トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 壁ハンガー
【発明者】 【氏名】マイケル シモンズ

【要約】 【課題】吊下げ要素を備えた物品を表面部に固定する壁ハンガーを提供する。

【解決手段】環状着座領域17は、第1の部分10が取付け位置にあるときには締結具の頭部31を受け入れて、頭部が環状着座領域に圧接する。第2の部分11は、互いに反対側に位置した第3の側部14と第4の側部15、頂部24、底部25及び締結具が挿通するようその頭部よりも大径の第2のボア18を有する。第1の部分と第2の部分は、取付け位置にあるときには底部のところで互いに隣接し、第2の側部が第3の側部に対面して中間領域19を構成する。中間領域は、物品の吊下げ要素を受け入れる。取付け位置では、第1及び第2のボアは互いに整列し、第2のボアから第1のボアに接近できるよう構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吊下げ要素を備えた物品を表面部に固定する壁ハンガーであって、壁ハンガーは、第1の部分、第2の部分及び拘束手段を有し、第1の部分は、互いに反対側に位置した第1の側部と第2の側部、頂部、底部、及び前記側部と実質的に垂直であって、締結具のシャフトを受け入れるようになった第1のボアを有し、第2の側部は、第1のボアの周りに設けられた環状着座領域を有し、該着座領域は、第1の部分が取付け位置にあるときに、締結具の頭部が着座領域に圧接するように該頭部を受け入れ、第2の部分は、互いに反対側に位置した第3の側部と第4の側部、頂部及び底部を有し、第2の部分の底部は、第1の部分の底部と隣接していて、第2の側部が第3の側部に対面し、中間領域が構成されており、第2の部分は、締結具が挿通するようその頭部よりも大径の第2のボアを有し、第1及び第2の部分が取付け位置にあるとき、第1のボアと第2のボアは互いに整列して第2のボアから第1のボアに接近でき、中間領域は、物品の吊下げ要素を受け入れるようになっており、拘束手段は、第1及び第2の部分が取付け位置にあるときに、第1及び第2の部分と協働することにより、吊下げ要素が中間領域から抜け出ることのないようにしていることを特徴とする壁ハンガー。
【請求項2】 拘束手段は、互いに反対側に位置した第5の側部と第6の側部、第5及び第6の側部と実質的に垂直な第3のボア、及び第5及び第6の側部に対し実質的に垂直に延びる上方タブを備えた第3の部分を有し、第6の側部は、第1及び第2の部分が取付け位置にあるときに第1のボアと第3のボアが互いに整列するよう第1の側部に接し、第5の側部は壁に接するようになっており、第1及び第2の部分が取付け位置にあるとき、上方タブは、第1及び第2の部分の頂部と隣接することを特徴とする請求項1記載の壁ハンガー。
【請求項3】 拘束手段は、第2の部分に可撓性を生じさせ、第2の部分を撓曲させると、第2の部分と上方タブとの間には隙間が生じ、第2の部分を弛緩させると、第2の部分は上方タブと隣接することを特徴とする請求項2記載の壁ハンガー。
【請求項4】 第2の部分は、ワイヤ吊下げ要素を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項3記載の壁ハンガー。
【請求項5】 拘束手段は、ラビリンスを含むことを特徴とする請求項1記載の壁ハンガー。
【請求項6】 ラビリンスは、第1の部分の頂部から第2の部分を越えて実質的に垂直に延び、第2の部分の頂部を越えて延びるよう下方に曲がっている上方延長部で構成されていることを特徴とする請求項5記載の壁ハンガー。
【請求項7】 第2の部分は、ワイヤ吊下げ要素を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項6記載の壁ハンガー。
【請求項8】 拘束手段は、吊下げ要素が中間領域から抜け出ないように第1の部分と第2の部分をそれらの頂部近傍で互いに実質的に近接させるようにし、また、拘束手段は、第2の部分に可撓性を生じさせ、第2の部分を撓曲させると、第1及び第2の部分の頂部相互間には隙間が生じ、第2の部分を弛緩させると、隙間は実質的に狭くなることを特徴とする請求項1記載の壁ハンガー。
【請求項9】 拘束手段は、第1の部分の頂部から第2の部分の方へ実質的に垂直に延びる上方延長部から成り、拘束手段は、第2の部分に可撓性を生じさせ、第2の部分を撓曲させると、第1の部分の頂部と上方延長部との間には隙間が生じ、第2の部分を弛緩させると、隙間は実質的に狭くなることを特徴とする請求項1記載の壁ハンガー。
