| 【発明の名称】 |
ベルト吊下具 |
| 【発明者】 |
【氏名】豊沢 学
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| 【要約】 |
【課題】バックルの回動ピンの倒れ込みを防止することができるとともに、バックルの取り外しが行ない易く、しかも、ベルトを略真っ直ぐに吊り下げる。
【解決手段】ベルトの枠型バックルB1を同時に掛ける一対のフック42,42が、これらフック間に、バックルB1の回動ピンPが入る間隔を隔てて設けられているとともに、フック間に、回動ピンPがフックの背面側へ回動するのを規制する規制部43が設けられている。フックよりも上方に、被掛け体への掛け部20を有し、フックは、側面視で、掛け部の垂直方向の中心線の略延長線上でバックルを保持する位置に設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベルトの枠型バックルを同時に掛ける一対のフックが、これらフック間に、前記バックルの回動ピンが入る間隔を隔てて設けられているとともに、前記フック間に、前記回動ピンがフックの背面側へ回動するのを規制する規制部が設けられていることを特徴とするベルト吊下具。 【請求項2】 前記フックよりも上方に、被掛け体への掛け部を有し、前記フックは、側面視で、前記掛け部の垂直方向の中心線の略延長線上で前記バックルを保持する位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のベルト吊下具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はベルト吊下具に関する。より詳しくは、枠型バックルの付いているベルトを吊すのに適したベルト吊下具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のベルト吊下具としては、例えば、図8に示すようなものが知られている。 【0003】図8に示すものは、本体1が合成樹脂材により一体的に成形されているものであり、枠体1aの下部1bと枠体1aの左右に架け渡された横棒2に、ベルトV1の枠型バックルB1を掛けるための棒状の突部3がそれぞれ設けられている。本体1の上部1cには、図示しない洋服ダンスのレール等に吊すための掛け部4が取付具4aを介して取り付けられている。 【0004】このベルト吊下具によれば、枠型バックルB1を有するベルトV1を突部3に掛けて吊すことができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】枠型バックルB1に設けられた回動ピンPは、図9に示すように、その先端P1が枠体Wに当接する位置(実線で表した位置)から、これと反対側に倒れる位置(一点鎖線で表した位置)までの範囲Hで自由に回動可能である。 【0006】上述した従来のベルト吊下具の突部3は単なる棒状で、回動ピンPの回動を規制するものではないので、図10あるいは図11に示すように、バックルB1を表裏いずれの向きにして突部3に掛けても、吊下具の正面側T1あるいは平面側T2に回動ピンPが倒れるという難点があった。 【0007】このため、回動ピンPに衣類等を引っ掛けて傷つけるおそれがあった。 【0008】また、図11に示すように、バックルB1を裏返しにして掛けた場合には、バックルB1を突部3から外そうとして持ち上げると、回動ピンPが横棒2に絡み付き易く、バックルB1がうまく外れないという問題も生じる。 【0009】さらに、突部3が一本の棒状であるので、図8に示すように、突部3に対してバックルB1が左右方向(図8中矢印Y方向)にずれ易く、その結果、ベルトV1がねじれた状態で吊り下げられ易かった。 【0010】本発明の目的は、以上のような問題を解決し、バックルの回動ピンの倒れ込みを防止することができるとともに、バックルの取り外しが行ない易く、しかも、ベルトを略真っ直ぐに吊り下げることができるベルト吊下具を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1記載のベルト吊下具は、ベルトの枠型バックルを同時に掛ける一対のフックが、これらフック間に、前記バックルの回動ピンが入る間隔を隔てて設けられているとともに、前記フック間に、前記回動ピンがフックの背面側へ回動するのを規制する規制部が設けられていることを特徴とする。 