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【発明の名称】 集合住宅インターホン装置
【発明者】 【氏名】坂口 茂樹

【要約】 【課題】集合玄関機において宅配情報、施錠情報等を他者に知られることなく当該居住者のみが確認することができる。

【解決手段】操作部33、表示部34を設けた集合玄関機30と、在/不在検出電気錠45、各種センサ46が接続された居室親機40a、40b、40c…とを、宅配ロッカー14が接続された制御機10に接続し、制御機10は、予め各居室ごとに設定されたID番号を記憶するIDメモリ17bと、入力されたID番号およびIDメモリに記憶されたID番号を比較する比較手段20と、各居室ごとの個別情報を記憶する個別情報メモリ17aと、個別情報を送出する情報送出手段21とを備え、ID番号の一致により各居室の個別情報を集合玄関機30の表示部34に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】集合玄関に設置され前記集合玄関の解錠、施錠を行なう集合玄関電気錠(36)が接続され操作部(33)、表示部(34)を設けた集合玄関機(30)と、各居室(47a、47b、47c…)に設置され居室玄関の解錠、施錠を行なう居室玄関電気錠(45)、各種センサー(46)が接続され個別の居室番号を有する複数の居室親機(40a、40b、40c…)と、前記集合玄関機、前記居室親機との音声信号、制御信号を制御し少なくとも1個の宅配ロッカー(14)が接続された制御機(10)とから構成される集合住宅インターホン装置であって、前記制御機は、前記宅配ロッカーに荷物が着荷されたとき、着荷信号と配達先の居室親機の前記居室番号を記憶する情報メモリ(17a)と前記各居室毎に設定されたID番号を記憶するIDメモリ(17b)とを備え、前記居室の住人により前記集合玄関機の前記操作部から前記集合玄関電気錠を解錠する暗証番号による解錠操作がなされたとき、前記情報メモリに記憶された着荷信号を前記集合玄関機の前記表示部に共通の宅配メッセージとして表示するとともに、前記居室の住人により前記集合玄関機の前記操作部から前記居室のID番号が入力されたとき、前記情報メモリに記憶された配達先の居室親機の居室番号を前記集合玄関機の前記表示部に個別の宅配メッセージとして表示することを特徴とする集合住宅インターホン装置。
【請求項2】前記制御機は、前記居室玄関電気錠の解錠、施錠情報、前記各種センサのセキュリティ情報を前記情報メモリに記憶し、前記居室の住人により前記集合玄関機の前記操作部から前記居室のID番号が入力されたとき、前記情報メモリに記憶された前記居室玄関電気錠の解錠、施錠情報、前記各種センサのセキュリティ情報を前記集合玄関機の前記表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホン装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集合住宅インターホン装置に係わり、特に各居室ごとの宅配情報および施錠情報等をID番号を用いることにより集合玄関機において当該居住者のみが確認できる集合住宅インターホン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図2に示すような集合住宅インターホン装置が知られている。図2に示すように、集合玄関機70は幹線7、複数の居室親機80a、80b、80c…は幹線8、管理室親機60は幹線6を介して制御機50に接続されている。また、制御機50には宅配ロッカー54、集合玄関機70には集合玄関77に設置された電気錠76、複数の居室親機80a、80b、80c…にはそれぞれ在/不在検出電気錠85および各種センサー86が接続されている。
【0003】制御機50は、幹線8を介し複数の居室親機80a、80b、80c…との信号を送受する通信回路52aと、幹線7を介し集合玄関機70との信号を送受する通信回路52bと、幹線6を介し管理室親機60との信号を送受する通信回路52cと、宅配ロッカー54と接続される通信回路53で構成され、またこれら通信回路からの信号を演算処理する制御部51を備えている。
【0004】集合玄関機70は、幹線7を介して制御機50と信号を送受する通信回路72と、通信回路72に接続され制御機50から送られた信号を演算処理する集合玄関機CPU71と、電気錠76に接続される電気錠インターフェース回路75と、電気錠76を解錠するための暗証番号等を入力操作する操作部73と、各種メッセージを表示する表示部74とを備えている。
