| 【発明の名称】 |
額縁のコーナー連結具 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐伯 善広
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| 【要約】 |
【課題】フレームに対する挿入片の差し込みおよび引き抜きが容易であり、特に、引き抜くときには、ボタン操作により、掛止孔と突部との掛止状態が位置ずれにより再掛止不能に完全に解除されるために、手間が省けることになる額縁のコーナー連結具を提供する。
【解決手段】挿入片の上面壁に角基部から突部を回るUターン溝で抜くことにより弾性変形可能な舌片状の支持片を形成するとともに、支持片の上の突部を、フレームの突っ込みで前記弾性変形により一旦落ち込む逆止爪として形成し、さらに、角基部における支持片の基端部には、その基端部で支持片を押し下げて掛止孔から逆止爪を中空部へ抜き落とすボタンと、突っ込みで端が接触しているフレームを掛止不能に孔位置変換する押戻し片とを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 額縁のフレームに差し込む中空状の両挿入片の間の角基部が非挿入の露出部分であって、挿入片の上面壁に額縁の掛止孔に掛かる突部を設けたL字形のコーナー連結具において、挿入片の上面壁に角基部から突部を回るUターン溝で抜くことにより弾性変形可能な舌片状の支持片を形成するとともに、支持片の上の突部を、フレームの突っ込みで前記弾性変形により一旦落ち込む逆止爪として形成し、さらに、角基部における支持片の基端部には、その基端部で支持片を押し下げて掛止孔から逆止爪を中空部へ抜き落とすボタンと、突っ込みで端が接触しているフレームを掛止不能に孔位置変換する押戻し片とを設けたことを特徴とする額縁のコーナー連結具。 【請求項2】 押戻し片について、フレームの端との接触面がボタンの押し下げに伴う前屈みでフレームの端を傾斜面で擦り押すように構成してあることを特徴とする請求項1記載の額縁のコーナー連結具。 【請求項3】 押戻し片が、逆止爪の掛止時に、フレームの端面の押さえで弾性変形され掛止解除で復帰する弾性材であることを特徴とする請求項1または2記載の額縁コーナー連結具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、額縁の隅角において縦横フレームを連結するためのコーナー連結具に関する。 【0002】 【従来の技術】額縁のコーナー連結具は、縦横フレームの両方に挿入されるように、一般的にL字形であって、挿入を保持するロック手段については様々であるが、プラスチックにより成形し、その弾力を利用して、ロックおよびその解除をするものとしては、(1)実公昭63−142号、(2)実公平1−19907号、等の公報に記載されたものを挙げることができる。 【0003】前記両公報に記載されるコーナー連結具は、それが挿入されるフレームの端部に掛止孔を設けた場合であって、両挿入片にその掛止孔に突入して掛かる突起が設けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記のようなコーナー連結具によれば、挿入片が断面L字形であって、L字形断面の薄い両片においてある程度の弾性変形が望めるが、その変形量が少ないために、フレームへ挿入片を差し込む際に、突部を掛止孔に押し込むのに抵抗を受けやすく、また、突部が引っ掛かりやすい段差を有する突起でもあるために、挿入片の差込みおよび引き抜きが困難であった。 【0005】殊に、引き抜く時には、突部をそれが掛かる掛止孔に押さえ込みながら(第一操作)、一挙に抜くことは不可能であるので、そのまま、まず、フレームの抜く方向の僅かの動きで掛止孔と突部との相互を位置変換し(第一操作と第二操作)、これで一旦掛止不能の状態となるので、引き抜いて完全に外す(第三操作)、という手間が掛かる非常に面倒な操作を要し、作業が煩雑になるという問題があった。 【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、フレームに対する挿入片の差し込みおよび引き抜きが容易であり、特に、引き抜くときには、ボタン操作により、掛止孔と突部との掛止状態が位置ずれにより再掛止不能に完全に解除されるために(前記第一、第二操作がなくなるために)、手間が省けることになる額縁のコーナー連結具を提供することを目的とした。