| 【発明の名称】 |
データキャリア付食器 |
| 【発明者】 |
【氏名】西山 太一
【氏名】高原 義男
【氏名】後藤 尚久
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| 【要約】 |
【課題】回転寿司店などのように、皿の種類によって飲食代金が異なる多数の寿司皿1を重ね合わせた場合にも、各寿司皿1に取り付けられたデータキャリア4を確実に動作させて、各寿司皿1毎のIDデータを確実に収集する。
【解決手段】寿司皿1の真ん中から偏芯した位置にデータキャリア4を配置し、各寿司皿1が重ねられていても、各寿司皿1のデータキャリア4に設けられている各アンテナ6の相互インダクタンスMが小さな値になるようにして、各データキャリア4が相互に影響されないようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 飲食店等で使用され、送信装置から質問信号が送信されたとき、記憶しているデータを無線信号形式で送信するデータキャリアを持つ食器であって、各食器毎に、前記データキャリアの取付位置を異ならせたことを特徴とするデータキャリア付食器。 【請求項2】 請求項1に記載の食器において、前記データキャリアは、前記食器を重ねた状態で食器の中心から偏芯した位置で、食器底面に埋設されていることを特徴とするデータキャリア付食器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回転寿司店などの寿司皿として用いて好適なデータキャリア付食器に関する。 【0002】 【従来の技術】無線応答機能を持たせた食器として、従来、特開平8−56799号公報によって開示されている「食器類及びその製造方法」が知られている。 【0003】この特開平8−56799号公報によって開示されている「食器類及びその製造方法」では、図7に示すように、外部に設けられた質問器(図示は省略する)から無線信号形式で、信号が送信されたとき、この信号を受信して、蓄積しているデータを無線信号形式で送信し、前記質問器に受信させるデータキャリア103を用意し、合成樹脂など、磁力線や電波を通す部材を摺鉢状に成形して、食器類本体102を一部を形成した後、食器類本体102の底面内に、データキャリア103を配置した状態で、食器類本体102の残り部分を成形して、食器101を作製する。 【0004】そして、社員食堂などによって各食器101を使用した後、自動洗浄機などによって使用済みの食器101を洗い、ベルトコンベアなどによって食器101を搬送している途中で、質問器から無線信号形式で、信号を送信させ、データキャリア103によってこの信号が受信されて、このデータキャリア103からIDデータなどのデータが無線信号形式で送信されたとき、質問器によってデータを受信させ、この受信結果をデコードすることにより、搬送後の分類工程で、各食器101を種類毎に分類する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の食器101は、1列に並べた状態で、搬送しながら、質問器から質問を送信させ、各食器101の応答を受信し、この受信結果に基づき、各食器101の種類を識別することを目的としていることから、他の使用方法、例えば飲食代金自動精算システムで使用すると、次に述べるような問題があった。 【0006】まず、回転寿司店などの飲食店で使用される飲食代金自動精算システムでは、顧客が飲食した代金の精算を行なうとき、顧客が使用した食器などに取り付けたデータキャリアからIDデータなどを読み出して、顧客が飲食した代金を自動的に計算し、会計時の待ち時間を短縮したり、会計時の精算ミスなどを無くすようにしているので、一度に、たくさんの食器について、IDデータを収集することが求められる。 【0007】このため、顧客が飲食時に使用した食器を重ね合わせた状態で、質問器から低い周波数の交番磁界を出力させて、各食器に設けられたデータキャリアに電源を供給しながら、各データキャリアから無線信号形式で、IDデータなどを送信させなければならない。 【0008】しかしながら、従来の食器101では、食器類本体102の中央部分にデータキャリア103を配置しているので、各食器101を重ね合わせたとき、データキャリア103が1本の線上に並んでしまい、これによって各データキャリア103の相互インダクタンスが大きくなることから、質問器から交番磁界が出力され、各データキャリア103から無線信号形式でデータが送信されたとき、各データが他のデータキャリア103に影響を与えて、各データキャリア103から無線信号形式で送信されるデータが乱れるとともに、各データキャリア103の電源電圧が変動して、質問器側で、各データキャリア103から送信されるデータが解読できなくなってしまうことがあった。 