トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 衣類プレス器
【発明者】 【氏名】吉岡 正雄

【氏名】久山 秀人

【要約】 【課題】衣類のセットを素早く確実に行うことができ、速やかにプレス作業を開始できる衣類プレス器を提供する。

【解決手段】略長方形状の本体側挟持板1と蓋側挟持板3とを、連結金具2によって開閉可能に連結する。蓋側挟持板3の内側面に、耐熱性のシートによってヒーターを挟み込んだ加熱部5を設ける。本体側挟持板1に、複数の吸気穴1aを形成する。本体側挟持板1に、吸気穴1aから空気を吸い込むための吸気ポンプ10を接続する。閉じられた本体側挟持板1と蓋側挟持板3とを、互いにロック機構11によってロック可能に設ける。ロック機構11を、蓋側挟持板3にスライド移動可能に設けたスライド部材11aと、本体側挟持板3に設けられた断面コの字状の被係合部11bによって構成し、スライド部材11aの先端に係合爪11cを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣類を挟持して加圧する2枚の挟持板を備えた衣類プレス器において、一方の挟持板の内側面に、複数の吸気穴が設けられ、当該挟持板に、前記吸気穴から空気を吸引する吸気ポンプが接続されていることを特徴とする衣類プレス器。
【請求項2】 前記吸気ポンプに、吸気力調節手段が接続されていることを特徴とする請求項1記載の衣類プレス器。
【請求項3】 他方の挟持板の内側面に、複数の吹出穴が設けられ、当該挟持板に、前記吹出穴へ空気を送り出す吹出ポンプが接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の衣類プレス器。
【請求項4】 前記吹出ポンプに、吹出力調節手段が接続されていることを特徴とする請求項3記載の衣類プレス器。
【請求項5】 前記吸気ポンプ及び前記吹出ポンプが、互いに接続されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の衣類プレス器。
【請求項6】 前記吸気ポンプ及び前記吹出ポンプが、一体に構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の衣類プレス器。
【請求項7】 他方の挟持板の内側面に、空気圧により膨脹可能な空気袋が設けられ、前記空気袋に、空気圧を調節する加圧ポンプが接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の衣類プレス器。
【請求項8】 前記加圧ポンプに、加圧力調節手段が接続されていることを特徴とする請求項7記載の衣類プレス器。
【請求項9】 前記吸気ポンプ及び前記加圧ポンプが、互いに接続されていることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の衣類プレス器。
【請求項10】 前記吸気ポンプ及び前記加圧ポンプが、一体に構成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の衣類プレス器。
【請求項11】 前記挟持板の少なくとも一方には、衣類との接触面に加熱部が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の衣類プレス器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類を挟持して加圧することにより、しわ伸ばしや折り目付けを行う衣類プレス器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、衣類のしわを伸ばし、所定の箇所に折り目を付けるために、衣類プレス器が開発され、広く普及している。この衣類プレス器の代表的なものがズボンプレス器である。ズボンプレス器は、2枚の挟持板によってズボンを挟持加圧し、ズボンとの接触面に設けられた加熱部によって加熱することにより、ズボン表面のしわを伸ばし、ズボンの両側縁に折り目付けを行うものである。
【0003】このようなズボンプレス器の一例として、特開平6−304397号公報に記載されているものを以下に説明する。すなわち、図11及び図12に示すように、本体側挟持板1と蓋側挟持板3との下辺部が連結金具2によって連結され、ズボン4を挟持するように開閉可能に設けられている。本体側挟持板1の内側面には、耐熱性のシートによってヒーターを挟み込んだ加熱部5が設けられ、蓋側挟持板3の内側面には弾力性のある平板状のクッション6が設けられている。なお、加熱部5のヒータへの通電のためのコードや、オンオフのためのスイッチ等は、図示を省略する。
【0004】そして、本体側挟持板1の両側縁にはレバー7が回動可能に設けられている。このレバー7に対応する位置の蓋側挟持板3の両側縁には、レバー7に押圧されることによって、両挟持板を閉じてズボン4をプレスする方向の力が加わるピン8が設けられている。
