| 【発明の名称】 |
タフトカーペット |
| 【発明者】 |
【氏名】小楽崎 尚美
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| 【要約】 |
【課題】本発明の課題は、タフトカーペットにおけるパイル隙間の外観を向上させることである。
【解決手段】タフトカーペット1における基布2の表面に短繊維3、望ましくはパイル4の繊維と同一の繊維からなる短繊維3、特に望ましくはパイル4のシャーリング工程で発生するパイル屑を接着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基布の表面に短繊維が接着されており、該基布にパイルがタフトされていることを特徴とするタフトカーペット。 【請求項2】 該短繊維が、該パイルの繊維と同一の繊維からなる請求項1記載のタフトカーペット。 【請求項3】 該短繊維が、該パイルのシャーリング工程で発生するパイル屑である請求項1記載のタフトカーペット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車床敷として使用されるタフトカーペットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の自動車床敷用タフトカーペットのカーペット原反11Pを図5に示す。該カーペット原反11Pは、基布2Pと該基布2Pにタフトされているパイル4Pとからなるカーペット本体10Pと、該カーペット本体10P裏面に形成されているバッキング層5Pとからなる。該パイル4Pは、基布2Pにタフト糸をタフティングしてループパイルを形成し、該ループパイルをカットして形成したカットパイルである。 【0003】このようなカーペット原反11Pを使用して自動車床敷用タフトカーペット1Pを製造するには、該カーペット原反11Pを裏面から加熱して該バッキング層5Pを軟化させ、サイレンサー6Pとしてのフェルトを下型にセットしたプレス成形型に導入し、プレス成形を施す。このプレス成形により、図6に示すように該カーペット原反11Pと該サイレンサー6Pとが自動車床形状に適合する形状に成形され、それと同時に、該カーペット原反11Pと該サイレンサー6Pとが接着されてタフトカーペット1Pが得られる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のタフトカーペット1Pにあっては、特に表面側に凸となるように成形された部分(図6中のA)において該パイル4Pが粗になり、該パイル4Pの隙間から基布2Pが見えてしまういわゆる地透け・地割れが発生していた。該パイル4Pと該基布2Pとは質感が異なり、色も異なることが多いため、このような地透け・地割れが発生することは外観上好ましくなく、商品価値を低下させる原因となっていた。従って、本発明の課題は、タフトカーペットにおけるパイル隙間の外観を向上させることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、基布(2)の表面に短繊維(3)が接着されており、該基布(2)にパイル(4)がタフトされていることを特徴とするタフトカーペット(1)を提供するものである。該短繊維(3)は、該パイル(4)の繊維と同一の繊維からなるのが望ましく、特に該パイル(4)のシャーリング工程で発生するパイル屑であるのが望ましい。 【0006】 【作用】本発明のタフトカーペット(1)においては、基布(2)の表面に短繊維(3)が接着されているため、該タフトカーペット(1)の平面部分のみならず、表面側に凸となるように成形されパイル(4)が粗になった部分においても、該パイル(4)の隙間から直接基布(2)が見えることがなく外観的に優れている。特に該短繊維(3)が該パイル(4)の繊維と同一の繊維からなる場合には、該パイル(4)と質感も色も合致するため、更に優れた外観を呈することとなる。また、該短繊維(3)が該パイル(4)のシャーリング工程で発生するパイル屑である場合には、同様の理由により優れた外観を呈するだけでなく、従来破棄されていたパイル屑を有効利用することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の一具体例によるタフトカーペット1(自動車床敷用)を図1に示す。図1に示すタフトカーペット1は、基布2と、該基布2の表面に接着された短繊維3と、該基布2にタフトされているパイル4とからなるカーペット本体10と、該カーペット本体10の裏面に形成されているバッキング層5と、該バッキング層5の裏面に接着されたサイレンサー6とから構成される。 【0008】該タフトカーペット1を製造するには、まず図2に示すように基布2に短繊維3を接着し、そして図3に示すように該短繊維3の接着された基布2にパイル4をタフトしてカーペット本体10とする。該基布2及び該パイル4は、通常ポリエステル繊維、脂肪族又は芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン、レーヨン、キュプラ、アセテート等の合成繊維からなる。該基布2の目付は、下限を約80g/m2とすれば特に限定されない。該パイル4の目付は、通常250 〜600 g/m2である。 【0009】該短繊維3は、該パイル4の繊維と同一の繊維からなるのが好ましい。該短繊維3として、特に該パイル4のシャーリング工程で発生するパイル屑を使用すれば、該パイル屑の有効利用を図ることができる。