| 【発明の名称】 |
クッションマット |
| 【発明者】 |
【氏名】越智 清治
【氏名】今西 正博
【氏名】林 昌希
【氏名】永浜 勇二
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| 【要約】 |
【課題】既製のマット、主して使用済みのマットを利用して、安価で、クッション性がよく、かつ耐久性にすぐれたクッションマットを提供することである。
【解決手段】基布2の表面にパイル糸3を多数植設し、裏面にゴム層5を形成してなるマットを、パイル糸側の表面が内側になるように重ね合わせ、合わせ面の周囲を結合することにより、クッションマットを構成する。1つの既製マットから製作する場合には、それを2つ折りに折り畳んでその周囲を縫合あるいは接着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基布の表面にパイル糸を多数植設し、裏面にゴム層を形成してなるマットを、パイル糸側の面が内側になるように重ね合わせ、合わせ面の周囲を結合してなることを特徴とするクッションマット。 【請求項2】 基布の表面にパイル糸を多数植設し、裏面にゴム層を形成してなる1つのマットを、パイル糸側の面が内側になるように2つ折りに重ね合わせ、合わせ面の周囲を結合してなることを特徴とするクッションマット。 【請求項3】 合わせ面の周囲を縫合したことを特徴とする請求項1又は2記載のクッションマット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、主として長時間同一箇所で立作業を行う場合に、作業員の足元に敷いてその足腰の疲労を軽減するのに適したクッションマットに関する。 【0002】 【従来の技術】スーパーマーケットのレジ係、駅の改札係あるいは工場で立作業を行う工員のように、長時間同一箇所で立ち続けて作業を行う職種は結構多く、このような作業は、動き回る作業に比べて同一姿勢を長く採ることになるので、結構足腰に疲労が溜まり易い。 【0003】上記のような立作業の疲労を軽減するためのクッションマットは、現在開発されておらず、たとえば通常のゴムマットあるいは通常の玄関用足拭きマットをそのまま敷いて利用できる程度である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】通常の足拭きマットは、たとえば図1に示すように表面に多数のパイル糸3を植設し、裏にゴム層5を形成して構成されており、これをそのまま敷いて上記作業に使用すると、マット表面上の略同一箇所を長時間踏み続けることになり、マット表面のパイル糸3の傷みが早く、また、パイル糸間に混入する土や砂等の量も多く、頻繁にマットを取り替えなければならず、経費も嵩むことになる。 【0005】また、ゴムマットあるいは足拭きマット自体はクッション性をあまり重要視していないので、これらをそのまま使用してもあまりクッション性はよくない。 【0006】 【発明の目的】本願発明の目的は、既製のパイル糸付きのマット、主として使用済みのレンタル用のマットを利用して、安価で、クッション性がよく、かつ耐久性にすぐれたクッションマットを提供できるようにすることである。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本願請求項1記載の発明に係るクッションマットは、基布の表面にパイル糸を多数植設し、裏面にゴム層を形成してなるマットを、パイル糸側の面が内側になるように重ね合わせ、合わせ面の周囲を結合してなることを特徴としている。 【0008】請求項2記載の発明に係るクッションマットは、基布の表面にパイル糸を多数植設し、裏面にゴム層を形成してなる1つのマットを、パイル糸側の面が内側になるように2つ折りに重ね合わせ、合わせ面の周囲を結合してなることを特徴としている。 【0009】請求項3記載の発明に係るクッションマットは、請求項1又は2記載のクッションマットにおいて、合わせ面の周囲を縫合したことを特徴としている。 【0010】 【発明の実施の形態1】図1は、本願発明によるクッションマットの製作材料として利用される足拭きマット1であり、レンタル商品として一定期間使用後のものである。該足拭きマット1は平面形状が矩形状に形成されており、表面(上面)には多数の繊維製パイル糸3が植設され、裏面にはゴム層5が形成されている。該ゴム層5は、全周に亙りパイル糸植設域よりも一定幅外方に張り出している。 【0011】図1の縦断面拡大部分図である図2において、パイル糸3はタフテッド加工等によって基布2の表面の略全面に亙って植設されており、基布2の裏面にはパイル糸3を固定するために前記ゴム層5が形成されている。ゴム層5の裏面には、滑り止めとして多数の突起8が形成されている。基布2としてはタフティング用として使用可能な織布、不織布が用いられる。 【0012】製作過程を示す図3において、上記足拭きマット1を、その長手方向の中央線Lを折り目として、パイル糸側の面が内側となるように2つ折りに折り畳み、図4に示すように、合わせ面周囲のゴム層5の張り出し部分同士または合わせ面周囲のパイル糸植設部を、適宜の糸13でもって縫合する。又は通常よく用いられる接着剤で接合する。これにより図5に示すように、上下両面がゴム層5で覆われ、クッション用内蔵物としてパイル糸3が上下2段に配置されたクッションマット11が出来上がる。 【0013】このように製作されたクッションマット11は、たとえばスーパーマーケットのレジ場あるいは駅の改札口の床面に敷かれ、レジ係あるいは駅員はそのクッションマット11の上に立って長時間作業を行うことになる。 