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【発明の名称】 衿部と胴部に分かれた布団カバーの接続法及び布団カバー
【発明者】 【氏名】芥田 民子

【要約】 【課題】衿部と胴部に分けた布団カバーを縫針を使わずに接続させる方法及び布団カバーを提供する。さらに、衿部の肩に当たる部分に凹みを設け肩がすっぽりと隠れるようにした布団カバーを提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 布団カバーを、下辺に開口部(5)を設けた袋状の衿部(1)と、上辺に開口部(9)を設けた袋状の胴部(8)とに分け、布団に被覆するに当っての衿部(1)と胴部(8)の接続法であって、衿部(1)の開口部(5)周縁全周に胴部(8)と接続するために重なる接続部(2)を形成し、甲乙で接続させる係止具甲を設け、胴部(8)の開口部(9)の周縁全周にも前記衿部(1)と接続するために重なる接続部(6)を形成し、係止具乙を設けると共に、布団の上辺に左右一対を掛ける掛ベルト(10)の一端を接続部(6)の上布(8a)に、他端を下布(8b)に縦方向に取り付け、この胴部(8)の掛ベルト(10)を左右に開き、開口部(9)から布団を挿入して掛ベルト(10)を布団の上辺に引掛けて布団に胴部(8)を安定させ、次に衿部(1)の開口部(5)から布団の上部に被せ、胴部(8)の接続部(6)を衿部(1)の接続部(2)と重ね合わせ、衿部(1)の係止具甲と胴部(8)の係止具乙を接続させる手段の、衿部と胴部に分かれた布団カバーの接続法。
【請求項2】 衿部(1)と胴部(8)に分かれている布団カバーであって、下辺に開口部(5)を設けた袋状の衿部(1)は、開口部(5)の周縁全周に甲乙で接続させる係止具甲の多数のとじ孔(3)を設けた接続部(2)を形成し、上辺に開口部(9)を設けた袋状の胴部(8)は、開口部(9)の周縁全周に前記衿部(1)に設けた係止具甲と重ねて接続する係止具乙の多数のとじ孔(7)を設けた接続部(6)を形成すると共に、布団の上辺に掛ける掛けベルト(10)の一端を接続部(6)の上布(8a)に、他端を下布(8b)に縦方向に左右一対を取り付け、衿部(1)に設けた係止具甲のとじ孔(3)と胴部(8)に設けた係止具乙のとじ孔(7)を重ねて接続するためのとじ紐(11)でとじ孔(3)を縫うようにして差し通して接続されることを特徴とする布団カバー。
【請求項3】 衿部(1)の接続部(2)に面フアスナー甲(13)の係止具甲を設け、胴部(8)の接続部(6)には面フアスナー乙(17)の係止具乙を設け、接続部(2)の面フアスナー甲(13)と接続部(6)の面フアスナー乙(17)を合わせて係止し、接続させることを特徴とする請求項2記載の布団カバー。
【請求項4】 衿部(1)の上辺の左右に係止具甲のループ(21)が少なくとも一対取り付けてあり、このループ(21)を設けた上辺から折り線(25)までの寸法(E)の2倍下方で、しかも、側辺(1c)から前記上辺から折り線までの寸法(E)と同寸法分内寄りとなる位置の上布(1a)と下布(1b)にボタン(22)をそれぞれ取り付け、衿部(1)の上部を折り線(25)で下布(1b)側へ折り曲げ、その上を股がせて上布(1a)のボタン(22)と下布(1b)のボタン(22)に引掛けるボタンホール(23)を両端に有した別体のバンド(24)を設け、ループ(21)を下布(8b)のボタン(22)に係止して衿部(1)を折り曲げ、上布(1a)のボタン(22)及び下布(1b)のボタン(22)をそれぞれバンド(24)のボタンホール(23)に係止して肩の当たる部分に凹みを設けることを特徴とする請求項2或いは請求項3記載の布団カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衿部と胴部に分かれている布団カバーの開口部の周縁全縁に、適宜、接続手段を用い衿部と胴部に分かれた布団カバーを接続する方法に関する。