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【発明の名称】 保温性を高めた寝具
【発明者】 【氏名】柴田 明夫

【要約】 【課題】羽毛布団等軽量の掛け布団において、保温力の向上と、寝返り等身体を動かしても、上下の布団間にずれや隙間を生じないようにすること。

【解決手段】掛け布団等の周辺部に屈曲自在の線状重錘を装着すること。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周辺部に数珠、鎖、または紐状の線状重錘を装着した、羽毛布団、毛布等軽量の掛け布団並びに布団上掛け、布団カバー。
【請求項2】 周辺部に管状の袋(2)(12)(12a)(12b)(22)を設け、その中に線状重錘を内包するようにした、請求項1記載の羽毛布団、毛布等軽量の掛け布団並びに布団上掛け、布団カバー。
【請求項3】 布または不織布等の材料で形成した管状の袋(22)で、その長手方向に一定の幅の粘着層(25)を設けた線状重錘の装着具。
【請求項4】 管状の袋の一部にファスナー(37)(37a)面ファスナー(49)(49a)、スナップ等を用いて管状の袋を開閉できるようにした請求項2、請求項3記載の羽毛布団、毛布等軽量の掛け布団並びに布団上掛け、布団カバー及び線状重錘の装着具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用時における保温性の向上と、掛け布団等のずれを防止するための、線状重錘を装着した寝具に関する。
【0002】
【従来の技術】羽毛布団、羊毛布団、毛布等軽量の掛け布団は、その軽さと保温性の良さで、広く用いられている。またタオルケツト、ダウンケット等も夏季ばかりでなく、年間を通して使用されている。
【発明が解決しようとする課題】反面、これらには次のような欠点があった。
イ、羽毛布団の場合、軽量の上、嵩(厚さ)があるので寝返りなど身体を動かすと、掛け布団がずれてしまうことがある。また軽いため、周辺部において敷き布団との間に隙間ができやすく、保温性を損ねることがある。
ロ、タオルケット、ダウンケット等は寝返りの際、身体にまつわりつきやすい。
ハ、前記イ、を防止するためか、例えば、羽毛布団の下に毛布を用いることが多く、羽毛布団本来の特長を減殺している。
本発明の目的は、線状で屈曲自在の重錘を用いて、以上の欠点を改善した寝具を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、掛け布団等の周辺部に、屈曲自在の線状重錘を装着する。この重量と屈曲性により掛け布団等の周辺部が、使用者が身動きしたり段差や凹凸があっても、敷き布団やその周囲の床面等に常に密着して、隙間ができないため保温性が向上する。また掛け布団等にずれようとする力が加わっても、実際にずれを起こすためには、この重量を引きずって段差等を乗り越えなければならないから、使用者の寝返り程度の動きでは、掛け布団等がずれたりすることはない。線状重錘自体の重量は、通常は掛け布団等の周辺部が直接接触している下面で受けているので、使用者にかゝることはない。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明では重錘に必要な条件として、イ、掛け布団等の周辺に均等に重量をかけるため、線状であること。
ロ、段差や凹凸に対し掛け布団等の周辺部を密着させることゝ、掛け布団等の折りたたみに支障ないよう、屈曲自在であること。
の2点が重要なので、これらを満たせればどんなものでもよいが、金属等比重の大きい物質で数珠、鎖、または紐状に加工されたものが適当である。一例を示すと、漁業に用いられている鉛製の線状重錘がある。これは細いより糸に一定間隔で鉛粒を取りつけて数珠状にしたもので、前述の条件を満たすほかきわめて小型という特長も有する。
【0006】このような線状重錘を掛け布団等の周辺部に装着すると、その重量により掛け布団等の周辺部のみが押さえ付けられることになり、上下布団間のずれ、隙間等を防止する。本発明で必要とする線状重錘の重量は、それほど重くはなく1メーター当り100グラム程度が適当で、掛け布団等全体を持ち上げるとき以外は、ほとんど線状重錘の装着に気付かない程度である。
【0007】実施例について図面を参照して説明すると、図1、図2において掛け布団等(1)の各縁辺を、それぞれ別個の管状の袋(2)となるよう加工する。管状の袋(2)の内径は線状重錘(3)の屈曲性を損ねないためや、着脱等のしやすいよう十分に余裕をとっておく。管状の袋を別途に製作し、ボタン、スナップ、ファスナー等を用いて着脱できるようにしてもよい。線状重錘を装着するには、線状重錘(3)を予め管状の袋(2)の長さに合わせて切断しておき、掛け布団等(1)の四隅に生じている管状の袋の開口部(4)より挿入し、線状重錘が抜け出さないよう糸で結ぶ等適当な処理をする。なお、この管状の袋の目的は、線状重錘を掛け布団等の周辺部に保持することを第一としているが、金属である線状重錘を被覆してその質感を和らげることにもある。
【0008】図3の実施例は掛け布団等(11)の長辺に装着する線状重錘を、縁辺よりある程度内側に位置させたものである。これは使用者のすぐ側面に重量をかけると、縁辺に重量をかけた場合より保温性が向上するからである。若干の間隔をとって並行する2本程度の管状の袋(12a)(12b)を設けて、使用者の体型等に応じて適当位置のものに線状重錘を挿入して用いる。線状重錘を挿入するには、線状重錘を予め管状の袋(12)(12a)(12b)の長さに合わせて切断しておき、掛け布団等(11)の四隅等に生じている管状の袋の開口部(14)より挿入し、線状重錘が抜け出さないよう糸で結ぶ等適当な処理をする。縁辺に装着した線状重錘と併用しても問題はないので、管状の袋(12)を縁辺にも形成しておくとよい。
