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【発明の名称】 商品の会計処理方法、及びその装置、会計データ用メモリカード、メモリカードの読出し装置
【発明者】 【氏名】徳野 信雄

【氏名】池田 隆

【氏名】野崎 和則

【要約】 【課題】料金計算と支払い等の会計処理を正確に且つ効率的に行うことができる会計処理方法等を提供する。

【解決手段】少なくとも一つ以上の場所である飲食台2において、商品毎に付されたID媒体データを読取り(ステップS1)、読取られたID媒体データを記憶媒体(メモリカード6)に書き込み(ステップS2)、記憶媒体を会計カウンタに商品購入者が携帯し(ステップS3)、会計カウンタにおいて、記憶媒体に書き込まれたID媒体データ(皿種データ)を読出し(ステップS4)、読出されたID媒体データに基づいて、会計演算を行う(ステップS5)ようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一つ以上の場所である第1場所において、商品毎に付されたID媒体データを読取るステップと、前記読取られたID媒体データを記憶媒体に書き込むステップと、前記記憶媒体を前記場所とは異なる第2場所に前記商品購入者が携帯するステップと、前記第2場所において、前記記憶媒体に書き込まれた前記ID媒体データを読出すステップと、前記読出されたID媒体データに基づいて、会計演算を行うステップとを備えてなる商品の会計処理方法。
【請求項2】 少なくとも一つ以上の場所である第1場所において、商品毎に付されたID媒体データを読取る読取り手段と、前記ID媒体データを記憶するための記憶媒体と、前記記憶媒体に、前記読取り手段で読取られたデータを書き込むための書込み手段と、前記場所と異なる第2場所において、前記記憶媒体に記憶されたデータを読出すための読出し手段と、前記読出し手段により読出されたID媒体データに基づいて、会計演算処理を行う演算処理手段とを備えてなる商品の会計処理装置。
【請求項3】 請求項2記載の商品の会計処理装置において、前記ID媒体データのID媒体は無線タグで構成されている商品の会計処理装置。
【請求項4】 請求項3記載の商品の会計処理装置において、前記読取り手段は、電磁誘導により前記ID媒体を付勢し、前記ID媒体のID媒体データを無線信号により読取る商品の会計処理装置。
【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の商品の会計処理装置において、前記記憶媒体は無線タグで構成されている商品の会計処理装置。
【請求項6】 請求項5記載の商品の会計処理装置において、前記読出し手段は、電磁誘導により前記記憶媒体を付勢し、該記憶媒体に記憶されたID媒体データを無線信号により読出させる商品の会計処理装置。
【請求項7】 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の商品の会計処理装置において、前記読取り手段はハンディターミナルである商品の会計処理装置。
【請求項8】 請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の商品の会計処理装置において、前記商品は回転飲食物であり、前記ID媒体は前記回転飲食物を載せた容器に設けられている商品の会計処理装置。
【請求項9】 電磁誘導により起電力を発生する電源部と、商品のID媒体データを記憶する記憶部と、無線信号を受信するための受信部と、前記受信部により受信された受信信号に基づいて、受信された商品のID媒体データを前記記憶部に書き込むための書込み制御部と、前記受信部により受信された受信信号に基づいて、前記記憶部に書き込まれたID媒体データを読出すための読出し制御部と、前記読出し制御部により読出された前記ID媒体データを無線信号により送信するための送信部とを備えてなる会計データ用メモリカード。
【請求項10】 請求項9記載の会計データ用メモリカードに対して、電磁誘導により前記電源部に起電力を発生させると共に、無線信号により前記読出し制御部に指令を出す電波出力部と、前記送信部より送信されたID媒体データを読取るため受信部とを備えてなるメモリカードの読出し装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品を購入し、あるいは食した場合等における会計処理方法に関し、特に、回転飲食台を設置した店において、客が食した商品皿の料金に関するデータの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、回転飲食台を設置した店において、客が食した寿司(ネタ)皿等の商品皿の料金を計算し、支払いを行う会計処理方法では、飲食台上に並べられ、あるいは重ねられた商品皿を色、あるいは模様の異なる種類毎に店従業員が数え、それを例えば肉声により客及びレジ(会計所)に知らせ、客はその料金をレジに支払うようにしたものが広く知られている。
