| 【発明の名称】 |
香発生装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大串 義之
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| 【要約】 |
【課題】経済的な香発生装置を提供すること。
【解決手段】香料を含有した固形の蝋を収容可能とし、かつ、外部との連通口24を形成した蝋収容部2に発熱手段3を設け、さらに、前記蝋収容部2の下方に蝋溜まり部1を連通状態に配設した。また、前記連通口24の開口面積を変更可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】香料を含有した固形の蝋を収容可能とし、かつ、外部との連通口(24)を形成した蝋収容部(2) に発熱手段(3) を設け、さらに、前記蝋収容部(2) の下方に蝋溜まり部(1) を連通状態に配設したことを特徴とする香発生装置。 【請求項2】前記連通口(24)の開口面積を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の香発生装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、香発生装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より香炉を用いて香を焚いたり、あるいは、線香や香成分を含ませた蝋燭等を用いて香を楽しむことがあった。 【0003】また、近年では化学製品等からなる香成分を揮発させる香発生装置も開発されており、室内に芳香を立ち込めさせて精神的なリラックスを図ったり、ストレスの解消等に役立っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した香、線香、蝋燭、さらには化学製品等は使い捨てであり、しかも、線香や蝋燭等は燃えている時間が短く、長時間にわたって香を発生させることはできなかった。 【0005】本発明は、上記課題を解決することのできる香発生装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、香料を含有した固形の蝋を収容可能とし、かつ、外部との連通口を形成した蝋収容部に発熱手段を設け、さらに、前記蝋収容部の下方に蝋溜まり部を連通状態に配設した。 【0007】したがって、発熱手段により溶けた蝋は、香を発生させながら溶けて蝋溜まり部に溜まり、溜まった蝋は後に取り出され、再度香の原料を練り込んで固め、再利用することができる。また、発熱手段の温度を蝋を溶かすだけの比較的低温に設定することにより、香を長時間にわたり発生させることができる。 【0008】また、請求項2記載の本発明では、前記連通孔の開口面積を変更可能とした。 【0009】したがって、香の発散量を適宜調節することができ、香の強さを加減することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明に係る香発生装置は、香料を含有した固形の蝋を収容可能とし、かつ、外部との連通口を形成した蝋収容部に発熱手段を設け、さらに、前記蝋収容部の下方に蝋溜まり部を連通状態に配設したものである。 【0011】蝋は適宜形状に形成することができ、含有する香料としては、例えば、白壇、丁香、檜等の樹皮や葉、根等を粉抹としたものや、乳香、安息香等の樹脂、さらには、麝香や竜涎香等の動物性のものなどの自然の原料を用いるとよい。かかる香料を蝋に練り込んで、所定形状の固形の蝋とするものである。 【0012】蝋収容部は、発熱手段を具備しており、発熱手段としては通常のニクロム線等の電熱線を内周壁に配設することができ、同電熱線と商用電源とを電気コードで接続するとよい。 【0013】また、蝋収容部の外形としては、筒状に形成したり、あるいは球状に形成したり、また、適宜装飾を施し、意匠的に美観を良好にしたり、自由にデザインすることができ、内部に蝋収容空間が形成され、かつ、下部には溶けた蝋を回収する蝋溜まり部が連通連設されていればよい。 【0014】かかる構成により、香料を含有した蝋を収容し、発熱手段に通電すれば、蝋が次第に溶け、同時に香料が発散して室内に香を充満させることができる。しかも、形状的な美しさがあれば装飾品としても価値を有するものである。 【0015】また、溶けて蝋溜まり部に溜まり固まった蝋は、取り出して再度香料を練り込み、再利用することができるので経済的である。 