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、この発明は、額縁のフレームに差し込む中空状の両挿入片の間の角基部が非挿入の露出部分であって、挿入片の上面壁に額縁の掛止孔に掛かる突部を設けたL字形のコーナー連結具において、挿入片の上面壁に角基部から突部を回るUターン溝で抜くことにより弾性変形可能な舌片状の支持片を形成するとともに、支持片の上の突部を、フレームの突っ込みで前記弾性変形により一旦落ち込む逆止爪として形成し、さらに、角基部における支持片の基端部には、その基端部で支持片を押し下げて掛止孔から逆止爪を中空部へ抜き落とすボタンと、突っ込みで端が接触しているフレームを掛止不能に孔位置変換する押戻し片とを設けたことを特徴とする額縁のコーナー連結具を構成した。 【0008】額縁のコーナー連結具を上記のように構成したから、フレームを連結するときにそれに挿入片を差し込むと、フレームの内面が逆止爪を支持片の弾性変形を伴わせて一旦押し下げ、これで、逆止爪に掛止孔が引っ掛かり、その引っ掛かりと同時に、フレームの端が押戻し片に接触する。 【0009】このロック状態において、ボタンを押すと、支持片が弾性変形してそれと共に逆止爪が掛止孔から落ち込み、同時に、押戻し片がフレームを抜く方向に押し、掛止孔が逆止爪から掛止位置においても外れるので、その後では、ボタンから手を離しても、ロック状態が解除されたままであるため、両手を自由に使ってフレームを引き抜くことができる。 【0010】前記の構成に加えて、押戻し片について、フレームの端との接触面がボタンの押し下げに伴う前屈みでフレームの端を傾斜面で擦り押すように構成してあると、孔位置変換のための構造が合理的であり目的の達成により有効である。 【0011】また、押戻し片が、逆止爪の掛止時に、フレームの端面の押さえで弾性変形され掛止解除で復帰する弾性材であると、弾発力で孔位置変換が可能となる。 【0012】 【発明の実施の形態】この発明においては、押戻し片6が支持片11の上に設けられるので、ボタン5を押し下げると、支持片11の基端、つまり、Uターン溝17の出発点箇所18を中心とするほゞ円弧軌道の押し下げとなるので、接触面10が図面のように垂直であっても、ボタン5の操作が伴うと、前屈みとなって傾斜した接触面10でフレームFを押し出すことになる(図3,図5の二点鎖線参照)。この押し出す距離tが僅かであっても、掛止孔2と逆止爪3との引っ掛かりがなくなる。また、この距離tは、図7に示すように、接触面10を傾斜してあると(請求項2)、さらに多くなるが、ボタン5を押す力がそれだけ多く要することになる。 【0013】また、ボタン5の押しに伴う弾性変形によりフレームFを押し出すようにしても良い。実施例の場合、プラスチックであるので、同時にこの作用も少し働くが、その変形(この変形は主にボタン5の支脚4で生じる)は微少のため図示しなかった。 【0014】また、押戻し片6をゴム等の特別の弾性材にして、その弾発力で押し出すようにしても良い(請求項3)。図面ではこの場合の弾性変形を図示しなかった。つまり、図面は、弾性変形を無視して、接触面10との傾斜摺動によって押し出す場合のみを図示した。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の額縁のコーナー連結具によれば、フレームの掛止孔が引っ掛かる逆止爪が弾性変形しやすい舌片状支持片に設けられているので、フレームの挿入時のロック、およびロック解除による引き抜きが容易であるが、殊に、引き抜きの際に、ボタンを押すと、ロックが単に解除されるばかりか、フレームの押戻し片が同時に働いて、ボタンを戻してもロックの解除状態が保持されるために、フレームの引き抜きの操作がボタン押しにも開放されて特に容易になるという優れた効果がある。 【0016】また、押戻し片の押し出し作用に斜面を利用したり(請求項2)、弾性変形に伴う弾発力を利用したり(請求項3)、その両方を利用して(請求項3)、簡単且つ的確にフレームを押し出すことができる。 