| 【発明の名称】 |
位牌支持用袋 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 眞治
【氏名】船曳 忍
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、喪主が位牌を支持、携行する際に位牌に手垢や汗が付着するのを確実に防止することができるとともに、葬儀が終わった後も位牌を載置するための座布団としても使用することができる位牌支持用袋を提供する。
【解決手段】本発明の位牌支持用袋1は、後側袋部材2と該後側袋部材2の下半部に重合された前側袋部材3とからなる偏平な位牌支持用袋1であって、上記前後袋部材3の対向内側面によって形成される袋内部を位牌の框収納部5に形成しているとともに、この框収納部5の深さは位牌の框を収納した際に位牌の返り花が前側袋部材3の上方に露出された状態となる深さとされているので、位牌に直接手をふれることなく位牌を把持、携行することができ、位牌に汗や汚れを付着させることがなく、しかも、葬儀後においては位牌の座布団としても使用できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 後側袋部材と該後側袋部材の下半部に重合された前側袋部材とからなる偏平な位牌支持用袋であって、上記前後袋部材の対向内側面によって形成される袋内部を位牌の框収納部に形成しているとともに、この框収納部の深さは位牌の框を収納した際に位牌の返り花が前側袋部材の上方に露出された状態となる深さとされていることを特徴とする位牌支持用袋。 【請求項2】 上記框収納部に位牌の框を収納した際に、この框収納部の後面の上端から上方に突出している上記後側袋部材の突出上半部によって位牌の蓮華座の後面近傍までが被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の位牌支持用袋。 【請求項3】 上記框収納部の深さは、位牌の框及び該框の上面に突設された下側那須座を収納可能な深さとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位牌支持用袋。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、位牌を携行する際に使用するとともに位牌の座布団としても使用可能な位牌支持用袋に関する。 【0002】 【従来の技術】斎場から火葬場へ柩を移動する際は、喪主が故人の位牌を胸の前で支持、携行している。この際、喪主は位牌10に汗や手垢が付着しないように、図8に示したように、位牌10の框11を半紙Aを介した状態で支持している。 【0003】しかしながら、喪主は故人の死に対する悲しみ、更には、葬式といった慣れない雰囲気での大役といった緊張から、位牌を支持する手に力が入ったり、緊張による汗をかいているのが殆どである。 【0004】従って、必要以上に入った力によって上記框部に巻回している半紙が破れてしまったり、力が入っていなかったとしても、緊張による汗によって半紙が破れてしまうといった事態が頻繁に生じ、位牌の框部に手垢や汗を付着させないために巻回している上記半紙Aがその機能を充分に果たしていないのが現状であった。 【0005】一方、葬儀が終わった後も四十九日の法要が終了するまでは、葬儀の際に使用された白木の位牌は本骨や故人の写真等とともに祭壇上に載置され供養されるのである。 【0006】しかしながら、祭壇上への位牌の載置にあたっては、従来から直接祭壇上に載置されているのが通常であり、遺族からは位牌を載置するための座布団が欲しいといった要望があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、喪主が位牌を支持、携行する際に位牌に手垢や汗が付着するのを確実に防止することができるとともに、葬儀が終わった後も位牌を載置するための座布団としても使用することができる位牌支持用袋を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載された位牌支持用袋は、後側袋部材と該後側袋部材の下半部に重合された前側袋部材とからなる偏平な位牌支持用袋であって、上記前後袋部材の対向内側面によって形成される袋内部を位牌の框収納部に形成しているとともに、この框収納部の深さは位牌の框を収納した際に位牌の返り花が前側袋部材の上方に露出された状態となる深さとされていることを特徴とする。 【0009】請求項2に記載の位牌支持用袋は、請求項1に記載の位牌支持用袋において、上記框収納部に位牌の框を収納した際に、この框収納部の後面の上端から上方に突出している上記後側袋部材の突出上半部によって位牌の蓮華座の後面近傍までが被覆されていることを特徴とする。 【0010】請求項3に記載の位牌支持用袋は、請求項1又は請求項2に記載の位牌支持用袋において、上記框収納部の深さが位牌の框及び該框の上面に突設された那須座を収納可能な深さとされていることを特徴とする。 【0011】 【作用】位牌支持用袋を用いて位牌を支持する際は、先ず、位牌支持用袋の前後袋部材の対向内側面によって形成された位牌の框収納部に位牌の框を上方から収納する。