| 【発明の名称】 |
ハンガー支持棒 |
| 【発明者】 |
【氏名】新子 政友
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で使用時にハンガー支持棒を必要な長さに調節できるようにする。
【解決手段】ハンガーを高所に位置する係止部に掛け外しする際等に使用されるハンガー支持棒であって、ハンガー本体に取り付けられる上方部材1と、この上方部材1に沿ってスライド可能に連結される下方部材2と、この下方部材2を係止してスライド変位を規制する規制部材3とを有し、この規制部材3による下方部材2の係止状態を解除可能なように構成し、この規制部材3による下方部材2の係止状態を解除してこの下方部材2を下方にスライド変位させることにより、上記ハンガー支持棒を引き伸ばすようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハンガーを高所に位置する係止部に掛け外しする際等に使用されるハンガー支持棒であって、ハンガー本体に取り付けられる上方部材と、この上方部材に沿ってスライド可能に連結される下方部材と、この下方部材を係止してスライド変位を規制する規制部材とを有し、この規制部材による下方部材の係止状態を解除可能なように構成したことを特徴とするハンガー支持棒。 【請求項2】 上方部材または下方部材のいずれか一方に、係止用突片を有する規制部材を取り付けるとともに、同他方に、上記係止用突片が係合される複数の凹部を上下方向に一定間隔で形成し、この凹部に上記係止用突片を係合することによって上方部材と下方部材とのスライド変位を係止するように構成したことを特徴とする請求項1記載のハンガー支持棒。 【請求項3】 規制部材の係止用突片を凹部に係合させる方向に付勢する付勢部材を備えるとともに、上記係止用突片の先端部および凹部の少なくとも一方に、先窄まり方向に傾斜した上下一対のテーパ面を設け、かつ上方側に位置するテーパ面が下方側のテーパ面に比べて急角度で起立するように、両テーパ面の傾斜角度をそれぞれ設定したことを特徴とする請求項2記載のハンガー支持棒。 【請求項4】 上方部材の下端部または下方部材の上端部のいずれか一方に、抜け止め用の舌片を設けるとともに、同他方に、上記舌片が当接する段部を設け、この段部に上記舌片を当接させることによって上方部材と下方部材との連結状態を維持するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハンガー支持棒。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高所に位置する係止部にハンガーを掛け外しする際等に使用されるハンガー支持棒の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば実公平4−9879号公報に示されるように、高所に設けられた係止部に対してハンガーのフックを容易に掛け外しできるようにするために、ハンガーの下方に所定長さ突出してこのハンガーを支持するようにハンガーに直接取り付けられるハンガー支持棒において、この支持棒を、上部杆の下端と下部杆の上端とを回動可能に連結させた連結体とし、この相互の連結部には上部杆と下部杆の軸方向の連結状態を保持するロック装置を設けるとともに、この上部杆の上端をハンガーの上部前面にこれと平行に設けた係止軸に回動自在に嵌着させてなるハンガー支持棒が知られている。 【0003】上記ハンガー支持棒は、その不使用時に、ロック装置により直線状の展開状態にロックされた上部杆と下部杆とのロックを解除した後、連結軸を支点に下部杆を回動させて上部杆に重ね合わせることにより、コンパクトに折畳むことができるように構成されている。また、ハンガー支持棒の使用時には、上部杆と下部杆との折畳み状態を解除して上部杆と直線上に位置するように下部杆を回動させた後、この直線状態をロック装置によって維持することにより、ハンガーのフックを高所の係止部に引っ掛けるときにハンガーの支持状態を安定させることができるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されたハンガー支持棒は、上部杆および下部杆の展開状態と、折畳み状態との二段階にしか長さを変化させることができないため、ハンガーを比較的低い位置にある係止部に吊下させた場合に、ハンガー支持棒の展開寸法が必要以上に長くなってこの支持棒が邪魔になることがある。このような事態を防止するために、ハンガー支持棒の展開寸法を短くするように上部杆および下部杆の長さをそれぞれ設定すると、ハンガーの係止部が高い位置にある場合に、上記ハンガ支持棒を使用しても係止部にハンガーのフックを容易に引っ掛けることができなくなるという問題がある。 