【0005】以上のような従来のズボンプレス器の一例におけるプレス作業は、以下のように行う。すなわち、ズボン4を本体側挟持板1と蓋側挟持板3との間に挟まるように広げ、蓋側挟持板3が本体側挟持板1方向に回動して閉じるように、レバー7を回動させてピン8を付勢する。すると、ズボン4が蓋側挟持板3と本体側挟持板1との間に加圧挟持される。
【0006】この状態で、スイッチを入れて加熱部5のヒータに通電することによってズボン4を加熱すると、クッション6と加熱部5との間に加圧挟持されたズボン4は、蓋側挟持板3及び本体側挟持板1による加圧と、加熱部5からの加熱によって、その表面のしわが伸ばされ、両側縁に折り目が付けられる。さらに、一定時間の加熱後にスイッチを切り、レバー7を回動させてピン8に対する押圧を解き、蓋側挟持板3を開いてズボン4を取り出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のようなズボンプレス器においては、以下のような問題点があった。すなわち、本体側挟持板1と蓋側挟持板3との間にズボン4を挟持する際、ユーザのセット状態が悪いと、折り目やしわが付いたままプレスされてしまう。これを防止するために、ユーザは位置決めに注意を払う必要があるが、特に、連結金具2に近い奥側は視認するのが困難である。
【0008】これに対処するため、挟持板や加熱部等の構成部材を透明にし、セット状態を視認可能な構成とした衣類プレス器が、上記の特開平6−304397号公報において提案されているが、かかる場合でも、セットに不都合があればやり直さなければならず、面倒である。
【0009】本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、衣類のセットを素早く確実に行うことができ、速やかにプレス作業を開始できる衣類プレス器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するために、本発明は、衣類を挟持して加圧する2枚の挟持板を備えた衣類プレス器において、以下のような技術的特徴を有する。
【0011】すなわち、請求項1記載の発明は、一方の挟持板の内側面に、複数の吸気穴が設けられ、当該挟持板に、前記吸気穴から空気を吸引する吸気ポンプが接続されていることを特徴とする。以上のような請求項1記載の発明では、衣類を挟持板の間にセットする際に、吸気ポンプを作動させると、一方の挟持板の内側面の吸気穴から空気が吸い込まれ、当該側面に衣類が吸着されるので、素早く、確実にセットできる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の衣類プレス器において、前記吸気ポンプに、吸気力調節手段が接続されていることを特徴とする。以上のような請求項2記載の発明では、吸気力調節手段によって、衣類の厚みや重さに応じた吸引力に調節することができるので、より確実、適切なセットが可能となる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の衣類プレス器において、他方の挟持板の内側面に、複数の吹出穴が設けられ、当該挟持板に、前記吹出穴へ空気を送り出す吹出ポンプが接続されていることを特徴とする。以上のような請求項3記載の発明では、衣類を挟持板によって挟持して、吸気ポンプによって一方の挟持板の内側面の吸気穴から空気を吸い込み、当該側面に衣類を吸着させ、吹出ポンプによって他方の挟持板の内側面の吹出穴から空気を吹き出して衣類を加圧することにより、空気圧によるプレスが可能となる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の衣類プレス器において、前記吹出ポンプに、吹出力調節手段が接続されていることを特徴とする。以上のような請求項4記載の発明では、吹出力調節手段によって、衣類の厚みや重さに応じた吹出力に調節することができるので、より強力なプレスが可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の衣類プレス器において、前記吸気ポンプ及び前記吹出ポンプが、互いに接続されていることを特徴とする。以上のような請求項5記載の発明では、吸気ポンプと吹出ポンプとが互いに接続されているので、吸気ポンプによって吸気穴から吸気された空気を、吹出しポンプが吹出穴へ送り出すための空気として用いることができ、効率のよいプレスが可能となる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の衣類プレス器において、前記吸気ポンプ及び前記吹出ポンプが、一体に構成されていることを特徴とする。以上のような請求項6記載の発明では、吸気ポンプと吹出ポンプとが一体化しているので、吸気穴から吸気された空気を、吹出穴へ送り出すための空気として用いることができるとともに、部材数を節約し、構成を簡略化することができる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の衣類プレス器において、他方の挟持板の内側面に、空気圧により膨脹可能な空気袋が設けられ、前記空気袋に、空気圧を調節する加圧ポンプが接続されていることを特徴とする。