【請求項10】 第2の部分は、ワイヤ吊下げ要素を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項9記載の壁ハンガー。
【請求項11】 拘束手段は、第1の部分と第2の部分をこれらの頂部近傍で解除自在に係合させて吊下げ要素が中間領域から抜け出ないようにするための係合手段を含み、拘束手段は、第2の部分に可撓性を生じさせ、第2の部分を外して撓曲させると、第1及び第2の部分の頂部相互間には隙間が生じることを特徴とする請求項1記載の壁ハンガー。
【請求項12】 拘束手段は、第1の部分の頂部から第2の部分の方へ実質的に垂直に延びて第2の部分の頂部に隣接する上方延長部から成り、拘束手段は、第2の部分に可撓性を生じさせ、第2の部分を撓曲させると、第2の部分と上方延長部との間には隙間が生じるようになり、拘束手段は更に、上方延長部と第2の部分を解除自在に係合させる手段を有することを特徴とする請求項1記載の壁ハンガー。
【請求項13】 係合手段は、上方延長部に設けられていて、適度の力を第2の部分に加えたときに第2の部分の頂部が滑って越えるようにさせる小さな下向きタブを含むことを特徴とする請求項12記載の壁ハンガー。
【請求項14】 第2の部分は、支持ブラケットを受け入れるようになっていることを特徴とする請求項13記載の壁ハンガー。
【請求項15】 上方延長部は、第1の部分に実質的に平行に設けられていて、第2の部分を係合手段から解除するためにネジ廻しのヘッドを差し込めるスロットを有していることを特徴とする請求項12記載の壁ハンガー。
【請求項16】 吊下げ要素を備えた物品を表面部に固定する壁ハンガーであって、壁ハンガーは、第1の部分及び第2の部分を有し、第1の部分は、互いに反対側に位置した第1の側部と第2の側部、頂部、底部、及び前記側部と実質的に垂直であって、締結具のシャフトを受け入れるようになった第1のボアを有し、第2の側部は、第1のボアの周りに設けられた環状着座領域を有し、該着座領域は、第1の部分が取付け位置にあるときに、締結具の頭部が着座領域に圧接するように該頭部を受け入れ、第2の部分は、互いに反対側に位置した第3の側部と第4の側部、頂部及び底部を有し、第2の部分の底部は、第1の部分の底部と隣接していて、第2の側部が第3の側部に対面し、中間領域が構成されており、第2の部分は、締結具が挿通するようその頭部よりも大径の第2のボアを有し、第1及び第2の部分が取付け位置にあるとき、第1のボアと第2のボアは互いに整列して第2のボアから第1のボアに接近でき、中間領域は、物品の吊下げ要素を受け入れるようになっており、壁ハンガーは、第1及び第2の部分が取付け位置にあるときに、第1及び第2の部分と協働することにより、吊下げ要素が中間領域から抜け出ることのないようにする拘束手段及び第1の部分及び第2の部分を前記表面部に固定する締結手段を更に有することを特徴とする壁ハンガー。
【請求項17】 拘束手段は、吊下げ要素が中間領域から抜け出ないように第1の部分と第2の部分をそれらの頂部近傍で互いに実質的に近接させるようにし、また、拘束手段は、第2の部分に可撓性を生じさせ、第2の部分を撓曲させると、第1及び第2の部分の頂部相互間には隙間が生じ、第2の部分を弛緩させると、隙間は実質的に狭くなることを特徴とする請求項16記載の壁ハンガー。
【請求項18】 締結手段は、頭部及びシャフトを有する締結具を含むことを特徴とする請求項16記載の壁ハンガー。
【請求項19】 締結手段は、ネジ及び釘から成る群から選択された締結具であることを特徴とする請求項18記載の壁ハンガー。
【請求項20】 第2のボアは、締結具の頭部を受け入れるほど十分に大きいことを特徴とする請求項19記載の壁ハンガー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に壁ハンガーに関し、特に表面部が不安定であったり動きがちな場合であっても物品を表面部に固定するよう物品としっかり結合する壁ハンガーに関する。
【0002】
【従来技術の説明】従来型壁ハンガーは通常、物品を表面部に固定する上で重力及び比較的安定した条件に依存している。たとえば、最も普及している壁ハンガー(壁に打ち込まれる典型的な釘)は、安定性のある壁に適正に固定されるとワイヤ取付け式絵画を適切に吊り下げる。しかしながら、壁が例えば地震断層の近くに位置した家屋、或いは船又は列車内で振動を受ける場合、ワイヤを釘に摩擦の作用で留める方式は、非常に不適切である。絵画に対する一層確実な結合手段が必要である。従来、絵画は、釘、ネジ、接着剤等を用いて壁に永続的に取り付けられていた。しかしながら、かかる締結手段は、絵画又はその額縁を擦傷することが多く、しかもそれを容易には取り外せないようにする。
