| 【発明の名称】 |
浴室又は洗面所用防曇ミラー装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】礒 昭司
【氏名】篠木 忠一
【氏名】斉藤 敏彦
【氏名】増田 正毅
【氏名】宮木 美光
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| 【要約】 |
【課題】湯を無駄にすることなく、ミラーの曇りを常時確実に防止することができ、使用者の手間もなく、設備コスト及びランニングコストが低い浴室又は洗面所用防曇ミラー装置を提供する。
【解決手段】ミラー1と浴槽3に湯を供給する給湯管2との間にヒートパイプ4を熱的に接続して配設する。これにより、給湯管2の熱がヒートパイプ4を介してミラー1に伝達され、ミラーの曇りが防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ミラー部と、このミラー部と浴槽又は湯配管とに夫々熱的に接続されたヒートパイプとを有することを特徴とする浴室又は洗面所用防曇ミラー装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は家庭及びホテル客室等の洗面所並びに小型浴室並びに温泉及び大衆浴場等の大型浴室に使用される浴室又は洗面所用防曇ミラー装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、温泉等の浴場において、洗い場のミラーは浴場内の湯気により曇りやすい。この浴場内の湯気による水分がミラーに付着してミラーが曇った場合には、大部分の人は、ミラーをタオルで拭いたり、浴槽から汲み出した湯をミラーにかけたり、更にシャワーの湯をミラーにかけることにより、曇りを除いている。しかし、このように、ミラーの表面をタオルで拭いたり、ミラー表面に湯をかける操作は面倒であり、また、湯を無駄に使用しているという問題点がある。更には、ミラー表面が濡れているため写像が歪んで見えるので、使用上不便であるという問題点がある。 【0003】そこで、このような浴槽又は洗面所用ミラーには、防曇ミラーの使用が望まれている。従来の防曇ミラーとしては、家庭洗面所又はホテル客室洗面所用のものとして、ミラーの背後に電熱線ヒータを這わせて配置したものが公知である。しかし、この防曇ミラーは電熱線を通電発熱させることによりミラーを加熱して水滴による曇りを除去するものであるため、洗面所においては使用できるものの、漏電の危険性から浴室では使用することができない。また、電熱線ヒータの通電発熱によりミラーを加熱するものであるため、ランニングコストが高いという欠点がある。 【0004】また、特開平9−215569号公報には、ミラーの裏に、液体が入る容器を取り付け、この容器内に湯等を入れることにより、この湯の熱でミラーを加熱して曇りをとる曇り止め機能付き鏡が開示されている。これは特に洗面所のミラーの曇りをとるものであり、湯を容器内に入れるだけで曇りをとるものであるが、湯温の低下により曇り止め効果の持続時間が極めて短いという欠点がある。また、湯を容器に入れる必要があり、その作業が煩雑であって、結局、温泉又は大衆浴場において、ミラーに湯をかけてその曇りを除去している場合と同様の不便がある。 【0005】一方、特開平8−187146号公報には、浴室のミラーの曇り止め装置が開示されている。この曇り止め装置は、温水器からの温水を、浴室の壁面に取り付けられた鏡の上方から放出させることにより、前記鏡の曇りを除去するものである。この曇り止め装置においては、漏電の虞もなく、また、ミラーに湯をかけたり、拭き取ったりする作業が不要であり、更に継続的に曇りを防止することができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特開平8−187146号公報に記載された曇り止め装置は、曇りを除去するため、又は曇りが発生しないようにするために、常時又は間欠的に温水器から温水を供給する必要がある。このため、温水が無駄に使用されており、結局ランニングコストが高くなるという難点がある。 【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、湯を無駄にすることなく、ミラーの曇りを常時確実に防止することができ、使用者の手間もなく、設備コスト及びランニングコストが低い浴室又は洗面所用防曇ミラー装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る浴室又は洗面所用防曇ミラー装置は、ミラー部と、このミラー部と浴槽又は湯配管とに夫々熱的に接続されたヒートパイプとを有することを特徴とする。 【0009】この浴室又は洗面所用防曇ミラー装置においては、熱源として浴室の浴槽若しくは湯配管又は洗面所の湯配管の熱を利用し、この熱源とミラー部との間をヒートパイプにより熱的に連結する。このため、浴槽又は湯配管の熱がミラー部に伝達されてミラー部が常時加熱されている。これにより、ミラー部は常に浴室又は洗面所の露点よりも高温にあり、このためミラー部に曇りが発生することが防止される。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の第1実施例に係る防曇ミラー装置を示す模式図である。本実施例は本発明を浴室に適用したものであり、浴室としては、温泉及び大衆浴場の大浴室から、家庭用及びホテル客室用の小浴室まで広範囲に使用することができる。 【0011】この浴室の壁にはミラー1が取り付けられており、浴室内には浴槽3が配置されている。この浴槽3には給湯管2を介して湯が供給され、浴槽3内に湯が張られている。本実施例においては、このミラー1と給湯管2との間にヒートパイプ4が接続されている。 【0012】図2(a)はミラー1とヒートパイプ4との接続部を示す側面図、図2(b)は同じくその正面図であり、図3(a)は給湯管2とヒートパイプ4との接続部を示す側面図、図3(b)は同じくその正面図である。図2に示すように、ヒートパイプ4の上端部は、ミラー1の背面にヒートパイプ4の上端部を間に挟んで良伝熱性の取付板5をあてがい、取付板5をミラー背面に固定することにより、ミラー背面に接触して固定されている。