【0005】居室親機80a、80b、80c…は同一幹線8に複数接続され、それぞれの居室親機80a、80b、80c…は集合玄関機70と同様に、幹線8を介して制御機50と信号を送受する通信回路82と、通信回路82に接続され制御機50から送られた信号を演算処理する居室親機CPU81と、集合玄関77の電気錠76を解錠するための入力操作する操作部84と、宅配情報を表示する表示部83とを備えている。また、居室親機80a、80b、80c…には在/不在検出電気錠85および各種センサー86が接続されている。
【0006】このような従来の集合住宅インターホン装置では、制御機50が幹線6、7、8を介して管理室親機60、集合玄関機70、居室親機80a、80b、80c…とデータ通信を行なって各機能を制御し、集合玄関機70と居室親機80a、80b、80c…と管理室親機60での操作により、呼出・通話・解錠および宅配情報・警報情報を知らせる等の機能がある。
【0007】宅配ロッカー54に荷物が着荷されると、宅配情報がデータとして宅配ロッカー54から宅配ロッカー通信回路53を介して制御部51に送出される。制御部51は各々の状態にあった処理を行い、宅配情報を居室番号ごとに宅配メモリ57dに記憶する。また、荷物が取り出されると着荷の時と同様に宅配取り出しデータがロッカー54から通信回路53を介して制御部51に送出され宅配メモリ57dから宅配情報を削除する。
【0008】次に集合玄関機70の操作部73から電気錠76を解錠するための暗証番号を入力操作した場合は、集合玄関機70のCPU71は入力された暗証番号データを集合玄関機通信回路72、幹線7、制御機50の通信回路52bを介して制御部51に送出する。制御部51は集合玄関機70から送られた暗証番号と予め解錠メモリに設定されている暗証番号データが一致しているか否かを判断し、一致しているときは解錠信号を制御機通信回路52b、幹線7、集合玄関機通信回路72を介して集合玄関機CPU71に送出し、電気錠76を解錠する。
【0009】この時、宅配ロッカー54に荷物が着荷され宅配メモリ57dに一つでも宅配情報が記憶されている場合には、解錠信号と同様に集合玄関機CPU71に宅配着荷信号を送出し集合玄関機表示部74に共通の宅配メッセージを表示させる。
【0010】ここでさらに、集合玄関機70の操作部73より居室番号が入力されると、居室番号のデータが集合玄関機CPU71から制御部51に送出され、制御部51は受信した居室番号データおよび宅配メモリに記憶されている宅配情報の居室番号が一致しているか否かを判断し、一致している場合には集合玄関機CPU71に対し個別着荷有りのデータを送出し集合玄関機表示部74に個別宅配メッセージを表示させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような集合住宅インターホン装置では、宅配ロッカーの宅配情報は宅配ロッカーおよび居室親機以外に、集合玄関機においても確認できるが、この場合集合玄関の電気錠解錠の暗証番号の入力に続いて居室番号が入力されることによって個別着荷メッセージを表示するため、電気錠解錠の暗証番号を知っている他の居住者であれば、どの居室宛ての宅配があるのかを知られてしまいプライバシーの侵害となる可能性がある。
【0012】また、居住者が外出する際に集合玄関の外部に出てしまうと、居室玄関の施錠の確認ができず、そのためにはわざわざ居室まで戻らなくてはならない等の難点がある。
【0013】本発明はこのような難点を解決するために、集合玄関機において宅配情報および居室の施錠情報等の個別情報を当該居住者のみが確認できる集合住宅インターホン装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するため、本発明による集合住宅インターホン装置は、集合玄関に設置され前記集合玄関の解錠、施錠を行なう集合玄関電気錠が接続され操作部、表示部を設けた集合玄関機と、各居室に設置され居室玄関の解錠、施錠を行なう居室玄関電気錠、各種センサーが接続され個別の居室番号を有する複数の居室親機と、集合玄関機、居室親機との音声信号、制御信号を制御し少なくとも1個の宅配ロッカーが接続された制御機とから構成される集合住宅インターホン装置であって、制御機は、宅配ロッカーに荷物が着荷されたとき、着荷信号と配達先の居室親機の居室番号を記憶する情報メモリと各居室毎に設定されたID番号を記憶するIDメモリとを備え、居室の住人により集合玄関機の操作部から集合玄関電気錠を解錠する暗証番号による解錠操作がなされたとき、情報メモリに記憶された着荷信号を集合玄関機の表示部に共通の宅配メッセージとして表示するとともに、居室の住人により集合玄関機の操作部から居室のID番号が入力されたとき、情報メモリに記憶された配達先の居室親機の居室番号を集合玄関機の表示部に個別の宅配メッセージとして表示することを特徴とする。