【0005】また、上部杆の下端と下部杆の上端との連結部に設けられた軸部を支点に下部杆を回動変位させて展開状態から折畳み状態に移行させるように構成されているので、上記支持棒を使用してハンガーを係止部に引っ掛けた後に下部杆を折畳む場合には、下部杆を回動変位させるためのスペースを必要とし、多数の洋服が収納された収納部内において、上記下部杆を展開状態から折畳み状態に移行させることが困難であるという問題があった。 【0006】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構成で使用時にハンガー支持棒を必要な長さに調節することができるハンガー支持棒を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、ハンガーを高所に位置する係止部に掛け外しする際等に使用されるハンガー支持棒であって、ハンガー本体に取り付けられる上方部材と、この上方部材に沿ってスライド可能に連結される下方部材と、この下方部材を係止してスライド変位を規制する規制部材とを有し、この規制部材による下方部材の係止状態を解除可能なように構成したものである。 【0008】上記構成によれば、規制部材による下方部材の係止状態を解除して下方部材を下方にスライド変位させることにより、上方部材と下方部材とによって構成されるハンガー支持棒の全長が必要な長さに引き伸ばされるとともに、この状態で下方部材のスライド変位が規制部材によって規制されることにより、上記ハンガー支持棒が所定の長さに保持されることになる。 【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載のハンガー支持棒において、上方部材または下方部材のいずれか一方に、係止用突片を有する規制部材を取り付けるとともに、同他方に、上記係止用突片が係合される複数の凹部を上下方向に一定間隔で形成し、この凹部に上記係止用突片を係合することによって上方部材と下方部材とのスライド変位を係止するように構成したものである。 【0010】上記構成によれば、上方部材または下方部材のいずれか一方に設けられた凹部に、規制部材の係止用突片が係合されることによって上方部材と下方部材とのスライド変位が規制されるとともに、上記凹部と係止用突片との係合を解除した状態で下方部材を上方部材に沿ってスライド変位させることにより、ハンガー支持棒の全長が必要な長さに伸縮されることになる。 【0011】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載のハンガー支持棒において、規制部材の係止用突片を凹部に係合させる方向に付勢する付勢部材を備えるとともに、上記係止用突片の先端部および凹部の少なくとも一方に、先窄まり方向に傾斜した上下一対のテーパ面を設け、かつ上方側に位置するテーパ面が下方側のテーパ面に比べて急角度で起立するように、両テーパ面の傾斜角度をそれぞれ設定したものである。 【0012】上記構成によれば、付勢部材の付勢力に応じ、上記係止用突片が凹部の設置部側に押圧されてこの係止用突片と凹部との係合状態が安定して維持され、上方部材と下方部材とのスライド変位が効果的に抑制されるとともに、この状態で下方部材を下方に引っ張ると、下方のテーパ面が案内面となって上記凹部と係止用突片との係合状態が自動的に解除されることになる。 【0013】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載のハンガー支持棒において、上方部材の下端部または下方部材の上端部のいずれか一方に、抜け止め用の舌片を設けるとともに、同他方に、上記舌片が当接する段部を設け、この段部に上記舌片を当接させることによって上方部材と下方部材との連結状態を維持するように構成したものである。 【0014】上記構成によれば、下方部材を最下方位置にスライド変位させると、上方部材の下端部または下方部材の上端部のいずれか一方に設けられた上記舌片が、同他方に設けられた段部に当接して上方部材と下方部材との連結状態が維持され、下方部材が上方部材から引き抜かれることが防止されることになる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るハンガー支持棒の実施形態を示している。このハンガー支持棒は、プラスチック材等からなる上方部材1と、この上方部材1に沿ってスライド可能に支持される下方部材2と、この下方部材2を係止してそのスライド変位を規制する規制部材3とを有し、上方部材1の上端部がハンガー4に取り付けられるように構成されている。 