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【発明の名称】 ベッドのサイド手摺の位置調節機構
【発明者】 【氏名】持田 晴雄

【要約】 【課題】使用者各自の身長に対応した最適位置へと簡単な操作によってサイド手摺を移動することができ、移動後は強固に固定して安全に使用することができるサイド手摺の位置調節機構を提供する。

【解決手段】ハウジング1,2にサイド手摺3が挿入される縦孔4を設け、該ハウジングの横孔16に挿入したシャフト6の先端部にローラ7を装着し、ベッド8の側面部に固設したレール9にローラ7を嵌め入れ、シャフト6の基端部に操作レバー10を枢軸ピン11によって連結し、ハウジングの前面突き当て部12に当接する第一座面14と第二座面15を操作レバー10の基端部に設け、操作レバー10の軸孔13から第一座面14に至る距離を軸孔13から第二座面15に至るまでの距離よりも短く設定し、第二座面15を前面突き当て部12に当接させたとき、レール9をローラ7とハウジング2で挟み付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング1,2の上部にサイド手摺3の支柱部20が挿入される縦孔4を設け、該ハウジングの中央部にシャフト6が挿入される横孔16を設け、該ハウジングの後面側に突出するシャフト6の先端部にローラ7を装着し、ベッド8の側面部にベッド8の長さ方向に沿って固設したレール9にローラ7を嵌め入れ、該ハウジングの前面側に配置されたシャフト6の基端部に操作レバー10の基端部を横断方向の枢軸ピン11によって連結し、該ハウジングの前面突き当て部12に当接する第一座面14と第二座面15を操作レバー10の基端部に互いに角度をなして設け、操作レバー10の軸孔13から第一座面14に至る距離を軸孔13から第二座面15に至るまでの距離よりも短く設定し、第二座面15を前面突き当て部12に当接させたとき、レール9の縁部9aの前面側に該ハウジングの後面2aを密着させ、レール9の縁部9aの後面側にローラ7の前面7aを密着させてローラ7をレール9に固定保持するようにしたベッドのサイド手摺の位置調節機構。
【請求項2】 ハウジングを内外2個に分割し、縦孔4を内外のハウジング1,2にまたがって設け、内外のハウジング1,2を両者の対面間隔を増減させて締め付けボルト17で連結したことを特徴とする請求項1に記載の位置調節機構。
【請求項3】 圧縮コイルバネ5によってシャフト6をレール7の方向に常時移動付勢したことを特徴とする請求項1に記載の位置調節機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明はベッドのサイド手摺の位置を任意に変更して固定保持するための位置調節機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 例えば病院のベッドに設置されたサイド手摺は、患者が体を起こしたり、あるいは床面や車椅子からベッドに移乗する際などに使用される手掛け手段であるにもかかわらず、従来の一般のベッドではサイド手摺はボルトや溶接によってベッドの固定フレームに固着されている。しかしながら、実際には患者の身長や手の置かれる位置は様々であるから、サイド手摺の位置が固定されているのは使い勝手が悪く、サイド手摺を設置した本来の趣旨を半減させてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の目的は、使用者各自の身長や手の位置に対応した最適の位置へと簡単な操作によってサイド手摺を移動することができ、移動後は強固に固定して安全に使用することができるサイド手摺の位置調節機構を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、本発明の位置調節機構では、ハウジング1,2の上部にサイド手摺3の支柱部20が挿入される縦孔4を設け、該ハウジング1,2の中央部にシャフト6が挿入される横孔16を設け、ハウジング2の後面側に突出するシャフト6の先端部にローラ7を装着し、ベッド8の側面部にベッド8の長さ方向に沿って固設したレール9にローラ7を嵌め入れ、ハウジング1の前面側に配置されたシャフト6の基端部に操作レバー10の基端部を横断方向の枢軸ピン11によって連結し、ハウジング1の前面突き当て部12に当接する第一座面14と第二座面15を操作レバー10の基端部に互いに角度をなして設け、操作レバー10の軸孔13から第一座面14に至る距離を軸孔13から第二座面15に至るまでの距離よりも短く設定する。