【0015】また、制御機は、居室玄関電気錠の解錠、施錠情報、各種センサのセキュリティ情報を情報メモリに記憶し、居室の住人により集合玄関機の操作部から居室のID番号が入力されたとき、情報メモリに記憶された居室玄関電気錠の解錠、施錠情報、各種センサのセキュリティ情報を集合玄関機の表示部に表示することを特徴とする。
【0016】このように暗証番号と宅配情報等の個別情報と各居室ごとのID番号を記憶するメモリ、および個別情報を表示する表示手段を備えることにより、集合玄関機において宅配情報および居室の施錠情報等の個別情報を当該居住者のみが確認できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による集合住宅インターホン装置の好ましい一実施例を図1に基づいて説明する。
【0018】図1に示すように、本発明による集合住宅インターホン装置において、制御機10は幹線2、3、4を介して管理室親機20、集合玄関機30、複数の居室親機40a、40b、40c…にそれぞれ接続されている。また、集合玄関機30は集合玄関37に設置され集合玄関の解錠、施錠を行なう電気錠36と、複数の居室親機40a、40b、40c…はそれぞれ在/不在検出電気錠45、各種センサ46と、制御機10は少なくとも1個の宅配ロッカー14と接続されている。
【0019】制御機10は、宅配ロッカー14と接続され宅配情報が入力される通信回路13と、集合玄関機30との信号を送受する幹線3に接続された通信回路12bと、居室親機40a、40b、40c…との信号を送受する幹線4に接続された通信回路12aと、管理室親機20との信号を送受する幹線2に接続された通信回路12cと、これらの通信回路12a、12b、12c、13からの信号を演算処理し各々の状態にあった処理をする制御部11が備えられている。制御部11には、宅配ロッカー通信回路13からの宅配情報(着荷および取り出し)および通信回路12aからの個別情報(施錠情報等)を検出する情報検出部15と、検出した個別情報を書き込むためのデータ書き込み部16と、個別情報を記憶する個別情報メモリ17aと、電気錠36の予め設定された暗証番号データを記憶する解錠メモリ17cと、解錠メモリ17cに記憶された暗証番号データと集合玄関機30から入力された暗証番号が一致しているか否かを比較する比較手段18と、一致している場合には集合玄関機30に対し解錠信号を送出する解錠信号送出手段19と、予め各居室ごとに設定されたID番号データを記憶するIDメモリ17bと、IDメモリ17bに記憶された居室番号とID番号データおよび集合玄関機30から入力された居室番号とID番号が一致しているか否かを比較する比較手段20と、一致している場合には集合玄関機30に対し個別情報メモリ17aに記憶されている個別情報を送出する情報送出手段21を有する。
【0020】宅配ロッカー通信回路13および通信回路12aは情報検出部15、データ書き込み部16を介して個別情報メモリ17aに接続され、さらに情報送出手段21に接続されている。通信回路12bおよび解錠メモリ17cは比較手段18を介して解錠信号送出手段19に接続され、通信回路12bに戻されている。通信回路12bおよびIDメモリ17bは比較手段20を介して情報送出手段21に接続され、通信回路12bに戻されている。
【0021】集合玄関機30は、幹線3に接続され制御機10と信号を送受するための通信回路32と、通信回路32に接続され信号を処理する集合玄関機CPU31と、電気錠36と集合玄関機CPU31に接続され解錠信号を送出する電気錠インターフェース回路35と、集合玄関機CPU31に接続され個別情報等を表示する表示部34と、集合玄関機CPU31に接続され電気錠36を解錠するための暗証番号や居室番号、ID番号を入力する操作部33とが備えられている。
【0022】居室親機40aは同一幹線4に複数接続され、それぞれ集合玄関機30と同様に、幹線4に接続され制御機10と信号を送受するための通信回路42と、通信回路42に接続され信号を処理する居室親機CPU41と、居室親機CPU41に接続される表示部43および操作部44とを備え、さらに居室玄関に設置された在/不在検出電気錠45、各種センサー46が接続されている。なお、ここでは居室親機40aの構成について説明したが、その他の居室親機40b、40c…の構成においても同様であるので、その他の居室親機40b、40c…についての説明は省略する。
【0023】このように構成された本発明による集合住宅インターホン装置において、以下図1を用いてその動作について説明する。また構成の説明と同様に、居室の動作に関しては居室親機40aについてのみ説明し、居室親機40b、40c…についての説明は省略する。
