トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 立体ハンガー
【発明者】 【氏名】中村 善彰

【氏名】井上 武夫

【氏名】新子 政友

【要約】 【課題】水洗いされた洋服を保持させることにより、この洋服を簡単な構成で迅速に乾燥させる。

【解決手段】ハンガー本体1の左右両側辺部に複数のウイング3〜8を上下方向に離間させた状態で取り付け、各ウイング3〜8の外周面によって人体の首部から肩部に対応した立体形状が形成されるように各ウイング3〜8の大きさおよび形状をそれぞれ設定した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハンガー本体の左右両側辺部に複数のウイングを上下方向に離間させた状態で取り付け、各ウイングの外周面によって人体の首部から肩部に対応した立体形状が形成されるように各ウイングの大きさおよび形状をそれぞれ設定したことを特徴とする立体ハンガー。
【請求項2】 各ウイングの少なくとも側辺部および後辺部を結ぶラインを人間の上半身に対応した形状に湾曲させたことを特徴とする請求項1記載の立体ハンガー。
【請求項3】 各ウイングをハンガー本体に対して折畳み可能となるように支持させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の立体ハンガー。
【請求項4】 各ウイングとハンガー本体との間に、各ウイングの揺動支点となる支持ピンと、各ウイングを拡開状態に係脱可能に係止する第1係止部と、各ウイングを折畳み状態に係脱可能に係止する第2係止部とを設けたことを特徴とする請求項3記載の立体ハンガー。
【請求項5】 各ウイングとハンガー本体との間に、各ウイングの揺動支点となる支持ピンを設けるとともに、各ウイングに当接して各ウイングを拡開状態に保持する突片をハンガー本体に設けたことを特徴とする請求項4記載の立体ハンガー。
【請求項6】 各ウイングの揺動支点となる支持ピンを、下方に位置するものほど、ハンガー本体の中央部までの距離が次第に大きくなるように配列したことを特徴とする請求項4または請求項5記載の立体ハンガー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋服を型崩させることなく保持することができる立体ハンガーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、羊毛、絹等の動物繊維からなる洋服は、水を使用することなく有機溶剤によって汚れの主成分である脂肪質等を溶解させるドライクリーニング法によって洗濯されていた。このドライクリーニング法では、汗等の水溶性の汚れを落とすのが困難であるとともに、有機溶剤によって環境に悪影響が与えられる虞があるため、水と洗剤とを使用するウェットクリーニング法によってジャケット等の洋服を水洗いする方法が提案されている。しかし、上記ジャケット等の洋服を水洗いした場合には、これを適正形状に保持した状態で乾燥させないと、洋服に型崩れが生じ易いという問題がある。
【0003】このため、例えば実開平3−53173号公報に示されるように、空気の漏れない軟質布状素材でもって、人の胸部および両上腕部のボデーを摸したボデー型袋を形成し、このボデー型袋の上部に硬質素材によって形成した掛け具部を取り付けるとともに、ボデー型袋の必要位置に空気注入脱管の一端を溶着または接着し、この空気注入脱管の他端に栓を着脱自在の状態に嵌入してなる風船式マネキンハンガーに、水洗いされた毛糸セータ等からなる洋服を保持させることにより、これを型崩れさせることなく乾燥させることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示されるように、空気を充填することによって立体化させるように構成された風船式マネキンハンガーでは、水洗いされた洋服を型崩れさせることなく乾燥させることができるという利点を有する反面、使用時に上記ボデー型袋内に空気を注入するという煩雑な組立作業が必要であるとともに、水洗いされた洋服の裏面が広範囲に亘って上記ハンガーに密着した状態で使用されるため、通気性が悪くなって洋服を乾燥させるのに長時間を要するという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構成で水洗いされた洋服を迅速に乾燥させることができる立体ハンガーを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、ハンガー本体の左右両側辺部に複数のウイングを上下方向に離間させた状態で取り付け、各ウイングの外周面によって人体の首部から肩部に対応した立体形状が形成されるように各ウイングの大きさおよび形状をそれぞれ設定したものである。