【0016】ところで、発熱手段の温度としては、蝋が溶けるだけの比較的低温に設定することが好ましく、蝋の溶ける時間を長きにわたり持続させることで、香の発生時間も長時間にわたって、例えば、1週間から1ケ月間持続させることも可能となる。 【0017】また、本発明は、前記連通孔の開口面積を変更可能として、香の発散量を適宜調節することができ、香の強さを好みに応じて容易に変更することができる。 【0018】なお、その構成としては、例えば、蝋収容部を上端開口の筒状に形成し、同蝋収容部の周壁上部に一定の開口面積を有するスリットを多数設け、同スリットと重合する開口部及びスリット閉塞壁を交互に設けた蓋体を前記上端開口に、周方向へ摺動自在に取付けることで簡単に構成可能である。 【0019】以上説明してきたように、本発明によれば、自然の香を長時間にわたり発生させて香を楽しむことができ、しかも、溶けた蝋に香料を練り込んで再利用することができるので経済的である。また、装飾品としても十分に鑑賞に堪えうる。 【0020】 【実施例】 (第1実施例)以下、本発明の第1実施例を図面に基づき具体的に説明する。 【0021】図1は本実施例に係る香発生装置の全体説明図であり、図2は同香発生装置の断面図である。 【0022】図1及び図2に示すように、本実施例に係る香発生装置Aは、上端開口の短尺円筒状に形成した蝋溜まり部1と、同蝋溜まり部1の上端開口部分に載置可能な蝋収容部2とから構成しており、本実施例では金属製としている。 【0023】蝋溜まり部1は、底面10を内側に凹状に形成し、後述する発熱手段により溶けた蝋6の熱が直接設置面に伝達されないようにしている。 【0024】また、蝋収容部2は、蝋溜まり部1の上端開口を閉塞可能な大きさで、中央部に蝋溜まり部1との連通開口部21を設けた底板20に上端開口の筒体22を連設し、同筒体22内に蝋収容空間Qを形成するとともに、上端開口を閉蓋する蓋体23を配設している。 【0025】また、筒体22の周壁上部に、前記蝋収容空間Qと連通する連通口としてのスリット24を周方向に多数形成するとともに、前記蓋体23に、かかるスリット24と重合するスリット状開口25及びスリット閉塞壁26を交互に設け、蓋体23を周方向に摺動させることによりスリット24の開口面積を変更可能としている。 【0026】また、図2に示すように、蝋収容部2の筒体22内壁に、発熱手段としてのニクロム線3を配設しており、同ニクロム線3と商用電源4とをコード5で接続可能としている。なお、ニクロム線3による発熱量は蝋6が溶けるだけの能力があればよく、温度上昇は比較的低温で構わない。 【0027】図1及び図2中、27は蝋収容部2の底板20に形成した連通開口部21に設けた蝋載置部であり、本実施例では、十字状に形成し、円柱状に形成した蝋6を載置可能としている。また、28は蝋収容部2の筒体22に連設した把手である。 【0028】蝋6には、香料が担持されており、同香料は、例えば、白壇、丁香、檜等の樹皮や葉、根等を粉抹としたものや、乳香、安息香等の樹脂、さらには、麝香や竜涎香等の動物性のものなどの自然の原料を好適に用いることができる。 【0029】香を発生させるには、蝋収容空間Q内に蝋6を載置して、前記コード5を商用電源、例えば家庭用の交流100 Vと接続するだけでよく、蝋6はゆっくりと時間をかけて溶け、溶ける際に前記香料による香が発生し、スリット24から室内に放出され芳香を充満させる。 【0030】このように、蝋6の溶ける時間が長いので、本実施例では、香の発生能力を1週間から1ケ月間持続させることも可能となる。 【0031】また、溶けた蝋6は、連通開口部21から蝋溜まり部1内に収容され、やがて固化し、香料を含有した蝋6が全て溶けると、蝋溜まり部1内に溜まった蝋6'は取り出され、再度香料を練り込んで再使用に供される。 【0032】このように、本発明では、香の発生能力が長時間持続し、しかも、蝋6の再利用が可能なのできわめて経済的である。 【0033】さらに、本実施例では、香料としては自然原料を利用しているので深みのある優しい香を楽しむことができ、精神的な安定、リラックス作用に効用がある。 【0034】(第2実施例)図3に第2実施例としての香発生装置Aを示す。なお、使用する符号は、同一構成要素については先の実施例と同符号を用いている。 【0035】香発生装置Aの素材や形状は適宜決められるものであり、図3に示したものでは、蝋収容部2の形状を上方に向けて漸次拡開状に形成している。