【0016】上方部材1は、図2および図3に示すように、基板5と左右一対の側板6,6とからなる断面コ字状に形成され、その上端部には一部分が開口した筒状の係合部7が設けられている。上記基板5の表面には、基板5の幅方向に伸びる多数の凹部8が上下方向に一定間隔で配設され、各凹部8には、先窄まり方向に傾斜した上下一対のテーパ面8a,8bがそれぞれ形成されている。そして、凹部8の上方側に位置するテーパ面8aが下方側のテーパ面8bに比べて急角度で起立するように、上方側のテーパ面8aの傾斜角度αが、下方側のテーパ面8bの傾斜角度βよりも大きく設定されている。 【0017】また、図4および図5に示すように、上方部材1の下端部には、その底面を覆う底面板9が設けられるとともに、抜け止め用の舌片10が基板5の下部に設けられている。この抜け止め用の舌片10は、基板5が逆U字状に切り欠かれることによって形成されるとともに、その先端部が上方部材1の外方側に突出するように先上がり状態で傾斜している。 【0018】下方部材2は、図6〜図8に示すように、基板11と、左右一対の側板12,12と、その先端部から内方側に突出する突条13,13とからなる断面C字状に形成され、この下方部材2が上方部材1に外嵌されることによりスライド可能に連結されるように構成され、下方部材2の上端部には、両側板12,12の先端部を互いに連結する連結板14が設けられている。また、下方部材2の下端部には、その底面を覆う底面板15が設けられている。 【0019】上記基板11の上部には、その一部がU字状に切り欠かれることによって形成されたばね板16からなる付勢部材が設けられている。このばね板16は、その先端部が下方部材2の外方側に突出するように、先上がり状態で傾斜している。上記ばね板16は、その板厚が上記基板11よりも薄肉に形成されることにより、このばね板16の裏面基端部に、下方部材2の内方側に突出する段部16aが形成されている。また、基板11の上部には、円柱状のピン17が外側面に突設された左右一対の起立板18,18が、上記ばね板16の上部側方に突設されるとともに、このばね板16の上方に長方形の窓孔19が形成されている。 【0020】上記規制部材3は、図9および図10に示すように、滑り止め部となる複数の突条20が表面下部に形成された基板21と、この基板21の外周部に設けられた周壁板22とを有し、この周壁部22の左右両側辺部には、一対のスリット23,23がそれぞれ形成されるとともに、このスリット23,23の間に、下方部材2の起立板18,18に突設された上記ピン17が嵌入される係合孔24が形成されている。 【0021】また、上記基板21の裏面上部には、下方部材2の基板11に設けられた窓孔19を挿通してその裏面側に進入する係止用突片25が設けられている。この係止用突片25の先端部には、先窄まり方向に傾斜した上下一対のテーパ面25a,25bが設けられている。上記両テーパ面25a,25bは、上方部材1の基板5に形成された上記凹部8のテーパ面8a,8bに対応して、上方側に位置するテーパ面25aが下方側のテーパ面25bよりも急角度で起立するように、その傾斜角度がそれぞれ設定されている。 【0022】上記ハンガー4は、図1に示すように、上端部に吊下用フック26が設けられたハンガー本体27と、このハンガー本体27の下端部に設けられたズボン支持用の支持棒28とを備え、上記ハンガー本体27の上部前面には、左右一対の起立板29,29が突設されるとともに、両起立板29,29の間に、上方部材1の係合部7が外嵌されて取り付けられる取付軸30が固定されている。 【0023】上記構成において、上方部材1の下端部を、下方部材2の上端部開口部から下方部材2内に挿入することにより、上方部材1と下方部材2とをスライド可能に連結する。上記上方部材1の下端部を下方部材2内に挿入する際には、上方部材1の下端部に設けられた抜け止め用の舌片10の先端部が、下方部材2の基板11により押されて上方部材1内に没入するため、上記舌片10に邪魔されることなく、上方部材1と下方部材2とを連結することができる。 【0024】また、上記規制部材3の周壁部22を、下方部材2の基板11に突設された上記起立板18,18の外側面に沿って外嵌し、上記ピン17を周壁部22の係合孔24に挿入することにより、上記ピン17を支点にして揺動可能な状態で上記規制部材3が下方部材2の上端部に取り付けられることになる。なお、規制部材3の周壁部22には、一対のスリット23,23が形成されているため、周壁部22を上記起立板18,18の外側面に沿って外嵌する際に、周壁部22の左右両側辺部を弾性変形させることにより、上記係合孔24に対するピン17の挿入作業を容易に行うことができる。 