【0003】しかしながら、かかる会計処理方法では、店従業員が客の会計の都度、商品皿等をその種類毎に数えなければならず、大変面倒であり、時間がかかり、店内が込み合っている時などは、客が速やかに会計を済ませることも困難となる。
【0004】このため、従来、例えば、特開平8−238160号公報に開示された会計処理方法等が知られる。図9は、この会計処理方法を示した概念図である。図9において、1は飲食台2の上に積み重ねられた商品皿、3は商品皿1の底部裏面に設けられた無線タグ(ID媒体)、4はこの無線タグ3に書き込まれているデータ(ID媒体データ)を読取るためのハンディターミナル、5はハンディターミナル4から無線で送信されるデータを受信し、会計処理を行うPOSターミナルを構成するコンピュータである。
【0005】ハンディターミナル4は、商品皿1の無線タグ3を付勢してデータ読出しの指令を出す送信部、及び無線タグ3からのデータを受信するための受信部を備えたデータ読取り部41と、このデータ読取り部41で読取られたデータをコンピュータ5に送信する送信部42とを備えている。
【0006】コンピュータ5は、ハンディターミナル4から送られたデータを受信して、このデータに基づいて、会計処理を行うと共に、会計料金を表示し、またプリントアウトを行う。
【0007】以上のように、従来の会計処理方法によれば、従業員が商品皿を種類毎に数えたりする面倒が無く、客が食した寿司等の食品の把握が迅速に、且つ正確に行える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の会計処理方法においては、以下のような問題点がある。すなわち、ハンディターミナルで読取ったデータを無線によりPOSターミナルである料金の会計場所(会計カウンタ)に送信する方法では、データは直ぐPOSターミナルに届き、客が席を立ち、レジに行く動作とは独立に伝送されるため、このデータがPOSターミナルで受信された時点においては、その会計を行う客は未だ飲食台付近にいる場合が多い。従って、会計場所において、複数の客が集まった場合、あるいは2以上の送信タイミングとレジに立ち寄る客の順番が異なった場合等は、どの会計料金がどの客に対応するのかの判断が困難となり、会計料金とその請求客の対応付けが円滑、且つ効率的に行われなくなるという問題点がある。
【0009】そこで、本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、料金計算と支払い等の会計処理を正確に、円滑、且つ効率的に行うことができる商品の会計処理方法等を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するため、本発明に係る商品の会計処理方法は、少なくとも一つ以上の場所である第1場所において、商品毎に付されたID媒体データを読取るステップS1と、前記読取られたID媒体データを記憶媒体に書き込むステップS2と、前記記憶媒体を前記場所とは異なる第2場所に前記商品購入者が携帯するステップS3と、前記第2場所において、前記記憶媒体に書き込まれた前記ID媒体データを読出すステップS4と、前記読出されたID媒体データに基づいて、会計演算を行うステップS5とを備えてなるものである。
【0011】また、本発明に係る商品の会計処理装置は、少なくとも一つ以上の場所である第1場所において、商品毎に付されたID媒体データを読取る読取り手段と、前記ID媒体データを記憶するための記憶媒体と、前記記憶媒体に、前記読取り手段で読取られたデータを書き込むための書込み手段と、前記場所と異なる第2場所において、前記記憶媒体に記憶されたデータを読出すための読出し手段と、前記読出し手段により読出されたID媒体データに基づいて、会計演算処理を行う演算処理手段とを備えてなるものである。
【0012】以上のような会計処理方法、及び会計処理装置によれば、客が会計データを携帯するため、客と会計料金の対応付が正確に行えることとなり、会計処理を正確、迅速(円滑、且つ効率的)に行え、またそれ故、客に対しても安心感と快適さを提供することができる。
【0013】また、本発明に係る会計処理装置において、前記ID媒体データのID媒体は無線タグで構成されているものである。
