トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 汎用性の仏前具足
【発明者】 【氏名】三宅 義夫

【氏名】三宅 幸子

【要約】 【課題】従来の一体構造の中有具足では、自由に切離して設置することができず、設置場所の広さ、雰囲気等に対応して自由な設置ができないこと、又は中有具足の使用・利用等の範囲が限定されること、中有具足の自由な組合せができないこと、等の課題がある。

【解決手段】本発明は、開閉自在の集納ケースに納められる位牌台、仏花台及びローソク台、香炉でなる仏前具足である。この位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の各側面を形成する側面部は、それぞれ隣接する位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の他の側面部と添接する構成であり、位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の各隣接する側面部が合致する構成である。従って、集納ケース内に収容してコンパクトに保管、持ち運びできること、仏前具足の相互添接による使用及び相互離間による使用の如く、多用途に適応できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開閉自在の集納ケースと、この集納ケースに納められる位牌台、仏花台及びローソク台、香炉とで構成される汎用性の仏前具足であって、前記位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の各側面を形成する側面部は、それぞれ隣接する位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の他の側面部と添接する構成であり、前記位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の各隣接する側面部が合致することを特徴とする汎用性の仏前具足。
【請求項2】 上記の位牌台、仏花台及びローソク台、香炉を集納ケースに収納する構成とした請求項1に記載の汎用性の仏前具足。
【請求項3】 上記の側面部は上方に向って収れんする傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の汎用性の仏前具足。
【請求項4】 上記の集納ケースを仏壇、供養台等の台として利用することを特徴とする請求項1に記載の汎用性の仏前具足。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仏前具足を接合状態又は離間状態でのそれぞれの使用、又は組合せ状態での使用等の如く、多用途又は多目的に使用できる汎用性の仏前用具に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に使用する仏前具足の言葉の由来を説明する。この仏前具足とは、主として、中有具足のことであり、当該中有具足は、四十九日迄の仏前四点セットを示すものである。具体的には、ローソク立、線香立(香炉)、仏花立の三つ具足に白木位牌台の四点である。また前記中有とは、仏教で示唆する「四有」の中の一つであり、この「四有」とは、生まれる瞬間が「生有」、生まれて死ぬまでが「本有」、死の瞬間が「死有」、死んでから次の生に向かうまでが「中有」といいます。「中有」に当たるのが四十九日で四十九日迄であり、かつこの「中有」時に使用する具足を、中有具足と云う。尚、中有具足の飾り方としては、通常、中有具足の四点セットの並べ方は、向かって左側に仏花立、中央に白木の位牌台を置き、右側にローソク立、手前に線香立(香炉)を置きます。そして、祭壇の巾に合せて広めたり狭めたりして配置するのが、簡便であり、かつ遺族の心の癒しとなり、安らかな日々の生活がある。
【0003】以上のような趣旨のもとに、本発明者は、実開平2-83966号の墓置きを兼ねた多用途の仏用葬儀セットを提案している。その要旨は、お供え台、蝋燭立て台に一体的に香炉本体を設け、この香炉本体に灰充填室及び香炉立て蓋体を設け、てなる構成であり、前記中有具足を一体的にすることを特徴とする。
【0004】尚、本発明が目的とする組立及び分解ができる仏具用品としては、実用新案登録第3006463号の組立て式納骨堂構造がある。その要旨は、納骨堂を屋根部、本体、左右の袖部、台座、本体の内部に配設する段座、本体の納骨口の蓋板等に分割し、それぞれをプレキャスト・コンクリートにより工場生産して、墓地現場において組み立てる構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先ず、文献の実開平2-83966号の考案は、一体構造で、簡便かつワンタッチの設置ができる特徴を有する。しかし、一体構造であるが故に、中有具足の各具足(以下、具足とする。)を自由に切離して設置することができず、設置場所の広さ、雰囲気等に対応して自由な設置ができないこと、又は中有具足の使用・利用等の範囲が限定されること、中有具足の自由な組合せができないこと、等の課題がある。
【0006】次に、文献の実用新案登録第3006463号の考案は、納骨堂の組立て構造であり、台座の上に屋根部、本体、左右の袖部等(以下、パーツとする。)を組立て一体化して完成する。この完成ですべて終了であり、以後分解等はできない構造である。従って、組立て分解が自由とは云えないこと、前記各パーツを切離した状態での使用は不可能であること、等の課題がある。またこの考案は、屋外設置構造であり、この構造を屋内設置構造に変更することは不可能であり、一面的な改良にとどまる処である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、集納ケース内に収容してコンパクトに保管、持ち運びできること、仏前具足の相互添接による使用及び相互離間による使用の如く、多用途に適応できること、等を目的とする。
【0008】請求項1は、開閉自在の集納ケースと、この集納ケースに納められる位牌台、仏花台及びローソク台、香炉とで構成される汎用性の仏前具足であって、前記位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の各側面を形成する側面部は、それぞれ隣接する位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の他の側面部と添接する構成であり、前記位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の各隣接する側面部が合致することを特徴とする汎用性の仏前具足である。
