| 【発明の名称】 |
ポスト体 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 裕章
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| 【要約】 |
【課題】中仕切板部材の傾斜板部の傾斜角度を大きくせずに、配達物の投函後の落下性をさらに向上させることのできる、新しいポスト体を提供する。
【解決手段】配達物が投函される投函口部(1)、投函された配達物を受け落とすダクト部(2)、落とされた配達物を保持するボックス部(3)とからなり、ダクト部(2)を構成する底板部(21)の上面に投函口部(1)からボックス部(3)へ傾斜している傾斜板部(42)を有する中仕切板部材(4)を備えたポスト体であって、中仕切板部材(4)の傾斜板部(42)の上面に、丸み形状を有する凸部(41)が複数配設されており、配達物が各凸部(41)上を中仕切板部材(4)の傾斜板部(42)の傾斜に沿ってボックス部(3)へ落下することが可能とされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配達物が投函される投函口部、投函された配達物を受け落とすダクト部、落とされた配達物を保持するボックス部とからなり、ダクト部を構成する底板部の上面に投函口部からボックス部へ傾斜している傾斜板部を有する中仕切板部材を備えたポスト体であって、中仕切板部材の傾斜板部の上面に、丸み形状を有する凸部が複数配設されており、配達物が各凸部上を中仕切板部材の傾斜板部の傾斜に沿ってボックス部へ落下することが可能とされることを特徴とするポスト体。 【請求項2】 複数の凸部が格子状に配設されている請求項1のポスト体。 【請求項3】 複数の凸部がちどり状に配設されている請求項1または2のポスト体。 【請求項4】 複数の凸部がボックス部へ向かってV字状に配設されている請求項1ないし3のいずれかのポスト体。 【請求項5】 配設されている複数の凸部が投函口部からボックス部へ徐々に小さくなっている請求項1ないし4のいずれかのポスト体。 【請求項6】 傾斜板部の傾斜角度が15ないし30度である請求項1ないし5のいずれかのポスト体。 【請求項7】 凸部の基部が曲面状に形成されている請求項1ないし6のいずれかのポスト体。 【請求項8】 凸部の基部寸法が5〜8mmである請求項1ないし7のいずれかのポスト体。 【請求項9】 凸部間の間隔が名刺の短辺よりも小さい寸法である請求項1ないし8のいずれかのポスト体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この出願の発明は、ポスト体に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、ダクト部の中仕切板部材の傾斜角度を大きくせずに、配達物の投函後の落下性をさらに向上させることのできる、新しいポスト体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、住宅等の門塀などには、葉書や新聞等の配達物が投函されて保持されるポスト体がしばしば埋設されている。このようなポスト体としては、たとえば図8に例示したようなものが知られている。 【0003】この図8に例示したポスト体は、配達物が投函される道路側に開口した投函口部(ア)と、投函された配達物を受けるダクト部(イ)と、配達物が保持されるボックス部(ウ)とを備えており、配達物がダクト部(イ)を構成する底板部(エ)上に溜まらずにボックス部(ウ)へと落下するように、底板部(エ)およびボックス部(ウ)を構成する側板部(オ)間の角部が斜めに切り欠かかれている。なお、図8のポスト体は、通常、「口金型」と呼ばれるものであり、投函口部(ア)のみしか門塀の道路側から見えないというデザイン的特徴を有している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の図8に例示した従来のポスト体は、その斜めに切り欠かれた角部のために、ポスト体下方の門塀ブロック部材(カ)における角部を斜めに切除して加工しなければ、設置させることができず、施工が煩雑であるといった問題があった。 【0005】そこで、このような欠点を解消するために、たとえば図9に例示したようなポスト体が開発されてきている。