【0014】ID媒体を送受信機能、及び記憶機能を有する無線タグとすることにより、複数の商品のID媒体データ(実施の形態においては寿司(商品)皿の種類及び数)を一括で瞬時に、且つ非接触にて読取ることができ、読取り装置が汚れることもない。また、無線タグを用いることにより、タグ表面に多少の汚れがあっても支障なくデータの読取りが可能となる。さらに、ID媒体を被装着物(例えば寿司皿)に埋め込むようにしてもデータを読出すことができ、被装着物の美観を損なうことがなく、またID媒体が剥がれることもない。なお、実施の形態においてID媒体はマルチリードライトタイプを使用しており、このようなID媒体は書込みデータを変更して使用することができる。
【0015】さらに、本発明に係る商品の会計処理装置においては、ID媒体を無線タグにより構成した場合において、ID媒体データの読取り手段は、電磁誘導により前記ID媒体を付勢し、前記ID媒体のID媒体データを無線信号により読取るようにしたものである。
【0016】このような構成によれば、ID媒体に電源装置を備える必要がなく、構造の簡単化を図れる。なお、無線信号に使用される周波数帯域を水分の影響を受けにくい帯域とすることにより、水(水分)を取り扱うような商品、店舗等においても、装置(無線タグ)の信頼性に影響を与えることがない。
【0017】また、本発明に係る商品の会計処理装置において、前記記憶媒体は無線タグで構成されているものである。
【0018】このような構成によれば、読取り手段から、記憶媒体への書込み、あるいは記憶媒体の読取りを非接触にて行うことができる。また、無線により書込み、読取りを行えるため、読取り手段と記憶媒体との位置関係を厳格に定める必要もなく、これらの処理を簡単、迅速に行うことができる。
【0019】また、本発明に係る商品の会計処理装置は、前記記憶媒体を無線タグにより構成した場合において、前記読出し手段は、電磁誘導により前記記憶媒体を付勢し、該記憶媒体に記憶されたID媒体データを無線信号により読出させるようにしたものである。
【0020】このような構成によれば、記憶媒体に電源装置を備える必要がなく、従って、無線タグの小型、軽量化を図ることができ、これを携帯する商品購入者(客)に負担をかけることがない。
【0021】また、本発明に係る商品の会計処理装置において、前記読取り手段はハンディターミナルで構成したものである。
【0022】読取り手段をハンディターミナルとすることにより、店舗に何ら改良を行うことなく、現状の運用形態を維持したまま、本システム(装置)を容易に取り入れることができる。また、ハンディターミナルは持ち運びが容易で、使用者(店従業員)の負担を軽減できる。さらに、固定式は第1の場所が複数ある場合に、その場所に対応して複数必要となるが、ハンディターミナルは持ち運びが容易なため、会計処理を行う店従業員の数程度だけ備えれば足り、ローコストで実現できる。なお、かかるハンディターミナルにキーボードを備えて、キーボードからもデータ入力ができるように構成しておけば、無線タグ等のID媒体が付加されていない商品に対しても使用することができる。
【0023】また、本発明に係る商品の会計処理装置において、前記商品は回転飲食物であり、前記ID媒体は前記回転飲食物を載せた容器(商品皿)に設けられているものである。
【0024】回転飲食物に代表される回転寿司は、利用者にとっては、手軽さという点に加え、店内雰囲気の清潔感、高級感を与える。また経営的側面では、高生産性を期待でき、客席回転率向上、集客力向上を目的に商品皿の清算効率化が極めて重要である。従って、このような回転寿司に代表される回転飲食店に本発明を適用することにより、上記目的等を効率的に向上させることができる。
【0025】また、本発明に係る会計データ用メモリカードは、電磁誘導により起電力を発生する電源部と、商品のID媒体データを記憶する記憶部と、無線信号を受信するための受信部と、前記受信部により受信された受信信号に基づいて、受信された商品のID媒体データを前記記憶部に書き込むための書込み制御部と、前記受信部により受信された受信信号に基づいて、前記記憶部に書き込まれたID媒体データを読出すための読出し制御部と、前記読出し制御部により読出された前記ID媒体データを無線信号により送信するための送信部とを備えてなるものである。
【0026】このようなメモリカードは無線タグをカード状に封止して構成することができ、携帯性に極めて優れる。従って、商品購入者がかかるメモリカードを携帯する際に、その負担をかけることがない。
【0027】さらに、本発明に係るメモリカードの読出し装置は、前述の会計データ用メモリカードに対して、電磁誘導により前記電源部に起電力を発生させると共に、無線信号により前記読出し制御部に指令を出す電波出力部と、前記送信部より送信されたID媒体データを読取るため受信部を備えてなるものである。