【0007】上記構成によれば、ハンガー本体に取り付けられた各ウイングの外周面によって人体の首部から肩部に対応した立体形状が形成され、水洗いされた洋服等が、型崩れを生じることなく上記各ウイングによって適正形状に保持されることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の立体ハンガーにおいて、各ウイングの少なくとも側辺部および後辺部を結ぶラインを人間の上半身に対応した形状に湾曲させたものである。
【0009】上記構成によれば、高剛性の芯地がないために型崩れを生じ易い洋服の側辺部および後辺部が、上記各ウイングによって適正形状に保持されることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1または請求項2記載の立体ハンガーにおいて、各ウイングをハンガー本体に対して折畳み可能となるように支持させたものである。
【0011】上記構成によれば、立体ハンガーの不使用時に、各ウイングが起立状態に折畳まれてコンパクト化されることになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項3記載の立体ハンガーにおいて、各ウイングとハンガー本体との間に、各ウイングの揺動支点となる支持ピンと、各ウイングを拡開状態に係脱可能に係止する第1係止部と、各ウイングを折畳み状態に係脱可能に係止する第2係止部とを設けたものである。
【0013】上記構成によれば、支持ピンを支点にして各ウイングが揺動変位することにより、水平方向等に拡開した状態から鉛直方向等に折畳まれた状態に移行するとともに、立体ハンガーの使用時には、各ウイングが第1係止部によって上記拡開状態に安定して係止されるとともに、立体ハンガーの不使用時には、各ウイングが第2係止部によって上記折畳み状態に安定して係止されることになる。
【0014】請求項5に係る発明は、上記請求項4記載の立体ハンガーにおいて、各ウイングとハンガー本体との間に、各ウイングの揺動支点となる支持ピンを設けるとともに、各ウイングに当接して各ウイングを拡開状態に保持する突片をハンガー本体に設けたものである。
【0015】上記構成によれば、各ウイングを拡開状態とする際に、支持ピンを支点にして各ウイングが揺動変位することにより、水平方向等に拡開した状態から鉛直方向等に折畳まれた状態に移行するとともに、立体ハンガーの使用時には、各ウイングがハンガー本体の突片に当接することによって拡開状態に安定して保持されることになる。
【0016】請求項6に係る発明は、上記請求項4または請求項5記載の立体ハンガーにおいて、各ウイングの揺動支点となる支持ピンを、下方に位置するものほど、ハンガー本体の中央部までの距離が次第に大きくなるように配列したものである。
【0017】上記構成によれば、各ウイングを折畳み状態とする際に、最上方に位置するウイングがハンガー本体の中央部に近い位置において起立状態に折畳まれるとともに、下方に位置する各ウイングが、順次ハンガー本体の外側方に配列されて起立状態に折畳まれることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係る立体ハンガーの実施形態を示している。この立体ハンガーは、プラスチック材等からなるハンガー本体1と、このハンガー本体1の上端部に設けられた吊下用フック2と、ハンガー本体1の左右両側辺部に上下に離間した状態で取り付けられた第1〜第6ウイング3〜8とを有している。
【0019】上記第1〜第6ウイング3〜8は、上下方向に所定間隔を置いてハンガー本体1に取り付けられるとともに、平面から見て所定の大きさで略U字状に形成されることにより、人体の上半身に対応した立体形状を構成している。すなわち、最上方に位置する第1ウイング3が最も小さく形成されるとともに、下方に位置するものほど段階的に大きく形成されることにより、各ウイング3〜8の外周面を結ぶラインによって人体の首部から肩部に対応した立体形状が構成されている。
【0020】この実施形態では、各ウイング3〜8の前辺部を直線状に形成するとともに、各ウイング3〜8の側辺部および後辺部を、人間の上半身に対応した形状に湾曲させている(図2および図3参照)。例えば、成人の標準体形をコンピュータ解析する等によって得られた上半身の体形データに基づいて、各ウイング3〜8の側辺部および後辺部を結ぶラインが、人間の上半身に対応した曲線を構成するように、上記側辺部および後辺部の外形が設定されている。