【0009】図4の実施例は別途に製作した管状の袋を、粘着剤を用いて掛け布団等の周辺に貼付するもので、前述した2つの実施例では、既存の掛け布団等に線状重錘を装着するには不適当なので、これを解決するためになされた線状重錘の装着具である。管状の袋(22)は長い帯状の布または不織布等を、二つ折りまたは二枚重ねで縫合あるいは接着して製作する。この管状の袋(22)の長手方向に一定の幅の粘着層(25)を形成する。これを掛け布団等の各縁辺の長さに合わせ切断して用いるが、通常は粘着層(25)の上に剥離紙を貼付しておき、掛け布団等に取りつける際、剥離紙を除去して用いる。線状重錘の挿入は、その長さを管状の袋(22)に合わせて予め切断しておき、管状の袋(22)の切断面に生じている開口部(24)より挿入し、線状重錘が抜け出さないよう糸で結ぶ等適当な処理をする。なおこの場合、管状の袋(22)を掛け布団等に貼付する前に、線状重錘を挿入しておくことができる。
【0010】図5、図6の実施例は、管状の袋の一部にファスナー等を用いて形成し、開閉できるようにしたものである。線状重錘の着脱が容易にできる。図5においては、掛け布団等(31)本体を製作する際、その縁辺にファスナー(37)と同じ幅のファスナー取りつけ部(36)を形成しておき、それに重ねてファスナー(37)を取り付けたもので、ファスナーの基布のできるだけ端部を該部分(36)と縫合する。図6の実施例では、掛け布団等(31)本体の布地に直接ファスナー(37a)を取りつけたもので、ファスナーの基布のできるだけ端部を掛け布団等本体と縫合する。線状重錘を掛け布団等の縁辺より内側に取り付ける分を、ファスナー(37a)にした例である。いずれの実施例も、線状重錘を挿入するには、ファスナーの下に予め切断しておいた線状重錘を置いてファスナーを閉じれば、管状の袋に線状重錘を内包した形になる。
【0011】図7の実施例は、線状重錘の装着具の管状の袋を、面ファスナーによって開閉できるようにしたものである。長い帯状の布(48)の一長辺に沿って、一定の幅の粘着層(45)を設け剥離紙を貼っておく。帯状の布(48)の反対側の面の両長辺に沿って、対となる面ファスナー(49)(49a)を設ける。粘着層のある側の面ファスナー(49a)は、帯状の布(48)の端部より粘着層(45)の幅程度内側に設ける。面ファスナーを噛み合わせれば管状の袋となる。これを用いるときは、掛け布団等の周辺部の長さに合わせて切断したのち、粘着層(45)の剥離紙を剥がしながら、掛け布団等の周辺部に貼付する。線状重錘を挿入するには、面ファスナー(49)(49a)の間に予め帯状の布(48)と同じ長さに切断しておいた線状重錘を置いて、噛み合わせれば管状の袋に線状重錘を内包した形になるので、線状重錘が抜け出さないよう糸で結ぶ等適当な処理をすればよい。なお、この装着具を掛け布団等に貼付する前に、線状重錘を挿入しておくこともできる。また、面ファスナーに代えてスナップを用いてもよい。
【0012】0007〜0011に記述したことは全て、布団上掛け、布団カバーにも適用することができる。0007〜0011の記述中にある(掛け布団等)の記載を(布団上掛け等)に、図1、図2、図3、図5、図6における(掛け布団等)の記載を(布団上掛け等)に読み替えて重複する説明を省略する。
【0013】布団カバーの場合その寸法が掛け布団等に合っていれば、直接装着したのと同じ作用効果が得られる。また布団カバーには、その裏側に線状重錘を装着することが可能である。カバーを裏返した状態で、0007〜0011で述べたいずれかの実施を行ったのち常態に戻す。こうすることで線状重錘の装着が全く目立たなくなる。
【0014】布団上掛けの目的は、線状重錘を掛け布団上の所定位置に保持して、掛け布団等に直接装着したのと同じ作用効果を上げることであるが、掛け布団等から独立していることが特徴である。掛け布団等に固着せずに用いることができるので、例えば、気候等に応じて掛け布団等を替えた場合や、試みに用いてみる場合などに都合がよい。また、ある程度長期に用いる場合は、掛け布団等に重ねたまゝ布団カバーを掛けてもよい。なるべく軽く通気性のある布地、あるいは布織布等を用いて製作した布団上掛けに、0007〜0011で述べたいずれかの実施を行っておく。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
イ、線状重錘により掛け布団等の周辺部のみを、常に下方へ密着するように押さえているので、使用者に余分な重量をかけずに、寝返り等身体を動かしても掛け布団等のずれ、隙間を防止し保温性を高める。また身体へのまつわりつきを軽減する。
ロ、掛け布団や布団カバー等の周辺部に、管状の袋を設けることによって、線状重錘の保持と被覆、着脱ができる。
ハ、管状の袋の一部をファスナー、面ファスナー等にすることによって、線状重錘の着脱がより容易にできる。
ニ、既存の掛け布団、布団カバー等に対しても、布団上掛けや粘着層を設けた粘着層を用いて、前記イ、ロ、ハと同様な作用効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】597123788
【氏名又は名称】柴田 明夫
【出願日】 平成10年(1998)7月24日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−123131
【公開日】 平成11年(1999)5月11日
【出願番号】 特願平10−242491