【0009】このため、このような食器101を重ね合わせるとき、枚数を考慮しないと、質問器によって各食器101のデータが読み出せなくなり、会計時に正確な飲食代金を算出できなくなってしまうという問題が生じてしまう。 【0010】本発明は上記の事情に鑑み、複数の食器を重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確実に収集することができるデータキャリア付食器を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、送信装置から質問信号が送信されたとき、記憶しているデータを無線信号形式で送信するデータキャリアを持つ食器において、各食器毎に、データキャリアの配置位置を異ならせることを特徴としている。 【0012】また、前記データキャリアは、前記食器を重ねた状態で食器の中心から偏芯した位置で、食器底面に埋設されていることを特徴としている。 【0013】上記の構成によれば、各食器毎に、データキャリアの配置位置を異ならせているので、複数の食器を重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確実に収集することができる。このような食器を、飲食店で使用される皿として使用することにより、回転寿司店などのように、皿の種類によって飲食代金が異なる皿を多数、重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確実に収集させ、正確な飲食代金を求めることができる。 【0014】また、このようなデータキャリア付食器は、次のようなシステムに用いて好適である。すなわち、各席毎に配置された質問装置によって、各席に着席した顧客が飲食した食器のデータキャリアから送信される無線信号を受信して、この無線信号に含まれるIDデータを再生し、各質問装置によって得られた各席毎のIDデータに基づき、飲食代金計算装置によって、各席毎に顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することにより、顧客が飲食したときに使用した食器を各席に置いておくだけで、各顧客が飲食した食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させる。 【0015】さらに、各席の前方に設けられているテーブル下に前記各質問装置を配置し、このテーブルの上に重ね合わされた各食器のIDデータを読み出させることにより、各席の前方や上方などに邪魔な装置を配置することなく、顧客が飲食時に使用した食器を自分が着席したテーブルの前に重ねて置くだけで、各顧客が飲食した食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させる。 【0016】さらに、店内に移動自在に配置されたハンディターミナルから会計指示と会計要求を出した席の番号とを示す無線信号が送信されたとき、前記飲食代金計算装置によって前記ハンディターミナルから送信された無線信号を受信して、各質問装置のうち、前記席の番号に対応する質問装置に食器のIDデータを読み取らせ、このIDデータに基づき、会計要求を出した顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することにより、各顧客が店側の従業員などに会計を要求した時点で、各顧客が飲食した食品の飲食代金計算を開始し、これによって常時、各顧客の飲食代金を計算する場合に比べて、システム側の負担を軽くし、システムの構築コストを低く抑える。 【0017】 【発明の実施の形態】図1は本発明によるデータキャリア付食器の実施の形態である寿司皿の構成を示す平面図である。 【0018】この図に示す寿司皿1は、合成樹脂など、磁力線や電波を通す部材を皿状に形成して作製される食器本体2と、食器本体2の底面3内のうち、底面3の中心点3aから偏芯した位置に埋め込まれ、外部に設けられた後述する質問装置から低い周波数の交番磁界が供給されたとき、この交番磁界に応じて、電源電圧となる誘導起電圧を生成し、記憶しているIDデータを含む磁気信号を発生するデータキャリア4とを備えており、前記質問装置から低い周波数の交番磁界が供給されたとき、この交番磁界を取り込んで、電源電圧となる誘導起電圧を生成するとともに、記憶しているIDデータを含む磁気信号を発生して、これを前記質問装置に供給する。 