【0028】このような読出し装置は、例えば机上据え置型アンテナとリーダーライターから構成することができ、メモリカードからのデータ読出しを非接触で行うことができると共に、それらの位置関係を厳格に定めなくても、確実にデータの読出しを行うことができるため、会計処理の迅速化を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。ここで説明される実施の形態は、本発明を回転飲食店である回転寿司に適用した場合の例を示すものである。図1は、実施の形態における商品の会計処理方法を示すフローチャート、図2は、図1のフローチャートに示された動作を示す状態図、図3はハンディターミナルによるID媒体データの読取り動作を示す状態図、図4はPOSターミナルを示した外観図である。
【0030】先ず、ステップS1においては、図3に示したように、第1の場所において、店従業員11がハンディターミナル4によるID媒体データの読取りを行う。ここで、第1の場所は、図2の(a)に示すように、実施の形態においては、回転寿司における客の使用した席の飲食台2である。ID媒体データは商品皿1の種類を示すデータであり、このID媒体データは各商品皿1の底部裏面に装着された(埋め込まれた)無線タグ3に記憶されている。ハンディターミナル4は各商品皿1それぞれに装着された無線タグ3より非接触に、且つほぼ瞬時に複数の無線タグ3からのデータを読取り、読取ったデータを一時記憶する。商品皿1は通常、山積みにされており、ハンディターミナル4をこの山積みされた商品皿1に近づけることによりデータを読取ることができる。
【0031】次に、ステップS2においては、図2(b)に示すように、記憶媒体へのID媒体データの書込みを行う。この書込みは、ハンディターミナル4に記憶されたID媒体データを記憶媒体である清算カード(以下メモリカードという)6に書き込むことによって行われる。この書込みは後述するように、無線を用いて、非接触にて行われる。ID媒体データの書き込みが行われたメモリカード6は図2(c)に示されるように、店従業員11より客12に直接手渡される。
【0032】ステップS3においては、図2(d)に示されるように、メモリカード6を手渡された客12が、メモリカード6を第2の場所である会計カウンタへ携帯する。この会計カウンタには図2(e)若しくは図4に示されるように、POSターミナル7が設置されている。このPOSターミナル7はメモリカード6に記憶されたID媒体データの読出し装置8と、この読出し装置8に接続された会計演算処理用のパーソナルコンピュータ9とから構成されている。読出し装置8は机上据え置型アンテナとリーダーライターからなり、非接触にてメモリーカードのデータを読出すことができる。
【0033】客12がメモリカード6を会計カウンタに携帯した後は、ステップS4において、メモリカード(記憶媒体)6よりID媒体データの読出しが行われる。この読出しは、POSターミナル7の読出し装置8により、無線により行われ、例えば、会計カウンタにおいて、客12が読出し装置8の机上据え置型アンテナ(カード載置台)8aにメモリカード6を載置したとき、店従業員11aがパーソナルコンピュータ9の所定のキーを操作することにより開始される。
【0034】なお、読出し装置8によるメモリカード6の読取りは、無線により非接触により行われるため、メモリカード6は必ずしも読出し装置8の載置台8aに置かれなくとも、近づけられた状態でデータ読取りを行うことができる。また、パーソナルコンピュータ9による所定のキー操作を行うようにしたのは、不要な読取りを防止するためである。
【0035】メモリカード6の読取りが行われると、次にステップS5において、パーソナルコンピュータ9により会計演算、表示が行われ、それにより客は料金を支払うことができる。
【0036】図5はID媒体である無線タグ3の一構成例を示すブロック図である。無線タグ3は、マルチリードライト機能を有し、ループ状に巻回されたコイルにより、電磁波を受けて誘導起電力を発生することにより電源部として作用する誘導起電力発生部31と、誘導起電力発生部31より電源を供給されて動作するデータ処理部32と、送受信用アンテナ33とを備える。
【0037】データ処理部32は、アンテナ33に接続された方向性結合器321と、方向性結合器321より受信電力を受ける受信入力部322と、受信入力部322より入力された信号を処理して必要なデータとして出力する信号処理部323と、信号処理部323からのデータを記憶するためのメモリ324と、信号処理部323からの出力に基づいてメモリ324の読み/書き制御するR/W制御部325と、メモリ324の出力側に設けられ、メモリ324より読出されたデータに基づいて、送信用のデータ信号を形成するデータ信号形成部327と、送信用データ信号を形成するための発振器326と、データ信号形成部327の出力側に設けられ、データ信号を方向性結合器321を介してアンテナ側に増幅出力する送信出力部328とを備えてなる。