以上のような請求項7記載の発明では、衣類を挟持板によって挟持して、吸気ポンプによって一方の挟持板の内側面の吸気穴から空気を吸い込み、当該側面に衣類を吸着させ、加圧ポンプによって他方の挟持板の空気袋を膨脹させて衣類を加圧することにより、空気圧によるプレスが可能となる。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項7記載の衣類プレス器において、前記加圧ポンプに、加圧力調節手段が接続されていることを特徴とする。以上のような請求項8記載の発明では、加圧力調節手段によって、衣類の厚みや重さに応じた空気圧に調節することができるので、より強力なプレスが可能となる。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項7又は請求項8記載の衣類プレス器において、前記吸気ポンプ及び前記加圧ポンプが、互いに接続されていることを特徴とする。以上のような請求項9記載の発明では、吸気ポンプと加圧ポンプとが互いに接続されているので、吸気ポンプによって吸気穴から吸気された空気を、加圧ポンプが空気袋へ送り出すための空気として用いることができ、効率のよいプレスが可能となる。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項7又は請求項8記載の衣類プレス器において、前記吸気ポンプ及び前記加圧ポンプが一体に構成されていることを特徴とする。以上のような請求項10記載の発明では、吸気ポンプと加圧ポンプとが一体化しているので、吸気穴から吸気された空気を、空気袋へ送り出す空気として用いることができるとともに、部材数を節約し、構成を簡略化することができる。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の衣類プレス器において、前記挟持板の少なくとも一方には、衣類との接触面に加熱部が設けられていることを特徴とする。以上のような請求項11記載の発明では、衣類を挟持板によって挟持して、吸気ポンプによって一方の挟持板の内側面の吸気穴から空気を吸い込み、当該側面に衣類を吸着させるとともに、加熱部によって加熱するので、エアー引きと加熱を併用してプレス効率を高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従って以下に説明する。
【0023】(1)第1の実施の形態(構成)請求項1及び請求項11記載の発明に対応する実施の形態を、図1〜5に従って説明する。すなわち、本実施の形態は、図1及び図2に示すように、略長方形状の本体側挟持板1と蓋側挟持板3とが、連結金具2によって開閉可能に連結されている。この本体側挟持板1には、複数の吸気穴1aが形成されている。そして、本体側挟持板1には、吸気穴1aから空気を吸い込む吸気ポンプ10が接続されている。一方、蓋側挟持板3の内側面には、耐熱性のシートによってヒーターを挟み込んだ加熱部5が設けられている。
【0024】また、閉じられた本体側挟持板1と蓋側挟持板3とは、図3に示すように、互いにロック機構11によってロック可能に設けられている。このロック機構11は、蓋側挟持板3にスライド移動可能(図中矢印方向)に設けられたスライド部材11aと、本体側挟持板3に設けられた断面コの字状の被係合部11bによって構成され、スライド部材11aの先端には係合爪11cが設けられている。この係合爪11cは、弾性部材(図示せず)によって図中左右方向に突出する方向に付勢され、被係合部11b内を通過した後に、被係合部11bの下端部に係合する構成となっている。さらに、本体側挟持板1におけるロック機構11の近傍には、ハンドル6が設けられている。
【0025】(作用)以上のような本実施の形態では、図1に示すように、ズボン4を本体側挟持板1に乗せて、吸気ポンプ10を作動させて吸気穴1aから吸気することによって、ズボン4を本体側挟持板1の表面に吸着させ、素早く位置決めを行う。この状態で蓋側挟持板3を閉じて、図4に示すように、スライド部材11aの係合爪11cを、被係合部11bの一方(図中上方)から挿入して被係合部11b内を通過させ、被係合部11bの他方(図中下方)の端部に係合させる。
【0026】このようにロック機構11をロックし、図5に示すように、吸気ポンプ10によってズボン4を吸気した状態でプレスし、加熱部5によって加熱する。一定時間のプレス後、係合爪11cを左右から押圧して被係合部材11bとの係合を解き、スライド部材11aを上方に移動させることによってロック機構11によるロックを解除する。そして、吸気ポンプ10を停止して蓋側挟持板3を開き、図2に示すような開状態としてズボン4を取り出す。
【0027】(効果)以上のような本実施の形態によれば、吸気ポンプ10によってズボン4を本体側挟持板1の表面に素早くセットすることができ、その後のずれが防止されるので、速やかにプレス作業を行うことができる。また、加熱部5による加熱と、吸気穴1aからの吸引を併用することにより、より強力なプレスを行うことができ、プレス効率が向上する。