【0021】また、立体ハンガーの使用時に、洋服の荷重が集中的に作用する肩部上端のコーナー部に位置する第5ウイング7は、図1および図5の仮想線に示すように、外周部の上下寸法等が他のウイング3〜6,8に比べて大きく形成されるとともに、図2に示すように、複数の補強リブ71を介して第5ウイング7の前辺部と後辺部とが互いに連結されている。これによって立体ハンガーの使用時に、洋服の重量が上記第5ウイング7に集中的に作用した場合においても、この第5ウイング7の強度が充分に確保されることになる。
【0022】上記第1〜第6ウイング3〜8の基端部内面には、図4に示すように、揺動支点となる支持ピン9と、上記各ウイング3〜8の揺動変位を規制することによって各ウイング3〜8を拡開状態および折畳み状態に係脱可能に係止する半球状の突部10とがそれぞれ突設され、上記支持ピン9を支点にして各ウイング3〜8が揺動可能な状態でハンガー本体1に支持されている。なお、図4は、第2ウイング4について図示したものであるが、他のウイングについても同様に構成されている。
【0023】上記ハンガー本体1は、図5に示すように、前面板10および背面板11と、天板12および底板13とを備えた上窄まり形状の箱状体からなり、上記前面板10の下方部と背面板11の下方部とが連結プレート14で連結されるとともに、上記天板12の下面には吊下用フック2の取付部となる筒状部15が突設されている。上記背面板11は、第1ウイング3の設置部において上記前面板10との間隔が最も狭く形成されるとともに、下方に位置する第2〜第5ウイングの設置部において上記前面板10との間隔が次第に広くなるように、側面から見て階段状に形成されている。
【0024】上記前面板10および後面板11には、図6に示すように、第1〜第6ウイング3〜8の支持ピン9が挿入される支持孔16が各ウイング3〜8の取付部にそれぞれ設けられるとともに、上記支持孔16の内側方部および下方部には、各ウイング3〜8の突部10が係合される半球状の第1凹部17と第2凹部18とがそれぞれ形成されている。また、上記第1凹部17の上方には、各ウイング3〜8の基端部上面にそれぞれ当接して各ウイング3〜8を水平に拡開した状態に保持する第1突片19が突設されている。さらに、上記第2凹部18の外側方には、上記支持ピン9の設置部よりも外側方側に位置する部分の下面にそれぞれ当接して各ウイング3〜8を水平に拡開した状態に保持する第2突片20が突設されている。
【0025】上記各ウイング3〜8の設置部に形成された各支持孔16は、それぞれ上記前面板10の外側辺部に沿って設置されている。これによって上記各支持孔16に挿入される支持ピン9は、下方に位置するものほど、ハンガー本体1の中央部までの距離が次第に大きくなるように配列されることになる。
【0026】そして、立体ハンガーの使用時には、各ウイング3〜8の突部10がハンガー本体1の第1凹部17に嵌入されることにより、図1および図3に示すように、各ウイング3〜8が水平に拡開された状態に係止され、かつ各ウイング3〜8の基端部上面が上記第1突片19の下面に当接するとともに、上記支持ピン9の設置部よりも外側方側に位置する部分の下面が上記第2突片20の上面に当接することにより、各ウイング3〜8がそれぞれ上記拡開状態で保持されるようになっている。また、立体ハンガーの不使用時には、上記突部10がハンガー本体1の第2凹部18内に嵌入されることにより、図7および図8に示すように、各ウイング3〜8が鉛直方向に折畳まれた状態に係止されることになる。
【0027】上記吊下用フック2は、図9に示すように、円弧状のフック本体21と、このフック本体21の下端部から下方に伸びる取付部22とを有し、この取付部22には、その下端部から上方に伸びるスリット23が形成されている。また、上記取付部22の下端部には、先窄まりのテーパ面を有する逆止突起24が形成されるとともに、上記取付部22の上部外周には、リング状の係止部25が形成されている。そして、上記逆止突起24のテーパ面がハンガー本体1の筒状部15に圧接され、上記スリット23の開口幅が狭められた状態で、図10に示すようにフック2の取付部22が上記筒状部15内に挿入されて回動自在に支持されるように構成されている。
【0028】上記構成の立体ハンガーを使用して水洗いされた洋服を乾燥させる場合には、各ウイング3〜8を水平に拡開した状態で係止するとともに、上記吊下用フック2を物干し竿等に引掛て立体ハンガーを吊下した状態で、上記各ウイング3〜8に洋服を保持させる。この結果、上記水洗いされた洋服は、各ウイング3〜8によって立体形状に保持され、着用時に対応した適正形状を維持しつつ乾燥されることになる。
【0029】また、上記立体ハンガーの不使用時には、各ウイング3〜8に形成された半球状の突部10を、ハンガー本体1の第1凹部17から離脱させて各ウイング3〜8の係止状態を解除した後、各ウイング3〜8を起立させる方向に揺動変位させるとともに、上記突部10をハンガー本体1の第2凹部18に係合させることにより、各ウイング3〜8を折畳み状態に係止する。また、吊下用フック2の取付部22を、図10の実線で示す上方の引出状態から、図10の仮想線で示すように押し下げることにより格納状態に移行させる。
