| 【発明の名称】 |
被服用合成樹脂製ハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】古場秀昭
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| 【要約】 |
【課題】滑り止め防止部材の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍をハンガー主体の肩部の内壁面に確実に圧着固定することができると共に、固定手段としての板状弾性圧着片がハンガー主体から容易に落下しないこと。
【解決手段】合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体1の左右対称の肩部にそれぞれ装着された滑り止め防止部材10と、前記肩部の内側に形成された凹所に湾曲状に変位しながらハンガー主体の係合棒に取り外し可能に係合し、かつ、前記滑り止め防止部材10の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部の凹所内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片20とから成る被服用合成樹脂製ハンガー。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体1の左右対称の肩部にそれぞれ装着された滑り止め防止部材10と、前記肩部の内側に形成された凹所に湾曲状に変位しながらハンガー主体の係合棒に取り外し可能に係合し、かつ、前記滑り止め防止部材10の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部の凹所内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片20とから成る被服用合成樹脂製ハンガー。 【請求項2】 請求項1に於いて、板状弾性圧着片20は、矩形状の弾性板部21と、この弾性板部21の中央部乃至中央部寄りの部位に突出形成された貫通状態の係合棒用軸筒部22とから成ることを特徴とする被服用合成樹脂製ハンガー。 【請求項3】 合成樹脂製のハンガー主体1Aと、このハンガー主体1Aの左右対称の肩部4A、4Aにそれぞれ嵌合装着された後端部開口25の袋状滑り止め防止部材10Aと、前記肩部の内側に形成された凹所5Aに湾曲状に変位しながらハンガー主体1Aの係合棒6Aに取り外し可能に係合し、かつ、前記袋状滑り止部材10Aの下面側27の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部4Aの凹所5Aの内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片20Aとから成る被服用合成樹脂製ハンガー。 【請求項4】 請求項3に於いて、滑り止め防止部材10Aは、矩形状の弾性板部21Aと、この弾性板部21Aの中央部乃至中央部寄りの部位に突出形成された貫通状態の係合棒用軸筒部22Aとから成り、さらに、前記軸筒部22Aが形成された弾性板部21Aの一側面の一端部にスカート吊下げ用小フック7Aが突出形成されていることを特徴とする被服用合成樹脂製ハンガー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に業者と百貨店との間でリサイクルされる被服用合成樹脂製ハンガーに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の被服用合成樹脂製ハンガーは、主として業者(アパレルメーカ)が工場でズボン、スカート等の被服を出荷する際に使用される。具体的には、合成樹脂製ハンガーに被服を吊下げた状態で専用車輌で目的地(百貨店)まで運搬される。目的地まで運搬された被服は、今度はそのまま店内でハンガーに吊下げられた状態で一般の需要者に販売される。そこで、一般の需要者が被服を購入した場合に於いて、百貨店はハンガーから品物としての被服を取外し、使用済みの当該ハンガーを、リサイクルの目的で、例えばダンボール箱等に入れ、業者に返送する。業者は返送されたハンガーを点検し、その後再び他の被服に掛け換え、被服用ハンガーとして使用する。このように使い捨てタイプのハンガーではなく、主に業者と百貨店との間で数回程度リサイクルされるタイプの被服用合成樹脂製ハンガーが存在する。 【0003】ところで、この種の合成樹脂製ハンガーは、もっぱら被服を吊下げた状態で百貨店まで運搬するために使用されると言う用途から、特に運搬中の専用車輌の振動に対して被服がズレ落ちないことが要望される。 