【0025】上記規制部材3の取付状態では、図11に示すように、下方部材2に設けられた上記ばね板16の先端部が規制部材3の基板21に当接し、このばね板16により規制部材3の下端部が下方部材2の基板11から離間する方向に付勢されるため、規制部材3の裏面上部に設けられた上記係止用突片25が上方部材1の基板5側に押圧されて、この上方部材1に設けられた凹部8に上記係止用突片25の先端部が係合される。この結果、上記規制部材3によって下方部材2が係止され、上方部材1と下方部材2とのスライド変位が効果的に規制されることになる。 【0026】そして、上方部材1の係合部7をハンガー本体27の取付軸30に外嵌してハンガー支持棒をハンガー本体27に取り付けた状態で、下方部材2を下方に引っ張ると、上記係止用突片25の先端部に設けられた下方側のテーパ面25bが、上記凹部8のテーパ面8bに圧接されて、上記規制部材3による下方部材2の係止状態が自動的に解除され、下方部材2が上方部材1に沿って下方にスライド変位する。 【0027】すなわち、上記係止用突片25のテーパ面25bおよび凹部8のテーパ面8bが、それぞれ緩やかに起立するように傾斜しているので、上記下方部材2の引張り力に応じ、係止用突片25のテーパ面25bが凹部8のテーパ面8bに沿って摺動することにより、規制部材3がピン17を支点に揺動変位するように駆動され、その係止用突片25が下方部材2の凹部8外に導出されて上記規制部材3による下方部材2の係止状態が自動的に解除される結果、この下方部材2を下方にスライド変位させることが許容されることになる。 【0028】したがって、上記下方部材2を下方に引っ張って段階的にスライド変位させた後、上方部材1の所定位置に配設された凹部8に上記係止用突片25を係合させることにより、上記ハンガー支持棒を必要な長さに引き伸ばした状態で、上記規制部材3によって下方部材2を係止することができる。また、図12に示すように、下方部材2が最下方位置まで引き下げられると、下方部材2の上部に設けられた段部16aに、上方部材1の下部に設けられた舌片10の先端部が当接して下方部材2のスライド変位が規制されるため、下方部材2が上方部材1から引き抜かれることが防止されることになる。 【0029】上記のようにしてスライド可能に連結された上方部材1と下方部材2とを有するハンガー支持棒を必要な長さに引き伸ばした後、このハンガー支持棒によって衣服が掛けられたハンガー4を持ち上げることにより、洋服ダンスや押し入れ内の上方部等に設けられた吊下用のバー等からなる係止部に、吊下用フック26を容易に引っ掛けてハンガー4を吊下することができる。また、上記洋服ダンス内等に収容された衣服を取出す際には、上記ハンガー支持棒を持ってハンガー4を押し上げることにより、上記係止部から吊下用フック26を容易に離脱させることができる。 【0030】そして、ハンガー支持棒の不使用時には、規制部材3の下部を図11の矢印Aに示す方向、つまり下方部材2の基板11側に接近させる方向に押動し、上記ばね板16の付勢力に抗して上記ピン17を支点に規制部材3を揺動変位させることにより、上記係止用突片25を凹部8外に退避させて、規制部材3による下方部材2の係止状態を強制的に解除する。この状態で、下方部材2を押上げ、上方部材1に沿って上方にスライド変位させることにより、ハンガー支持棒の全長をコンパクトに縮めるようにする。 【0031】このようにハンガー本体5に取り付けられる上方部材1と、この上方部材1に沿ってスライド可能に連結された下方部材2と、この下方部材2を係止してそのスライド変位を規制する規制部材3とを設け、この規制部材3による下方部材2の係止状態を解除可能なように構成したため、ハンガー支持棒の不使用時には、上記規制部材3による下方部材2の係止状態を解除し、下方部材2を上方部材1に沿って上方にスライド変位させることにより、ハンガー支持棒の全長をコンパクトに縮めることができる。したがって、上記支持棒が取り付けられたハンガー4の梱包または流通時等に、嵩張るのを防止して保管および搬送等を容易に行うことができる。 【0032】また、ハンガー支持棒の使用時には、下方部材2を引っ張って下方部材2を下方にスライド変位させることにより、上記支持棒を必要な長さに引き伸ばすことができるため、高所に位置する係止部にハンガー4の吊下用フック26を容易に引っ掛けてハンガー4を吊下させることができる。そして、ハンガー4の係止位置に対応させて支持棒を任意の長さに調節することができるため、ハンガー4を比較的低い位置にある係止部に吊下させる場合に、従来技術のようにハンガー支持棒を展開することによってその全長が必要以上に長くなって支持棒が邪魔になる等の事態が生じるのを防止することができる。 