【0024】宅配ロッカー14に荷物が着荷されると、宅配ロッカー14から制御機10の宅配ロッカー通信回路13に宛先居室番号の付加された宅配情報が送出される。宅配ロッカー通信回路13で受信された宅配情報は情報検出部15においてどの居室宛ての情報であるのか判別され、データ書き込み部16を介して各居室ごとの個別情報として個別情報メモリ17aに記憶される。また、居室玄関に設置され居室親機40aに接続された在/不在検出電気錠45および各種センサ46からの施錠情報等は居室親機CPU41によって検出され、居室親機通信回路42、幹線4を介して制御機10の通信回路12aに送出される。通信回路12aで受信された施錠情報等も宅配情報と同様に情報検出部15においてどの居室の情報であるのか判別され、データ書き込み部16を介して各居室ごとの個別情報として個別情報メモリ17aに記憶される。
【0025】居住者の帰宅時、集合玄関機30の操作部33において、集合玄関37に設置された電気錠36を解錠するための暗証番号が入力操作されると、この暗証番号を検出した集合玄関機CPU31は集合玄関機通信回路32、幹線3を介して制御機10の通信回路12bに暗証番号データを送出する。通信回路12bで受信された暗証番号データは、比較手段18にて解錠メモリ17cに予め設定された暗証番号データと比較され、一致していれば解錠信号送出手段19より通信回路12b、幹線3を介して集合玄関機30の通信回路32に解錠信号が送出される。
【0026】ここで受信された解錠信号は集合玄関機CPU31にて処理され、電気錠インターフェース回路35を通して電気錠36に対し解錠信号が送出されることにより電気錠36が解錠される。このとき、個別情報メモリ17aに一つでも宅配情報が記憶されている場合には、解錠信号と同様に情報送出手段21より宅配着荷信号が集合玄関機30の通信回路32に送出される。集合玄関機30の通信回路32で受信された宅配着荷信号は、集合玄関機CPU31で処理され集合玄関機30の表示部34に共通の宅配メッセージとして表示される。但しこのときに制御機10から集合玄関機30に送出された宅配着荷信号には居室番号は付加されてないため、集合玄関機30の表示部34に表示される宅配メッセージでは、どの居室宛ての宅配着荷なのか判別できないものとする。これは他の居住者にどの居室宛ての宅配着荷があるのかを知られないためのものである。
【0027】ここで集合玄関機30の表示部34に表示された共通の宅配メッセージを見た居住者が、集合玄関機30の操作部33より自室の居室番号および予め設定されたID番号を入力すると、集合玄関機CPU31がそれを検出し通信回路32、幹線3を介して制御機10の通信回路12bに、居室番号を付加して入力されたIDデータを送出する。制御機10の通信回路12bで受信され居室番号の付加されたIDデータは、IDメモリ17bに記憶されている該当する居室番号のIDデータと、比較手段20により比較される。一致している場合には情報送出手段21より個別情報メモリ17aに記憶されている該当する居室番号の個別宅配情報(着荷あり、なし)を、制御機10の通信回路12b、幹線3を介して集合玄関機30の通信回路32に送出する。集合玄関機30の通信回路32で受信された個別宅配情報は集合玄関機CPU31にて処理され、集合玄関機30の表示部34に着荷の有無が個別宅配メッセージとして表示される。
【0028】このように居室番号および予め設定されたID番号を入力して個別宅配メッセージを表示させることにより、他の居住者に知られることなく着荷の有無が確認できる。
【0029】また、先に説明したように、個別情報メモリ17aには個別宅配情報だけでなく、各居室の施錠情報等の個別情報も記憶されているため、集合玄関機30の操作部33にて、ある決められた操作につづいて居室番号およびID番号を入力することにより個別情報メモリ17aに記憶された施錠情報等も個別宅配情報と同様に集合玄関機30の表示部34にメッセージとして表示させることが可能である。したがって、居住者が外出する際、集合玄関の外部に出た後に再度居室玄関の施錠確認を行いたい場合には、わざわざ居室まで戻ることなく集合玄関機にて当該居住者のみが施錠を確認することができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明による集合住宅インターホン装置によれば、集合玄関機において宅配情報、施錠情報等を他者に知られることなく当該居住者のみが確認することができる。
【出願人】 【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月12日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−169280
【公開日】 平成11年(1999)6月29日
【出願番号】 特願平9−342692