| 【発明の名称】 |
被服用合成樹脂製ハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】古場秀昭
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| 【要約】 |
【課題】運搬中の専用車輌の振動に対し、被服の滑り止め効果を最大限に発揮させ、よって、被服がズレ落ちないようにすることができること。
【解決手段】合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体の中央部3の外壁面にフイットするように着脱自在に装着されるスポンジ性滑り止め防止部材9と、この滑り止め防止部材の上方の小さい開口部10と下方の大きい開口部11をそれぞれ有する末広がり状のカバー部12に連設し、かつ、前記ハンガー主体の中央部の下側縁部3aから下方に突出する合せ部13を部分的に閉じる少くとも1個のオス・メス止手段14とから成る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体の中央部3の外壁面にフイットするように着脱自在に装着されるスポンジ性滑り止め防止部材9と、この滑り止め防止部材の上方の小さい開口部10と下方の大きい開口部11をそれぞれ有する末広がり状のカバー部12に連設し、かつ、前記ハンガー主体の中央部の下側縁部3aから下方に突出する合せ部13を部分的に閉じる少くとも1個のオス・メス止手段14とから成る被服用合成樹脂製ハンガー。 【請求項2】 請求項1に於いて、1個のオス・メス止手段は、中心部に係合突起を有する偏平状の合成樹脂製オス部と、この合成樹脂製オス部に可撓性接続部を介して一体的に接続し、かつ、前記係合突起が係脱する係合孔を中心部に有する合成樹脂製メス部とから成ることを特徴とする被服用合成樹脂製ハンガー。 【請求項3】 請求項1に於いて、ハンガー主体1の左右対称の肩部には、スポンジ性の第2滑り止め防止部材30が装着され、また前記肩部の内側に形成された凹所に湾曲状に変位しながらハンガー主体の凹所内に突出形成された係合棒6に取り外し可能に係合すると共に、前記滑り止め防止部材30の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部の凹所5内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片40が備えられていることを特徴とする被服用合成樹脂製ハンガー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に業者と百貨店との間でリサイクルされる被服用合成樹脂製ハンガーに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の被服用合成樹脂製ハンガーは、主として業者(アパレルメーカ)が工場でズボン、スカート等の被服を出荷する際に使用される。具体的には、合成樹脂製ハンガーに被服を吊下げた状態で専用車輌で目的地(百貨店)まで運搬される。目的地まで運搬された被服は、今度はそのまま店内でハンガーに吊下げられた状態で一般の需要者に販売される。そこで、一般の需要者が被服を購入した場合に於いて、百貨店はハンガーから品物としての被服を取外し、使用済みの当該ハンガーを、リサイクルの目的で、例えばダンボール箱等に入れ、業者に返送する。業者は返送されたハンガーを点検し、その後再び他の被服に掛け換え、被服用ハンガーとして使用する。このように使い捨てタイプのハンガーではなく、主に業者と百貨店との間で数回程度リサイクルされるタイプの被服用合成樹脂製ハンガーが存在する。 【0003】ところで、この種の合成樹脂製ハンガーは、もっぱら被服を吊下げた状態で百貨店まで運搬するために使用されると言う用途から、特に運搬中の専用車輌の振動に対して被服がズレ落ちないことが要望される。 【0004】そこで、従来、被服の落下防止の目的から、ハンガー主体の左右の肩部上壁にのみゴムやスポンジ製の被服用滑り止め防止シートを糊付けすることが試みで行われている。しかしながら、ハンガー主体の肩部に滑り止め防止シートを貼着する行為は手間が掛かるのみならず、仮に滑り止め防止シートが傷んだ場合には、今度は滑り止め防止シートそのものをハンガー主体から綺麗に剥離しなければならず、数回繰り返してリサイクルと言う目的に適合しないという問題点があった。