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【発明の名称】 掛具カバー
【発明者】 【氏名】丹羽 優

【要約】 【課題】掛具類の装脱作業が容易で体裁がよく、頻繁に掛具カバーを交換する必要がある病院や、ホテルなどに適した掛具カバーを提供する。

【解決手段】表カバー地1と裏カバー地2とによりなるカバー主体で掛具全体を装脱自在に被覆する掛具カバーにおいて、表カバー地1を、裏カバー地2の表側上部を覆う表カバー襟部1bと、上側部分が表カバー襟部1bの下側部分を覆う重ね合わせ部分1cとなる主表カバー部1aとよりなるものとして、重ね合わせ部分1cの奥端を掛具出し入れ用の第1開口部3に形成するとともに、主表カバー部の両側および下側のいずれかを掛具出し入れ補助用の第2開口部4として残りの端縁を裏カバー地2に連繋させておく。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表カバー地(1) と裏カバー地(2) とにより掛具全体を被覆する装脱自在なカバー主体が縫製された掛具カバーにおいて、前記表カバー地(1)を、前記裏カバー地(2) の上縁に連繋されて裏カバー地(2) の表側上部を覆う表カバー襟部(1b)と、裏カバー地(2) の下縁に連繋されて上側部分が表カバー襟部(1b)の下側部分を覆う重ね合わせ部分(1c)となる主表カバー部(1a)とよりなるものとして、前記重ね合わせ部分(1c)の奥端を無縫着のまま残された掛具出し入れ用の第1開口部(3) に形成するとともに、この主表カバー部の両側および下側はそのいずれかを掛具出し入れ補助用の第2開口部(4) として残りの端縁を裏カバー地(2) に連繋させたことを特徴とする掛具カバー。
【請求項2】 第2開口部(4) となる裏カバー地(2) の端縁部分に内側に折り返された帯状内カバー部(5) が設けられている請求項1に記載の掛具カバー。
【請求項3】 主表カバー部(1b)と表カバー襟部(1a)との重ね合わせ部分(1c)の一側または両側に、縫着線(6a)により両者を縫着したポケット部(6) を形成してある請求項1または2に記載の掛具カバー。
【請求項4】 第2開口部(4) が、カバー主体の一側縁に形成されている請求項1または2または3に記載の掛具カバー。
【請求項5】 第2開口部(4) が、カバー主体の両側縁に形成されている請求項1または2または3に記載の掛具カバー。
【請求項6】 第2開口部(4) が、カバー主体の下側縁に形成されている請求項1または2または3に記載の掛具カバー。
【請求項7】 カバー主体の上下端の一側または両側の隅角に小開口部(7)を形成してある請求項1または2または3または4または5または6に記載の掛具カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掛布団、毛布等の掛具類を全体的に包蔵する掛具カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の掛具カバーは、掛布団や毛布等の掛具類を出し入れする開口部を上下左右のいずれか一側縁に残して表カバー地と裏カバー地とを袋状に連設して、この開口部を、例えば、実開昭59−179684号公報に見られるようにファスナーやホック等の止具をもって開閉自在とするか、開口部を狭くして掛具類がカバーから抜け出るの防止するようにしたものであった。ところが、止具をもって開閉自在としたものは、開口部の開閉作業に結構時間がかかるため掛具カバーの交換作業に手数を要し、また、開口部を狭くしたものは、掛具類の装脱が厄介でこれも掛具カバーの交換作業に手数を要するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとするところは前記のような課題を解決して、掛具類の装脱作業が容易で体裁もよく、衛生上の観点から頻繁に掛具カバーを交換する必要がある病院や、ホテルなどに適した掛具カバーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決するためになされた本発明に係る掛具カバーは、表カバー地と裏カバー地とにより掛具全体を被覆する装脱自在なカバー主体が縫製された掛具カバーにおいて、前記表カバー地を、前記裏カバー地の上縁に連繋されて裏カバー地の表側上部を覆う表カバー襟部と、裏カバー地の下縁に連繋されて上側部