| 【発明の名称】 |
小型通信機器用ホルダー |
| 【発明者】 |
【氏名】原 弘
|
| 【要約】 |
【課題】小型通信機器を椅子の背もたれに確実に保持固定することができる小型通信機器用ホルダーを提供する。
【解決手段】小型通信機器用ホルダー1は、可撓性を有する金属薄板を柔軟性を有する被覆材で覆って折曲可能とした本体部2の一端に小型通信機器13を収納するポケット部3を設けるとともに、本体部2の両端部に止着部を設けている。椅子11の背もたれ12に沿って本体部2を折り曲げて固定し、ポケット部3に小型通信機器13を収納する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可撓性を有する金属薄板を柔軟性を有する被覆材で覆って折曲可能とした本体部と、該本体部の一端表面に設けた小型通信機器収納用のポケット部と、前記本体部の両端部にそれぞれ設けられた止着部とを有する小型通信機器用ホルダー。 【請求項2】 前記柔軟性被覆材は、合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1記載の小型通信機器用ホルダー。 【請求項3】 前記止着部が、前記本体部の両端裏面にそれぞれ設けられた面ファスナーであることを特徴とする請求項1記載の小型通信機器用ホルダー。 【請求項4】 前記ポケット部は、その底部に、前記小型通信機器に接続される配線を挿通するための通孔を備えていることを特徴とする請求項1記載の小型通信機器用ホルダー。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、小型通信機器用ホルダーに関し、例えば、国際会議における同時通訳の受信機や議場内発言を送信するための送信機等を場内に設置された椅子の背もたれ等の所定位置に保持固定させることができる小型通信機器用ホルダーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】国際会議では、同時通訳が行われることが常識となっており、各参加者毎にそれぞれ対応した言語の同時通訳を受信するための受信装置が用意されている。このとき、常設の国際会議場の場合は、マイクロホンやヘッドホン等の送受信機を各席に固設しておくことができるが、通常の多目的ホール等の会場で開催される講演会等では、参加者がそれぞれ小型の送受信機を使用して同時通訳を聴取したり、発言を行ったりするのが一般的である。このような送受信機として、従来は有線方式が使用されてきたが、近年は、誘導無線式や赤外線式等の無線方式のものが用いられるようになってきている。 【0003】上記無線方式の送受信機は、有線方式に比べて配線の敷設や機器との接続等の作業が必要なく、ループアンテナや赤外線反射パネルを床や天井,壁等の適当な位置に設置するだけでよいため、送受信機の数も簡単に増減できるなどの利点を有している。さらに、最近のホールでは、多くの用途に使用できるように、机や椅子を恒久的に固設することが少なくなってきていることから、無線方式が主流となりつつある。特に、赤外線式の送受信機は、誘導無線式に比べて高効率であることから、期待されている方式であるといえる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線式の送受信機は、機器に設けられている赤外線送受信部と前記赤外線反射パネルとの間に障害物があると、赤外線が遮断されて所定の伝送性能が得られなくなるため、送受信機の設置位置、すなわち、赤外線送受信部の位置を所定の方向に向けておく必要がある。例えば、誘導無線式の場合は、背広の内ポケットやバッグ内に収納しても送受信が可能であるが、赤外線式の場合は、送受信が不可能になってしまう。特に、椅子だけが設置された会場では、送受信機の置き場所が特定されないため、ポケット等に収納することが多くなってしまう。 【0005】そして、送受信機をポケット等に収納した場合、会議等の終了後に参加者がポケット等に収納したまま持ち帰ってしまうということが少なからずあり、マイクロホンやヘッドホンに比べて高価な機器の管理に注意を払わねばならず、紛失した送受信機の補充には、多大な経費が必要となっていた。 【0006】そこで本発明は、小型の無線式送受信機のような小型通信機器を、恒久的な施設と同様に所定の位置、特に、椅子の背もたれに確実に保持固定することができ、所定の伝送性能を十分に発揮できるとともに、機器の紛失も防止することが可能で、しかも、簡単な構造で低コストで製作が可能な小型通信機器用ホルダーを提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の小型通信機器用ホルダーは、可撓性を有する金属薄板を柔軟性を有する被覆材で覆って折曲可能とした本体部と、該本体部の一端表面に設けた小型通信機器収納用のポケット部と、前記本体部の両端部にそれぞれ設けられた止着部とを有することを特徴としている。 【0008】このように形成した小型通信機器用ホルダーは、例えば、本体部を椅子の背もたれに沿うように折り曲げることにより、背もたれや背もたれの上部の手掛け等に引っ掛けることができ、ポケット部を背もたれの背面中央等の適当な場所に位置させて止着部で固定することができる。そして、ポケット部に小型通信機器、特に赤外線送受信機を収納することにより、その赤外線送受信部を所定の方向に向けることができ、所定の伝送性能を発揮させることができる。また、小型通信機器の置き場所を特定できるため、ポケット等に収納することがなくなり、したがって、持ち帰りなどによる機器の紛失もなくなる。 【0009】また、前記金属薄板を覆う柔軟性被覆材は、合成樹脂製のフィルムやシートで形成することが好ましい。すなわち、柔軟性被覆材は、紙や布、皮革等で形成することもできるが、適当な合成樹脂で形成することにより、耐久性の向上や製造コストの低減が図れる。 【0010】さらに、前記止着部は、前記本体部の両端裏面にそれぞれ面ファスナーを設けて止着部とすることが好ましく、特に、面ファスナーにおける鉤状部をポケット部と反対側の端部(先端部)裏面に設けることが好ましい。このように面ファスナーを設けることにより、本体先端部を椅子の背もたれ表面を形成する布に直接止着することができ、ホルダーの設置固定を簡単に行うことができる。