またハンガー主体の肩部にのみ滑り止め防止シートを設けた従来の被服用合成樹脂製ハンガーXは、車輌の振動に対して被服の滑り止め効果を最大限に考慮したものではなかった。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、まず第1の目的は、運搬中の専用車輌の振動に対し、被服の滑り止め効果を最大限に発揮させ、よって、被服がズレ落ちないようにすることができることである。次に第2の目的は、第1滑り止め防止部材をハンガー主体の中央部に簡単に固定装着することができる反面、第1滑り止め防止部材がリサイクル中に損傷した場合には、新しい滑り止め防止部材と容易に交換することができることである。そして、特に止手段で第1滑り止め防止部材の裾部を挾着してもキズが付かないようにすることができることである。次に第3目的は、一度ハンガー主体に固定装着した第2滑り止め防止部材が専用車輌の振動で簡単に外れ、その結果、ハンガー主体に対して第2滑り止め防止部材やその弾性圧着片がバラバラにならないことである。第4の目的は、第2滑り止め防止部材の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍をハンガー主体の肩部の内壁面に確実に圧着固定することができることである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の被服用合成樹脂製ハンガーは、合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体の中央部3の外壁面にフイットするように着脱自在に装着されるスポンジ性滑り止め防止部材9と、この滑り止め防止部材の上方の小さい開口部10と下方の大きい開口部11をそれぞれ有する末広がり状のカバー部12に連設し、かつ、前記ハンガー主体の中央部の下側縁部3aから下方に突出する合せ部13を部分的に閉じる少くとも1個のオス・メス止手段14とから成る。 【0007】上記構成に於いて、1個のオス・メス止手段14は、中心部に係合突起15を有する偏平状の合成樹脂製オス部16と、この合成樹脂製オス部に可撓性接続部17を介して一体的に接続し、かつ、前記係合突起が係脱する係合孔18を中心部に有する合成樹脂製メス部19とから成ることを特徴とする。またハンガー主体1の左右対称の肩部には、スポンジ性の第2滑り止め防止部材30が装着され、また前記肩部の内側に形成された凹所に湾曲状に変位しながらハンガー主体の凹所内に突出形成された係合棒6に取り外し可能に係合すると共に、前記滑り止め防止部材30の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部の凹所5内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片40が備えられていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1乃至図11に示す被服用ハンガーXについて説明する。1は合成樹脂製のハンガー主体1である。このハンガー主体1は、普通一般に引っ掛け手段としてのフック2を中央部3に有する。このフック2は、本実施例では非磁性体の金属(例えばアルミニウム)で形成され、かつ、前記中央部に水平方向へ回転自在に取付けられている。周知のようにハンガー主体1は、フック2も含めてプラスチックの成型品が広く販売されているが、もちろん、ハンガー主体1と共にフック2も合成樹脂材で一体に成形しても良い。 【0009】本実施例の合成樹脂製ハンガー主体1は、被服の襟部を支持する山形状の中央部3と、この中央部3を基準にして左右にやや傾斜状態に連設する左右対称の肩部4、4とから成る。傾斜状肩部4、4及び山形状中央部3には、図2で示すように下向きの連続凹所5が形成されている。つまり、本実施例のハンガー主体1は、肩部4、4及び中央部3に連続的な下向き開口部5が形成されている。そして、左右対称の肩部4、4側の凹所5内には、図2及び図9で示すように肩部4、4の内壁面4b、4bの中央部から開口(下)方向に延びたピン状の係合棒6、6が1個づつ設けられている。 【0010】さらに、本実施例では、左右対称の肩部4、4側の凹所5、5内の各端部寄りの部位には、左右一対のスカート吊下げ用小フック7、7が設けられている共に、中央部3寄りの凹所5には、補強リブ8、8が適宜に形成されている。 【0011】次に9はハンガー主体1の中央部3の外壁面にフイットするように着脱自在に装着されるスポンジ性の第1滑り止め防止部材である。