【0004】そこで、従来、被服の落下防止の目的から、ハンガー主体の左右の肩部上壁にゴムやスポンジ製の被服用滑り止め防止シートを糊付けすることが試みで行われている。しかしながら、ハンガー主体の肩部に滑り止め防止シートを貼着する行為は手間が掛かるのみならず、仮に滑り止め防止シートが傷んだ場合には、今度は滑り止め防止シートそのものをハンガー主体から綺麗に剥離しなければならず、数回繰り返してリサイクルと言う目的に適合しないという問題点があった。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、まず第1の目的は、運搬中の専用車輌の振動に対して被服がズレ落ちないことである。次に第2の目的は、被服用滑り止め防止部材をハンガー主体に簡単に固定装着することができる反面、滑り止め防止部材がリサイクル中に損傷した場合には、新しい滑り止め防止部材と容易に交換することができることである。次に第3目的は、一度ハンガー主体に固定装着した滑り止め防止部材が専用車輌の振動で簡単に外れ、その結果、ハンガー主体に対して滑り止め防止部材や弾性圧着片がバラバラにならないことである。第4の目的は、滑り止め防止部材の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍をハンガー主体の肩部の内壁面に確実に圧着固定することができることである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の被服用合成樹脂製ハンガーXは、合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体1の左右対称の肩部にそれぞれ装着された滑り止め防止部材10と、前記肩部の内側に形成された凹所に湾曲状に変位しながらハンガー主体の係合棒に取り外し可能に係合し、かつ、前記滑り止め防止部材10の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部の凹所内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片20とから成る。 【0007】また本発明の被服用合成樹脂製ハンガーX1は、合成樹脂製のハンガー主体1Aと、このハンガー主体1Aの左右対称の肩部4A、4Aにそれぞれ嵌合装着された後端部開口25の袋状滑り止め防止部材10Aと、前記肩部の内側に形成された凹所5Aに湾曲状に変位しながらハンガー主体1Aの係合棒6Aに取り外し可能に係合し、かつ、前記袋状滑り止部材10Aの下面側27の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部4Aの凹所5Aの内壁面に面接触状態で圧接固定する板状弾性圧着片20Aとから成る。 【0008】 【発明の実施の形態】まず、図1乃至図10に示す第1実施例の被服用ハンガーXについて説明する。この被服用ハンガーXは、基本的には合成樹脂製のハンガー主体1と、このハンガー主体1の左右対称の肩部にそれぞれ装着されたスポンジ性滑り止め防止部材10と、前記肩部の内側に形成された凹所に湾曲状に変位しながらハンガー主体の係合棒に取り外し可能に係合し、かつ、前記滑り止部材10の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部の凹所内壁面に圧接固定する板状弾性圧着片20とから成る。 【0009】そこで、これらの基本的部材1、10、20について説明する。まず合成樹脂製のハンガー主体1は、普通一般に引っ掛け手段としてのフック2を中央部3に有する。このフック2は、本実施例では非磁性体の金属(例えばアルミニウム)で形成され、かつ、前記中央部に水平方向へ回転自在に取付けられている。周知のようにハンガー主体1は、フック2も含めてプラスチックの成型品が広く販売されているが、もちろん、ハンガー主体1と共にフック2も合成樹脂材で一体に成形しても良い。 【0010】さて、本実施例の合成樹脂製ハンガー主体1は、被服の襟部を支持する中央部3と、この中央部3を基準にして左右にやや傾斜状態に連設する左右対称の肩部4、4とから成る。そして、肩部4、4及び中央部3には、図1で示すように下向き凹所5が形成されている。つまり、本実施例のハンガー主体1は、少なくとも左右対称の肩部4、4に下向きの開口部が形成されている。ハンガー主体1の前壁1aと、後壁1b及び左右端部の周壁1c、1cで形成された内部の前記凹所5は、後述する滑り止め防止部材の装着状態を考慮して形成されている。また左右対称の肩部4、4の凹所5内には、図2で示すように肩部4、4の内壁面4b、4bの中央部から開口方向に延びたピン状の係合棒6、6が1個づつ設けられている。