【0030】このようにハンガー本体1の左右両側辺部に第1〜第6ウイング3〜8を上下方向に離間させた状態で取り付け、各ウイング3〜8の外周面によって人体の首部から肩部に対応した立体形状が形成されるように各ウイング3〜8の大きさおよび形状をそれぞれ設定したため、水洗いされた洋服を型崩れさせることなく、立体形状に保持した状態で適正に乾燥させることができる。
【0031】そして、上記のように各ウイング3〜8を上下方向に離間させた状態で配列したため、風船式マネキンハンガーに洋服を保持させた場合のように、洋服の裏面が広範囲に亘ってハンガーに密着されることがなく、洋服の通気性を充分に確保して洋服を迅速に乾燥させることができるとともに、ボデー型袋内に空気を注入するという繁雑な作業を要することなく、立体形状のハンガーを構成することができる。さらに、プラスチック材等によってマネキン形状の立体ハンガーを形成した場合に比べ、ハンガーの重量を軽量化することができる。
【0032】特に、上記実施形態に示すように、成人の標準体形をコンピュータ解析することにより得られた体形データ等に基いて、各ウイング3〜8の側辺部および後辺部を結ぶラインを人間の上半身に対応した形状に湾曲させた場合には、高剛性の芯地がないために、前面部に比べて型崩れを生じ易いジャケット等の側面部および後面部を、上記各ウイング3〜8によって人体の首部から肩部に対応した立体形状に適正に保持し、上記ジャケット等の型崩れを効果的に防止することができる。なお、洋服の前面部が型崩れするのを効果的に防止できるようにするため、上記各ウイング3〜8の前辺部を人間の胸部に対応した形状に形成してもよい。
【0033】また、上記各ウイング3〜8をハンガー本体1に固定した構造としてもよいが、上記実施形態に示すように、各ウイング3〜8の基端部に設けられた支持ピン9を支点にして各ウイング3〜8を揺動可能に支持した場合には、立体ハンガーの不使用時に、各ウイング3〜8を拡開状態から折畳み状態に移行させてコンパクト化することができるため、上記立体ハンガーの保管および搬送等を容易に行うことができる。
【0034】そして、各ウイング3〜8の基端部に設けられた半球状の突部10と、ハンガー本体1に設けられた半球状の第1,第2凹部17,18とからなる第1,第2係止部を設け、各ウイング3〜8を拡開状態および折畳み状態に係脱可能に係止することにより、立体ハンガーの使用時に、各ウイング3〜8を水平に拡開した状態に安定して維持することができるとともに、立体ハンガーの不使用時に、各ウイング3〜8を折畳み状態に安定して維持することができる。
【0035】なお、上記支持ピン9をハンガー本体1の前面板10および背面板11の所定位置に突設するとともに、上記支持ピン9が嵌入される係止孔を各ウイング3〜8の基端部に設けた構造としてもよい。また、ハンガー本体1の前面板10および背面板11の所定位置に半球状の第1,第2突部を設けるとともに、各ウイング3〜8の基端部に半球状の凹部を設けることにより、各ウイング3〜8を拡開状態および折畳み状態に係脱可能に係止するように構成してもよい。
【0036】また、上記実施形態では、各ウイング3〜8の基端部上面および上記支持ピン9の設置部よりも外側方側に位置する部分の下面に当接して、各ウイング3〜8を水平に拡開した状態に保持する第1,第2突片19,20を、ハンガー本体1に設けたため、水洗いされた洋服を保持させる際に各ウイング3〜8に作用する荷重を、上記第1,第2突片19,20の設置部において安定して支持し、各ウイング3〜8が破損したり、折れ曲がって設置角度が変化したりするのを確実に防止することができる。なお、上記第1,第2突片19,20のいずれか一方を省略した構造としてもよい。
【0037】また、上記実施形態では、各ウイング3〜8の設置部に形成された各支持孔16を、上窄まり形状に形成された上記前面板10の外側辺部に沿って設置することにより、上記各支持孔16に挿入される支持ピン9からハンガー本体1の中央部までの距離が下方に位置するものほど次第に大きくなるように、上記各ピン9を配列したため、最上方に位置する第1ウイング3をハンガー本体1の中央部に近い位置において鉛直方向に起立させるとともに、第1ウイング3の下方に位置する第2〜第6ウイング4〜8を、順次ハンガー本体1の外側方に配列して鉛直方向に起立させることにより、各ウイング3〜8を他のウイングに干渉させることなくコンパクトに折畳むことができる。