【0003】他の従来型器具は、物品を表面部に適切に固定するのにハンガーの形状を利用しており、この場合、釘又はネジが用いられたり、用いられなかったりする。たとえば、ガットシェル氏に付与された米国特許第3,517,903号は、孔を貫通して延びるネジで表面部に締結されるブラケットを有するハンガー組立体を開示しており、かかる米国特許の内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。このブラケットは、電気アウトレットボックス、導管等を保持するのに特に役立つ。フォスター氏に付与された米国特許第3,729,159号も又、孔を貫通して延びるネジで表面部に締結される湾曲ブラケットを有するハンガー組立体を教示しており、かかる米国特許の内容も又、本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。このブラケットは、壁枠をコンクリート打ちするための合板として特に有用である。湾曲したブラケットは、曲げるのが困難であり、壁枠を傾斜させないようにする。マクラウド氏等に付与された米国特許第5,000,409号は、切欠きが設けられたブラケットを有するハンガー組立体を記載しており、かかるハンガー組立体は、切欠きを表面部の縁の周りに滑らせることにより表面部に締結される。かかる米国特許の内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。表面部は、建物の壁面上の摺動体であり、ブラケットは、摺動体上を滑って照明器具、管、又はベントを壁に取付け保持するような特別の構成になっている。しかしながら、これら従来型の器具である壁ハンガーの中で、不安定であり、又は動きがちな表面部に対する保護手段となるようなものはない。
【0004】したがって、物品を突き通したり、締結具又は接着剤で傷つけないで、物品を動きがちな壁にしっかりと固定する壁ハンガーが要望されている。
【0005】
【発明の概要】本発明は、吊下げ要素を備えた物品を表面部に安全且つ容易に固定する壁ハンガーを提供する。壁ハンガーは、その基本的な実施形態では、第1の部分と第2の部分(これらは、別体であっても一体であってもよい)及び拘束手段を有している。第1の部分は、互いに反対側に位置した第1の側部と第2の側部、頂部、底部、及び側部と実質的に垂直であって、締結具のシャフトを受け入れるようになった第1のボアを有する。第1のボアの周りで第2の側部には、環状着座領域が設けられ、この環状着座領域は、第1の部分が取付け位置にあるときには締結具の頭部を受け入れてこの頭部が環状着座領域に圧接するようにする。第2の部分は、互いに反対側に位置した第3の側部と第4の側部、頂部、底部、及び締結具が挿通するようその頭部よりも大径の第2のボアを有している。第1の部分と第2の部分は、取付け位置にあるときには底部のところで互いに隣接していて、第2の側部が第3の側部に対面して中間領域を構成するようになっている。中間領域は、物品の吊下げ要素を受け入れるようになっている。取付け位置では、第1及び第2のボアは互いに整列し、第2のボアから第1のボアに接近できるようになっている。拘束手段は、第1及び第2の部分が取付け位置にあるときに、第1及び第2の部分と協働することにより、吊下げ要素が中間領域から抜け出ることのないようにする。
【0006】以下の目的、特徴及び利点は、本発明の一又は二以上の実施形態で達成される。本発明の目的は、物品の吊下げ要素を壁ハンガーにしっかりと結合する拘束手段を提供することにある。本発明のもう一つの目的は、壁ハンガーを取り付けるための接近用ボアを提供することにある。本発明の特徴は、物品の吊下げ要素が壁ハンガーから外れないことにある。本発明のもう一つの特徴は、壁ハンガーが本質的に物品を突き通したり擦傷しないで結合できることにある。本発明の利点は、表面部が不安定であったり、或いは動きがちな場合であっても、壁ハンガーにより物品が表面部に固定されることにある。
