| 【発明の名称】 |
盗難防止機能付きハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】葉室 頼廣
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| 【要約】 |
【課題】背広等の衣服が盗む目的で取り外された時にアラーム音を発生して、この背広等の衣服の盗難を未然に防止できる盗難防止機能付きハンガーを提供する。
【解決手段】ハンガー本体2内に、少なくとも一方のハンガー腕部3側に向けてケーブル4を引き延ばし可能に巻取り収容するリール5を内蔵し、このリール5から引き延ばして衣服Iの袖部i内を通してハンガー本体2が吊り下げられたパイプ6に掛け回ししたケーブル4の先端のピンジャック7を係入する係入穴8をハンガー本体2に設けるとともに、ケーブル4が切断されたときにスピーカ9が作動してアラーム音を発生する電気回路10をハンガー本体2内に内蔵した構造である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハンガー本体にかけた背広等の衣服の盗難を防止するようにしたハンガーであって、ハンガー本体内に、少なくとも一方のハンガー腕部側に向けてケーブルを引き延ばし可能に巻取り収容するリールを内蔵し、このリールから引き延ばして前記衣服の袖部内を通してハンガー本体が吊り下げられたパイプに掛け回ししたケーブルの先端を係入する係入穴を前記ハンガー本体に設けるとともに、前記ケーブルが切断されたときにスピーカが作動してアラーム音を発生する電気回路をハンガー本体内に内蔵したことを特徴とする盗難防止機能付きハンガー。 【請求項2】 上記ケーブルの先端にはピンジャックが取り付けられており、上記係入穴にピンジャックを挿入したときにケーブルが導通して盗難防止体制になる電気回路を備えていることを特徴とする請求項1に記載の盗難防止機能付きハンガー。 【請求項3】 前記ピンジャックが係入穴に係入された状態で、これを外すための取り外し装置を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の盗難防止機能付きハンガー。 【請求項4】 前記スピーカのアラーム音を停止するためのアラーム停止装置を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の盗難防止機能付きハンガー。 【請求項5】 前記取り外し装置と前記アラーム停止装置とが一つの磁性体で構成され、この磁性体を前記ハンガー本体に設けられた挿入穴に挿入することによりピンジャックの取り外しとアーラム音の停止とを同時に行うようにしたことを特徴とする請求項4に記載の盗難防止機能付きハンガー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハンガー本体にかけた背広等の衣服の盗難を防止するようにした盗難防止機能付きハンガーに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から背広等の衣服をかけるハンガーは、一般に、ハンガー本体の左右両ハンガー腕部に衣服の肩部をかけ、かけられた衣服の前ボタンを止めた状態にして使用されている。ところが、この従来のハンガーでは、衣料品店等の販売店において背広等の衣服をかけたハンガーをパイプ等に吊り下げて展示した場合、顧客等が自由にこのハンガーにかけられた背広等の衣服の前ボタンを外して試着することができる。このため、しばしば背広等の高価な衣服がハンガーから容易に取り外されて持ち去られ、盗難に会うことがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、背広等の衣服が盗む目的で取り外された時にアラーム音を発生して、この背広等の衣服の盗難を未然に防止できるようにした盗難防止機能付きハンガーを提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、請求項1に記載の盗難防止機能付きハンガーは、ハンガー本体にかけた背広等の衣服の盗難を防止するようにしたハンガーであって、ハンガー本体内に、少なくとも一方のハンガー腕部側に向けてケーブルを引き延ばし可能に巻取り収容するリールを内蔵し、このリールから引き延ばして前記衣服の袖部内を通してハンガー本体が吊り下げられたパイプに掛け回ししたケーブルの先端を係入する係入穴を前記ハンガー本体に設けるとともに、前記ケーブルが切断されたときにスピーカが作動してアラーム音を発生する電気回路をハンガー本体内に内蔵したことを特徴とするものである。 