【0017】 【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0018】図1ないし図6は、一実施例を示したもので、その額縁のコーナー連結具Pは、縦横フレームF,Fに差し込む挿入片1,1を有するL字形にプラスチックにより成形され、両挿入片1,1に、フレームF,Fの掛止孔2,2に掛ける逆止爪3を設け、両挿入片1,1の基端としての角基部に、その両逆止爪3,3をそれぞれ押し下げるボタン5,5と、押し下げと同時に、フレームFを押し出す押戻し片6とを設けた。 【0019】額縁のコーナー連結具Pは、全体的に不完全な中空(中空状)であって、両挿入片1,1は、額縁Gの外周面側位置となる外側壁7と、裏側位置となる上面壁9とからなる断面L字形であるが、角基部8においては、断面コ字形である。そして、角基部8の外側が段差で突出し且つ湾曲した意匠的に優美な角丸となっており、その角丸では段差でフレームFと面一に露出する。また、両挿入片1,1の上面壁9,9に、それぞれ逆止爪3,3の支持片11,11が形成され、外側壁7の幅中央には長溝13がその長手方向に形成される。 【0020】ボタン5および押戻し片6は、支脚4を介して支持片11の上に一体に(共通に)設けられ、支持片11は、上面壁9を支脚4よりも後退位置から始まるUターン溝17で抜かすことにより舌片状に形成され、その先端に逆止爪3が突設され、逆止爪3には、フレームFに向かって逃げ角の斜面19が形成される。 【0021】両方のボタン5,5は、片方づつ押し操作ができるものであるが、連結片15により同時操作可能に一体化され、支脚4,4を合わせて二股脚状となっている。従って、連結片15の下を潜らせて吊り紐Sを掛けることもできる。 【0022】図3および図5は、フレームFが挿入片1に差し込まれたロック状態を実線で示し、このときにはフレームFの先端が押戻し片6に接触している。そこで、ボタン5を押し下げると、Uターン溝17の出発箇所18を中心に支持片11が下へ転回し、同図に二点鎖線で示すように、フレーFの掛止孔2から逆止爪3が下へ抜け、同時に、押戻し片6が前屈みとなって、フレームFとの接触面10が徐々に傾斜し(図5の場合、傾斜角度α)、その傾斜面でフレームFを擦り出す。この出た距離tにより、図6に示すように、掛止孔2に逆止爪3が再度嵌まらなくなるから、このロック解除の状態において、フレームFを引き抜くことに専念できる。 【0023】また、押戻し片6が弾性変形しやすく逆L字形に形成される。そこで、挿入片1の差し込み完了と同時に、押戻し片6がフレームFの端面に圧縮されるようにしておけば(これは掛止孔2の位置等の条件による)、ボタン5を押すと同時に、押戻し片6の反発力により、フレームFが押し出される作用も生じる。 【0024】フレームF,Fは、内側が開放する断面コ字形であるが、内面に挿入片1の外側壁7が掛かる突条25を形成し、上面の端縁には上面壁9が掛かるように内側に反転する屈折片27を形成してあるので、挿入片1の嵌合状態が保持される。そして、上面にコーナー連結具Pの逆止爪3が掛かる掛止孔2,2が長孔に形成される。なお、掛止孔2を切欠きにおいて形成しても、逆止爪3を止めることができる。 【0025】図7は、押戻し片6の接触面10を予め傾斜させてある場合であって、こうすると、前記したように、フレームFを押し戻す距離tが多くなる。また、この場合も、押戻し片6を断面形状で弾性変形しやすくしてある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391045336 【氏名又は名称】オリジン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)1月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】恒田 勇
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| 【公開番号】 |
特開平11−123130 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−242573 |
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