【0007】本発明のもう一つの利点は、壁ハンガーの取付けが容易であり、壁ハンガーが、支持している物品によって隠れることにある。本発明の上記目的、特徴及び利点並びに他の目的、特徴及び利点は、添付の図面及び好ましい実施形態についての説明を参照すると当業者には明らかであろう。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、添付の図面と関連して以下の説明を参照すると、最も良く理解できる。なお、図中、同一の参照符号は、同一の要素を示している。本発明は、吊下げ要素を備えた物品を表面部に安全且つ容易に固定する壁ハンガーを提供する。壁ハンガーは、その基本的な実施形態では、第1の部分と第2の部分(これらは、別体であっても一体であってもよい)及び拘束手段を有している。好ましくは、第1及び第2の部分は、物品の慣性及び重力の応力に耐える強靱で剛性の材料で構成される。適当な材料としては、高弾性プラスチック、ポリ塩化ビニル、硬質ゴム、ナイロン、金属等が挙げられる。第1の部分は、互いに反対側に位置した第1の側部と第2の側部、頂部、底部、及び側部と実質的に垂直であって、締結具のシャフトを受け入れるようになった第1のボアを有する。適当な締結具は、シャフト及び頭部を有し、かかる締結具としては、ネジ、リベット、釘等が挙げられる。第1のボアの周りで第2の側部には、環状着座領域が設けられ、この環状着座領域は、第1の部分が取付け位置にあるときには締結具の頭部を受け入れてこの頭部が環状着座領域に圧接するようにする。第2の部分は、互いに反対側に位置した第3の側部と第4の側部、頂部、底部、及び締結具が挿通するようその頭部よりも大径の第2のボアを有している。釘又はリベットが締結具として用いられる用途では、第2のボアは締結具の頭部を受け入れるのに十分な直径のものである。第1の部分と第2の部分は、取付け位置にあるときには底部のところで互いに隣接していて、第2の側部が第3の側部に対面して中間領域を構成するようになっている。中間領域は、物品の吊下げ要素を受け入れるようになっている。取付け位置では、第1及び第2のボアは互いに整列し、第2のボアから第1のボアに接近できるようになっている。拘束手段は、第1及び第2の部分が取付け位置にあるときに、第1及び第2の部分と協働することにより、吊下げ要素が中間領域から抜け出ることのないようにする。
【0009】本明細書で用いる「物品」という用語は広義には、物品を表面部に吊下げ状態で取り付けたり、固定したり、或いは掛けたりする手段としての吊下げ要素を備えた任意の物品を指している。かかる物品としては、絵画、飾り額、鏡、プレート類、キャビネット及び物干綱のような家庭用品及び配線具類及び配管具類のような構造用品が挙げられる。吊下げ要素は、物品を吊下げ状態で表面に取り付けるのに用いられる従来のブラケット、紐、ワイヤ、フック、ループ、ハーネス、凹み又はスロット等のいずれであってもよい。また、「表面部」という用語は、本明細書では広義に使用されており、かかる表面部としては、家、トレーラー住宅、列車、飛行機及び船の壁及び天井が挙げられる。実際、本質的に物品を壁ハンガーに結合する拘束手段により、本発明の器具である壁ハンガーは、例えば船、陸上乗物又は地震多発地域において支持面が不安定な又は動きがちな用途に最適である。
【0010】図1〜図5を参照すると、本発明のツーピース型又は2部品構成型実施形態が示されている。図1の分解図は、第1の部分10及び第2の部分11を有するハンガー1を示している。第1の部分10は、互いに反対側に位置した第1の側部12と第2の側部13、頂部23及び底部26を有している。第1の部分10は更に、側部と実質的に垂直であって、締結具29のシャフト30を受け入れるようになった第1のボア16を有する。第1のボア16の周りで第2の側部には、環状着座領域17が設けられ、この環状着座領域は、図2〜図5に示すように、第1の部分10が取付け位置にあるときには締結具29の頭部31を受け入れて、この頭部が環状着座領域に圧接するようにする。第2の部分11は、互いに反対側に位置した第3の側部14と第4の側部15、頂部24及び底部25を有する。第1の部分10と第2の部分11は、底部のところで互いに隣接していて、第2の側部13が第3の側部14に対面して中間領域19を構成するようになっている。この実施形態では、第1の部分10と第2の部分11は、第1の部品1と一体である。ただし、各部分が別々であるような形態も実施可能である。さらに、第2の部分は、締結具29の頭部31よりも大径の第2のボア18を有していて、締結具29が第2のボア18を挿通するようになっている。取付け位置(図2〜図5)では、第1のボア16と第2のボア18は互いに整列し、第2のボア18から第1のボア16に接近できるようになっている。図3に示すように、中間領域19は、物品40の吊下げ要素41を受け入れるようになっている。吊下げ要素41は、拘束手段によって中間領域19から抜け出ないようになっている。