【0009】本発明は、仏前具足の集納ケース内への簡易な収容を図り、保管及び携帯の容易化を目的とする。
【0010】請求項2は、位牌台、仏花台及びローソク台、香炉を集納ケースに収納する構成とした汎用性の仏前具足である。
【0011】本発明は、仏前具足の安定設置を図り、人々に安定感を付与することを目的とする。
【0012】請求項3は、側面部は上方に向って収れんする傾斜面となっていることを特徴とする汎用性の仏前具足である。
【0013】また本発明は、集納ケースを集納用又は載台用として多目的に利用することを目的とする。
【0014】請求項4は、集納ケースを仏壇、供養台等の台として利用することを特徴とする汎用性の仏前具足である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、汎用性又は利便性を備えていることであり、例えば、仏前具足は接合、離間しての利用、又は全体、組合せ、単独等としての利用、等の如く、各利用態様がある。
【0016】図1、図2は基本的な態様であり、仏前具足全体を接合する構成例であって、位牌台の両側に仏花台及びローソク台を接合し、当該位牌台の前側に香炉(線香立)を接合してなる。この使用態様の特徴は、簡易仏壇、コンパクトサイズの仏壇(狭い場所での使用)として重宝される。
【0017】図3は、一般的な態様であり、仏前具足全体を離間する構成例であって、位牌台の両側に間隔を置いて仏花台及びローソク台を離間し、当該位牌台の前側に間隔を置いて香炉を離間してなる。この使用態様の特徴は、オリジナルな使用、自由な配置又は仏壇・祭壇の広さに対応できることにある。
【0018】図4は、集納ケースに白布をかけ、この集納ケースを仏壇、供養台、分骨供養台等の台として利用する態様であり、集納ケースの前に仏前具足を設ける構成例であって、当該仏前具足の設置は、前記図1〜図3の各構成例が理想であるが、他の構成例も可能である。
【0019】図5は、前記図1、図2の変形と云える構成例であり、位牌台の両側にローソク台を接合するとともに、当該ローソク台に離間して仏花台を対に配置する。一方前記位牌台の前側に香炉を接合してなる。この使用状態の特徴は、華やか感覚、仏花の水換えの容易化な仏壇として重宝される。
【0020】図6は、前記図5の変形と云える構成例であり、位牌台の両側に間隔を置いて仏花台及びローソク台を離間し、当該位牌台の前側に間隔を置いて香炉を離間するとともに、当該ローソク台に離間して仏花台を対に配置する。この使用状態の特徴は、葬儀等の使用に適すること、及びローソク台と仏花台をダブルにし祭壇飾りにできること、等にある。
【0021】
【実施例】本発明の仏前具足は、位牌台1、ローソク台2、仏花台3及び香炉4でなり集納ケース5に収納されている。尚集納ケース5には、前記位牌台1、ローソク台2、等の伏倒形状に対応する骨組み51が設けられている。
【0022】位牌台1は横長立方体で、その左右側面部1b、1a(図面上において、以下同じ)は上方から下方に向って細くなっており(逆テーパーとする。)、またその前後側面部1c、1dは上方から下方に向って太くなっており(正テーパーとする。)この正逆テーパーは、後述するローソク台2、仏花台3の左右・前後側面部2a〜2d、3a〜3d(この左右・前後側面部を四側面部とする。)のいずれか一面と合致する構成である。即ち、位牌台1とローソク台2、仏花台3の接合時に、この位牌台1の左右側面部1b、1aが、ローソク台2、仏花台3のいずれかの側面部に添接される構成となっている。換言すると、位牌台1、ローソク台2、仏花台3の一体感覚が発揮できる。
【0023】ローソク台2及び仏花台3は、縦長立方体で、その四側面部2a〜2d、3a〜3dは、正テーパーであり、前述の如く、位牌台1の左右側面部1b、1aに、図例ではローソク台2の左側面部2b及び仏花台3の右側面部3aがそれぞれ添接される構成となっている。図中21はローソク台2の針、31は仏花台3の筒部をそれぞれ示す。
【0024】香炉4は横長立方体で、その左右・前後側面部4a〜4dは正テーパーであり、この香炉4を前記位牌台1及びローソク台2、仏花台3に接合時に、後側面部4dが位牌台1の前側面部1cに添接されるか、又は前記状態において当該左右側面部1b、1aの一部がローソク台2の左側面部2b及び仏花台3の右側面部3aに添接される構成となっている。換言すると、この香炉4と位牌台1、ローソク台2及び仏花台3の一体感覚が発揮できる。図中41は灰、香等を充填する充填部である。
【0025】尚、集納ケース5には骨組み51を介して複数の室52・・・が設けられており、この室52・・・に前記位牌台1、ローソク台2、仏花台3及び香炉4がそれぞれ収容され、携帯時、移動時等の際にズレない構成となっている。この骨組み51が集納ケース5の補強、区画体等となる。
【0026】図中6は位牌、7は花、8はローソク、9はお骨箱、10は線香を示す。
【0027】
【発明の効果】請求項1は、開閉自在の集納ケースに納められる位牌台、仏花台及びローソク台、香炉でなる仏前具足であって、この香炉、仏花台及びローソク台、位牌台の各側面を形成する側面部が、それぞれ隣接する位牌台、仏花台及びローソク台、香炉の他の側面部と添接する構成の仏前具足である。従って、集納ケース内に収容してコンパクトに保管、持ち運びできること、仏前具足の相互添接による使用(一体使用)及び相互離間による使用(分離使用)の如く、多用途に適応できること、等の特徴がある。
【0028】請求項2は、位牌台、仏花台及びローソク台、香炉を集納ケースに収納する構成とした汎用性の仏前具足である。従って、仏前具足の集納ケース内への収容及び携帯の容易化が達成される特徴がある。
【0029】請求項3は、側面部は上方に向って収れんする傾斜面となっていることを特徴とする汎用性の仏前具足である。従って、仏前具足の安定設置を図り、人々に安定感を付与できる特徴がある。
【0030】請求項4は、集納ケースを仏壇、供養台等の台として利用することを特徴とする汎用性の仏前具足である。従って、集納ケースを集納用又は載台用として多目的に利用できる特徴がある。
【出願人】 【識別番号】591149872
【氏名又は名称】有限会社加古家
【出願日】 平成9年(1997)11月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
【公開番号】 特開平11−146831
【公開日】 平成11年(1999)6月2日
【出願番号】 特願平9−315576