分が表カバー襟部の下側部分を覆う重ね合わせ部分となる主表カバー部とよりなるものとして、前記重ね合わせ部分の奥端を無縫着のまま残された掛具出し入れ用の第1開口部に形成するとともに、この主表カバー部の両側および下側はそのいずれかを掛具出し入れ補助用の第2開口部として残りの端縁を裏カバー地に連繋させたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図1〜図6に示す掛布団用掛具カバーにより詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第1の好ましい実施の形態を示すもので、1は表カバー地、2は裏カバー地であり、この表カバー地1と裏カバー地2とにより掛具全体に被覆される装脱自在な袋状のカバー主体が縫製されている。
【0006】表カバー地1は、裏カバー地2の上部を折り返すか裏カバー地2の上縁に縫製することにより連繋されて裏カバー地2の表側上部を覆う表カバー襟部1bと、裏カバー地2の下部を折り返すか裏カバー地2の下縁に縫製することにより連繋されてその上側部分が前記表カバー襟部1bの下側部分を覆ってこの部分に重ね合わせ部分1cを形成する主表カバー部1aとよりなるものであって、この表カバー地1は、前記した重ね合わせ部分1cの奥端を無縫着のままとした掛具出し入れ用の第1開口部3として残すとともに、裏カバー地2に対して主表カバー部1aの一側端縁を上下の部分的な縫着線11a、11bにおいて縫製してこの縫着線11a、11b間に無縫着の掛具出し入れ用の第2開口部4を残し、残りの端縁は全て縫製により連繋してある。なお、重ね合わせ部分1cの両側縁は主表カバー部1aと表カバー襟部1bを前記した縫着線11aにより裏カバー地2に共縫いしてある。
【0007】5は第2開口部4となる部分に裏カバー地2の端縁部分を内側に折り返すなどして形成した帯状内カバー部であって、この帯状内カバー部5により掛具の端縁が二重に覆われるようになっており、6は主表カバー部1aと表カバー襟部1bとの重ね合わせ部分1cの一側または両側にこの主表カバー部1aと表カバー襟部1bとをU字状の縫着線6aにより縫着して形成したポケット部であって、このポケット部6により使用者が寝た状態で小物類を収納して便利に出し入れできるようにするとともに、このU字状の縫着線6aにより第1開口部3を開いた際に強い力が加えられても分散して縫着部が綻びることがないようにしてある。
【0008】7はカバー主体の上下端の一側または両側の隅角に相当するように、裏カバー地2と表カバー襟部1bの一側または両側の外縁部分の上側と、裏カバー地2と主表カバー部1aの一側または両側の外縁部分の下側に形成してある小開口部であって、この小開口部7は手の差込みが可能な大きさで、この小開口部7があることにより掛具の隅を引いてカバー主体内に掛具を的確に収納できるようにすることができるうえ、カバー主体内の空気抜きが的確にできて不使用時に畳むうえで好都合となるようにしてある。
【0009】次に、図3及び図4は本発明の第2の好ましい実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態では第2開口部4がカバー主体の一側端縁にのみ1箇所設けたものとしているが、この第2の実施の形態では第2開口部4をカバー主体の両側端縁にそれぞれ設けて各第2開口部4、4となる部分に裏カバー地2の端縁部分を内側に折り返すなどして形成した帯状内カバー部5、5を設けたものとしており、また、図5及び図6は本発明の第3の好ましい実施の形態を示すもので、この第3の実施の形態では第2開口部4をカバー主体の下端縁に設けてこの第2開口部4となる部分に帯状内カバー部5を設けたものとしている。すなわち、主表カバー部1aと帯状内カバー部5との両側をU字状縫着線8、8で縫製し、この縫着線8、8間の無縫着部を第2開口部4に形成したものである。なお、これら第2および第3の実施の形態では前記した第2開口部4の位置を除く構成は前記した第1の実施の形態と同様であるので、同符号を付して詳細な説明は省略する。