この図9に例示したポスト体では、ダクト部(イ)の底板部(エ)の上方において投函口部(ア)からボックス部(ウ)へ傾斜した傾斜板部(ク)を有する中仕切板部材(キ)が備えられている。このような構造のために、投函口部(ア)から投函された配達物は中仕切板部材(キ)の傾斜板部(ク)の傾斜に沿ってボックス部(ウ)に落下するようになり、ダクト部(イ)の底板部(エ)およびボックス部(ウ)の側板部(オ)間の角部を斜めに切欠き加工する必要がないので、門塀ブロック部材(カ)の対応する角部を斜めにカットせずに、設置させることができる。 【0006】しかしながら、この図9の従来のポスト体においても、さらに、解決すべき課題があるのが実情である。すなわち、中仕切板部材(キ)の傾斜板部(ク)の傾斜をあまり大きくすることができないので、配達物がボックス部(ウ)に落下しないで傾斜板部(ク)上に乗ったままになってしまうことがあり、たとえば住居人がその配達物を気づかずに取り出さないといった問題が生じる可能性がある。 【0007】それというのも、このポスト体における中仕切板部材(キ)では、その傾斜板部(ク)の傾斜角度が大きいほど配達物がボックス部(ウ)へ落下しやすくなるのは明らかであり、傾斜角度を大きくするには、たとえば傾斜板部(ク)の高さ(図中寸法A)を大きくすればよいが、投函口部(ア)の下方立上り板片部の立上り高さ(図中寸法B)よりも低くないと、配達物の投函性を損ねることとなるので、傾斜角度増大には限界がある。 【0008】また、投函口部(ア)自体の寸法を大きくして、その下方立上り板片部の立上り高さ(寸法B)に余裕を持たせることもできるが、これでは、この「口金型」ポスト体の有する、投函口部(ア)のみしか門塀の道路側から見えず、門塀の外観を損なわずに設置できるという特徴が著しく減じてしまうといった問題がある。 【0009】このように、図9に示すことのできる「口金型」ポスト体におけるダクト部(イ)の中仕切板部材(キ)の傾斜板部(ク)の傾斜角度を現状以上に大きくすることは不可能となっているのが実情である。そこで、この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の「口金型」ポスト体の欠点を解消し、中仕切板部材の傾斜板部の傾斜角度を大きくせずに、配達物の投函後の落下性をさらに向上させることのできる、新しいポスト体を提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、配達物が投函される投函口部、投函された配達物を受け落とすダクト部、落とされた配達物を保持するボックス部とからなり、ダクト部を構成する底板部の上方において投函口部からボックス部へ傾斜している傾斜板部を有する中仕切板部材を備えたポスト体であって、中仕切板部材の傾斜板部の上面に、丸み形状を有する凸部が複数配設されており、配達物が各凸部上を中仕切板部材の傾斜板部の傾斜に沿ってボックス部へ落下することが可能とされることを特徴とするポスト体を提供する。 【0011】また、この出願の発明は、上記のパネル体において、各凸部は、配達物の周端部がひっかからない程度の突出高さを有しているポスト体や、複数の凸部が格子状に配設されているポスト体、複数の凸部がちどり状に配設されているポスト体、複数の凸部がボックス部へ向かってV字状に配設されているポスト体、配設されている複数の凸部が投函口部からボックス部へ徐々に小さくなっていることを特徴とするポスト体を提供する。 【0012】さらにまた、この出願の発明では、傾斜板部の傾斜角度が15ないし30度であるポスト体をはじめ、凸部の基部が曲面状に形成されているポスト体、凸部の基部寸法が5〜8mmであるポスト体、凸部間の間隔が名刺の短辺よりも小さい寸法であるポスト体をも提供する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付した図面に沿って実施例を示し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。 【0014】 【実施例】図1は、この発明の一実施例であるポスト体を例示した要部斜視図である。たとえばこの図1に示したように、この発明のポスト体は、配達物が投函される投函口部(1)と、投函口部(1)から投函された配達物を受け落とすダクト部(2)と、ダクト部(2)から落とされた配達物を保持するボックス部(3)とを備えており、さらに、中仕切板部材(4)がダクト部(2)およびボックス部(3)内に設けられている。 