【0038】さらに、上記実施形態では、洋服の荷重が集中的に作用する肩部上端のコーナー部に配設された第5ウイング7の外周部の上下寸法を、他のウイング3〜6,8に比べて大きく形成するとともに、第5ウイング7の前辺部と後辺部とを連結する複数の補強リブ71を設けることにより、上記荷重に対する第5ウイング7の強度が充分に確保されるように構成したため、この第5ウイング7が洋服の荷重に応じて破損するという事態の発生を効果的に防止することができる。しかも、作用する荷重が小さい他のウイング3〜6,8の上下寸法を小さくすることにより、立体ハンガーの重量を低減することができる。
【0039】また、図6に示すように、上記第5ウイング7に設けられた支持ピン9の設置位置から第5ウイング7の内側端部までの距離Lを、他のウイング3〜6,8よりも大きな値に設定した場合には、上記第5ウイング7の基端部を広範囲に亘って上記第1突片19に当接させることにより、洋服を立体ハンガーに保持させた際に生じる大きな荷重を広範囲に分散させて支持することができるため、上記基端部が破損するのを効果的に防止できるという利点がある。
【0040】なお、上記各ウイング3〜8の個数等は、上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能であり、また上記各ウイング3〜8とハンガー本体1とを蝶板で連結する等により、各ウイング3〜8をハンガー本体1に対して折畳み可能なように連結した構造としてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明は、ハンガー本体の左右両側辺部に複数のウイングを上下方向に離間させた状態で取り付け、各ウイングによって人体の首部から肩部に対応した立体形状が形成されるように各ウイングの大きさおよび形状をそれぞれ設定したため、簡単な構成で水洗いされた洋服の通気性を充分に確保した状態で適正形状に保持し、この洋服を型崩れさせることなく迅速に乾燥させることができる等の利点がある。
【0042】また、請求項2に係る発明は、各ウイングの少なくとも側辺部および後辺部を結ぶラインを人間の上半身に対応した形状に湾曲させたため、型崩れを生じ易いジャケット等の側面部および後面部を、上記各ウイングによって人体の首部から肩部に対応した立体形状に適正に保持することにより、上記ジャケット等の型崩れを効果的に防止することができる。
【0043】また、請求項3に係る発明は、各ウイングをハンガー本体に対して折畳み可能となるように支持させたため、立体ハンガーの不使用時に、各ウイングを拡開状態から折畳み状態に移行させることにより、立体ハンガーの保管および搬送等を便利に行い得るように、各ウイングを折畳んでコンパクト化することができるという利点がある。
【0044】また、請求項4に係る発明は、各ウイングとハンガー本体との間に、各ウイングの揺動支点となる支持ピンと、各ウイングを拡開状態に係脱可能に係止する第1係止部と、各ウイングを折畳み状態に係脱可能に係止する第2係止部とを設けたため、立体ハンガーの使用時に、各ウイングを水平方向等に拡開した状態に安定して維持することができ、かつ立体ハンガーの不使用時に、各ウイングを拡開状態から折畳み状態に移行させてコンパクト化することができるとともに各ウイングを折畳み状態に安定して維持することができ、これによって立体ハンガーの保管および搬送等を容易に行うことができる。
【0045】また、請求項5に係る発明は、各ウイングとハンガー本体との間に、各ウイングの揺動支点となる支持ピンを設けるとともに、各ウイングに当接して各ウイングを拡開状態に保持する突片をハンガー本体に設けたため、水洗いされた洋服等を各ウイングに保持させる際に作用する荷重を、上記突片の設置部において安定して支持し、各ウイングが破損したり、折り曲げられて設置角度が変化したりすること等を確実に防止できるという利点がある。
【0046】また、請求項6に係る発明は、各ウイングの揺動支点となる支持ピンを、下方に位置するものほど、ハンガー本体の中央部までの距離が次第に大きくなるように配列したため、立体ハンガの不使用時に、最上方に位置するウイングをハンガー本体の中央部に近い位置において起立させるとともに、上記ウイングの下方に位置する各ウイングを、順次ハンガー本体の外側方に配列して起立させることにより、各ウイングを他のウイングに干渉させることなくコンパクトに折畳むことができる。
【出願人】 【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
【識別番号】000107114
【氏名又は名称】シンコハンガー株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
【公開番号】 特開平11−113716
【公開日】 平成11年(1999)4月27日
【出願番号】 特願平9−281814