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【発明の名称】 ベッド用掛布団
【発明者】 【氏名】平屋 和美

【要約】 【課題】体に圧迫感を感じさせることなく、冷気の侵入や熱の逃散が確実に防止する。寝返りによっても体への掛け状態が余り変化しないようにする。

【解決手段】布団皮11,31の内部に中詰材12,32を詰めてなる。ベットの両側に垂下がる部分3の中詰材32の詰量を他の部分1の中詰材12の詰量よりも少なくした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 布団皮の内部に中詰材を詰めてなるベッド用掛布団において、少なくともベットの両側に垂下がる部分の中詰材の詰量を他の部分の中詰材の詰量よりも少なくしたことを特徴とするベッド用掛布団。
【請求項2】 請求項1のベッド用掛布団において、ベッドの両側に垂下がる部分と他の部分との布団皮の内部は区画されていることを特徴とするベッド用掛布団。
【請求項3】 請求項1または2のベッド用掛布団において、ベットの両側に垂下がる部分と他の部分とは別形成されたものが連結されていることを特徴とするベッド用掛布団。
【請求項4】 布団皮の内部に中詰材を詰めてなるベッド用掛布団において、少なくともベットの両側に垂下がる部分の中詰材の材質を他の部分の中詰材の材質よりも軽量のものとしたことを特徴とするベッド用掛布団。
【請求項5】 請求項3のベッド用掛布団において、ベットの両側に垂下がる部分と他の部分との布団皮の内部は区画されていることを特徴とするベッド用掛布団。
【請求項6】 請求項3または4のベッド用掛布団において、ベットの両側に垂下がる部分と他の部分とは別形成されたものが連結されていることを特徴とするベッド用掛布団。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ベッドに寝た人の体の上に掛けるベッド用掛布団に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ベッド用掛布団としては、例えば、図5,図6に示すものが知られている。
【0003】この従来のベッド用掛布団は、図5に示すように、布団皮11の内部に中詰材12を詰めた本体部1と、本体部1と同様の構成からなり、本体部の両側に配設される側縁部2とからなっている。本体部1は、図6に示すように、ベッドBに寝た人の体Mの上に掛けられると、湾曲してベッドBの上面Baに位置して両側Bbの端近くまで達し、そして側縁部2の先端はベッドBからはみ出るようになっている。これはベッド用掛布団がベッドB巾より大きく形成され、ベッドB周辺から冷気が布団内に入らないように、冷気遮断の効果を考慮したもので、たとえばベッドのサイズ規格と、掛布団のサイズ規格を掲示してみると、シングルベッドが100糎に対してシングル用掛布団巾は150糎であり、セミダブルベッド巾が120糎であるのに対しセミダブル用掛布団巾は170糎であり、ダブルベッド巾が140糎であるのに対しダブルベッド用掛布団巾は190糎と言うように常に掛布団巾がベッド巾より50糎巾大きくなっている。人体に掛けるもので、当然掛布団上面は湾曲するので、ゆとりを持たせた構成となっているのであるが、同時に上記の様にベッド周辺からの冷気の進入を防止する意味を持たせた構成となっているわけである。従って、同じく図6に示すように、側縁部2はベッドBに寝た人の体Mの上に掛けられ湾曲してベッドBの両側Bbの端まで達した本体部1からさらに先に位置するものであるから両側Bbに沿って下方へ垂下がることになる。
【0004】この従来のベッド用掛布団によると、側縁部2外端がベッドBの両側に密接してベッドBとの間に隙間が形成されるのを阻止するため、体Mへの冷気の侵入が防止できる一方、ベッドBから垂下がる側縁部2の重量は掛布団全体の略4分の1程度にも達し、体Mへの圧迫感は軽視出来ないものがある。