【0033】さらに、上記のように下方部材2を上方部材1に沿って上方にスライド変位させることによりコンパクト化するように構成したため、多数の洋服が収納される等によりスペース的に余裕がない場合においても、洋服ダンス等に設けられた係止部にハンガー4を吊下させた状態で、ハンガー支持棒を伸長状態から収縮状態に容易に移行させることができる。 【0034】また、上記実施形態では、下方部材2に、係止用突片25を有する規制部材3を設けるとともに、上方部材1に、上記係止用突片25が係合される複数の凹部8を上下方向に一定間隔で配設したため、係止用突片25の先端部を上記凹部8の一つに嵌入することにより、上方部材1と下方部材2とのスライド変位を効果的に規制することができるとともに、上記係止用突片25を凹部8外に導出させることにより、上記規制部材3による下方部材2の係止状態を確実に解除して下方部材2をスムーズにスライド変位させることができる。なお、上記上方部材1構成と、下方部材2の構成とを逆転させ、ハンガー本体27に取り付けられた上方部材に上記規制部材3を取り付けるとともに、下方部材に上記凹部8を設けた構造としてもよい。 【0035】さらに上記実施形態に示すように、規制部材3の係止用突片25を凹部8に係合させる方向に付勢するばね板16からなる付勢部材を下方部材2に設けるとともに、上記凹部8および係止用突片25の先端部に、先窄まり方向に傾斜した上下一対のテーパ面8a,8bおよびテーパ面25a,25bをそれぞれ設けた場合には、このテーパ面8a,8b,25a,25bを案内面として上記係止用突片25を凹部8にスムーズに嵌入することができるとともに、上記ばね板16の付勢力に応じて係止用突片25と凹部8との係合状態を安定して維持することができる。また、ハンガー支持棒の不使用時には、上記ばね板16の付勢力に抗して規制部材3を押動して、上記係止用突片25と凹部8との係合状態を解除することにより、上記下方部材2の係止状態を強制的に解除することができる。 【0036】そして、上記一対のテーパ面8a,8b,25a,25bのうち、上方側に位置するテーパ面8a,25aが、下方側のテーパ面8b,25bに比べて急角度で起立するように、その傾斜角度α,βをそれぞれ設定したため、ハンガー支持棒を引き伸ばす際に、下方部材2を下方に引っ張るだけで、緩やかに傾斜した下方側のテーパ面8b,25bを案内面として上記係止用突片25を凹部8外にスムーズに導出させて、規制部材3による下方部材2の係止状態を自動的に解除することができる。 【0037】また、上記ハンガー支持棒の使用時には、ハンガー4から上方部材1に入力された荷重に応じ、急角度で起立した上方側のテーパ面8a,25aを互いに当接させることによって上記荷重を支持することができる。したがって、上記ハンガー支持棒によりハンガー4の吊下用フック26を係止部に引っ掛ける際に大きな荷重が作用した場合においても、上記規制部材3による下方部材2の係止状態が解除されるのを防止し、上記ハンガー支持棒を伸長状態に安定して維持することができる。 【0038】なお、上記凹部8の前後に設けられた一対のテーパ面8a,8bまたは上記係止用突片25の下端部に設けられた一対のテーパ面25a,25bの一方を省略した構造としてもよく、また上方側に位置するテーパ面8a,25aを省略し、上記凹部8および係止用突片25の下方側にのみテーパ面8b,25bを設けた構造としてもよい。 【0039】さらに、上記実施形態では、抜け止め用の舌片10を上方部材1の下端部に設けるとともに、上記舌片10が当接する段部16aを下方部材2の上端部に設け、上記段部16aに舌片10を当接させることによって上方部材1と下方部材2との連結状態を維持するように構成したため、下方部材2を引っ張って下方にスライド変位させる際に、図12に示すように、下方部材2が最下方位置まで移動して、上記舌片10が下方部材2に設けられたばね板16の下方に導入された時点で、ばね板16の裏面基端部に形成された段部16aと、上記舌片10の先端部とが係合されて下方部材2のスライド変位が規制されることになる。 【0040】したがって、下方部材2を下方にスライド変位させてハンガー支持棒を引き伸ばす際に、下方部材2が最下方位置を越えて下降して上方部材1との連結状態が解除されることを、上記抜け止め用の舌片10および段部16aによって効果的に防止することができる。なお、上記実施形態に代え、下方部材2の上端部に、抜け止め用の舌片10を設けるとともに、この舌片10の先端部等が当接する段部16aを上方部材1の下端部に設けた構造としてもよい。