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【発明の名称】 神棚用幕
【発明者】 【氏名】加藤けい子

【要約】 【課題】予めダーツの形態及び飾り房の取付け具合が整った幕本体を、取付け対象の神棚の間口ぴったり合うように取付けることができること。よって、幕本体ダーツの形態の形成の困難性、飾り房の取付け具体の不一致性及び神棚の間口に対する幕本体のアンバランス性を回避し、幕を神棚に何度も取付ける繰り返し行為の従来の幕取付け作業の非能率性を解消すること。

【解決手段】予め中央部の下部にダーツ2を形成し、かつ、前記中央部の上部側に垂直線状紐部3aが少くとも上下の二箇所で固定された飾り房3を一体的に備えた幕本体4と、この幕本体4の両端部4a,4aの裏面5にそれぞれ取付けられ、かつ、神棚20の間口Aの対応するように均等的に折り返した前記両端部4a,4aを重合状態に接着するオス・メス接着手段6とから成る神棚用幕。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 予め中央部の下部にダーツ2を形成し、かつ、前記中央部の上部側に垂直線状紐部3aが少くとも上下の二箇所で固定された飾り房3を一体的に備えた幕本体4と、この幕本体4の両端部4a,4aの裏面5にそれぞれ取付けられ、かつ、神棚20の間口Aの対応するように均等的に折り返した前記両端部4a,4aを重合状態に接着するオス・メス接着手段6とから成る神棚用幕。
【請求項2】 請求項1に於いて、オス・メス接着手段6は縦長状に形成され、幕本体4の裏側5の左右両端部に、神棚20の間口Aを考慮した仮想線Lを境にし、それぞれ接着層12、17を介して並列的に固定されるオス側接着シート10とメス側接着シート15とから成ることを特徴とする神棚用幕。
【請求項3】 請求項1に於いて、飾り房3は、幕本体4の中央部に糸を介して縫着された垂直線状紐部3aと、この垂直線状紐部3aの下位に連設し、かつ、ダーツ2の前方に垂れ下がる飾り結目3bと、この飾り結目3bの下位に連設し、かつ、ダーツ2の真下の空間部に垂れ下がる房部3cとから成ることを特徴とする神棚用幕。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、神棚に取付けられる神棚用幕に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、普通一般にこの種の神棚用幕は、小タオル形状の幕本体と、この幕本体と別体の飾り房とから成る。そこで、神棚用幕を購入した一般の需要者(使用者)は、前記飾り房をダーツを形成するように幕本体の中央部に適宜に取付けなければ成らない。
【0003】しかして、飾り房を幕本体の中央部に装着する場合には、例えば幕本体の中央部を適当に縫成してダーツを形成し、このダーツを目安として飾り房を糸を介して吊り下げる必要がある。また前記ダーツを縫成により形成しない場合には、飾り房の組目よりも上位の比較的長いループ状の紐部を介し、幕本体の中央部に適当にダーツを形成する必要がある。
【0004】したがって、従来の神棚用幕は、次に列挙するような欠点があった。
■ダーツを縫製するのは、ある意味では面倒であり、また飾り房のループ状紐部でダーツを形成するのは、容易でない。
■形成したダーツと飾り房と幕本体とが、全体としてバランスが悪い場合があり、しばしば一度取付けた飾り房を幕本体から取外さなければならない場合もあり、意外に手間がかかる。
■幕本体が所定の寸法なので、仮に幕本体の長さが取付け対象の神棚の間口に合わない場合には、その両端部をハサミで切り落とす等の必要がある。この場合、幕本体の切断縁を体裁良く縫製しないと美観が損なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、予めダーツの形態及び飾り房の取付け具合が整った幕本体を、取付け対象の神棚の間口ぴったり合うように取付けることができるようにすることを目的とする。よって、幕本体ダーツの形態の形成の困難性、飾り房の取付け具体の不一致性及び神棚の間口に対する幕本体のアンバランス性を回避し、幕を神棚に何度も取付ける繰り返し行為の従来の幕取付け作業の非能率性を解消することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の神棚用幕は、予め中央部の下部にダーツ2を形成し、かつ、前記中央部の上部側に垂直線状紐部3aが少くとも上下の二箇所で固定された飾り房3を一体的に備えた幕本体4と、この幕本体4の両端部4a,4aの裏面5にそれぞれ取付けられ、かつ、神棚20の間口Aの対応するように均等的に折り返した前記両端部4a,4aを重合状態に接着するオス・メス接着手段6とから成る。
【0007】上記構成に於いて、オス・メス接着手段6は、縦長状に形成され、幕本体4の裏側5の左右両端部に、神棚20の間口Aを考慮した仮想線Lを境にし、それぞれ接着層12、17を介して並列的に固定されるオス側接着シート10とメス側接着シート15とから成ることを特徴とする。また飾り房3は、幕本体4の中央部の上部側に糸を介して縫着された垂直線状紐部3aと、この垂直線状紐部3aの下位に連設し、かつ、ダーツ2の前方に垂れ下がる飾り結目3bと、この飾り結目3bの下位に連設し、かつ、ダーツ2の真下の空間部に垂れ下がる房部3cとから成ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態を、欄間付き神棚に取付けられる一例で説明する。図1乃至図6に於いて、1は神棚の欄間に取付けられる神棚用幕である。この神棚用幕1は、図1乃至図3で示すように、予め中央部の下部にダーツ2を形成し、かつ、前記中央部の上部側に垂直線状紐部3aが少くとも上下の二箇所で固定された飾り房3を一体的に備えた幕本体4と、この幕本体4の両端部4a,4aの裏面5にそれぞれ取付けられ、かつ、神棚の間口の対応するように均等的に折り返した前記両端部4a,4aを重合状態に接着する縦長状のオス・メス接着手段6とから成る。ここで、「中央部の上部側」とは、ダーツ2の形成部位よりも上方の部位を意味する。