すると、位牌の框は框収納部に収納されるとともに、位牌の返り花より上方部分が前側袋部材より上方へ露出した状態となる。この状態で、位牌支持用袋の前後袋部材を介して位牌に直接手を触れることなく位牌の框を把持して、位牌を携行する。この際、上記框収納部に位牌の框を収納した際に、この框収納部の後面の上端から上方に突出している上記後側袋部材の突出上半部によって位牌の蓮華座の後面近傍までが被覆されるように形成しておけば、位牌の後面を框から蓮華座に亘って位牌に直接手を触れることなく左右の親指で確実に挟持することができる。更に、上記框収納部の深さを位牌の框及び該框の上面に突設された那須座を収納可能な深さとしておけば、葬儀の際に露出しておかなければならない位牌の返り花から上方部分を確実に露出しておける一方、位牌の框から下側那須座を直接手で触れることなく確実に把持することができる。 【0012】そして、火葬場において支持している位牌を所定位置に載置する場合には、上記位牌の框を框収納部に収納した状態のまま位牌を所定位置に載置する。 【0013】又、葬儀後、四十九日の法要までの間において祭壇に位牌を載置する際には、位牌支持用袋を偏平にするとともにその後側袋部材を上面側に向けた状態で祭壇上に載置し、該後側袋部材上に位牌を載置し、位牌支持用袋を位牌の座布団として使用する。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の位牌支持用袋の一例を図面を参照しながら説明する。位牌支持用袋1は、図1乃至図3に示したように、横長長方形状の後側袋部材2とこの後側袋部材2と同一横幅且つ縦幅が小さい横長長方形状の前側袋部材3とを、互いにその下端縁を共通させた状態で重ね合わせているとともにそれら両側端縁を縫着4、4することによって、これらの前後袋部材2、3の対向面間で後述する位牌10の框11が収納可能な框収納部5を形成しているとともに、後側袋部材2の上端部には前側袋部材3の上端縁から上方に突出した突出上半部2aを形成している。なお、上記位牌支持用袋1の四隅部には銀糸から形成された房が6、6・・が縫着されている。 【0015】このような位牌支持用袋1を得るには、例えば、横幅が後述する位牌10の框11の幅より若干広い幅を有し且つ縦幅が上記前後袋部材2、3の縦幅の合計の長さを有する1枚の縦長長方形状の柔軟性布地を、その下端縁から上記前側袋部材3の縦幅に等しい長さだけ上方位置を折重線として下半部を上半部上に折重ねた後、この折重ねた上下半部の両側端縁を縫着4、4することにより、上記下半部で前側袋部材3を、上半部で前側袋部材3の上端縁から突出した突出上半部2aを有する後側袋部材2を夫々形成した上記位牌支持用袋1を得ることができる。 【0016】上記位牌支持用袋1では、前後袋部材2、3は一重の布で形成されたものを説明したが、図3に示したように、前後袋部材2、3は、布を二重に重ね合わせて形成されたものであってもよく、このように二重に重ね合わせたものとすることで布の裏地面が内側へ隠れ、位牌支持用袋1の外観を布の表地面だけで構成することができ外見上体裁が良く好ましい。 【0017】ここで、上記位牌支持用袋1に収納されて支持される位牌10について説明する。位牌10としては、図4に示したように、位牌10の台となる框11、該框11の上面に立設された下側那須座12、該下側那須座12の上面に形成された返り花13、該返り花13の上面に立設された上側那須座14、該上側那須座14の上面に形成された蓮華座15及び該蓮華座15の上面に立設された札板16からなる。 【0018】次に、上記位牌支持用袋1の使用態様について説明する。先ず、位牌支持用袋1の前後袋部材2、3の対向面を離間させることにより框収納部5を開き、この框収納部5に上方から位牌10の框11を収納する。すると、図4に示したように、位牌支持用袋1の框収納部5の深さは、位牌10の框11及び下側那須座12のみが収納される深さとなるように前側袋部材3の縦幅が設定されていることから、框11及び下側那須座12が框収納部5に収納され且つ前面から見て位牌10の返り花13から上方部分が前側袋部材3の上端縁から上方に露出した状態となる。従って、位牌10は位牌支持用袋1に収納された状態下では、最も重要な部分である返り花13より上方の部分を前面から見て露出した状態に保持されている。一方、後側袋部材2の縦幅は、位牌支持用袋1の框収納部5に位牌の框11を収納した際、後側袋部材2の上端縁が位牌10の蓮華座15の後面の上端縁近傍に達する長さに設定されているので、この後側袋部材2によって位牌10の框11から蓮華座15の後面の略全面を被覆することができる。 【0019】上記の如くして、位牌支持用袋1の框収納部5に框11が収納された位牌10を携行する際には、図5に示したように、左右の人指し指から薬指によって、位牌の框11から下側那須座12にかかる部分の前面から側面を把持するとともに、左右の親指によって位牌の框11から蓮華座15の後面近傍を把持し、更に、左右の小指によって框11の下面を受止することによって、位牌10を位牌支持用袋1を介して直接手を触れることなく安定した状態で把持、携行することができる。 