このように、香発生装置Aの全体のデザインは自由である。なお、図3に示したものは、陶器製としており、また、スリット24を蓋体23に設けている。23a は蓋体23のつまみ部である。 【0036】なお、他の構成は第1実施例と同様であるのでここでの説明は省略する。 【0037】(第3実施例)図4は第3実施例に係る香発生装置Aの正面図、図5は同断面図であり、図4及び図5を参照しながら第3実施例としての香発生装置Aを説明する。なお、使用する符号は同一構成要素については先の実施例と同符号を用いている。 【0038】図4及び図5に示すように、本実施例に係る香発生装置Aは、より装飾品としての趣を強くしたものであり、素材としては陶、あるいは表面にメッキを施した金属、あるいは合成樹脂とし、蝋溜まり部1の周面中央部を全周にわたって膨出させるとともに、底面10には三本の脚12を設けている。 【0039】また、蝋収容部2に一対の把手28,28 を連設し、周面には多数の連通口24を設けるとともに、蝋収容部2の上端開口を塞ぐ蓋体23にも多数の連通口24を放射状に形成し、より美観を高めている。 【0040】蝋収容部2の蝋収容空間Qには、ニクロム線3を内周面に螺旋状に取付けた蝋収容筒7を配設している。71は同蝋収容筒7に連設した支持片であり、蝋収容部2の内周面に形成した段差状係止部29に係止している。 【0041】本実施例では、蝋6はスタンド8に保持されており、同スタンド8は、蝋載置板81から三本の脚片82を下方へ伸延させるとともに、前記蝋載置板81には蝋6の下面に突き刺す爪体83を突設している。 【0042】そして、かかるスタンド8を、蝋溜まり部1内に着脱自在に配設した蝋溜皿9内に配設している。11は蝋溜まり部1の内面に突設した蝋溜皿受け部である。 【0043】このように、本実施例では、蝋6はスタンド8とセットでの販売を想定しており、蝋溜皿9内で固化した蝋6'は、スタンド8の脚片82を引上げると容易に取り出すことができ、これを業者等が定期的に回収してリサイクルすればよい。 【0044】また、本実施例では、前記蝋溜皿9によって、蝋溜まり部1内には直接溶けた蝋6が直接触れることがないので、蝋6がこびりついたりすることがなく、清掃等の手間が省ける。 【0045】なお、他の構成は第1実施例と同様であるのでここでの説明は省略する。 【0046】以上、実施の形態及び実施例を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらの内容に限定されるものではなく、香料を含有した固形の蝋6を収容可能とし、かつ、外部との連通口24を形成した蝋収容部2に発熱手段3を設け、さらに、前記蝋収容部2の下方に蝋溜まり部1を連通状態に配設したものであれば全て含まれる。 【0047】特に、素材や形状などは何ら限定するものではなく、また、蓋体23の有無についても発明とは無関係であり、蝋収容部2の上端開口が蝋収容空間Qと外部との連通口24を兼ねてもよい。 【0048】 【発明の効果】本発明は上記の形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。 【0049】■請求項1記載の本発明では、香料を含有した固形の蝋を収容可能とし、かつ、外部との連通口を形成した蝋収容部に発熱手段を設け、さらに、前記蝋収容部の下方に蝋溜まり部を連通状態に配設したことにより、発熱手段により溶けた蝋は香を発生させながら溶けて蝋溜まり部に溜まり、溜まった蝋は後に取り出され、再度香の原料を練り込んで固め、再利用することができる。また、発熱手段の温度を蝋を溶かすだけの比較的低温に設定すれば、香を長時間にわたり発生させることができるのできわめて経済的である。 【0050】■請求項2記載の本発明では、前記連通孔の開口面積を変更可能としたことにより、香の発散量を適宜調節することができ、香の強さを好みによって加減することができ、使い勝手がよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390001409 【氏名又は名称】大串 義之
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−113732 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−277063 |
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