これにより、ヒートパイプ4の上端部はミラー1の背面に熱的に接続されている。 【0013】一方、図3に示すように、ヒートパイプ4の下端部と給湯管2との接続部においては、同様に良伝熱性の取付板6により両者が固定されている。この取付板6は給湯管2の下部約2/3部にU字形にあてがわれ、取付板6の上半部はヒートパイプ4を間に挟んでその両側部を重ね合わせるようにしてヒートパイプをくるんでいる。そして、この取付板6の重ね部を相互に固定することにより、ヒートパイプ4の下端部と給湯管2とが取付板6を介して熱的に接続されている。なお、取付板6とヒートパイプ4及び給湯管2との間は、熱伝導性が良好な接着剤により接合しても良い。 【0014】ヒートパイプ4内には、作動液として熱媒体が封入されており、この熱媒体は湯温(例えば40℃以上)で蒸気となる。 【0015】このように構成された防曇ミラー装置においては、給湯管2内を通流する湯の熱がヒートパイプ4の下端部に伝達され、ヒートパイプ内の熱媒体がその下端部にて例えば40℃程度に加熱される。そうすると、この熱媒体は蒸気となり、ヒートパイプ4内を上昇し、ヒートパイプ4の上端部に移動する。そして、この蒸気はミラー1にヒートパイプ4の上端部が接触しているので、両者間で熱交換がなされ、ミラー1は熱媒体蒸気により加熱され、熱媒体はミラー1により冷却される。これにより、ミラー1に水滴が付着することが防止され、熱媒体は凝縮し、液体となってヒートパイプ4内を下降し、ヒートパイプ4の底部に到達する。そして、熱媒体はこのヒートパイプ4の底部で給湯管2により加熱され、再度蒸気となる。このようにして、ヒートパイプ4内の熱媒体により常時給湯管2の熱がミラー1に伝達され、ミラー1が常時加熱され、曇りの発生が防止される。 【0016】図4は本発明の第2実施例に係る防曇ミラー装置を示す模式図である。本実施例においては、ヒートパイプ4の下端部が直接浴槽3の側面に接触している。図5(a)はヒートパイプ4の下端部と、浴槽3との接続部を示す正面図、図5(b)は同じくその側面図である。図5に示すように、ヒートパイプ4の下端部は良伝熱性の取付板7により背後を支持されて浴槽3に固定されている。これにより、ヒートパイプ4の下端部と浴槽3とが熱的に接続されている。 【0017】本実施例においては、浴槽3内の湯の熱によりヒートパイプ4の下端部が加熱され、蒸気となってヒートパイプ4内を上昇し、湯の熱をヒートパイプ4の上端部に接続されたミラー1に伝達してこれを加熱する。これにより、ミラー1に曇りが発生することが防止される。本実施例においても第1実施例と同様の効果を奏するのに加え、浴槽3においては給湯管2に比して熱容量が大きいため、ミラー1をより高温に加熱することができる。 【0018】以上の実施例において、ヒートパイプ4とミラー1、給湯管2及び浴槽3との接続部はその全体を断熱材により被覆することが熱損失を防止する上で好ましい。また、前述のごとく、ミラー1の背面、給湯管2及び浴槽3と、ヒートパイプ4との間は接着剤で固定してもよいし、ミラー1の背面及び浴槽3の壁面にヒートパイプ用の凹部を形成し、ヒートパイプ4をこの凹部に嵌合することにより両者を固定しても良い。更に、接合部において、ヒートパイプ4と、ミラー1、給湯管2及び浴槽3との間に、伝熱性が良好なゴム等の緩衝剤を介装すると、両者の接触面積が増大して熱伝導効率が向上する。また、このヒートパイプ4と、ミラー1、給湯管2及び浴槽3との間に、蓄熱材を介装すると、熱がこの蓄熱材に蓄えられるため、両者間の熱伝達効率を高めることができる。このような蓄熱材としては、固体及び液体があり、液体としては水がある。 【0019】また、ヒートパイプの端部(高温部)は給湯管及び浴槽の湯の中に直接浸漬させると効率がよい。 【0020】ヒートパイプ4としては、フレキシブルなものを使用すると、現場施工が容易になる。このヒートパイプは断面形状が円形のものではなく、矩形のものを使用すると、取付板を省略することが可能となる。また、ミラー1の面積が小さい場合は、伝熱性が良好な取付板によりヒートパイプ4を固定しなくても、ミラー1の全面を十分に加熱することができる。更に、ヒートパイプ4の長さは短いことが好ましいが、ヒートパイプ4を断熱材で被覆することにより、ヒートパイプ4における熱損失を回避することができる。なお、ヒートパイプ4の配置は、必ずしも高温部が高くなるようにしなくてもよいことは勿論である。 【0021】更に、上記実施例は、本発明を浴室に適用したものであるが、家庭用又はホテル客室用の洗面所に適用してもよい。この場合は、高温用熱源として給湯管を使用すればよく、近くに浴槽がある場合は、浴槽の熱を利用することもできる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、湯を無駄にすることなく、ミラーの曇りを常時確実に防止することができる。また、使用者の手間もなく、設備コストが低いと共に、湯の消耗及び電気の消費がなくランニングコストが低い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592080408 【氏名又は名称】三協システム株式会社 【識別番号】598000611 【氏名又は名称】株式会社錦エンジニアリング 【識別番号】598000622 【氏名又は名称】株式会社ナス・コーポレーション 【識別番号】592187497 【氏名又は名称】株式会社紅三 【識別番号】597143340 【氏名又は名称】ニコーアルミ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤巻 正憲
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| 【公開番号】 |
特開平11−187960 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月13日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−358613 |
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