【0020】上記位牌10の把持状態において、位牌10の框11及び下側那須座12は、框収納部5に安定した状態で収納され前後袋部材2、3によって確実に被覆されている。 【0021】従って、位牌10を把持、携行している時に不意に前後袋部材2、3がずれて框11から下側那須座12にかかる部分が露出し、位牌10を把持している者の手が直接位牌10に触れることがなく、位牌10を把持している者の手垢や汗等が位牌10に付着することもない。しかも、位牌支持用袋1は布で形成されているので位牌10を把持している者の汗によって破れたりすることがない。 【0022】一方、把持された位牌10の後面も後側袋部材2によって框11から蓮華座15の後面の上端縁近傍まで安定した状態で確実に被覆されているので、位牌10を把持、携行している時に不意に後側袋部材2がずれて框11から蓮華座15にかかる部分が露出し、位牌10を把持している者の手が直接位牌10に触れることがなく、位牌10を把持している者の手垢や汗等が位牌10に付着することもない。 【0023】次に、斎場においては一時所定場所に位牌10を載置する必要があるが、かかる場合にあっても、位牌10を位牌支持用袋1の框収納部5から取り出すことなく、位牌10の框11を框収納部5に収納した状態のまま所定場所に安定した状態で載置することができる(図6参照)。 【0024】即ち、上記位牌支持用袋1の前後袋部材2、3は一枚の布を折重ねることによってその下端縁を共通した状態で形成されており、前後袋部材2、3の対向縁、即ち、框収納部5の底部51は縫着部を有していないことから、框収納部5に框11を収納した状態で所定載置面に載置すると、框収納部5の底部51は載置面に沿って平坦面を形成し、位牌10を安定した状態で載置面に載置することができる。 【0025】最後に、葬儀が終了した後も四十九日の法要が終了するまでは位牌10は祭壇上に載置された状態で奉られるが、この際、位牌支持用袋1の前後袋部材2、3の対向面を合わせて偏平な状態とし、後側袋部材2の後面を上面として祭壇上に載置すれば、位牌10の座布団としても使用することができ、故人に対して礼を失することなく奉ることができる(図7参照) 【0026】 【発明の効果】本発明の位牌支持用袋は、後側袋部材と該後側袋部材の下半部に重合された前側袋部材とからなる偏平な位牌支持用袋であって、上記前後袋部材の対向内側面によって形成される袋内部を位牌の框収納部に形成しているとともに、この框収納部の深さは位牌の框を収納した際に位牌の返り花が前側袋部材の上方に露出された状態となる深さとされていることを特徴とするので、位牌の框は框収納部に安定した状態で確実に収納され、位牌の框を框収納部に収納した状態で把持、携行している状態においては、前後袋部材がずれて不用意に框が露出することはなく、位牌を前後袋部材を介した状態で直接位牌に手を触れることなく確実に把持することができる。従って、位牌を把持、携行する者の手垢や汗が位牌に付着したりすることがなく、故人に対して礼を失することはない。そして、位牌支持用袋を柔軟な布で形成すれば、位牌を把持する者の汗により破れて不用意に位牌が露出することもない。 【0027】更に、上記位牌支持用袋において、上記框収納部に位牌の框を収納した際に、この框収納部の後面の上端から上方に突出している上記後側袋部材の突出上半部によって位牌の蓮華座の後面近傍まで被覆されるように構成しておけば、位牌の框から蓮華座にかけて広い範囲で左右の親指によって確実に把持することができ、位牌に汗や手垢等を付着させることなく安定した状態で位牌を把持、携行することができる。 【0028】最後に、上記位牌支持用袋において、上記框収納部の深さを、位牌の框及び該框の上面に突設された下側那須座を収納可能な深さとしておけば、位牌の框だけでなく下側那須座をも確実に被覆することができ、位牌に汗や手垢等を付着させることなくより安定した状態で位牌を把持、携行することができる。 【0029】なお、上記位牌支持用袋は、葬儀終了後、四十九日の法要までにおいては、位牌支持用袋の前後袋部材の対向面を合わせて偏平な状態とし、後側袋部材の後面を上面として祭壇上に載置すれば、位牌の座布団としても使用することができ、故人に対して礼を失することなく奉ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597131266 【氏名又は名称】前田 眞治 【識別番号】598146562 【氏名又は名称】船曳 眞知子
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山本 拓也
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| 【公開番号】 |
特開平11−56588 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−247849 |
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