【0012】請求項2記載のベルト吊下具は、請求項1記載のベルト吊下具において、前記フックよりも上方に、被掛け体への掛け部を有し、前記フックは、側面視で、前記掛け部の垂直方向の中心線の略延長線上で前記バックルを保持する位置に設けられていることを特徴とする。 【0013】 【作用効果】請求項1記載のベルト吊下具によれば、次のような手順で枠型バックルを有するベルトを吊すことができる。 【0014】まず、バックルを裏返しにして持つと同時に、回動ピンを指で押さえてその先端をバックルの枠体に当て、その状態のまま、バックルを一対のフックに同時に掛ける。 【0015】一対のフックの間には、バックルの回動ピンが入る間隔が設けてあるから、バックルをフックに掛ける際には、回動ピンをフック間に入れることができる。 【0016】一対のフックの間には、回動ピンがフックの背面側へ回動するのを規制する規制部が設けられているので、フックにバックルを掛けると、フックの間に入れた回動ピンの背面側への回動が規制されることとなり、したがって、回動ピンがフックの背面側(吊下具の背面側)へ倒れなくなる。 【0017】一方、前述したようにして、バックルを裏返しにしてフックに掛けると、回動ピンの正面側にはバックルの枠体が位置することとなるから、回動ピンの正面側への回動も規制されることとなり、したがって、回動ピンが正面側に倒れるということもなくなる。 【0018】すなわち、回動ピンは、フック間において、前後を枠体と規制部とで挟まれるようにして保持されることとなる。 【0019】したがって、このベルト吊下具によれば、フックに掛けたバックルの回動ピンの倒れ込みが防止されることとなり、従来の吊下具のように、倒れた回動ピンで、衣類等を引っ掛けて傷つけることがなくなるという効果が得られる。 【0020】また、回動ピンは、前述のように、フック間において、前後をバックルの枠体と規制部とで挟まれて保持されるので、従来の吊下具のように、バックルをフックから外す際に、倒れた回動ピンが絡み付くということがなくなり、バックルの取り外しが行ない易いという効果も得られる。 【0021】さらに、前述したようにして、一対のフック間に回動ピンを入れてバックルをフックに掛けると、回動ピンはバックルの略中央部分に設けられているから、バックルの略中央部分が一対のフック間に位置決めされることとなる。 【0022】したがって、このベルト吊下具によれば、ベルトが略真っ直ぐに吊り下げられるという効果も得られる。 【0023】請求項2記載のベルト吊下具は、請求項1記載のベルト吊下具において、フックよりも上方に、被掛け体への掛け部を有し、フックは、側面視で、掛け部の垂直方向の中心線の略延長線上でバックルを保持する位置に設けられているので、バランス良くベルトを吊り下げることができるという効果が得られる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0025】図1は本発明に係るベルト吊下具の一実施の形態を示す図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は背面図である。図2は図1(a)におけるII-II線拡大断面図である。 【0026】図1に示すように、このベルト吊下具は、ハンガー体10と、このハンガー体10の上部に取り付けられた掛け部20とを有している。ハンガー体10、掛け部20は、いずれも合成樹脂、例えば、ABS樹脂等により形成されている。 【0027】ハンガー体10は、上ハンガー30とこの上ハンガー30に対して前後方向(図1(c)中矢印X方向)に揺動可能に吊り下げられた下ハンガー40とからなっている。本実施の形態では、この下ハンガー40に、枠型バックルB1を同時に掛ける側面視略L字形(図1(c),図2参照)の一対のフック42,42が設けられている(図1(a)参照)。 【0028】上ハンガー30は、図2に示すように、内部31が空洞となっており、軽量化されている。上ハンガー30の正面と背面には、ベルト掛けとネクタイ掛けとを兼用する平面視L形(図1(b)参照)のフック32が左右方向に所定の間隔を隔てて一体的に設けられている。図1(b),図2において、このL形フック32の間隙S1は、図6(a)(b)に示すように、角筒型バックルB3を有するベルトV3を掛けたときに落ちない程度にしてある。図1において、L形フック32の端部32aには、脱落防止用の丸い突部32bが形成されいる。 