【0028】(2)第2の実施の形態請求項2記載の発明に対応する実施の形態を、以下に説明する。すなわち、本実施の形態は、上記の第1の実施の形態における吸気ポンプ10に制御回路を接続し、この制御回路によって、吸気穴1aからの吸引力をあらかじめ設定したり、プレス中に微調整可能な構成としたものである。この制御回路は、専用の回路であっても、コンピュータを用いてもよい。
【0029】以上のような本実施の形態によれば、ユーザが衣類の種類(ズボン、スカート等)や素材(綿、麻等)に合わせて、若しくは所望の折り目付けの強度に合わせて、吸気穴1aからの吸引力を入力設定することができるとともに、プレス中のの微調整も可能となるので、衣類に応じた最適なプレスが実現できる。
【0030】(3)第3の実施の形態(構成)請求項3、請求項6及び請求項11記載の発明に対応する実施の形態を、図6に従って説明する。すなわち、本実施の形態は、蓋側挟持板3に複数の吹出穴3aが形成されている。そして、本体側挟持板1には、その吸気穴1aに対応する吸気穴5aが形成された加熱板5が設けられている。これらの本体側挟持板1及び蓋側挟持板3には、吸気穴5aから空気を吸い込み、吹出穴3aに空気を送り出す吸気・吹出ポンプ13が接続されている。なお、その他の構成は上記の第1の実施の形態と同様である。
【0031】(作用)以上のような本実施の形態においては、ズボン4を本体側挟持板1に乗せて、吸気・吹出ポンプ13を作動させて吸気穴5aから吸気することによって、ズボン4を本体側挟持板1の表面に吸着し、素早く位置決めを行う。この状態で蓋側挟持板3を閉じて、本体側挟持板1上にズボン4をセットし、蓋側挟持板3を閉じてロック機構11によってロックする。
【0032】そして、図7に示すように、吸気・吹出ポンプ13によって、吸気穴5aから吸気しながら、吹出口3aから空気を吹出すことによって加圧し、加熱部5によって加熱する。一定時間のプレス後、ロック機構11によるロックを解除して、吸気・吹出ポンプ13の作動を停止し、蓋側挟持板3を開いてズボン4を取り出す。
【0033】(効果)以上のような本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、吹出口3aからの空気の吹出力、吸気口5aからの空気の吸引力によってプレスすることができるので、より強力なプレスが可能となる。
【0034】また、吸気・吹出ポンプ13を用いることによって、吸気穴5aから吸気された空気を、吹出穴3aからの吹出用の空気として用いることができるので、効率のよいプレスが可能となる。
【0035】(4)第4の実施の形態請求項2及び請求項4記載の発明に対応する実施の形態を、以下に説明する。すなわち、本実施の形態は、上記の第3の実施の形態における吸気・吹出ポンプ13に制御回路を接続し、この制御回路によって、吸気穴5aからの吸引力及び吹出穴3aからの吹出力をあらかじめ設定したり、プレス中に微調整可能な構成としたものである。この制御回路は専用の回路であっても、コンピュータを用いてもよい。
【0036】以上のような本実施の形態によれば、ユーザが衣類の種類(ズボン、スカート等)や素材(綿、麻等)に合わせて、若しくは所望の折り目付けの強度に合わせて、吸気穴3aからの吸引力を入力設定することができるとともに、プレス中のの微調整も可能となるので、衣類に応じた最適なプレスが実現できる。
【0037】(5)第5の実施の形態(構成)請求項7、請求項10及び請求項11記載の発明に対応する実施の形態を、図8及び図9に従って説明する。すなわち、本実施の形態は、図8に示すように、蓋側挟持板3に空気袋9が設けられている。そして、本体側挟持板1及び蓋側挟持板3には、吸気穴1aから空気を吸い込み、空気袋9に空気を送り出す吸気・加圧ポンプ14が接続されている。なお、その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0038】(作用)以上のような本実施の形態においては、ズボン4を本体側挟持板1に乗せて、吸気・加圧ポンプ14を作動させて吸気穴1aから吸気することによって、ズボン4を本体側挟持板1の表面に吸着し、素早く位置決めを行う。この状態で蓋側挟持板3を閉じて、本体側挟持板1上にズボン4をセットし、蓋側挟持板3を閉じてロック機構11によってロックする。
【0039】そして、図9に示すように、吸気・加圧ポンプ14によって、吸気穴1aから吸気しながら、空気袋9に空気を送出することによって、空気袋9の圧力を加える。一定時間のプレス後、ロック機構11によるロックを解除して、吸気・加圧ポンプ14の作動を停止し、蓋側挟持板3を開いてズボン4を取り出す。
【0040】(効果)以上のような本実施の形態によれば、空気袋9の空気圧、吸気口1aからの空気の吸引力によってプレスすることができるので、より強力なプレスが可能となる。特に、加熱部5を設けずに、空気圧によってのみプレスするので、安全であり、電気代の節約になる。