また、衿部の肩に当たる部分にくぼみを形成させる布団カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、掛布団或いは毛布等に被覆する布団カバーは、布団全体を一つのカバー体で包み込み、側辺に線状フアスナーを取り付けたもの、或いは布団の上面の一部を円く開口し、その開口部周囲をゴム紐で絞ったものである。しかし、掛布団カバーは衿の部分が一番よく汚れるのて頻繁に洗濯したいが大きい布団カバー全体を取り外して洗うのは大変である。また、図14に示すように衿部だけのもので、下辺の開口部全周縁にゴム紐を取り付け、掛け布団(F)の衿部に被せ、ゴム紐の力で固定させるものであるが、夏掛けのように薄手の布団(F)であると、ゴム紐の力に抗するだけの力がなく、ゴム紐の当たる部分が細く絞んだ状態となると共に衿部から布団(F)が抜け出てしまう。また、平たい掛布団(F)を肩まで掛けて寝る時、首から肩に掛ける布団の端は平たいままで、敷布団と掛け布団の間に隙間ができ寒く感じ、なかなか寝れないことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、衿部と胴部に分けた布団カバーの衿部と胴部の開口部に設けた接続部を接続させて衿部と胴部を接続させる方法を提供することを目的とするものである。請求項2の発明は、衿部と胴部のそれぞれの開口部に設けた係止部に縫い針を使わず、縫糸より太いとじ紐が通り易い大きさのどじ孔を多数設け、とじ紐を差し通して接続する布団カバーを提供することを目的とするものである。請求項3に記載の発明は、衿部と胴部のそれぞれの開口部に設けた接続部に面フアスナーの係止具を取り付けて接続する布団カバーを提供することを目的とするものである。請求項4に記載の発明は、請求項2或いは請求項3に加えて衿部の両肩に当たる部分を折り曲げて、凹みを形成させる布団カバーを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成させるために本発明のうち、請求項1記載の発明は、布団カバーを、下辺に開口部を設けた袋状の衿部と、上辺に開口部を設けた袋状の胴部とに分け、布団に被覆するに当たって衿部と胴部の接続法であって、衿部の開口部周縁全周に胴部と接続するために重なる接続部を形成し、甲乙で接続させる係止具甲を設け、胴部の開口部の周縁全周にも前記衿部と接続するために重なる接続部を形成し、係止具乙を設けると共に、布団の上辺に左右一対を掛ける掛ベルトの一端を接続部の上布に、他端を下布に縦方向に取り付け、この胴部の掛ベルトを左右に開き、開口部から布団を挿入して掛けベルトを布団の上辺に引掛て布団に胴部を安定させ、次に衿部の開口部から布団の上部に被せ、胴部の接続部を衿部の接続部と重ね合わせ、衿部の係止具甲と胴部の係止具乙を接合させて接続する方法の手段とした。また、請求項2記載の発明は、衿部と胴部に分かれている布団カバーであって、下辺に開口部を設けた袋状の衿部は、開口部の周縁全周に甲乙で接続させる係止具甲の多数のとじ孔を設けた接続部を形成し、上辺に開口部を設けた袋状の胴部は、開口部の周縁全周に前記衿部に設けた係止具甲と重ねて接続する係止具乙の多数のとじ孔を設けた接続部を形成すると共に、布団の上辺に掛ける掛ベルトの一端を接続部の上布に、他端を下布に縦方向に左右一対取り付け、衿部に設けた係止具甲のとじ孔と胴部に設けた係止具乙のとじ孔を重ねて接続するためのとじ紐でとじ孔を縫うように差し通して接続することを特徴とするものである。また請求項3記載の発明は、衿部の接続部に面フアスナー甲の係止具甲を設け、胴部の接続部には面フアスナー乙の係止具乙を設け、接続部の面フアスナー甲と接続部の面フアスナー乙を合わせて係止し接続させることを特徴とするものである。