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明は、ハンガー本体に取り付けられる上方部材と、この上方部材に沿ってスライド可能に連結される下方部材と、この下方部材を係止してスライド変位を規制する規制部材とを設け、この規制部材による下方部材の係止状態を解除可能なように構成したため、ハンガー支持棒の不使用時には、上記規制部材による下方部材の係止状態を解除して下方部材を上方にスライド変位させることにより、ハンガー支持棒をコンパクト化してこの支持棒が取り付けられたハンガーの梱包または搬送等を容易に行うことができる。 【0042】そして、ハンガー支持棒の使用時には、下方部材を引っ張って下方にスライド変位させることにより、上記支持棒を必要な長さに引き伸ばすことができるため、高所に位置する係止部にハンガーの吊下用フックを容易に引っ掛けてハンガーを吊下させることができるとともに、多数の洋服が収納されるというによりスペース的に余裕がない場合においても、洋服ダンス等に設けられた係止部にハンガーを吊下させた状態で、ハンガー支持棒を伸長状態から収縮状態に容易に移行させることができる等の利点がある。 【0043】また、請求項2に係る発明は、上方部材または下方部材のいずれか一方に、係止用突片を有する規制部材を取り付けるとともに、同他方に、上記係止用突片が係合される複数の凹部を上下方向に一定間隔で形成し、この凹部に係止用突片を係合することによって上方部材と下方部材とのスライド変位を係止するように構成したため、上記係止用突片の先端部を凹部内に嵌入することにより、上方部材に沿って下方部材がスライド変位するのを効果的に規制することができるとともに、上記係止用突片を凹部外に導出させることにより、上記規制部材による下方部材の係止状態を確実に解除して下方部材をスムーズにスライド変位させることができる。 【0044】また、請求項3に係る発明は、規制部材の係止用突片を凹部に係合させる方向に付勢する付勢部材を備えるとともに、上記係止用突片の先端部および凹部の少なくとも一方に、先窄まり方向に傾斜した上下一対のテーパ面を設け、かつ上方側に位置するテーパ面が下方側のテーパ面に比べて急角度で起立するように、両テーパ面の傾斜角度をそれぞれ設定したため、このテーパ面を案内面として上記係止用突片を凹部にスムーズに嵌入することができるとともに、上記付勢部材の付勢力に応じて係止用突片と凹部との係合状態を安定して維持することができ、かつハンガー支持棒の不使用時には、上記付勢部材の付勢力に抗して規制部材を押動して上記係止用突片と凹部との係合状態を解除することにより、上記下方部材の係止状態を強制的に解除することができるという利点がある。 【0045】しかも上記ハンガー支持棒を引き伸ばす際に、下方部材を下方に引っ張るだけで、緩やかに傾斜した下方側のテーパ面を案内面として上記係止用突片を凹部外にスムーズに導出させて、規制部材による下方部材の係止状態を自動的に解除することができるとともに、上記ハンガー支持棒の使用時には、ハンガーから上方部材に入力された荷重を、急角度で起立した上方側のテーパ面の当接部において安定して支持することができるため、上記ハンガー支持棒を使用してハンガーの吊下用フックを係止部に引っ掛ける際等に、上記規制部材による下方部材の係止状態が解除されるのを防止し、ハンガー支持棒を伸長状態に安定して維持することができる。 【0046】また、請求項4に係る発明は、上方部材の下端部または下方部材の上端部のいずれか一方に、抜け止め用の舌片を設けるとともに、同他方に、上記舌片が当接する段部を設け、この段部に舌片を当接させることによって上方部材と下方部材との連結状態を維持するように構成したため、下方部材を引っ張って下方にスライド変位させる際に、下方部材が最下降位置に移動した時点で、上記段部に舌片の先端部が当接して上方部材と下方部材とのスライド変位が係止されることにより、この下方部材が最下方位置を越えて下降して上方部材との連結状態が解除されることを効果的に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107114 【氏名又は名称】シンコハンガー株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−113714 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−275579 |
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