【0005】ハウジングは内外2個に分割して構成することができる。その場合、縦孔4は内外のハウジング1,2にまたがって設けられ、内外のハウジング1,2を両者の対面間隔を増減させて締め付けボルト17で連結することによって、縦孔4の直径が増減させられる。圧縮コイルバネ5によってシャフト6をレール7の方向に常時移動付勢することもできる。
【0006】図4に示したように操作レバー10を枢軸ピン11を中心に回転させ、ハウジング1と平行になるように垂直に倒したときには、操作レバー10の基端部の第二座面15がハウジング1の前面突き当て部12に当接するため、シャフト6は前面側に引き寄せられ、レール9の縁部9aの前面側に内側のハウジング2の後面2aが密着し、レール9の縁部9aの後面側にローラ7の前面7aが密着する。これによってハウジング1,2はレール9に強固に固定保持され、ハウジング1,2の縦孔4に支柱部20が挿入されているサイド手摺は、レール9に沿ってずれたり、レール9の周りにぐら付くことなく安定良く使用される。
【0007】身長や手の位置が異なる別の使用者がサイド手摺を自分に適合するように位置調節したいときには、図5に示したように操作レバー10を枢軸ピン11を中心に回転させ、ハウジング1と直角になるように起こせば良い。このときには、操作レバー10の基端部の第一座面14がハウジング1の前面突き当て部12に当接するため、シャフト6はレール9に移動させられ、レール9の縁部9aの前面からハウジング2の後面2aが離脱し、レール9の縁部9aの後面からローラ7の前面7aが離脱する。これによってハウジング1,2はレール9との結合を解除され、レール9に沿って任意の位置に移動することができる。最適の位置にまで移動させた後は、前記したように操作レバー10を倒し、第二座面15をハウジング1の前面突き当て部12に当接させることによって、当該位置に再度固定される。
【0008】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、内外2個に分割構成されたハウジング1,2は円盤形状であり、内側のハウジング2の螺子孔18にねじ込まれるボルト17によって一体に組み立てられている。内外のハウジング1,2の対面間隔を増減して縦孔4の合成直径を増減させた後、対面間隔が変化しないようにするため、内外のハウジング1,2間には適当なスペーサーが挿入される。あるいは、外側のハウジング1のボルト孔19を螺子孔に形成し、ハウジング1に対してボルト17が長さ方向に移動しないようにする。シャフト6の付勢用コイルバネ5は内側のハウジング2の軸孔16の中間段差部に一端を当接し、シャフト6の先端部の段差部に他端を当接している。外側のハウジング1の前面突き当て部12は補強座金によって構成されている。
【0009】
【発明の効果】 以上のように請求項1の発明の位置調節機構では、操作レバー10の基端部に互いに角度をなして第一座面14と第二座面15を設け、軸孔13と第一座面14間の距離を軸孔13と第二座面15間の距離よりも短く設定してあるため、第一座面14と第二座面15を択一的にハウジング1の前面突き当て部12に当接させるという極めて簡単な操作によって、ハウジング1,2をレール9に固定したりレール9から解放することができる。その結果、サイド手摺3を使用者の身長などに最も適した位置に簡便に移動でき、かつ強固に固定保持することができる。
【0010】請求項2の発明の位置調節機構では、ハウジングを内外2個に分割し、縦孔4を両方のハウジング1,2にまたがって形成したので、内外のハウジング1,2の対面間隔を増減変更して組み立てることによって、縦孔4の合成直径を増減変更することができる。その結果、支柱部17の太さが異なる各種のサイド手摺に適用することができ、汎用性に優れたものとなる。
【0011】請求孔3の発明の位置調節機構では、操作レバー10を拘束解除方向に回転させたとき、圧縮コイルバネ5によってシャフト6が自動的に移動してローラ7とレール9との間に隙間を直ちに作るため、ハウジング1,2を即座に移動させることができ、操作性が向上する。
【出願人】 【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】増田 守
【公開番号】 特開平11−276308
【公開日】 平成11年(1999)10月12日
【出願番号】 特願平10−103740