【0005】これによれば、背広等の衣服を万一無断でハンガー本体から取り去ろうとすると、衣服の袖部に通したケーブルが切断され、このケーブルの切断によってハンガー本体に内蔵された電気回路がON状態となり、スピーカが作動してアラーム音が発生される。これにより、ハンガー本体にかけられた背広等の衣服の盗難を未然に察知することができ、これを防止することができる。 【0006】請求項2に記載の盗難防止機能付きハンガーは、上記ケーブルの先端にはピンジャックが取り付けられており、上記係入穴にピンジャックを挿入したときにケーブルが導通して盗難防止体制になる電気回路を備えていることを特徴としている。これによれば、ハンガー本体に背広等の衣服をかけたときに、ケーブルをリールから引き延ばして前記衣服の袖部内を通してハンガー本体が吊り下げられたパイプに掛け回しして、その先端のピンジャックをハンガー本体の係入穴に差し込むだけで、ハンガー本体内に内蔵された電気回路を盗難防止体制にすることができる。 【0007】請求項3に記載の盗難防止機能付きハンガーは、前記ピンジャックが係入穴に係入された状態で、これを外すための取り外し装置を備えていることを特徴としている。これによれば、店内に展示された背広等の衣服を試着するときに、店員が取り外し装置によって、ピンジャックと係入穴との係止状態を容易に解除することができる共に電気回路の盗難防止体制も同時に解除され、衣服等の試着等を行うことができる。 【0008】請求項4に記載の盗難防止機能付きハンガーは、前記スピーカのアラーム音を停止するためのアラーム停止装置を備えていることを特徴としている。これによれば、スピーカのアラーム音が発生して盗難を防止できた後には、アラーム停止装置によって、スピーカのアラーム音を停止できる。 【0009】請求項5に記載の盗難防止機能付きハンガーは、前記取り外し装置と前記アラーム停止装置とが一つの磁性体で構成され、この磁性体を前記ハンガー本体に設けられた挿入穴に挿入することにより、ピンジャックの取り外しとアーラム音の停止とを同時に行うようにしたことを特徴としている。これによれば、取り外し装置と前記アラーム停止装置とが1つの磁性体で構成されているので、この磁性体によってピンジャックの取り外しとアラーム音の停止とを同時に行うことができ、便利である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る盗難防止機能付きハンガーの実施の形態について、図を参照しつつ説明する。図1は本発明に係るハンガーの正面図であり、図2はその使用状態を示す正面図である。図1及び図2に於いて、1は盗難防止機能付きハンガー、2はハンガー本体、3はハンガー腕部、4はケーブル、5はケーブル巻取り用リール、6はハンガー本体の吊り下げ用パイプ、7はケーブルの先端に固着したピンジャック、8はハンガー本体2に設けたピンジャックの係入穴、9はスピーカ、10はアラーム発生用の電気回路、18はアラームを停止したり、ピンジャック7を係入穴8から抜き出すための取出し装置を挿入する挿入孔であり、前記ケーブル4を巻取りしたリール5、スピーカ9、電気回路10等はハンガー本体2の内部に収納されている。 【0011】前記ハンガー本体2は合成樹脂により一体成形されており、その本体中央部にはリール5やスピーカ9、電気回路10等を収納するための空間部が設けられている。また、前記リール5は、ケーブル4をハンガー本体2の一方のハンガー腕部3側へ向けて引き延ばし可能に巻取りしたものである。即ちこのリール5には所謂引留め用のラッチ機構が備えられており、ケーブル4を所望の長さだけ外方へ引き延ばすことができると共に、引き延ばしたケーブル4を任意に巻取り収納することができる構成となっている。 【0012】前記ピンジャック7は2芯のケーブル4の先端に固定されており、図5に示すように絶縁体7aにより相互に絶縁された導電部7b、7cを組み合せることにより形成されており、導電部7b、7cはケーブル4の各芯線4a、4bへ夫々接続されている。