【0014】クッションマット11内でクッション作用するパイル糸3は上下2段となっているので、クッション機能がよく、しかも上下段のパイル糸3はそれぞれ上下の基布2を介して上下のゴム層5に固定されており、更にパイル糸3がカットパイルで構成されており、互いに向かいあったカットパイル先端同士が互いに入り組みからみあうため、マット表面を荒っぽく踏んだり擦ったりしても、クッションマット内でパイル糸3がずれたり、あるいはその分布が偏ったりすることはなく、常にマット全面で均等なクッション機能を有する。 【0015】また、マットの上下両面がゴム層5で構成されているので、使用中に床面に対してずれ難いのは勿論のこと、マットに対して靴等も滑り難い。特に、ゴム層5の表面に滑り止め用の突起8が形成されていると、その効果は大きい。さらに、上下両面がゴム層5であると、濡れた場合でも簡単に拭き取ることができ、維持管理が楽である。 【0016】 【発明の実施の形態2】図6は、同型の2枚の足拭きマット1を上下に重ね合わせてなるクッションマットの製作過程を示している。両足拭きマット1は、パイル糸側の面が互いに対向するように重ね合わせ、ゴム層5の周囲の張り出し部分または合わせ面周囲のパイル糸植設部同士を、縫合する。又は通常よく用いられる接着剤で接合する。 【0017】図6のように2枚の足拭きマット1から製作するクッションマットの断面構造は、前記図5に示す2つ折り構造の場合と同じであり、内蔵物たるパイル糸3は上下2段に構成され、上下両面がゴム層5により覆われることになる。 【0018】 【発明の実施の形態3】図7は、クッションマットの合わせ面の周囲を、リベット16により結合した例である。たとえば図8に示すような中空状のリベット16を使用しており、ゴム層5の張り出し部分に貫通し、かしめ止めしてある。上記のようなリベットの他に中実状のリベット等を使用することも可能である。 【0019】 【発明の実施の形態4】図9は、上下のゴム層5の合わせ面の周囲をゴム糊等の接着剤で結合した例である。 【0020】 【その他の実施の形態】 (1)本願発明のクッションマットは、既製の足拭きマット等から製作するので、新品の足拭きマットを利用することも勿論可能ではあるが、製作費の削減を図るために、主として使用済みのレンタル用足拭きマットを利用している。このような使用済みのマットにおいて、たとえパイル表面が油、塗料等の染みが付着して汚れていたり、焦げ目が付いていたり、あるいは擦り切れていたりしてレンタルマットとしての商品価値を失っていたとしても、ゴム層に傷や破れがないマットであれば、十分に本願発明に係るクッションマットとして再利用し、資源節約に役立つのである。 【0021】(2)本願発明に係るクッションマットは、レジ係等の立作業に利用する他に、たとえばトラック等の積荷物間に挟んでクッション兼スペーサとして利用することもできる。また、屋内で家具の設置のがたをなくすために、下敷きとして利用することも可能である。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、(1)既製の足拭きマット等を、パイル糸側の面が内側へと包み込まれるように、かつ、外周面がゴム層5となるように重ね合わせてクッションマットとしているので、パイル糸3の汚れや破損で商品価値がなくなった使用済みのレンタル用マットを、十分に本願発明のクッションマットの材料として利用することができ、材料費及び製作費の節約になると共に資源の節約にもなる。 【0023】(2)クッション用内蔵物として機能するパイル糸3が、上下2段に構成されることになるので、クッション機能がよく、しかも上下各パイル糸3はそれぞれ上下の基布2に植設され、該基布2を介して上下のゴム層5に固定されており、更にパイル糸3がカットパイルで構成されており、互いに向かいあったカットパイル先端同士が互いに入り組みからみあうため、マット表面を荒っぽく踏んだり擦ったりしても、マット内でパイル糸3が移動したり、あるいはその分布が偏ったりすることはなく、常にマット全面で均等なクッション機能を有することができる。すなわち、立作業用のクッションマットとして優れたクッション性を維持できる。 【0024】(3)クッションマットの外周面、すなわち上下両面がゴム層5で覆われているので、、耐久性がよく、しかも、使用中に床面に対してずれ動いたり、あるいはマット上面に対して靴が滑ったりしにくい。また、上下両面がゴム層5であるので、濡れた場合でも拭くだけで簡単に拭きとることができ、清掃が楽である。 【0025】(4)請求項2記載の発明のように、1つのレンタル用マットを2つ折りすることによりクッションマットを構成すると、2つのマットから製作する場合に比べ、材料の調達が容易であり、また、製作時における上下部分の位置合わせ作業が容易になる。 【0026】(5)請求項3記載の発明のように、重ね合わせ面の周囲を縫合することにより結合していると、安価に全周を閉じることができ、また、ゴム層5を傷めることなく縫い直しをすることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000133445 【氏名又は名称】株式会社ダスキン
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−56583 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−229297 |
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