【0010】このように構成されたものは、カバー主体を展開状態として掛具出し入れ用の開口部3を通じ掛布団、毛布等の掛具類を内部に収納することは従来のこの種の掛具カバーと同様であるが、本発明では、表カバー地1が、裏カバー地2の上縁に連繋されて裏カバー地2の表側上部を覆う表カバー襟部1bと、裏カバー地2の下縁に連繋されて上側部分が表カバー襟部1bの下側部分を覆う重ね合わせ部分1cを形成する主表カバー部1aとよりなるものとして、この重ね合わせ部分1cの奥端を無縫着のまま残された掛具出し入れ用の第1開口部3に形成するとともに、前記主表カバー部の両側と下側のいずれかに第1開口部3とは別に掛具出し入れ補助用の第2開口部4を残し、残りの端縁を裏カバー地2に縫製などの手段で連繋させてあるので、重ね合わせ部分1cの開口縁にあたる主表カバー部1aを引き上げて第1開口部3を開き、掛具の一側を表カバー襟部1bの表面を滑らせて第1開口部3より裏カバー地2の内面に添わせて押し込み、同時に主表カバー部1aの両側と下側のいずれかにある掛具出し入れ補助用の第2開口部4を通じて手を入れて掛具を引き込めば、迅速に掛具の挿入作業を行うことができる。
【0011】すなわち、第1の実施の形態にあっては主表カバー部1bと裏カバー地2との一側端縁に形成した第2開口部4から手を挿入して引込作業を行うことができ、また、第2の実施の形態にあっては両側の第2開口部4、4のいずれか一方または双方から手を挿入して引込作業を行なうことができるばかりでなく、ベッド上で作業を行う際にベッドの側面が壁面に接している場合にも必ず壁面の反対側にも第2開口部4が臨んでいるので、この第2開口部4から手を挿入して作業できるものである。さらに、第3の実施の形態にあっては、上側の第1開口部3を経て裏カバー地2の内面に添って押し込みながら下側の第2開口部4から手を挿入して引込作業を行なえばよいものとなる。このようにして、掛具を上方の第1開口部3から押し込みながら側方または下方の第2開口部4より引き込んで掛具全体がカバー主体内に位置したら、掛具の上側が下方表面に載せられている表カバー襟部1bの下方を捲り上げて掛具の上側を巻き込むとともに、帯状内カバー部5も捲り上げて掛具の端縁を巻き込むだけで表カバー地1と裏カバー地2により掛具全体が包蔵されることとなる。
【0012】しかも、カバー主体に包蔵された掛具類は、ファスナーなどの止具がないにもかかわらず、第1開口部3が主表カバー部1aと表カバー襟部1bとの重ね合わせ部分1cの奥端にあるので、掛具が第1開口部3から露呈されることがないうえに第1開口部3から抜け出ることもなく、しかも、帯状内カバー部5により第2開口部4からも露呈されることがないので体裁がよいものである。
【0013】また、ポケット部6を主表カバー部1aと副表カバー地1bとの重ね合わせ部1cの上部に縫製により形成してあるときは、薬、塵紙等を収納でき、しかも、このポケット部6は重ね合わせ部1cの一部を利用しているので、ポケット用素材を別に用意する必要がなく、ポケット形成のためのコストを低くできる。
【0014】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなように、掛具全体に被覆される装脱自在なカバー主体の表カバー地を、裏カバー地の上縁に連繋されて裏カバー地の表側上部を覆う表カバー襟部と、裏カバー地の下縁に連繋されて上側部分が表カバー襟部の下側部分を覆う重ね合わせ部分となる主表カバー部とよりなるものとして、前記重ね合わせ部分の奥端を無縫着のまま残された掛具出し入れ用の第1開口部に形成するとともに、この主表カバー部の両側および下側はそのいずれかを掛具出し入れ補助用の第2開口部として残りの端縁を裏カバー地に連繋させてあるので、1人でカバー交換を的確容易に行なうことができるうえに、開口部にファスナー、ホック等の止具を付けなくても開口部から掛具類が露呈したり抜け出ることがないうえ、表カバー襟部は襟カバーを付した如き外観を呈するので体裁もよいものとなる。さらに、2分割タイプの表カバー地を1枚の裏カバー地に縫製するだけで止具その他附属具の使用を最少限に減少することもできるので、安価に提供できるなど種々の利点がある。従って、本発明は従来の掛具カバーの問題を解決したものとして、業界に寄与するところ大なものである。
【出願人】 【識別番号】397048829
【氏名又は名称】有限会社丹羽優商店
【出願日】 平成9年(1997)10月29日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
【公開番号】 特開平11−128043
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平9−297115