さらに、本実施例では、本発明の特定要件ではないが、左右対称の肩部4、4の凹所5、5内の各端部寄りの部位(係合棒6よりも外側の位置)に、左右一対のスカート吊下げ用小フック7、7が設けられている。また中央部3寄りの凹所5には、補強リブ8、8が適宜に形成されている。 【0011】次に滑り止め防止部材10について説明する。滑り止め防止部材10は、図5で示すように外観上「頭巾状」或いは「小さいボートの先端部状」に形成されている。滑り止め防止部材10は、例えばウレタン系の合成樹脂材で形成される。滑り止め防止部材10は、本実施例では「フワフワ」のスポンジ状態である。このスポンジ性の滑り止め防止部材10は、図1で示すようにハンガー主体1の左右対称の肩部4、4の外壁面4a、4a並びに内壁面4b、4bをそれぞれ全体的に包むように装着され、かつ、一対の弾性圧着片20、20を介してそれぞれ固定される。 【0012】しかして、滑り止め防止部材10は、ハンガー主体1の肩部4の先端部に丁度係止状態に嵌り合う嵌合係止部10aと、この嵌合係止部10aから後端部10bに至にしたがって対称的に外方向へ多少広がった左右の折込み或いは内壁面用側壁部10c、10cを有する外壁面用周壁状部10dとから成る。なお、嵌合係止部10a、後端部10b、左右の内壁面用側壁部10c、10c及び外壁面用周壁状部10dは、説明の便宜上の観念的な名称であり、物理的な境界線は存在しない。 【0013】次に板状弾性圧着片20について説明する。この弾性圧着片20は、同じく図5で示すように肩部4の内側凹所5に湾曲状に変位して嵌合し、かつ、滑り止部材10の左右の内壁面用側壁部10cの少くとも折り込み部近傍を材質自体の弾性力で肩部4の凹所内壁面4bに圧接固定する矩形状の弾性板部21と、この弾性板部21の適宜部位、望ましくは中央部乃至中央部寄りの部位に突出形成された貫通状態の軸筒部22とから成る。軸筒部22は、本実施例では、ハンガー主体1の肩部4の係合棒6に貫通状態に嵌り合う。 【0014】上記構成に於いて、被服用ハンガーXは、図1で示す状態で使用される。そこで、図7乃至図10を参照にし、ハンガー主体1の肩部4に滑り止め防止部材10を弾性圧着片20を介して圧着固定する場合について説明する。 【0015】まず図6で示すようにハンガー主体1を適宜右手に持ち、一方、頭巾状の滑り止め防止部材10を左手に摘むようにして持ち、矢印Aで示す方向から滑り止め防止部材10の嵌合係止部10aを肩部4の先端部に係止状態に嵌め合わせる。そうすると、図7で示すように滑り止め防止部材10の嵌合係止部10aがハンガー主体1の肩部4に係合すると同時に、その左右の内壁面用側壁部10c、10cが外方向へ開放した状態で肩部4に位置付けられる。 【0016】次に図8で示すように、複数本の指aを利用し、前記左右の内壁面用側壁部10c、10cを肩部4の凹所5内に押し込むようにして折り曲げる。次いで図9で示すように弾性圧着片20の軸筒部22をハンガー主体1の係合棒6に嵌め合わせる。この時係合棒6がやや傾倒状態なので、弾性圧着片20をやや斜めの状態にしながら係合棒6と軸筒部22とを合わせるのが望ましい。 【0017】そして、係合棒6と軸筒部22とが一致したならば、図10で示すように指aで弾性板部21を押し込む。そうすると、弾性板部21がその材質自体の弾性力に抗して湾曲状に変位し、かつ、係合棒6が軸筒部22を貫通する。その結果、図2で示すように弾性圧着片20の弾性板部21は、滑り止め防止部材10の左右の内壁面用側壁部10cの少くとも折り込み部近傍を面接触状態で圧着固定する。この時、湾曲状態に変位した弾性圧着片20は、ハンガー主体1の係合棒6と、肩部4の左右の内壁面4bとで、いわゆる3箇所(3点)で確実に支持される。 【0018】 【実施例】第1実施例の被服用ハンガーXの滑り止め防止部材10は、図5で示すように外観上「頭巾状」或いは「小さいボートの先端部状」に形成されているが、全体を後端部開口の袋状に形成しても良い。この場合被服用ハンガーXのハンガー主体1にスカート吊下げ用小フック7が形成されている場合には、袋状滑り止め防止部材の先端部下面にスリット状の切欠部或いは小孔を形成するのが望ましい。 【0019】また被服用ハンガーXのハンガー主体1に形成された係合棒6は、左右の肩部4、4の凹所5内に1個づつ形成されているが、複数個(例えば2個づづ)形成し、一方、これらの係合棒に係合する弾性圧着片20の軸筒部22もその数に対応して複数個にしても良い。 【0020】次に図11乃至図15に示す第2実施例の被服用ハンガーX1について説明する。