【0029】下ハンガー40は、板状に形成されており、その左右両側部40a、40bの上部に形成された軸41a,41bが、上述した上ハンガー30の左右両側部33a、33bに形成された軸孔34a,34bに挿通されて、上ハンガー30に対して揺動可能(図1(c)中矢印X方向)に吊り下げられている。図1(c)に示すように、上ハンガー30の軸孔34a,34bは、上ハンガー30の背面側T2に偏って形成されており、これにより、下ハンガー40は、上ハンガー30に対して背面側T2に偏った位置に吊り下げられている。 【0030】下ハンガー40の正面側T1には、前述した一対のフック42,42が一体的に2組設けられている。この一対のフック42,42は、その間にバックルB1の回動ピンPが入る間隔S2を隔てて配置されいる(図1(a)参照)。フック42,42の間には、図2に示すように、回動ピンPが背面側(下ハンガー40の背面側)T2へ回動するのを規制する規制部43が設けられている。 【0031】なお、間隔S2は、種々の大きさのバックルB1の回動ピンPを入れることができるように5mm程度とすることが望ましい。 【0032】下ハンガー40には、一対のフック42,42の背面側にあたる部分に略四角形の孔42aが形成されている。 【0033】このような一対のフック42,42と前述した上ハンガー30のL形フック32とは、図1各図に示すように、正面視、平面視、側面視、あるいは背面視で吊下具の垂直方向において重ならないように配置されている。 【0034】また、一対のフック42,42の直下に、図4に示すような、ベルト締結用の係合突部Kを有するバックルB2の係合突部Kを係合することが可能な係合孔44が設けられている。係合孔44は、図5に示すように、係合突部Kの略円錐形状に合わせて、挿入口44a側をテーパ状に広く開けて形成してあり、もよく、また、係合孔44内には係合突部Kのくびれた部分K1に係合する狭窄部45を形成してある。このように、係合孔44の挿入口44a側をテーパ状に広く開けて形成することにより、係合突部Kを挿入する際の操作が行ない易くなる。また、上述のような狭窄部45を係合孔44内に形成することにより、係合孔44と係合突部45との比較的強固な係合が実現されることとなる。 【0035】図1(a)(d)に示すように、下ハンガー40の左右部分には、スカーフ等を通して掛けるための丸形の掛け孔46が設けられている。 【0036】掛け部20は、図2に示すように、上ハンガー30の頂部中央に形成された孔35に、割ピン状の係止部21が挿通されて、水平方向に回動可能に取り付けられている。 【0037】本実施の形態では、前述したように、下ハンガー40が上ハンガー30に対して背面側T2に偏って吊り下げられており、図1(c),図2に示すように、前記一対のフック42,42(一方のみ図示)が、側面視で、掛け部20の垂直方向の中心線Oの略延長線上でバックルB1を保持する位置に配置されるようにしてある。 【0038】このようなベルト吊下具には、ベルトやネクタイあるいはスカーフ等を掛けることができる。 【0039】上ハンガー30に設けられたL形フック32には、図6(a)(b)に示すように、角筒型バックルB3を有するベルトV3や、図7に示すように、ネクタイNを掛けることができる。この場合、L形バックル32の端部32aの突部32bがバックルB3等の脱落を防止するための引っ掛かりとして作用する。 【0040】また、下ハンガー40の一対のフック42,42には、次に説明する手順で枠型バックルB1を有するベルトV1を吊り下げることができる(図3(b)参照)。 【0041】まず、図3(a)に示すように、バックルB1を裏返しにして持つと同時に、回動ピンPを図示しない指で押さえて起こし(回動ピンPの先端P1を枠体Wに当接させ)、次いで、この状態のまま、バックルB1を一対のフック42,42に同時に掛ける。これにより、一対のフック42,42にバックルB1を有するベルトV1を吊り下げることができる。 【0042】また、下ハンガー40の係合孔44には、バックルB2の係合突部Kを挿入して係合させることにより、図2,図6(a)(b)に示すように、背部に係合突部Kを有するバックルB2を掛けることができ、ベルトV2を吊り下げることができる。 【0043】このように、下ハンガー40の正面側T1と背面側T2とでは種類の異なるベルトV1,V2を吊すことが可能である。 【0044】さらに、一対のフック42,42とL形フック32とは、図1各図に示すように、正面視、平面視、側面視、あるいは背面視で吊下具の垂直方向において重ならないように配置されているので、図7に示すように、例えば、ネクタイNとベルトV1とが互いに重ならないように掛けることができる。