【0009】前記幕本体4は、例えば縮緬(絹織物)を所定寸法の長方形状に切断し、かつ、左右辺縁部及上辺縁部を多少裏側に折り返した状態で縫成されている。また幕本体4は普通一般の紫色であると共に、飾り房3を基準とする左右の中央部寄りの部位にそれぞれ白色の巴模様7が施されている。この場合前記巴模様7の大きさや配置は、幕本体4の全体の大きさとの関係を考慮し、いわゆるバランスを持たせている。
【0010】また前記ダーツ2は、図2で示すように、幕本体4の中央部の下部を紫色の糸8で摘み癖状に縫着することにより形成されている。このダーツ2を形成する場合、普通一般の縫成用針を使用するが、幕本体4の中央部の下辺縁部から上方向に向かって、望ましくは3乃至6個程度の連続山を形成すべきである。
【0011】また前記飾り房3は、図3で示すように、幕本体4の中央部の上部側に上下の二箇所で糸を介して固定(縫着)された垂直線状紐部3aと、この垂直線状紐部3aの下位に連設する飾り結目3bと、この飾り結目3bの下位に連設する房部3cとから成る。しかして、本実施例では前記飾り結目3bは丁度ダーツ2の前方に垂れ下がり、また前記房部3cはダーツ2の真下の空間部に垂れ下がる。なお、前記飾り結目3bは、総角(アゲマキ)結びの中の入型を採用している。
【0012】さらに、前記オス・メス接着手段6は、オス・メスで一組を成し、左右に一対設けられる。しかして、一組のオス・メス接着手段6の構成について、図4を参照に説明する。10はオス側接着シートで、このオス側接着シート10は矩形状の剥離紙11と、一側下面に接着層12を有すると共に、その一側上面に鉤状の係止小片13を多数有する係止層14とから成る。
【0013】一方、15はメス側接着シートで、このメス側接着シート15も、前記オス側接着シート10と同様に、矩形状の剥離紙16と、一側下面に接着層17を有すると共に、その一側上面にループ状の係合小片18を多数有する係合層19とから成る。
【0014】次に上記構成に於いて、図5及び図6を参照に、神棚用幕1の使用(方法)の一例について説明する。まず神棚20は、木材で形成された欄間21付きである。この場合、例えば図6で示す神棚20の間口(横方向幅)Aと、図5で示す神棚用幕1の横幅Bとが一致せず、該横幅Bが前記間口Aよりも長い場合には、幕本体4の裏側の左右両端部に、間口Aの幅を考慮した上で、一組のオス・メス接着手段6、6をそれぞれ取付ける。本実施例では、図5で示すように裏側の左右両端部に、間口Aの幅を考慮した仮想線Lを境にし、オス側接着シート10とメス側接着シート15をそれぞれの接着層12、17を介して固定する。この場合オス側接着シート10とメス側接着シート15は、互いに並列状態に固定すべきである。
【0015】そこで、幕本体4の裏側の左右両端部に、一組のオス・メス接着手段6、6をそれぞれ取付けたならば、図5で示すように左右両端部を仮想線Lを境にして折り返し、オス側接着シート10とメス側接着シート15とを係合(係止)させる。
【0016】しかる後に、所望寸法に設定された神棚用幕1を、図6で示すように図示しない画鋲を介して木枠25に取付ける。
【0017】
【実施例】本発明の実施例に於いて、幕本体4の縦の長さは11cm、横の長さは46cm、幕本体4の上部側の縦方向の長さは5cm程度である。またオス側接着シート10とメス側接着シート15の縦の長さはそれぞれ2cm、横の長さは1cm程度である。なお、前記オス側接着シート10とメス側接着シート15の縦の長さは、適宜に切断して使用することが可能である。また、オス側接着シート10とメス側接着シート15の縦の長さは、例えば幕本体4の縦方向の長さは5cm程度であっても良い。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の神棚用幕にあっては、予め中央部の下部にダーツ2を形成し、かつ、前記中央部の上部側に垂直線状紐部3aが少くとも上下の二箇所で固定された飾り房3を一体的に備えた幕本体4と、この幕本体4の両端部4a,4aの裏面5にそれぞれ取付けられ、かつ、神棚20の間口Aの対応するように均等的に折り返した前記両端部4a,4aを重合状態に接着するオス・メス接着手段6とから成るので、ダーツの形態及び飾り房の取付け具合が整った幕本体を、取付け対象の当該神棚の間口ぴったり合うように、いわゆるスマートに取付けることができる。
【0019】よって、幕本体ダーツの形態の形成の困難性、飾り房の取付け具体の不一致性及び神棚の間口に対する幕本体のアンバランス性を回避し、幕を神棚に何度も取付ける繰り返し行為の従来の幕取付け作業の非能率性を解消することができる。
【出願人】 【識別番号】397075021
【氏名又は名称】株式会社三兼
【出願日】 平成9年(1997)12月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 光康
【公開番号】 特開平11−155727
【公開日】 平成11年(1999)6月15日
【出願番号】 特願平9−345787