また、このピンジャック7は、ほぼ円錐形に形成されており、後述するように係入穴8内へ挿入することにより自動的に抜け止めされると共に、両導電部7b、7cが短絡用接点16、17により短絡される。 【0013】前記係入穴8は、後述するように、挿入されたピンジャックをロック状態で引き止めすると共に、ピンジャック7の電気的に絶縁された両導電部7b、7cを短絡させ、これによってケーブル4の芯線4a、4bを通して警戒電流が流通するようにするものである。 【0014】前記電気回路10は、図4に示す如く、ケーブル4の先端のピンジャック7を係入穴8に挿入したときに、ケーブル4及びリレーコイル15に警戒電流を流通せしめて盗難防止体制を構成するものである。即ち、この電気回路10は電源11と、直列接続されたリレー接点12・スピーカ9・アラーム停止用接点14と、先端にピンジャック7が設けられたケーブル4と、リレーコイル15等とで構成されており、ピンジャック7を係入穴8内へ挿入するとリレーコイル15が励磁され、リレー接点12が開となる。また、ケーブル4の切断等によりリレーコイル15が非励磁の状態になると、リレー接点12が閉となり、スピーカ9が作動する。尚、アラーム停止接点14は常時ON状態になっており、後述する磁性体からなる取り出し装置20Aを、ハンガー本体2に設けられた挿入穴18へ挿入したときに、OFF状態になる。 【0015】次に、本発明に係るハンガーの使用方法とその作動について説明する。当該ハンガーを使用するに際しては、図1に示すように、先ずリール5から一方のハンガー腕部3側へ向けてケーブル4を引き延ばし、次に、このケーブル4を背広等の衣服Iの袖部内へ通して外方へ引き出し、更にこの引き出したケーブル4をハンガー吊下げ用パイプ6に掛け回ししたあと、ケーブル先端のピンジャック7をハンガー本体2の係入穴8内へ挿入してこれに係止させる。尚、ハンガー吊下げ用パイプ6の両端が適宜に固定されていることは勿論である。 【0016】ピンジャック7を係入穴8へ挿着すると、中央部分が絶縁体7aで形成されたピンジャック7の両側の導電部7b、7cが、係入穴8の穴壁面に配設された短絡用接点16・17と接してケーブル4の芯線4a、4b間が導通状態となり、リレーコイル15が励磁されると共にリレー接点12が0FFとなってハンガーは警戒体制に入る。この状態で、ハンガー本体2から背広等の衣服Iが無理に取り外されてケーブル4が切断されると、リレーコイル15が非励磁状態となってリレー接点12がON状態となり、スピーカ9が作動してアラーム音が発生される。これにより、背広等の衣服Iの盗難が報知される。 【0017】一方、挿入穴18にアラーム停止装置20Bを挿入すると、アラーム停止接点14がOFF状態となり、スピーカ9のアラーム音が停止される。尚、ピンジャック7を係入穴8から抜き出すための取り出し装置20Aとアラーム停止装置20Bは、互いに兼用されるようになっており、図3に示すように棒状の磁性体30の頭部に摘み部30aを設けたものである。 【0018】尚、係入穴8は図5に示すように、内部に向けて内向きに傾斜したすり鉢状のテーパ壁面8aを有し、その壁面8aに接点16・17が配設されており、円錐台形状のピンジャック7を係入したときに、このピンジャック7の導電部7b、7cが接点16・17に接して短絡し、導通状態となる。前記テーパ壁面8aの一方側には、係止ピン21を配設した第1空洞部22が、またピンジャック7の一方側の外面には、係止ピン21が挿入されて抜け止めするための係止穴7dが形成されている。更に、空洞部22には、係止ピン21の鍔部に当接してこの係止ピン21を係止方向に付勢する第1スプリング23が配設されており、この第1空洞部22の近傍箇所には、図3に示す如き磁性体30からなるアラーム停止装置20Bを兼用した取り出し装置20Aを挿入するための挿入穴18が形成されている。 【0019】即ち、挿入穴18へ磁性体30からなる取り出し装置20Aを挿入すると、その磁性により係止ピン21が第1スプリング23の付勢力に抗して磁性体30側に引き寄せられ、ピン先端と係止穴7dとの係止状態が解除されるのでヒンジャック7を係入穴8から引き外すことができるようになる。 