これにより、下ハンガー40に掛けたベルトV1が見易くなり、取り出し易くなる。 【0045】以上説明したベルト吊下具によれば、次のような作用効果が得られる。 【0046】一対のフック42,42の間には、バックルB1の回動ピンPが入る間隔S2が設けてあるから、バックルB1をフック42,42に掛ける際には、回動ピンPをフック42,42間に入れることができる(図3(b)参照)。 【0047】フック42,42の間には、回動ピンPがフック42,42の背面側(下ハンガー40の背面側)T2へ回動するのを規制する規制部43が設けられているので、フック42,42にバックルB1を掛けると、フック42,42間に入れた回動ピンPの背面側T2への回動が規制されることとなり、したがって、回動ピンPがフック42,42の背面側T2へ倒れなくなる。 【0048】一方、前述したようにして、バックルB1を裏返しにしてフック42,42に掛けると、図3(b)に示すように、回動ピンPの正面側T1にはバックルB1の枠体Wが位置することとなるから、回動ピンPの正面側T1への回動も規制されることとなり、したがって、回動ピンPが正面側T1に倒れるということもなくなる。 【0049】すなわち、回動ピンPは、フック42,42間において、前後を枠体Wと規制部43とで挟まれるような状態で保持されることとなる(図3(b),図6(a)(b)参照)。 【0050】したがって、このベルト吊下具によれば、フック42,42に掛けたバックルB1の回動ピンPの倒れ込みが防止されることとなり、従来の吊下具のように、倒れた回動ピンで、衣類等を引っ掛けて傷つけることがなくなるという効果が得られる。 【0051】また、回動ピンPは、上述のように、フック42,42間において、前後を枠体Wと規制部43とで挟まれて保持されるので、従来の吊下具のように、バックルB1をフック42,42から外す際に、倒れた回動ピンPが絡み付くということがなくなり、バックルB1の取り外しが行ない易いという効果も得られる。 【0052】さらに、前述のようにして、一対のフック42,42間に回動ピンPを入れてバックルB1をフック42,42に掛けると、回動ピンPはバックルB1の略中央に設けられていることから、バックルB1の略中央部分BTが一対のフック42,42間に位置決めされることとなる(図3(b)参照)。 【0053】したがって、本実施の形態のベルト吊下具によれば、ベルトV1が略真っ直ぐに吊り下げられるという効果が得られる。 【0054】また、図1(c),図2に示すように、一対のフック42,42は、側面視で、掛け部20の垂直方向の中心線Oの略延長線上でバックルB1を保持する位置に設けられているので、一対のフック42,42に掛けたベルトV1が、バランス良く吊り下げられ、下ハンガー40が上ハンガー30に対して傾きにくくなるという効果が得られる。 【0055】以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。 【0056】例えば、上述した下ハンガー40は上ハンガー30に対して揺動可能に設けたが、揺動不能に一体的に設けても良い。 【0057】また、係合孔44は、一対のフック42,42の必ずしも直下に設けなくても良く、下ハンガー40、あるいは上ハンガー30の任意の位置に設けても良い。 【0058】さらに、一対のフック42,42、係合孔44は、本実施の形態で説明したようなハンガー体10に必ずしも設ける必要はなく、例えば、洋服ダンス等の扉やえもん掛け等に対して直接設けても良い。 【0059】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000109129 【氏名又は名称】株式会社ダイヤコーポレーション
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐渡 昇
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| 【公開番号】 |
特開平11−113725 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−296302 |
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