この伸縮性の第1滑り止め防止部材9は、例えばウレタン系の合成樹脂材で全体として「下方に裾部を有する富士山形状」の外観を呈するように形成されている。 【0012】しかして、第1滑り止め防止部材9は、上方の小さい開口部10と下方の大きい開口部11をそれぞれ有する末広がり状のカバー部12と、このカバー部12に連設し、かつ、ハンガー主体1の中央部3の下側縁部3aから下方に突出するやや幅広の合せ部13とから成る。したがって、前記カバー部12は富士山形状部に相当し、一方、前記幅広の合せ部13はその裾部に相当する。 【0013】次に14は第1滑り止め防止部材9の幅広の合せ部13を部分的に閉じる少くとも1個のオス・メス止手段である。本実施例では、適宜に3個使用されている。このオス・メス止手段14は、図6で示すように中心部に係合突起15を有する偏平状の合成樹脂製オス部16と、この合成樹脂製オス部16に可撓性接続部17を介して一体的に接続し、かつ、係合突起15が係脱する係合孔18を中心部に有する合成樹脂製メス部19とから成る。そして、合成樹脂製メス部19には半径方向に前記係合孔18に連通する複数個のスリット状切欠部20が形成されている。 【0014】ところで、前記係合突起15は、係合孔18に係合した際に、該係合孔18から著しく突出しないように突出寸法が設定されている。望ましくはオス部16とメス部19との間に第1滑り止め防止部材9の幅広合せ部13を介在させ、両部16、19を互いに押圧係合させた場合に於いて、係合突起15が係合孔18から0.1mm程度突出させるように設定されている。 【0015】次に第2滑り止め防止部材30について説明する。第2滑り止め防止部材30は、図11で示すように外観上「頭巾状」或いは「小さいボートの先端部状(一端部が半袋状)」に形成されている。この第2滑り止め防止部材30も、第1滑り止め防止部材9と同様にウレタン系の合成樹脂材で形成されている。滑り止め防止部材30も「フワフワ」のスポンジ状態である。このスポンジ性の滑り止め防止部材30は、図1、図8、図9で示すようにハンガー主体1の左右対称の肩部4、4の外壁面4a、4a並びに内壁面4b、4bをそれぞれ全体的に包むように装着され、かつ、一対の弾性圧着片40、40を介してそれぞれ固定される。 【0016】しかして、第1滑り止め防止部材30は、図11で示すようにハンガー主体1の肩部4の先端部に丁度係止状態に嵌り合う嵌合係止部30aと、この嵌合係止部30aから後端部30bに至にしたがって対称的に外方向へ多少広がった左右の折込み或いは内壁面用側壁部30c、30cを有する外壁面用周壁状部30dとから成る。なお、嵌合係止部30a、後端部30b、左右の内壁面用側壁部30c、30c及び外壁面用周壁状部30dは、説明の便宜上の観念的な名称であり、物理的な境界線は存在しない。 【0017】次に板状弾性圧着片40について説明する。この弾性圧着片40は、図9で示すように肩部4の内側凹所5に湾曲状に変位して嵌合し、かつ、第2滑り止防止部材30の左右の内壁面用側壁部30cの少くとも折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部4の凹所内壁面4bに圧接固定する矩形状の弾性板部41と、この弾性板部41の適宜部位、望ましくは中央部乃至中央部寄りの部位に突出形成された貫通状態の軸筒部42とから成る。軸筒部42は、本実施例では、ハンガー主体1の肩部4の係合棒6に貫通状態に嵌り合う。 【0018】上記構成に於いて、被服用ハンガーXは、例えば業者(アパレルメーカ)の工場からズボン、スカート等の被服吊下げた状態でかつ専用車輌で目的地(百貨店)まで運搬される場合には、図1で示す状態で使用される。 【0019】そこで、まず、第1滑り止め防止部材9をハンガー主体1に着脱自在に装着する場合について説明する。この場合ハンガー主体1のフック2を第1滑り止め防止部材9の下方の大きい開口部11から上方の小さい開口部10に通す。そうすると、末広がり状カバー部12がハンガー主体1の中央部3の外壁面を覆うと共に、裾状の合せ部13が中央部3の下側縁部3aから垂れ下がる。次に裾状の合せ部13の所望する縁部をオス・メス止手段14で挟むようにし、オス部16とメス部19を、例えば親指と人差し指で押圧する。そうすると、オス部16の係合突起15がメス部19の係合孔18に係合する。この時第1滑り止め防止部材9は弾性力を有するスポンジ性なので、係合突起15の係合孔18に対する差込み状態に対応して伸長する。したがって、係合突起15が係合孔18に係合しても合せ部13の縁部には全く孔が開かない(キズが付かない)。