【0011】本実施形態の拘束手段は、第2の部品2を用いている。第2の部品は、互いに反対側に位置した第5の側部21と第6の側部22を備えた第3の部分20、第5の側部21及び第6の側部22と実質的に垂直な第3のボア32、及び第5の側部21及び第6の側部22に対し実質的に垂直に延びる上方タブ28を有している。第6の側部22は、第1の側部12とインタフェースし又は接して第1のボア16と第3のボア32が互いに整列するようになっている。さらに、第5の側部21は、第1及び第2の部分が取付け位置にあるとき、壁50に接するようになっている。上方タブ28は、図2に示すように第1の部分10及び第2の部分11が取付け位置にあるとき、第1及び第2の部分のそれぞれの頂部23,24と隣接する。したがって、上方タブ28は、中間領域19を包囲してこの領域からの抜出しを制限するのに役立つ。
【0012】吊下げ要素を中間領域19に導入するために、第2の部材11は可撓性であるように設計されている。図3に示すように、第2の部分11を撓曲させると、第2の部分11の頂部24と上方タブ28のところに隙間42が形成される。これにより、吊下げ要素41を中間領域19内へ滑り込ませることができる。第2の部分を弛緩させると、第2の部分はそのもとの状態に戻り、図4に示すように隙間を閉じる。したがって、吊下げ要素41は、中間領域19から抜け出ないようになる。作用を説明すると、先ず最初に本実施形態の壁ハンガーを締結具29によって壁50に固定する。本発明は潜在的に重い物品を不安定な状態で(例えば、地震多発地域又は乗り物の中で)支持するのに用いられると予想されるので、締結具としてネジを用いることが望ましく、またこのネジを壁50の後ろに位置したスタッド51内に固定することが望ましい。ネジを第2のボア18を完全に貫通してその頭部31が着座領域17と密に接触し、そのシャフト30が第1のボア16及び第3のボア32を貫通するようにする。第2のボア18が設けられているので、これにネジ廻しを差し込んでネジを締めることができる。図2に示すようにいったん固定すると、物品を壁に固定することができる。この目的のため、第1の部分を撓曲させて上方タブ28と第1の部分11の頂部24との間の隙間42を露出させる。中間領域19は、吊下げ要素41を受け入れるようになっており、吊下げ要素は、この場合ブラケットである。しかしながら、任意の従来型吊下げ要素、例えばワイヤ、フック、凹み又はスロットも同様に役立つことは理解されるべきである。第2の部分11をブラケットに差し込み、これへの力を抜いて、隙間42が閉じるその弛緩位置に戻す。絵画は今や本質的に壁ハンガーに結合され、壁ハンガーは壁にしっかりと締結されている。絵画を取り外すには、手順を逆にして、図5に示すように絵画50がスライドして第2の部分11から外れるようにする。
【0013】本発明の別の実施形態が、図6及び図7に示されており、この実施形態では、壁ハンガー70は、第1のボア66及び第2のボア68をそれぞれ備えた一体且つ可撓性の第1の部分60及び第2の部分61を有している。しかしながら、この実施形態における拘束手段は、第1の部分60の頂部62から第2の部分61の方へ実質的に垂直に延びる上方延長部69から成り、これが第2の部分61の頂部63と隣接するようになっている。このようにして、中間領域64からの抜出しが制限される。例えば、額縁のワイヤのような吊下げ要素を中間領域64に導入するために、第2の部材61は可撓性であるよう設計されている。図3に示す実施形態と同様に、第2の部分61を撓曲させると上方延長部69のインタフェース部又は境界部65と第2の部分61の頂部63のところに隙間が生じる。これにより、吊下げ要素を中間領域64内に滑り込ませることができる。第2の部分を弛緩させると、第2の部分はそのもとの状態に戻ってインタフェース部65を閉じ、それにより中間領域64からの抜出しを制限する。上方延長部は、図6では第1の部分60から延びる状態で示されているが、他の形態、例えば第1の部分ではなくて、第2の部分から延びる類似の上方延長部も実施可能であることは理解されるべきである。作用に関しては、この実施形態は図1〜図5の実施形態と非常によく似ており、異なるのは、本器具がたった1つの部品なので壁へのこの器具の初期取付け操作が一層単純であるということである。