【0041】また、吸気・加圧ポンプ14を用いることによって、吸気穴5aから吸気された空気を、空気袋9の膨脹用の空気として用いることができるので、効率のよいプレスが可能となる。
【0042】(6)第6の実施の形態請求項7記載の発明に対応する実施の形態を、以下に説明する。すなわち、本実施の形態は、上記の第5の実施の形態における吸気・加圧ポンプ14に制御回路を接続し、この制御回路によって、吸気穴1aからの吸引力及び空気袋9の加圧力をあらかじめ設定したり、プレス中に微調整可能な構成としたものである。この制御回路は専用の回路であっても、コンピュータを用いてもよい。
【0043】以上のような本実施の形態によれば、ユーザが衣類の種類(ズボン、スカート等)や素材(綿、麻等)に合わせて、若しくは所望の折り目付けの強度に合わせて、吸引力及び加圧力を入力設定することができるとともに、プレス中の微調整も可能となるので、衣類に応じた最適なプレスが実現できる。
【0044】(7)他の実施の形態本発明は、上記のような実施の形態に限定されるものでなく、例えば、以下のような実施の形態も構成可能である。
【0045】すなわち、請求項9記載の発明に対応する他の実施の形態として、図10に示すように、上記の第5の実施の形態における本体側挟持板1に、その吸気穴1aに対応する吸気穴5aが形成された加熱板5を設けることも可能である。かかる構成とすれば、吸気穴5aからの吸引力と、空気袋による加圧及び加熱板5による加熱によって、プレス効率を向上させることができる。なお、上記の各実施の形態において、本体側挟持板1及び蓋側挟持板3のいずれかに加熱板5を設けるかは自由であり、加熱板5を全く設けない構成とすることも可能である。
【0046】また、第3の実施の形態における吸気・吹出ポンプ13や、第5の実施の形態における吸気・加圧ポンプ14は一体化しているために、部材の節約、構成の簡略化を実現しているが、以下のような実施の形態も構成可能である。すなわち、請求項5記載の発明に対応する実施の形態として、吸気・吹出ポンプ13を、独立の吸気ポンプと吹出ポンプとを互いに接続することによって構成することも可能である。請求項9記載の発明に対応する実施の形態として、吸気・加圧ポンプ14を、独立の吸気ポンプと加圧ポンプとを互いに接続することによって構成することも可能である。
【0047】また、上記の実施の形態における吸気穴1a,5a、吹出穴3aの大きさや数は、必ずしもすべて均一にする必要はない。例えば、ズボンの側縁の折り目付けに対応する箇所は、より強く加熱するために大きくしたり、形成密度を高めたりすることも可能である。
【0048】また、ロック機構11の構成は上記の実施の形態に限定されるものではなく、蓋側挟持板3と本体側挟持板1とを閉じてロックできるものであれば、どのような構成のものであってもよい。例えば、図11及び図12で示したレバー7とピン8のようなものであってもよい。
【0049】また、蓋側挟持板3及び本体側挟持板1の形状は、長方形状に限定されるものではなく、例えば、ズボン4の形状に対応させた台形状とすることもできる。蓋側挟持板3及び本体側挟持板1の大きさは、衣類の一部のみを挟持できるような小形のものであってもよい。
【0050】また、上記の実施の形態は横置き型であるが、図11及び図12で示した従来技術のような縦置き型として構成することも可能である。かかる縦置き型とした場合には、一般にセットしたズボン4の位置がずれやすいが、本発明では、吸気穴1a,5aによって素早い吸引、吸着が可能なので、セットがずれにくく、プレス作業への移行を容易かつ迅速に行うことができるという利点がある。また、縦置き型とした場合には、図11及び図12に示したような脚によって支える構成とすることもできるが、フックを取り付けることによって壁やタンス内に吊るす構成とすることも可能である。
【0051】また、上記の加圧ポンプ10や送風機13のオンオフについて、ユーザの所望の時間を設定できるタイマーを設けることも可能である。かかる構成とすれば、ユーザがセットし忘れた場合にも、設定時間が来れば自動的に電源が切れるので消費電力の無駄が防止できる。なお、タイマーは、設定時間の到来をアラームでユーザに知らせるものであってもよい。
【0052】また、本発明の対象は、ズボンに限定されるものではなく、他の衣類、例えば、スカートやシャツ等にも適用可能であり、衣類以外であっても、例えば、タオルやハンカチなどにも適用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、衣類のセットを素早く確実に行うことができ、速やかにプレス作業を開始できる衣類プレス器を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成9年(1997)10月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
【公開番号】 特開平11−128053
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平9−299053