【0005】なお、畳の上で使用される和式用掛布団では、敷布団からはみだした部分が有ったとしても側縁部2外端は畳に当接し結果的に該部分は畳に支えられて重力による引張が生ずることがないため、上記不具合は生じない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前述の従来のベッド用掛布団では、側縁部2がベッド縁から下方へ垂下がりその重量が本体部1に対して下方に引張力として働くため、掛布団全体の重量が人の体Mに掛かってしまうという問題点があった。
【0007】本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、体に圧迫感を感じさせることなく冷気の侵入や熱の逃散が確実に防止されるとともに、寝返りによっても体への掛け状態が余り変化することのないベッド用掛布団を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決するため、本発明に係るベッド用掛布団は、次のような手段を採用する。
【0009】即ち、請求項1では、布団皮の内部に中詰材を詰めてなるベッド用掛布団において、少なくともベットの両側に垂下がる部分の中詰材の詰量を他の部分の中詰材の詰量よりも少なくしたことを特徴とする。
【0010】この手段では、側縁部の中詰材の詰量が少ないため、ベッドの両側から下方へ垂れ下がる部分の重量が当然軽くなり該部分の本体部1に対する引張力が少なくなるので人体に与える圧迫感が従来の掛布団に比較し少なくなる。
【0011】また、請求項2では、請求項1のベッド用掛布団において、ベッドの両側に垂下がる部分と他の部分との布団皮の内部は区画されていることを特徴とする。
【0012】この手段では、区画によって中詰材の移動、混合が阻止され詰量の分布変動が防止される。
【0013】また、請求項3では、請求項1または2のベッド用掛布団において、ベットの両側に垂下がる部分と他の部分とは別形成されたものが連結されていることを特徴とする。
【0014】この手段では、詰量の異なる中詰材をそれぞれ別個に詰加工してから連結一体化する。
【0015】また、請求項4では、布団皮の内部に中詰材を詰めてなるベッド用掛布団において、少なくともベットの両側に垂下がる部分の中詰材の材質を他の部分の中詰材の材質よりも軽量のものとしたことを特徴とする。
【0016】この手段では、ベッドの両側に垂下がる部分に詰められる中詰材の材質が軽量であるため、該部分が掛布団全体を下方に引っ張る力は当然小さくなり、よって掛布団中央部を下方に引っ張る力が小さくなるので体への圧迫感が増加することはない。
【0017】また、請求項5では、請求項4のベッド用掛布団において、ベットの両側に垂下がる部分と他の部分との布団皮の内部は区画されていることを特徴とする。
【0018】この手段では、区画によって中詰材の移動,混合が阻止され材質の分布変動が防止される。
【0019】また、請求項6では、請求項4または5のベッド用掛布団において、ベットの両側に垂下がる部分と他の部分とは別形成されたものが連結されていることを特徴とする。
【0020】この手段では、材質の異なる中詰材をそれぞれ別個に詰加工してから連結一体化する。
【0021】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係るベッド用掛布団の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0022】図1〜図3は、本発明に係るベッド用掛布団の実施の形態(1)を示すものである。
【0023】この実施の形態では、図1に示すように、前述の側縁部2を全体の割合からすれば本体部1の略2分の1幅の構成からなる周囲部3としてある。
【0024】本体部1は、前述の従来例と同様に、布団皮11,中詰材12からなる。布団皮11は、肌接触性の良好な布材からなるもので、中詰材12が詰めこまれ袋形に縫着形成されている。また、布団皮11の内部は、中詰材12が偏りすることのないように格子状に区画されている。中詰材12は、綿,羽毛等の軽量性,含空気性の単一材質または複合材質からなる。
【0025】本体部1は、前述の従来例と同様に、ベッドBに寝た人の体Mの上に掛けられると、湾曲してベッドBの上面Baに位置して両側Bbの上端まで達するようになっている(図2参照)。