また請求項4記載の衿部の上辺の左右に係止具甲のループが少なくとも一対取り付けてあり、このループを設けた上辺から折り線までの寸法の2倍下方で、しかも、側辺から前記上辺から折り線までの寸法と同寸法分内寄りとなる位置の上布と下布にボタンをそれぞれ取り付け、衿部の上部を折り線で下布側へ折り曲げ、その上を股がせて上布のボタンと下布のボタンに引掛けるボタンホールを両端に有した別体のバンドを設け、ループを下布のボタンに係止して衿部を折り曲げ、上布のボタン及び下布のボタンをそれぞれバンドのボタンホールに係止して肩の当たる部分に凹みを設けることを特徴としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1、図2は、図3は、接続法がとじ孔ととじ紐で接続する実施形態の一例を示した布団カバーである。布団カバーは、衿部(1)と胴部(8)の二つにわかれている。衿部(1)は、下辺に全幅開口した開口部(5)を設けた袋状であって、衿部(1)丈(B)は布団(F)の丈(A)の三分の一程度とする。この開口部(5)の周縁全周には、甲と乙で係止して衿部(1)と胴部(8)を接続させる係止具甲である多数の小孔のとじ孔(3)を設けた接続部(2)が形成されている。接続部(2)は、衿部(1)の下部に接ぎ目のない一枚布で設けてもよいが、図8に示すように細長い別布に上記とじ孔(3)を設け、衿部(1)の下部に縫着して接続部(2)としたもの、或いは市販レース地を縫着したものであってもよい。とじ孔(3)の処理法は、ボタンホールかがりの手法、或いは不織布を切る、合成繊維などの場合は熱で小孔の内側を処理してほつれないようにしたもの等適宜設定すればよい。胴部(8)は、上辺に開口部(9)を設けた袋状であって、胴部(8)丈(C)は布団(F)の丈(A)から衿部(1)丈(B)を引き、これに衿部(1)と胴部(8)が重なる寸法分を加えた長さとする。この開口部(9)周縁全周に前記衿部(1)に設けた接続部(2)同様、係止具甲と重ねて接続する係止具乙の多数のとじ孔(7)を設けた接続部(6)を形成すると共に、布団(F)の上辺に掛ける掛けベルト(10)の一端を接続部(6)の上布(8a)に、他端を下布(8b)に縦方向に左右一対取り付ける。衿部(1)に設けた係止具甲のとじ孔(3)と胴部(8)に設けた係止具乙のとじ孔(7)を重ねて接続するためのとじ紐(11)でとじ孔(3)を縫うように上下に差し通して接続する。とじ紐(11)は一本で、上布(1a)から下布(1b)へと差し通し、その両端を結んでとじてももよく、また、上布(1a)を一本、下布(1b)も一本でそれぞれとじ、両端をそれぞれ結んだものとしてもよい。とじ孔(3)及びとじ孔(7)の形は、円形、楕円形、多角形等適宜選択設定すればよい。また配列は、図4に示すように円形の小孔を等間隔に全周にあけたもの、或いは、図5に示すように縦長四角形の小孔を2〜5個程度を等間隔にあけ、少し離れてまた、等間隔に2〜5個程度の小孔をあけたもの等、適宜選択設定すればよい。また、とじ紐(11)は、ロープ、組紐、リボン、毛糸など、縫糸より太いものであればよく、適宜選択設定すればよい。
【0006】図6に示す図示例は、接続部を細長い布地としたもので接続部(2)と接続部(6)を重ね、とじ孔(3)ととじ孔(7)をとじ紐(11)で接続するものであるが、リボン状のとじ紐(11)を30〜40センチ程度の長さとし、甲乙の係止具のスナップ甲(14a)をとじ紐(11)の一端に取り付けると、スナップ乙(14b)を接続部(2)の一端に取り付ける。とじ紐(11)の他端にスナップ甲(14a)を取り付け、このとじ紐(11)の他端の位置の接続部(2)の位置にスナップ乙(14b)を取り付ける。このように布団カバーの幅に合わせて何本かのとじ紐(11)を適宜取り付けるものであってもよい。
【0007】図7に示す図示例の布団カバーの、前記実施の形態と主に異なるところは、衿部(1)と胴部(8)を接続するための接続部で衿部(1)に設けた係止具甲を面フアスナー甲(13)とし、胴部(8)に設けた係止具乙を面フアスナー乙(17)とし、この面フアスナー甲(13)と面フアスナー乙(17)を係止させる接続法及び布団カバーであり、その他は前記実施形態と同様のため図面に同符を付して説明を省略する。この係止具の面フアスナー甲乙の横の長さは長くても良く、その長さと枚数は適宜選択設定すればよい。