【0019】データキャリア4は、図2に示すように、板状に形成される基板5と、この基板5上に配置されたコイルなどによって構成され、前記質問装置から出力される交番磁界によって誘導起電圧を生成するとともに、信号電流が入力されてきたとき、この信号電流に応じた磁気信号を生成して、前記質問装置に供給するアンテナ6と、基板5の中央部分に配置され、アンテナ6に誘起された誘導起電圧から電源電圧を生成して動作状態になり、記憶しているIDデータ(各食器1毎に固有なデータ)を示す信号電流を生成して、アンテナ6に供給する半導体回路7とを備えており、質問装置11から出力される交番磁界の到達範囲にあり、アンテナ6によって交番磁界に応じた誘導起電圧が生成されているとき、半導体回路7によって誘導起電圧から電源電圧を生成するとともに、記憶しているIDデータを示す信号電流を生成し、アンテナ6から信号電流に応じた磁気信号を出力して、この磁気信号を前記質問装置に向けて送信する。 【0020】次に、このようなデータキャリア4が埋設された寿司皿1を使用した飲食代自動生産システムについて図3、図4を参照して説明する。 【0021】図3に示す飲食代金自動精算システム8は、回転寿司店などの従業員によって携帯されるハンディターミナル9と、このハンディターミナル9と無線信号形式でデータの授受を行なうPOS端末装置10と、回転寿司店などの各席毎に設けられる複数の質問装置11と、各質問装置11とPOS端末装置10とを接続するLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)12とを備えており、回転寿司店に入店した顧客が席について、ベルトコンベアによって搬送されている各寿司皿1を取り上げて、この寿司皿1上の寿司を食べた後、自分の座席の前にあるテーブル13の上に重ねておく。そして、顧客が会計を要求して、最寄りの従業員がハンディターミナル9を操作して、座席情報を入力したとき、ハンディターミナル9から座席番号が書き込まれたレシート14を発行して、これを顧客に渡すとともに、POS端末装置10によって各質問装置11のうち、座席情報に対応する質問装置11を動作状態にして、会計を要求した顧客の前に重ね合わされている各寿司皿1のデータを読み出させ、このデータに基づき、飲食代金の計算を行ない、顧客がPOS端末装置10の所に来て、レシート14を提示したとき、飲食代金の金額を表示して、顧客に会計を行なわせる。 【0022】ハンディターミナル9は、図4に示すように、従業員によって携帯可能な大きさ、形状に形成されるハンディターミナル筐体15と、このハンディターミナル筐体15の上面に設けられ、座席番号などを入力する際に操作される座席情報入力部16、ビール、ジュース、持ち帰り品などの注文内容などを入力する際に操作される品目情報入力部17を有するキー入力回路18と、ハンディターミナル筐体15内に配置され、キー入力回路18から出力される座席データ、注文データなどを処理して送信データを生成する処理、この処理内容に応じた表示データ、印字データを生成する処理などを行なうCPU回路19と、ハンディターミナル筐体15内に配置され、CPU回路19で使用される各種プログラムを格納し、これをCPU回路19に供給する処理、CPU回路19で使用されるデータを一時的に格納しておく処理などを行なうデータ記憶回路20と、ハンディターミナル筐体15の上面に配置され、CPU回路19から表示データが出力されているとき、この表示データの内容を文字などで表示する表示器21とを備えている。 【0023】さらに、ハンディターミナル9は、ハンディターミナル筐体15内に配置され、CPU回路19から印字データが出力されたとき、この印字データを取り込んで、レシート14を発行するプリンタ機構22と、ハンディターミナル筐体15内に配置され、CPU回路19から出力される送信データに基づき、キャリア信号を変調して送信信号を生成し、また受信信号が入力されたとき、この受信信号を復調して、受信データを生成し、これをCPU回路19に供給する無線通信回路23と、ハンディターミナル筐体15の内部または外部に配置され、無線通信回路23から出力される送信信号を取り込んで、無線信号を送信し、また無線信号を受信したとき、この無線信号を受信信号に変換して、無線通信回路23に供給するアンテナ24とを備えている。 【0024】そして、回転寿司店などの従業員によって携帯されている状態で、座席情報入力部16や品目情報入力部17が操作されて、ビール、ジュース、持ち帰り品などの注文内容などが入力されたとき、CPU回路19によって注文の内容を示す表示データを生成して、表示器21上に注文された品目の種類、個数などを表示させるとともに、注文内容を示す送信データを生成して、アンテナ24から注文内容を含む無線信号を送信させた後、アンテナ24によって、受付完了データが受信されたとき、これを表示器21上に表示させる。また、回転寿司店などの従業員によって座席情報入力部16が操作されて、会計が要求されたことを示す会計指示や座席番号などが入力されたとき、CPU回路19によって座席番号を示す表示データを生成して、表示器21上に座席番号を表示するとともに、印字データを生成して、プリンタ機構22から座席番号を書き込んだレシート14を発行させながら、会計を要求した顧客の座席を示す送信データを生成して、アンテナ24から座席内容を含む無線信号を送信させる。 