【0026】周囲部3は、本体部1と同様に、布団皮31,中詰材32からなる。ただし、中詰材32については、本体部1よりも詰量を少なくしてある。従って、周囲部3の厚さは、本体部1の厚さよりも薄くなっている。なお、この中詰材32の詰量は、本体部1の中詰材12の詰量「7」に対して「3」程度とするのが好ましい。また、周囲部3の内部は、本体部1の内部と区画されている。
【0027】この周囲部3は、ベッドBに寝た人の体Mの上に掛けられ湾曲してベッドBの両側Bbの上端まで達した本体部1から両側Bbに沿って下方へ垂下がるようになっている(図2参照)。
【0028】これ等の本体部1,周囲部3については、例えば、図3に示すように、別個に形成した後に連結一体化させる製造工程を採ると、詰量の異なる本体部1,周囲部3のそれぞれ中詰材12,32の詰加工が容易になる。また、本体部1,周囲部3の連結は、ファスナ,ホック等により着脱可能にすることもできる。
【0029】この実施の形態によると、周囲部3は、本体部1よりも詰量が少なく、掛かる重力もそれほど大きくならず本体部1を引張する力もかなり弱いため、本体部1による体Mの圧迫を有効に防止することができる。
【0030】なお、本体部1,周囲部3が着脱可能になっている場合には、幅等の大きさや中詰材32の詰量の異なる周囲部3を複数タイプ用意することでき、適宜交換することができる。従って、本体部1からの圧迫を感じやすい病人,老人,子供等に対応したり、使用する人の好みに対応したりすることができる。
【0031】さらに、この実施の形態によると、周囲部3に中詰材32の詰量が多くならないため、中詰材32として高価な羽毛等を選択しても製造コストが余り嵩むことがない。また、ベッド用掛布団の総量が同じでも本体部1に沢山の中詰材32を配することができるので、人体M部分に対する保温効果を挙げることが出来る。また、周囲部3の内部が本体部1の内部と区画されているため、使用中に中詰材12,32が移動して一カ所に偏ってしまうようなことはない。
【0032】図4は、本発明に係るベッド用掛布団の実施の形態(2)を示すものである。
【0033】この実施の形態では、本体部1の上辺側を除く残り3辺側に周囲部3を設けてある。
【0034】周囲部3を着脱可能にしてあれば特に身長高い人にも対応出来る。
【0035】以上、図示した実施の形態の外に、周囲部3の中詰材32の材質を本体部1の中詰材12の材質よりも軽量のものを選択する構成とすることも可能である。
【0036】この実施の形態によると、本体部1,周囲部3の厚さを同じにして周囲部3を軽量化することができるため、外観体裁が良好になりカバー材を被包した場合のフィット性が良好になる。
【0037】
【発明の効果】 以上のように、本発明に係るベッド用掛布団は、周縁部を軽量化した結果、該部分の垂下がりによって、掛布団全体の重みを人体に感じさせていたものを払拭させる効果がある。垂下り部分の存在により冷気の侵入や熱の逃散が確実に防止されるとともに、寝返りによってもズレ上がり現象を生じさせることが無く、体への掛け状態が余り変化することがない効果がある。
【0038】さらに請求項2として、本体部,周囲部の内部が区画されているため、使用中に中詰材が移動して詰量が変化してしまうことがない効果がある。
【0039】さらに、請求項3として、本体部,周囲部を別形成するため、異なる詰量の中詰材の詰加工が容易になる効果がある。
【0040】さらに、請求項4として、本体部,周囲部の厚さを同じにして周囲部を軽量化することができるため、外観体裁が良好になりカバー材を被包した場合のフィット性が良好になる効果がある。
【0041】さらに、請求項5として、本体部,周囲部の内部が区画されているため、使用中に中詰材が移動して材質が混合してしまうことがない効果がある。
【0042】さらに、請求項6として、本体部,周囲部を別形成するため、異なる材質の中詰材の詰加工が容易になる効果がある。
【出願人】 【識別番号】398001735
【氏名又は名称】株式会社ケイワイプライム
【出願日】 平成9年(1997)12月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石原 庸男
【公開番号】 特開平11−178686
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−370137