【0015】本実施例における中仕切板部材(4)は、図2および図3にも例示したように、ダクト部(2)を構成する底板部(21)の上方において投函口部(1)からボックス部(3)へ傾斜している傾斜板部(42)を有し、また、ボックス部(3)の側板部(31)と平行設置される落し板部(43)と、傾斜板部(42)の傾斜を作っている屈折山板部(44)とをも備えている。 【0016】傾斜板部(42)の傾斜角度は、たとえば、葉書や名刺などの配達物のすべり角度として必要な角度、たとえば15〜25°となっている。また、中仕切板部材(4)は、たとえば板金・プラスチック製とすることができる。そして、このような中仕切板部材(4)の傾斜板部(42)の上面には、図4にも例示したような丸み形状を有する凸部(41)が複数、たとえば格子状に、配設されている。 【0017】このような構造を有するこの発明のポスト体では、投函された配達物は各凸部(41)上を中仕切板部材(4)の傾斜板部(42)の傾斜に沿ってボックス部(3)へ落下するようになる。つまり、複数の丸みを帯びた凸部(41)が配設されていることで、配達物が各凸部上をすべっていくので、配達物と中仕切板部材(4)上面との接触面積が少なくなり、すべり抵抗が減少して、ボックス部(4)への滑り落下性が向上されることとなる。 【0018】したがって、各凸部(41)は、配達物の周端部が引っ掛からない程度の突出高さを有していることが好ましく、さらには、その頂部も、配達物との接触面が大きくならずにすべり抵抗が十分に減少される程度の丸みを帯びていることが望ましい。また、このような形状を有する凸部(41)の配設を、格子状だけでなく、さまざまな配列状態で行うことにより、配達物の滑り落下性をさらに向上させることができる。 【0019】たとえば、複数の凸部(41)を、図5に例示したように、ちどり状に配設させたり、また、図6に例示したように、ボックス部(3)に向かってV字状に配列設置させるようにしてもよい。図7(a)に示した例では、投函口部(1)からボックス部(3)へ向かって徐々に小さい凸部(41)が配設されており、この場合には、図7(b)に例示したように、各凸部(41)の突出高さもボックス部(3)へ向かって徐々に低くなっている。 【0020】この発明のポスト体では、このような凸部(41)を配設させただけで、中仕切部材(4)の傾斜板部(42)の傾斜角度が小さくて済むようになり、施工方法や施工概念までをも変えてダクト部内に余分なスペースを設けて傾斜角度を大きくさせなければ現状以上の配達物の滑り落下性を向上させることのできなかった従来のポスト体と比べ、小スペース、且つ小角度で配達物の良好な滑りを容易に実現させることができる。 【0021】また、すべり抵抗を少なくするための塗装等に比べて劣化が少なく、且つ、テフロン等のような高価な塗装よりも製品単価が安くもなる。なお、上述のような凸部(41)の配設個数や直径等は、金型コスト等の製造コストバランスや出来映え、見栄えなどを考慮して決めるようにすることが望ましい。たとえば、投函口部(1)の道路側の縦寸法が95〜195mm、投函口部(1)の開口縦寸法が35〜50mm、ダクト部(2)の底板部(21)の縦幅寸法が150mm程度であるポスト体においては、各凸部(41)の直径は、たとえば5〜8mmが、実際のコストバランス、出来映え、見栄え等を考慮すると、望ましい大きさとなる。 【0022】もちろん、この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。 【0023】 【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によって、門塀のブロック部材の角部を切欠き加工することなく、且つ中仕切板部材の傾斜板部の傾斜角度を大きくすることなく、「口金型」としてのデザイン的特徴を損なわずに、配達物の投函後の滑り落下性を向上させることのできる、新しポスト体が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西澤 利夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−178703 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−351821 |
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