【0038】以上の構成における無線タグ3は、商品皿の種類に対応するID媒体データを無線信号として受け、このデータをメモリ324に記憶した状態で商品皿裏面に埋め込まれている。そして、後述するハンディターミナル4による読取り動作(ステップS1)により、メモリ324に記憶されたデータが読出される。
【0039】図6はハンディターミナル4の一構成例を示すブロック図である。このハンディターミナル4は、マルチリードライト機能を有し、アンテナ401に接続された方向性結合器402と、方向性結合器402より受信電力を受ける受信入力部403と、受信入力部403より入力された信号を処理して必要なデータとして出力する信号処理部404と、信号処理部404からのデータを記憶するためのメモリ405と、商品皿1に設けられた無線タグ3の読取り、あるいはメモリカードへの書込みのモード設定を行うためのR/Wモード設定部406と、R/Wモード設定部406の設定モードに従って、メモリ405への書込み動作、あるいはメモリ405からの読出し動作を制御するR/W制御部407とを備えている。
【0040】また、このハンディターミナル4は、メモリ405の出力側に設けられ、メモリ405より読出されたデータに基づいて、無線タグ3への読出し指令信号、メモリカードへの書込み指令信号、あるいはメモリカードへの転送データを形成する指令/データ信号形成部408と、これら送信用の指令/データ信号を形成するための発振器409及びこの周波数を分周して周波数変換を行う周波数変換部410と、指令/データ信号形成部408及び発振器409の出力側に設けられ、これら出力を結合させる結合器411と、この結合器411より得られた結合出力を方向性結合器402を介してアンテナ側に増幅出力する送信出力部412とを備えてなる。
【0041】以上の構成において、結合器411で発振器409からの出力を指令/データ信号形成部408からの出力と共に出力するようにしたのは、この発振電波を無線タグ3やメモリカード6の電磁誘導による起電力発生用の電波として使用するようにしたためである。なお、R/Wモード設定部406は、ハンディターミナル4の図示しないキーあるいはスイッチにより構成することができる。さらに、ハンディターミナル4には、図示しないキーボード、ディスプレイが備えられており、このキーボードを用いて、ID媒体が付加されていない商品に対して手動操作にてデータ入力を行うことができる。またディスプレイはモニタ用に使用される。
【0042】図7は記憶媒体であるメモリカード6の一構成例を示すブロック図である。メモリカード6は、図示しないループ状に巻回されたコイルにより、電磁波を受けて誘導起電力を発生することにより電源部として作用する誘導起電力発生部61と、誘導起電力発生部61より電源を供給されて動作するデータ処理部62と、送受信用アンテナ63とを備える。
【0043】データ処理部62は、アンテナ63に接続された方向性結合器621と、方向性結合器621より受信電力を受ける受信入力部622と、受信入力部622より入力された信号を処理して必要なデータとして出力する信号処理部623と、信号処理部623からのデータを記憶するためのメモリ624と、信号処理部623からの出力に基づいてメモリ624の読み/書き制御するR/W制御部625と、メモリ624の出力側に設けられ、メモリ624より読出されたデータに基づいて、送信用のデータ信号を形成するデータ信号形成部627と、送信用データ信号を形成するための発振器626と、データ信号形成部627の出力側に設けられ、データ信号を方向性結合器621を介してアンテナ側に増幅出力する送信出力部628とを備えてなる。
【0044】以上の構成におけるメモリカード6は、ハンディターミナル4より商品皿1の種類に対応するID媒体データを無線信号として受け、このデータをメモリ624に記憶した状態で客により会計カウンタへ携帯され、後述する読出し装置により記憶されたデータが読出される。
【0045】図8はメモリカードの読出し装置を示すPOSターミナルの一構成例を示すブロック図である。このPOSターミナル7におけるメモリカードの読出し装置8は、アンテナ801と、アンテナ801に接続された方向性結合器802と、方向性結合器802より受信電力を受ける受信入力部803と、受信入力部803より入力された信号を処理して必要なデータとして出力する信号処理部804と、信号処理部804からのデータをパーソナルコンピュータ9の後述する会計演算処理部91に伝送するためのデータ伝送部805を備える。
