、当人が温度センサ20を握る、あるいは自身の肌に接触させると、温度センサ20からシーケンサ24に温度検知信号が送られる。これにより、シーケンサ24が、温度検知信号に基づいて算出した体温を温度表示器22に表示させるとともに、モデム26を介して体温データを受信側に送信する。 【0019】受信側においてモデム19が体温データを受信すると、この体温データは温度コントローラ4に温度データとして与えられて、内蔵メモリ10に一旦記憶される。同時に、温度コントローラ4が、温度データに従って温度表示器18に当人の体温を表示する。このとき既に、温度センサ6がシンボル部材2の現在の温度を検知し、その温度検知信号を温度コントローラ4に送っているので、温度コントローラ4は、温度検知信号による温度と温度データによる温度とを比較し、シンボル部材2が体温に相当する温度に達していなければ、ヒータ8に通電して発熱させる。 【0020】これにより、シンボル部材2が加熱されつつ、温度センサ6がシンボル部材2の現在の温度を温度コントローラ4にフィードバックするので、温度コントローラ4は、温度検知信号と温度データとを絶えず比較し、シンボル部材2が体温に相当する温度に達するまでヒータ8の発熱を持続させる。そして、シンボル部材2が温度データに示される体温に達した後は、温度検知信号と温度データとを比較しつつヒータ8の発熱を調節し、シンボル部材2の適温を維持する。 【0021】上記温度管理システムによると、離れた場所のシンボル部材2を温度データに基づいて温め、特定の人の体温をシンボル部材2を介して具現化することができる。したがって、当人と親密な間柄の人などがシンボル部材2を所持していれば、離れた場所に居ながらも、当人の温もりをシンボル部材2を通じて感じ取ることができる。 【0022】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、位牌などのように特定の人の象徴であるシンボル部材が、この部材を手に取った人に冷たさを感じさせず、当人の温もりを感じさせることができる温度管理装置及び温度管理システムを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393025275 【氏名又は名称】有限会社奥村鉄工所 【識別番号】598001135 【氏名又は名称】村岡 三郎
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】畑中 芳実 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−187967 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月13日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−360201 |
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