【0025】また、質問装置11は、回転寿司店などの各席毎に設けられる誘導コイル形のアンテナ25と、低い周波数の駆動電流を発生して、アンテナ25に交番磁界を発生させ、各テーブル13上に重ねられた各寿司皿1のデータキャリア4に電源電圧となる誘導起電圧を生成させるとともに、各データキャリア4からIDデータを含む高い周波数の磁気信号が送信され、アンテナ25によって磁気信号が受信されて、受信信号が出力されたとき、この受信信号を取り込んで、各寿司皿1のIDデータを再生する送受信回路26と、POS端末装置10から自質問装置11の番号を示す指示信号が出力され、これがLAN12上を介して供給されたとき、送受信回路26を制御して、各寿司皿1のIDデータを読み取らせるとともに、この読取動作で得られた各寿司皿1のIDデータを含む応答信号を生成し、これをLAN12上に送出し、POS端末装置10に供給する制御/通信回路27とを備えている。 【0026】そして、POS端末装置10から自質問装置11の番号を示す指示信号が出力され、これがLAN12上を介して供給されたとき、制御/通信回路27によってこれを受信して、送受信回路26から低い周波数の駆動電流を出力させ、アンテナ25から低い周波数の交番磁界を出力させるとともに、この交番磁界によって誘導起電圧が誘起された各寿司皿1のデータキャリア4からIDデータを含む磁気信号が出力され、アンテナ25から受信信号が出力されて、送受信回路26から受信信号をデコードした各寿司皿1のIDデータが出力されたとき、このIDデータを含む応答信号を生成して、これをLAN12上に送出し、POS端末装置10に供給する。 【0027】POS端末装置10は、会計を要求した顧客が持つレシート14に書き込まれた座席番号を読み取るバーコードリーダ28と、無線信号形式でハンディターミナル9とデータの授受を行なう無線モデム回路29と、マイクロプロセッサなどによって構成される演算回路30、この演算回路30の作業エリアなどとして使用されるメモリ回路31を有し、無線モデム回路29から出力される受信データが各顧客から注文されたビール、ジュース、持ち帰り品などの注文内容であれば、注文内容を示す注文データを生成し、これを厨房側に送信する処理、厨房側に注文を出したことを示す受付完了データを生成して、無線モデム回路29から無線信号を送信させる処理、受信データが会計指示データであれば、この会計指示データとともに受信された座席番号データに基づき、指示データを生成して、各質問装置11のうち、座席番号に対応する質問装置11を動作させる処理、この処理に対応して得られた各寿司皿1のIDデータを記憶する処理、バーコードリーダ28によって読み取られた座席番号に基づき、各座席番号毎に記憶している各寿司皿1のIDデータ、各座席番号毎に記憶している別注文データに基づき、顧客の飲食代金を計算する処理、この処理で得られた飲食代金を示す表示データなどを生成する処理などを行なうPC回路32とを備えている。 【0028】さらに、POS端末装置10は、PC回路32から出力される注文データ、指示データを取り込んで、LAN12上に送出する処理、各質問装置11からLAN12上に送出された応答信号を取り込んで、各寿司皿1のIDデータを生成し、これをPC回路32に供給する処理などを行なうネットワークアダプタ33と、PC回路32から出力される表示データを取り込んで、これを会計処理を行なう係員や顧客などに提示する表示部34とを備えている。 【0029】そして、ハンディターミナル9から無線信号が送信され、無線モデム回路29によって無線信号が受信され、受信データが出力されたとき、PC回路32によって受信データをデコードし、受信データが各顧客から注文されたビール、ジュース、持ち帰り品などの注文データであれば、この注文データの内容を記憶するとともに、ネットワークアダプタ33を制御して、LAN12に接続された厨房側に注文データの内容を伝えた後、厨房側に注文を出したことを示す受付完了データを生成して、無線モデム回路29から無線信号を送信させ、ハンディターミナル9に注文を受付たことを知らせる。また、受信データが会計を要求する会計指示データであれば、この会計指示データとともに受信された座席番号に基づき、ネットワークアダプタ33を制御して、座席番号に対応する質問装置11を動作させて、顧客が食べた寿司の寿司皿1に関するIDデータを収集し、これを記憶した後、会計要求を出した顧客が来て、係員によりバーコードリーダ28が操作されて、レシート14の内容が読み取られたとき、この読取動作によって得られた座席番号に基づき、各座席番号毎に記憶している各寿司皿1のIDデータ、各座席番号毎に記憶している別注文データを読み出すとともに、各寿司皿1のIDデータ、別注文データに基づき、顧客の飲食代金を計算し、この計算結果を表示部34上に表示して、会計処理を行なわせる。 