【0020】また、ベル停止接点14は、図6に示すように、挿入穴18の近傍箇所に形成された第2空洞部24に、その両接点14a、14bが離された状態で絶縁体25に支持されている。一方、この接点14a、14bに接触される可動接点片14cは、第2空洞部24内に配設された第2スプリング26によってその鍔部が接点14a、14bに接触される向きに付勢されており、その結果可動接点片14cは、接点14a、14bに常時接触してON状態となっている。 【0021】前記挿入穴18へ取り出し装置20Aを兼用した磁性体30からなるアラーム停止装置20Bを挿入すると、その磁性によって、可動接点片14cが挿入穴18側に引き寄せられ、可動接点片14cは接点14a、14bから離れてOFF状態となる。このように接点14がOFF状態となると、スピーカ9のアラーム音が停止される。尚、この実施形態の盗難防止機能付きハンガー1は、衣服Iをかけないときには、図1に示すようにリール5にケーブル4が巻き取られ、その先端のピンジャック7がハンガー本体2の一方のハンガー腕部3の先端に係止された状態とされる。 【0022】上述したように、本実施形態の盗難防止機能付きハンガー1は、図2に示すように、ハンガー本体2に背広等の衣服Iをかけた状態で、ハンガ本体2を両端を壁部に固定したパイプ6にかけ、ケーブル4を一方のハンガー腕部3側に向けて引き延ばして背広等の衣服Iの袖部i内へ通したあと、パイプ6に掛け回しし、その後ケーブル先端のピンジャック7を係入穴8へ係入する。ハンガー本体2から背広等の衣服Iを取り外すときには、店員等が取り出し装置20Aを用いて係入穴8からピンジャック7を抜き出し、電気回路10をOFF状態にしてから衣服Iをハンガー本体2から取り外すようにするが、衣服Iを盗む目的で衣服Iを取り外すとケーブル4が切断されることにより電気回路10のリレー接点12が閉じられ、スピーカ9が作動してアラーム音が生じる。これにより背広等の衣服Iの盗難が防止されることとなる。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の盗難防止機能付きハンガーによれば、ハンガー本体に内蔵したリールから少なくとも一方のハンガー腕部側に向けて引き延ばし、ハンガー本体にかけた背広等の衣服の袖部内を通したあとハンガー本体を吊り下げしたパイプに掛け回しし、先端をハンガー本体の係入穴へ挿着したケーブルが、盗む目的で背広等の衣服をハンガー本体から外したときに切断されると、ハンガー本体に内蔵された電気回路を介してスピーカが作動し、アラーム音が発生される。これにより、背広等の衣服の盗難を未然に防止することができる。請求項2に記載の盗難防止機能付きハンガーによれば、ケーブル先端のピンジャックを係入穴へ係入するだけでケーブルが導通し、盗難防止体制が形成される。その結果、盗難防止体制に簡単に入ることができ、その構造も簡単化できる。請求項3に記載の盗難防止機能付きハンガーによれば、係入穴に係入されたピンジャックを取り外し装置で簡単に外すことができるので、店内に展示された背広等の試着も容易に行うことができる。請求項4に記載の盗難防止機能付きハンガーによれば、アラーム音の発生後にアラーム停止装置によってアラーム音を容易に停止できる。請求項5に記載の盗難防止機能付きハンガーによれば、取り外し装置とアラーム停止装置とが1つの磁性体で構成されているので、この磁性体によってピンジャックの取り外しとアラーム音の停止とを同時に行うことができ、一つの動作でピンジャックの取り外しとアラーム音の停止とを行えて便利である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597143890 【氏名又は名称】オームス株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 丈夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−113718 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−278490 |
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