【0014】本発明の別の実施形態では、拘束手段は、図13〜図15に示すようなラビリンスから成る。この実施形態は、基本構成要素、即ち、第1のボア133及び第2のボア132をそれぞれ備えた第1の部分142及び第2の部分131を有すると共に上方延長部143を有している。上方延長部143は、第1の部分142の頂部144から第2の部分131を越えて実質的に垂直に延びている。この箇所において、末端部134が上方延長部143から下へ曲がっている。この延長部は、第2の部分と協働して、中間領域141からの抜出しを制限するラビリンスを形成している。図15に示すように、この実施形態は、吊下げ要素としてワイヤ153を備えた吊下げ物品151に最適である。ワイヤは、ラビリンスを容易に通り越して中間領域141に納まることができる。しかしながら、これはラビリンスの一実施形態にすぎず、他の形態も当業者には明らかであることは理解されるべきである。他の適当なラビリンスとしては、第2の部分131から始まる類似の延長部又は中間領域141内にラビリンスを形成する隆起した又は波形の第1の部分及び第2の部分が挙げられる。
【0015】さらに別の実施形態では、拘束手段は、図9〜図12に示すように解除自在な係合手段を有するのがよい。本器具は、上述の実施形態と同一の基本構成要素、即ち、第1のボア94及び第2のボア93をそれぞれ備えた第1の部分102及び第2の部分91を有している。解除自在な係合手段は、中間領域からの抜出しが制限されるよう第1の部分と第2の部分をそれらの頂部近傍で係合させるのに役立つ。第2の部分の可撓性により、第2の部分を解除して撓曲させると、第1の部分及び第2の部分の頂部相互間に隙間が生じる。この一実施形態は、図6及び図7の実施形態と類似しており、上方延長部104が、第1の部分102の頂部103から第2の部分91の方へ実質的に垂直に延びてこれが第2の部分101の頂部と隣接するようになっている。第2の部分91は可撓性であり、これを撓曲させることにより、第2の部分91の頂部101と上方延長部104との間に隙間111(図11参照)が形成される。先の実施形態と同様に、本発明の精神から逸脱することなくこの形態の設計変更を行なうことができる。例えば、延長部は第2の部分から始まってもよい。しかしながら、この実施形態は、上方延長部が第2の部分に実際に係合するので他の実施形態とは異なっている。
【0016】解除自在な係合手段は、種々の形態を取ることができる。図10に示すように、解除自在な係合手段は、上方延長部104に設けられていて、第2の部分91の頂部101に接触するようになった小さな下向きのタブ105を含む。上方延長部104又は第2の部分91のいずれか又は両方の可撓性により、適当な力を第2の部分に加えると、頂部101は下向きのタブ105を滑って越えることができる。下向きのタブ105及び第2の部分91の幾何学的形状と剛性のいずれか又は両方は、本器具を係合位置に保持するのに役立つ。係合位置(図10に示す)では、中間領域からの抜出しは厳しく制限される。第1の部分及び第2の部分の頂部を解除自在に係合させる他の手段は、当業者には明らかであろう。第2の部分を解除して中間領域107に接近するためには、外向きの力を第2の部分91に及ぼすのがよい。変形例として、スロット81を上方延長部104に追加的に設けてネジ廻しを差し込むことができるようにしてもよい。作用を説明すると、使用者は、真っ直ぐなスロット用ネジ廻しのヘッドをスロット81内へ差し込む。ネジ廻しのシャフト長さにより、使用者は頂部101に大きな力を容易に加えてこれを上方延長部104から解除することができる。また、使用者は第2の部分91に係合しやすくするためにネジ廻しを使用したいと思う場合がある。換言すると、使用者はネジ廻しをスロット81に差し込み、そのヘッドで外方に「到達」して頂部101を掴むことができる。この場合も、ネジ廻しの梃作用により、使用者は第2の部分を定位置に難なくスナップ嵌めすることができる。この操作を助けるため、小さな隆起部又は出張り112を中間領域107の方に向いた頂部の縁に設けるのがよい。隆起部112は、ネジ廻しの購入上のポイントとなる。
【0017】本発明の種々の設計変更及び変形が上述の教示内容に照らして可能であることは明らかである。したがって、本発明を、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、具体的に説明したような形態以外の形態で実施できることは言うまでもない。
【出願人】 【識別番号】597174908
【氏名又は名称】マイケル シモンズ
【出願日】 平成9年(1997)11月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔 (外6名)
【公開番号】 特開平11−155723
【公開日】 平成11年(1999)6月15日
【出願番号】 特願平9−345682