【0008】図9乃至図13に示す図示例は衿部(1)の肩に当たる位置に凹みを設ける一例の実施の形態を示すものである。衿部(1)上辺(1d)の両端から中心寄りに、例えば10〜20センチ中心寄りに係止具甲のループ(21)を左右一対設けるこのループ(21)の下方で上布(1a)と下布(1b)に上辺(1d)から例えば10〜20センチ程度下方を折り線(25)とし、この折り線(25)までの寸法(E)の2倍にしかも、側辺(1c)から前記上辺から折り線までの寸法(E)と同寸法分内寄りとなる位置に、係止具乙のボタン(22)がそれぞれ取り付けてある。ループ(21)を下布(1b)側のボタン(22)に掛けて衿部(1)の折り線(25)を折る。折ったその上を股いで上布(1a)のボタン(22)と下布(1b)のボタン(22)に引掛けるボタンホール(23)を両端に有した別体のパンド(24)を設ける。布団に衿部(1)を覆い胴部(8)と接続してから、図9に示すように左右のループ(21)をそれぞれ下布(1b)のボタン(22)に掛け布団と共に折り線(25)で折り、パンド(24)の両端に設けたボタンホール(23)をそれぞれ上布(1a)のボタン(22)と下布(1b)のループ(21)を掛けたボタン(22)とに掛けてパンド(24)を図11のように衿部(1)に股がせて折った衿部(1)を安定させる。ループ(21)及びボタン(22)は、上記では一対づつ設けたものを記載したが、図13のように二対づつ設けたものにすると、衿部(1)のボタン(22)の付け根にかかる力が分散されるのでボタン(22)の付け根がやぶれにくいとともにしっかりと折り曲げる。朝起きて布団をたたむ時は、下布(1b)側のパンド(24)のボタンホール(23)からボタン(22)をはずしループ(21)もはずし、バンド(24)を側辺(1c)へ廻しボタンホール(23)をもう一度ボタン(22)に掛けて図12に示すようにバンド(24)を側辺(1c)側へ倒しておく。なお、この衿部(1)のみを、布団の上部に縫い付け、肩に当たる部分に凹みを設けて使用してもよく、また、従来の全体を包む布団カバーの上に縫い付けて使用してもよく、全体を包む布団カバーに係止具乙を取り付けてこれにこの衿部(1)を係止してもよく、また、衿部(1)の側辺(1c)を閉じずに開放した状態で使用してもよく、また、折り線(25)を折るために使用するループ(21)とバンド(24)はどちらか一方のみを使用することも可能であることは当然である。
【0009】上記では衿部(1)と胴部(8)を接続する接続法に加えて図14に示すように胴部(8)の接続部(6)に設けた左右の掛けベルト(10)の近辺にまたは、任意の場所にもう一つづつ別の係止具乙の面フアスナー(17)或いはスナップ(15b)を設け、衿部(1)の接続部(2)には胴部(8)に設けた係止具乙と係止させる係止具甲の面フアスナー(13)或いはスナップ(15a)を設けるものである。この場合、先にこの甲乙の面フアスナー或いは甲乙のスナップを係止させてから、とじ孔(3)にとじ紐(11)を差し通す方が、衿部(1)と胴部(8)の双方がずれないので、とじ紐(11)が通し易い。
【00010】
【発明の効果】本発明は、衿部と胴付に分かれているので一番汚れ易い衿部のみを外して洗濯をすることができ、常に清潔な掛け布団でやすめる。布団カバーを二つに分け、係止具を衿部(1)の下端と胴部(8)の上端に設けているために接合しやすくとじやすいものとなった。また、衿部と胴部の接続法をとじ紐でとじ孔を縫うように差し通してとじるので、縫い針を使つて布団の綿ごと縫い付けるような煩雑さがなく、指を刺す心配もなく、縫い針を使うよりも大まかでとじやすく、子供でも老人でもできるものである。また、リボンや毛糸、など、太いとじ紐なので、色彩あるものを使えば美しい布団カハーになる、等々従来にない効果がある。
【出願人】 【識別番号】391022049
【氏名又は名称】芥田 民子
【出願日】 平成9年(1997)12月12日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−169272
【公開日】 平成11年(1999)6月29日
【出願番号】 特願平9−369851