【0046】また、この読出し装置8は、会計演算処理部91側からの出力信号に基づいて、メモリカードの読出しを行うための指令信号を形成する指令信号形成部806と、指令信号を形成するための発振器808及びこの周波数を分周して周波数変換を行う周波数変換部807と、指令信号形成部806及び発振器808の出力側に設けられ、これら出力を結合させる結合器809と、この結合器809より得られた結合出力を方向性結合器802を介してアンテナ側に増幅出力する送信出力部810とを備えてなる。
【0047】以上の構成において、結合器809により、発振器808からの出力を指令信号形成部806からの出力と共に出力するようにしたのは、この発振電波をメモリカード6の電磁誘導による起電力発生用の電波として使用するようにしたためである。
【0048】パーソナルコンピュータ9は、前述した会計演算処理部91と、この演算結果、あるいは商品皿の種類及び料金等を表示するための表示器92及びプリンタ93を備えている。
【0049】会計演算部91による演算処理は、まず、送られてきたID媒体データに対応して記憶されている商品皿等の種類及び料金を読出し、これらの合計金額を算出すると共に、その表示処理を行う。
【0050】また、パーソナルコンピュータ9におけるキーボードの特定キーは、メモリカード6の載置台8aに載置されたカードに対して、読出しを開始させるための開始キーとして定められている。これは、メモリカード6の不要な読出しを避けるために、店従業員の操作により会計時にのみメモリカードの読出しが行えるようにしたためである。前述した指令信号形成部806は、かかる店従業員のキー操作に基づく指令信号により、メモリカード6の読出しを行わせる指令信号を形成する。
【0051】以上に説明した、無線タグ3、ハンディターミナル4、メモリカード6、及びメモリカードの読出し装置8等は、本発明の実施の形態としての一例を示したに過ぎず、これらの構成は本発明を限定するものでないことは言うまでもない。さらには、ID媒体は無線タグに代わりバーコードを貼り付けるようにし、そのデータの読取りは、バーコードリーダを用いるようにしても良い。
【0052】また、実施の形態では、ID媒体データの読取りにハンディターミナルを用いるようにしたが、例えば従来技術における公報にも知られるように、テーブルやカウンタにデータ読取り用のアンテナを設置しておき、客が食べ終わった商品皿を自動的に読取るようにしても良いし、あるいは、テーブル等の片付け作業に併せて、商品皿をアンテナが設置されている特定のコーナやワゴン等に載せかえて読取るようにしても良い。
【0053】また、実施の形態において、ID媒体は、商品皿の底部裏面に埋設するように設けたが、側面等に設けても良い。さらに、ID媒体データとしては商品皿の種類として、寿司ネタの種類の他、商品皿に載せられている他の飲食物をも含み得る。さらに、本発明における商品は、以上に述べた回転飲食店における寿司等に限られず、食料品店、衣料店、スーパーマーケット、デパート等で取り扱われる様々な商品をも含み得、例えば、スーパーマーケットにおける購入商品の一括清算や配送荷物のブロック読取りなど、さまざまな分野に広く適用され得る。
【0054】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係る商品の会計処理方法、あるいは商品の会計処理装置によれば、商品の会計(料金計算)を誤ることなく、速やかに行うことができ、しかも熟練者である必要もなく、従って、店内作業全体の効率向上が従来の店内の会計運用形態を大きく変えることなく図れ、またピーク時間帯の人員配置が容易になるなど、ローコストオペレーションを実現することができ、さらには、必然的に客席の回転率向上も図れることができる。また、客にとっては、レジ(会計)での支払いに要する時間の短縮が図れると共に、料金計算に対する安心感を得ることができるなど、快適さの提供という直接的な効果に加え、店従業員の会計処理に要する負担が軽減される分において、他の対顧客サービスを充実させることができるなど多大な効果を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000228475
【氏名又は名称】日本クレセント株式会社
【識別番号】000221018
【氏名又は名称】東芝エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 元 (外3名)
【公開番号】 特開平11−178694
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−349534