【0030】この際、図5に示すように、寿司皿1が重ねられていても、各寿司皿1に埋め込まれている各データキャリア4が各寿司皿1の真ん中から偏芯した位置に配置されていることから、1つのデータキャリア4の直上または直下に他のデータキャリア4が存在する確率をほぼゼロにして、図6に示すように、各データキャリア4に設けられた各アンテナ6間を通る磁束の数を極めて少なくして、各データキャリア4間の相互インダクタンスMを極めて小さな値にする。 【0031】これにより、質問装置11に設けられたアンテナ25によって生成される交番磁界の磁束Φ0によって各データキャリア4に設けられたアンテナ6に誘導起電圧が誘起されて、各データキャリア4のアンテナ6から磁束Φ1、Φ2の磁気信号が出力されたとき、一方のデータキャリア4に設けられたアンテナ6によって生成される磁束Φ1が他方のデータキャリア4に設けられたアンテナ6に影響を与えないようにするとともに、このデータキャリア4に設けられたアンテナ6によって生成される磁束Φ2が一方のデータキャリア4に設けられたアンテナ6に影響を与えないようにして、各データキャリア4のアンテナ6から出力される磁束Φ1、Φ2の磁気信号を質問装置11のアンテナ25によって確実に受信させる。 【0032】この結果、寿司皿1が多数、重ねられているときにも、質問装置11によって各寿司皿1のIDデータを確実に読み取らせて、顧客が食べた寿司の代金を正確に精算させることができる。 【0033】このようにこの実施の形態においては、寿司皿1の真ん中から偏芯した位置にデータキャリア4を配置し、各寿司皿1が重ねられていても、各寿司皿1のデータキャリア4に設けられている各アンテナ6の相互インダクタンスMが小さな値になるようにしているので、回転寿司店などのように、皿の種類によって飲食代金が異なる多数の寿司皿1を重ね合わせた場合にも、各寿司皿1に取り付けられたデータキャリア4を確実に動作させて、各寿司皿1毎のIDデータを確実に収集することができる。 【0034】また、この実施の形態では、各席の前方にあるテーブル13の下に各質問装置11を配置して、テーブル13上に重ねられた各寿司皿1のIDデータを読み出すようにしているので、各席の前方や上方などに邪魔な装置を配置することなく、顧客が飲食した寿司皿1を自分が着席したテーブル13の前に重ねて置くだけで、各顧客が食べた寿司の飲食代金を自動的に計算することができ、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすことができるとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させることができる。 【0035】さらに、この実施の形態では、顧客から会計の要求が出され、店側の従業員がハンディターミナル9を操作して、会計の指示要求と、会計の要求を出した顧客の座席番号とを入力した時点で、各質問装置11のうち、座席番号に対応する質問装置11に寿司皿1のIDデータを読み取らせて、飲食代金の計算を開始させるようにしているので、各顧客が店側の従業員などに会計を要求した時点で、各顧客が飲食した食品の飲食代金の計算を開始することができ、これによって常時、各顧客の飲食代金を計算する場合に比べて、システム側の負担を軽くして、システムの構築コストを低く抑えることができる。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複数の食器を重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確実に収集することができる。このため、回転寿司店などのように、皿の種類によって飲食代金が異なる皿を多数、重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確実に収集させ、正確な飲食代金を求めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221018 【氏名又は名称】東芝エンジニアリング株式会社 【識別番号】000166801 【氏名又は名称】後藤 尚久
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−178695 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−348039 |
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