なお、この第2実施例の説明に当っては、前記第1実施例と同一の構成部分には、同一又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。 【0021】そこで、第2実施例に於いて、前記第1実施例と主に異なる構成は、ハンガー主体1Aの肩部4A、4Aの凹所5A内には、係合棒6Aが形成されているものの、直接的にスカート吊下げ用小フックが形成されていない点である。また滑り止め防止部材10Aを全体として後端部開口25の袋状に形成し、ハンガー主体1Aの肩部4Aをそのまま嵌入させるようにした点である。さらに、ハンガー主体1Aにスカート吊下げ用小フックを形成しない反面、板状弾性圧着片20Aの一端部にスカート吊下げ用小フック7Aを形成した点である。前記スカート吊下げ用小フック7Aは、軸筒部22Aが形成された弾性板部21Aの一側面に突出形成されている。 【0022】上記構成に於いては、まず図15で示すように袋状の滑り止め防止部材10Aをハンガー主体1Aの肩部4Aを受け入れるように嵌合し、次に滑り止め防止部材10Aの指先状嵌合係止部26が肩部4Aの先端部にスッポリと嵌まり合った所で、滑り止め防止部材10Aの下面側27を凹所5A側へと指で押し込み、ハンガー主体1Aの係合棒6Aを貫通させる。第1実施例で前述したように、袋状の滑り止め防止部材10Aはスポンジ状態であるから、下面側27を凹所5A側へと指で押圧すると、図16で示すようにピン状の係合棒6Aは滑り止め防止部材10Aの下面側を貫く。そこで、板状弾性圧着片20Aの軸筒部22Aにハンガー主体1Aの係合棒6Aを通すようにし、その弾性板部21Aを指で押し込む。そうすると、弾性板部21Aがその材質自体の弾性力に抗して内側に変位し、滑り止め防止部材10Aの下面側27の少くとも折り込み部近傍を面接触状態で圧着固定する。 【0023】この時図12で示すように、湾曲状態に変位した板状弾性圧着片20Aは、ハンガー主体1の係合棒6Aと、肩部4Aの左右の内壁面4bとで、いわゆる3箇所(3点)で確実に支持されると共に、スカート吊下げ用小フック7Aの基部の存在により、前記弾性板部21Aの端部の外拡変位しようとするする力と相俟って、より一層ハンガー主体1Aに対する圧着力が作用する。 【0024】それ故に、板状弾性圧着片20Aは、左右一対の板状弾性圧着片20Aの各小フック7A、7Aに、図示しない紐を介してスカートを吊り下げても、ハンガー主体1Aの凹所5Aから容易には外れない。なお、この第2実施例に於いても、板状弾性圧着片20Aに係合棒6Aを複数個(例えば2個づづ)形成し、一方、これらの係合棒6Aに係合する弾性圧着片20Aの軸筒部22Aもその数に対応して複数個にしても良い。 【0025】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)運搬中の専用車輌の振動に対して被服がズレ落ちない。 (2)被服用滑り止め防止部材をハンガー主体に簡単に固定装着することができる反面、滑り止め防止部材がリサイクル中に損傷した場合には、新しい滑り止め防止部材と容易に交換することができる。 (3)一度ハンガー主体に固定装着した滑り止め防止部材が専用車輌の振動で簡単に外れ、その結果、ハンガー主体に対して滑り止め防止部材や弾性圧着片がバラバラにならない。 (4)滑り止め防止部材の左右の内壁面用側壁部の折り込み部近傍をハンガー主体の肩部の内壁面に確実に圧着固定する。 (5)第2実施例の被服用ハンガーは、滑り止め防止部材の全体が袋状なので、ハンガー主体の肩部に容易に嵌合させることができると共に、滑り止め防止部材の下面側を凹所側へと指で押し込むと、ハンガー主体の係合棒がそれを貫通するので、滑り止め防止部材がハンガー主体の肩部にフイットした状態で弾性圧着片20Aの軸筒部22Aを容易に係合棒6Aに係合させることができる。また板状弾性圧着片20Aは、左右一対の板状弾性圧着片20Aの各小フック7A、7Aに、図示しない紐を介してスカートを吊り下げても、ハンガー主体1Aの凹所5Aから容易には外れない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591094620 【氏名又は名称】有限会社サンコ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三浦 光康
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| 【公開番号】 |
特開平11−178699 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−366461 |
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