また、背もたれ上部に手掛け部を有する椅子の場合には、手掛け部に本体部を通して面ファスナー同士を止着することによって固定することができる。なお、止着部には、ボタンやフック等の適宜な止着手段を用いることができ、この止着手段を介して本体部に補助的な固定ベルト等を取付けることもできる。 【0011】また、ポケット部の底部に通孔を設けておくことにより、ポケット部に有線方式の小型通信機器を収納した場合でも、通孔を介して伝送用の配線を接続することができる。さらに、ポケット部には、機器の抜き取りを防止するための止め具を設けておくこともでき、機器に接続するヘッドホンやマイクロホン等を保持するための掛け具を設けておくこともできる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の小型通信機器用ホルダーの一例を示す側面図、図2は正面図、図3は背面図、図4は断面側面図、図5は底面図、図6は使用状態を示す斜視図である。 【0013】図1乃至図5に示すように、小型通信機器用ホルダー1は、帯状に形成された本体部2の一端にポケット部3を設けた外観を有している。本体部2は、図4に示すように、可撓性を有する金属薄板4の表裏を柔軟性を有する被覆材5で覆って折曲可能としたものであって、前記ポケッと部3は、被覆材5に一体的に設けられている。また、本体部2の裏面、ポケット部3の反対側の面の両端部には、止着部となる面ファスナー6a,6bがそれぞれ設けられており、ポケット部3と反対側の端部の面ファスナー6aに鉤状部が、ポケット部3の背面側の面ファスナー6bにループ部が配置されている。この面ファスナー6a,6bは、ホルダー1の装着状態に応じてホルダー1を固定するために使用される。 【0014】前記金属薄板4には、本体部2の折り曲げ操作の繰り返しに耐えられる強度を有するものであれば任意の金属材料で形成したものを使用することができる。また、前記被覆材5には、紙や布等を用いることもできるが、合成樹脂製のフィルムやシートで形成することが好ましい。すなわち、適宜な合成樹脂を選定することにより、耐折り曲げ性も十分なものが得られるだけでなく、金属薄板4の被覆やポケット部3の取付けを、合成樹脂同士の熱融着で行うことができるので、ホルダー1の製造が容易となり、製造コストの低減が図れる。なお、内部の金属薄板4との滑りを考慮して油分を含浸させた布や紙等を積層することもでき、外観の向上を図るために、表面に布や皮革等を貼付けることもできる。 【0015】ポケット部3は、収納する小型通信機器の大きさに応じた容積を有するように形成されるものであるが、小型通信機器が脱落しない範囲で適宜な形状に形成することができ、小型通信機器の底部を保持する部分と上部を保持する部分とを分割して形成することもできる。また、ポケット部3は、本体部2を構成する被覆材5と同じような合成樹脂材料で形成すること、すなわち、熱融着により被覆材5と容易に一体化させることができるとともに、違和感のない材質で形成することが好ましいが、特に限定されるものではない。 【0016】さらに、ポケット部3の底部には、通孔3aが設けられている。この通孔3aは、ポケット部3に有線方式の小型通信機器を収納した場合に、該小型通信機器に接続される伝送用の配線を挿通するために用いることができる。また、ポケット部3の側面にも、ヘッドホンやマイクロホンのコードを挿通するための通孔を設けておくことができる。さらに、ポケット部3の上部には、小型通信機器の抜き取りを防止するための蓋体等を設けることもできる。但し、蓋体を設ける場合、赤外線式の小型通信機器を収納することを考慮して、赤外線送受信部が外部に露出するように形成することが望ましい。 【0017】このように形成した小型通信機器用ホルダー1は、図6に示すように、椅子11の背もたれ12に沿って本体部2を折り曲げることにより、背もたれ12の背面の適当な位置にポケット部3を位置させて固定することができる。このとき、背もたれ12が、面ファスナー6aに係止可能な布で形成されている場合は、面ファスナー6aの鉤状部が背もたれ12に張られた布に張り付いてホルダー1が固定された状態となる。 【0018】また、背もたれ12の上部に適当な間隔を空けて手掛け部が設けられている場合は、この手掛け部の下部空間に本体部2を通してホルダー1を装着し、面ファスナー6a,6b同士を張り合わせることにより、ホルダー1を所定位置に固定することができる。 【0019】このように本体部2を背もたれ12に固定することにより、ポケット部3に収納した小型通信機器13を確実に保持することができ、揺れ動いたりすることがなくなる。したがって、小型通信機器13が赤外線式の場合、その赤外線送受信部14を所定の位置に設置することができるので、確実な伝送状態が得られる。 【0020】しかも、小型通信機器13の置き場所がホルダー1のポケット部3に特定できるため、小型通信機器13を服のポケットやバッグ等に入れることがなくなるので、赤外線送受信部14が隠れて所定の伝送性能が得られなくなったり、ポケット等に収納したまま持ち帰ってしまうということが無くなる。 【0021】また、小型通信機器13の操作性等を考慮すると、小型通信機器13の使用者Aが座る椅子11aの前列の椅子11にホルダー1を装着することが好ましいが、使用者が座る椅子11aの背もたれ12aに装着することもできる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の小型通信機器用ホルダーは、金属薄板を被覆材で覆って折曲可能とした本体部の一端表面に小型通信機器収納用のポケット部を設けるとともに、本体部の両端部に止着部をそれぞれ設けたので、このホルダーを椅子の背もたれ等に装着することにより、小型通信機器を確実に保持することができ、所定の伝送性能が得られるとともに、持ち帰りなどによる小型通信機器の紛失も防止できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】597075041 【氏名又は名称】株式会社メディア・テクニカル
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 眞一
|
| 【公開番号】 |
特開平11−178702 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−365917 |
|