なお、この第1滑り止め防止部材9は、ハンガー主体1から取り外した場合には再利用される。また被服用ハンガーXは、販売店で使用する際には、望ましくは第1滑り止め防止部材9を取り外した状態で使用される。 【0020】次に、ハンガー主体1の肩部4に第2滑り止め防止部材30を弾性圧着片40を介して圧着固定する場合について説明する。 【0021】図11で示すように第2滑り止め防止部材30と弾性圧着片40は別体なので、例えばハンガー主体1を適宜右手に持ち、一方、頭巾状の滑り止め防止部材30を左手に摘むようにして持ち、滑り止め防止部材30の嵌合係止部30aを肩部4の先端部に係止状態に嵌め合わせる。そうすると、滑り止め防止部材30の嵌合係止部30aがハンガー主体1の肩部4に係合すると同時に、その左右の内壁面用側壁部30c、30cが外方向へ開放した状態で肩部4に位置付けられる。 【0022】そこで、複数本の指aを利用し、前記左右の内壁面用側壁部30c、30cを肩部4の凹所5内に押し込むようにして折り曲げる。次いで弾性圧着片40の軸筒部42をハンガー主体1の係合棒6に嵌め合わせる。この時係合棒6がやや傾倒状態なので、弾性圧着片40をやや斜めの状態にしながら係合棒6と軸筒部42とを合わせるのが望ましい。 【0023】そして、係合棒6と軸筒部42とが一致したならば、指で弾性板部41を押し込む。そうすると、弾性板部41がその材質自体の弾性力に抗して湾曲状に変位し、かつ、係合棒6が軸筒部42を貫通する。その結果、図8で示すように弾性圧着片40の弾性板部41は、滑り止め防止部材30の左右の内壁面用側壁部30cの少くとも折り込み部近傍を面接触状態で圧着固定する。この時、湾曲状態に変位した弾性圧着片40は、ハンガー主体1の係合棒6と、肩部4の左右の内壁面4bとで、いわゆる3箇所(3点)で確実に支持される。 【0024】 【実施例】第1実施例の被服用ハンガーXの第2滑り止め防止部材30は、外観上「頭巾状」或いは「小さいボートの先端部状」に形成されているが、全体を後端部開口の袋状に形成しても良い。この場合被服用ハンガーXのハンガー主体1にスカート吊下げ用小フック7が形成されている場合には、袋状滑り止め防止部材の先端部下面にスリット状の切欠部或いは小孔を形成するのが望ましい。 【0025】また被服用ハンガーXのハンガー主体1に形成された係合棒6は、左右の肩部4、4の凹所5内に1個づつ形成されているが、複数個(例えば2個づづ)形成し、一方、これらの係合棒に係合する弾性圧着片40の軸筒部42もその数に対応して複数個にしても良い。 【0026】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)運搬中の専用車輌の振動に対し、被服の滑り止め効果を最大限に発揮させ、よって、被服がズレ落ちないようにすることができる。 (2)複数個の滑り止め防止部材をハンガー主体の少なくとも中央部に簡単に固定装着することができる反面、滑り止め防止部材がリサイクル中に損傷した場合には、新しい滑り止め防止部材と容易に交換することができる。特に第1滑り止め防止部材の裾部を係合突起の突起寸法を考慮したオス・メス止手段で挾着したので、キズが付かない。 (3)一度ハンガー主体に固定装着した第2滑り止め防止部材が専用車輌の振動で簡単に外れ、その結果、ハンガー主体に対して滑り止め防止部材や弾性圧着片がバラバラにならない。 (4)第2滑り止め防止部材の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍をハンガー主体の肩部の内壁面に確実に圧着固定する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591094620 【氏名又は名称】有限会社サンコ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三浦 光康
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| 【公開番号】 |
特開平11−187964 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月13日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−367419 |
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