該短繊維3の繊維長は、2mm以下であるのが好ましく、特に0.1 〜1mmであるのが好ましい。 【0010】基布2に短繊維3を接着する第1の方法は、基布2の表面に接着層を形成した後その上に短繊維3を散布し、必要に応じて加熱して、該短繊維3を該基布2に接着する方法である。接着剤としては、該基布2と該短繊維2とを接着することができ、かつ接着後にパイル4がタフトできるものであれば特に限定されず、液状の接着剤、例えばポリ酢酸ビニル系、ポリアクリル酸エステル系の接着剤であってもよいし、シート状又は粉末状のホットメルトであってもよい。 【0011】基布2に短繊維3を接着する第2の方法は、該基布2及び該短繊維3の少なくとも一方が熱可塑性樹脂繊維からなる場合に、該基布2及び/又は該短繊維3の加熱溶融により該短繊維3を該基布2に接着する方法である。この方法によれば接着剤を使用する必要がないため、材料コストを低く抑えることができる。該加熱は、該基布2の上に該短繊維3を散布した後に行ってもよいし、該短繊維3を散布する前に該基布2に対して行ってもよい。該基布2の上に該短繊維3を散布した後に加熱する場合、該基布2及び該短繊維3のいずれもが熱可塑性樹脂繊維からなるときには、その加熱は該基布2の裏面側から行うのが好ましい。このように加熱することにより、該短繊維3全体が溶融することを防止することができる。該基布2及び該短繊維3の好ましい組み合わせの一例として、ポリエステル繊維からなる基布2と、ポリプロピレン繊維からなる該短繊維3との組み合わせがある。この場合の加熱温度としては、ポリエステルの融点以上、ポリプロピレン繊維の融点以下の温度が好ましい。 【0012】上記短繊維3の散布は、静電場内で短繊維を散布する電気植毛法により行うのが好ましい。この電気植毛法によれば、該短繊維3は立った状態で基布2に静電吸着される。なお、該短繊維3は該基布2の全体に接着する必要はなく、後で行う成形により表面側に凸となる部分に限定して接着してもよい。 【0013】該短繊維3が該基布2に接着されたら、次にパイル4をタフトする。本具体例におけるパイル4はカットパイルであるが、該カットパイルは、該基布2にタフト糸をタフティングしてループパイルを形成した後、該ループパイルをカットし、その後シャーリングすることにより形成される。このシャーリング工程において繊維長の短いパイル屑が発生するが、該パイル屑は本発明の別のタフトカーペットを製造する際に短繊維3として使用することができる。 【0014】以上のようにしてカーペット本体10が製造されたら、図4に示すように該カーペット本体10の裏面に熱可塑性樹脂を塗布し、バッキング層5を形成する。バッキング層5の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド等の低融点のものを使用することができるが、通常はポリエチレンが使用され、その塗布量は通常400 〜600 g/m2である。 【0015】このようにしてカーペット原反11が得られたら、該カーペット原反11を裏面から加熱して該バッキング層5を軟化させ、サイレンサー6を下型にセットしたプレス成形型に導入し、プレス成形を施す。該サイレンサー6としては、通常フェルト、ポリウレタン発泡体等が使用される。このプレス成形により、図1に示すように該カーペット原反11と該サイレンサー6とが自動車床形状に適合する形状に成形され、それと同時に、該カーペット原反11と該サイレンサー6とが接着されてタフトカーペット1が得られる。 【0016】以上のようにして製造される本発明のタフトカーペット1においては、表面側に凸となるように成形された部分(図1中のA)においても、パイル4の隙間から見えるのは基布2に接着された短繊維3であり、直接基布2が見えることがないため、外観的に優れたものとなる。特に該パイル4の繊維と同一の繊維を短繊維3として使用した場合には、該パイル4と質感も色も合致するため、更に優れた外観を呈することとなる。なお、このように基布2に短繊維3を接着してなるタフトカーペット1は、強度的にも優れている。 【0017】本発明のタフトカーペットは、自動車床敷用に限られず種々の用途に付することができる。また、本発明のタフトカーペットは、図面に示した態様に限定されることはなく、本発明の範囲を逸脱しない限り種々の変更を施すことができる。例えば、パイル4はカットパイルでなくループパイルであってもよいし、サイレンサー6はなくてもよい。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、タフトカーペットにおけるパイル隙間の外観を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000210089 【氏名又は名称】池田物産株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宇佐見 忠男
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| 【公開番号】 |
特開平11−169278 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−363546 |
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