| 【発明の名称】 |
シート用レッグレスト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】池元 聖二
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| 【要約】 |
【課題】シートのデザイン上の自由度を阻害せず、且つ信頼性及び耐久性の高いシート用レッグレスト装置を提供する。
【解決手段】レッグレスト10の傾動角度の調整とその傾動角度の保持とを、ラッチシャフト22と該ラッチシャフト22に設けた複数個のラッチ溝25A〜25Eに択一的に係入するラッチピン27とを備えてなるラッチ機構20と、該ラッチ機構20における上記ラッチシャフト22の軸方向移動の変位を上記レッグレスト10にその傾動角度の変位として伝達する上記連結アーム23とで行う。かかる構成とすることで、上記レッグレスト10にかかる荷重は上記連結アーム23を介して上記ラッチシャフト22にその軸力として伝達され、この軸力が該ラッチシャフト22のラッチ溝25A〜25Eと該ラッチ溝25A〜25Eに係入したラッチピン27との係合により支持される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートクッションの前端部にレッグレストを上下方向に傾動可能に取り付けてなるシート用レッグレスト装置であって、上記シートクッションに、その軸方向に適宜間隔で複数個の切り欠き状のラッチ溝を形成すると共にその軸方向へ移動可能とされたラッチシャフトと該ラッチシャフトの上記複数個のラッチ溝に択一的に係入可能とされるとともに係入したラッチ溝の上記ラッチシャフト上における形成位置に対応した移動位置で上記ラッチシャフトの移動規制を行うラッチピンとを備えたラッチ機構を、上記シートクッションの側端よりも幅方向中央寄り位置において且つ上記ラッチシャフトの軸方向を上記シートクッションの前後方向へ向けた状態で配置する一方、上記ラッチシャフトと上記レッグレストとを連結アームにより連結し、該連結アームを介して上記ラッチシャフトの軸方向への変位を上記レッグレストにその傾動角度の変化として伝達し得るように構成したことを特徴とするシート用レッグレスト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シート用レッグレスト装置に関し、さらに詳しくはレッグレスト装置におけるレッグレストの傾動角度の調整機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、列車用シートにおいては、シートクッションの前端部に、着座者が下肢を預けて寛げるようにレッグレストを備えたものが知られている。この場合、シートクッションの着座者の要求に応じて上記レッグレストの傾動角度を調整できることが必要であり、かかる要求に応えるべく従来より種々の傾動角度調整機構が提案されており、その一つとしてラチエット機構を用いたものがある。 【0003】即ち、従来の傾動角度調整機構は、その外周面に複数のラチエット歯を形成したラチエットプレートを、該シートクッション前端部とレッグレストの一端部とを相対回動可能に連結するヒンジと同心上に位置するようにして該シートクッション側に固定する一方、上記レッグレスト側には上記ラチエット歯と選択的に噛合するロック部材を取り付け、上記ラチエットプレートに対する上記ロック部材の噛合位置を調整することで上記レッグレストの傾動角度を調整するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このようなラチエット機構により傾動角度調整機構を構成した場合には、次のような問題があった。 【0005】即ち、上記ラチエット機構が上記ヒンジ部分に設けられる構成であることから、該ヒンジ部分にラチエット機構の配置スペースを確保する必要があり、その結果、上記シートのデザイン上における制約が生じ、デザイン設計の自由度が阻害され、延いてはシートの商品価値の低下をも招来することになるものである。 【0006】また、上記レッグレストにかかる荷重は上記ラチエット機構において支持されるため、該ラチエット機構側での支持荷重値を低減するには上記ラチエットプレートの径寸法を大きくしてモーメントアームを長くする必要があるが、かかるモーメントアームの増大はそのままラチエット機構の大型化、さらにはその配置スペースの拡大につながり、いずれにしても好ましくない。このため、上記ラチエットプレートの径寸法の拡大には自ずと限界があり、その結果、上記レッグレスト側の荷重により上記ラチエット歯に大きな力がかかり、場合によっては該ラチエットプレートの撓みとか破損を生じ、その信頼性及び耐久性という点において問題がある。 【0007】そこで本発明では、シートのデザイン上の自由度を阻害せず、且つ信頼性及び耐久性の高いシート用レッグレスト装置を提供することを目的としてなされたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。即ち、シートクッションの前端部にレッグレストを上下方向に傾動可能に取り付けてなるシート用レッグレスト装置において、上記シートクッションに、その軸方向に適宜間隔で複数個の切り欠き状のラッチ溝を形成すると共にその軸方向へ移動可能とされたラッチシャフトと該ラッチシャフトの上記複数個のラッチ溝に択一的に係入可能とされるとともに係入したラッチ溝の上記ラッチシャフト上における形成位置に対応した移動位置で上記ラッチシャフトの移動規制を行うラッチピンとを備えたラッチ機構を、上記シートクッションの側端よりも幅方向中央寄り位置において且つ上記ラッチシャフトの軸方向を上記シートクッションの前後方向へ向けた状態で配置する一方、上記ラッチシャフトと上記レッグレストとを連結アームにより連結し、該連結アームを介して上記ラッチシャフトの軸方向への変位を上記レッグレストにその傾動角度の変化として伝達し得るように構成したことを特徴としている。 【0009】 【発明の効果】本発明のシート用レッグレスト装置によれば、レッグレストの傾動角度の調整とその傾動角度の保持とを、ラッチシャフトと該ラッチシャフトに設けた複数個のラッチ溝に択一的に係入するラッチピンとを備えてなるラッチ機構と、該ラッチ機構における上記ラッチシャフトの軸方向移動の変位を上記レッグレストにその傾動角度の変位として伝達する連結アームとで行うようにしているので、上記レッグレストにかかる荷重は上記連結アームを介して上記ラッチシャフトにその軸力として伝達され、この軸力が該ラッチシャフトのラッチ溝と該ラッチ溝に係入したラッチピンとの係合により支持される。 【0010】従って、上記ラッチシャフト側における許容支持力は、上記ラッチピンの径寸法を大きくすることで容易に高めることができる。また、上記ラッチピンの径寸法の拡大は、上記ラッチ機構が上記シートクッションとレッグレストとのヒンジが配置される該シートクッションの側端ではなく、該側端よりも幅方向中央寄り位置に配置されているので、その配置スペースの確保のためにシートのデザイン上の自由度が阻害されるということもない。これらの結果、シートのデザイン性を高めることによる該シートの商品価値の向上と、レッグレストの信頼性及び耐久性の向上とを両立させることができるものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明のシート用レッグレスト装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。 【0012】図1には、本発明にかかるレッグレスト装置Xを備えた列車用のシートZを示している。このシートZは、脚台4上に回転可能に取り付けられるシートクッション1と、該シートクッション1の後端部にリクライニング可能に取り付けられたシートバック2と、該シートクッション1の左右両側に配置されたアームレスト3,3とを備えて構成される。そして、上記シートクッション1の前端部には、レッグレスト10を備えたレッグレスト装置Xが上下方向へ傾動可能に取り付けられている。また、上記脚台4の側部には、上記シートZを回転させる場合に、上記シートバック2のリクライニング状態を解除して該シートバック2を最前傾姿勢とするとともに、所定の傾動角度に姿勢保持された上記レッグレスト10の姿勢保持作用を解除してこれを最下傾姿勢とするためのロック解除ペダル5が備えられている。 【0013】本発明は、上記レッグレスト装置Xにおける上記レッグレスト10の傾動角度の調整とその保持とを行う後述のラッチ機構20の構造に最大の特徴を有するものであり、以下、このラッチ機構20の構造及び作動等を詳述する。 【0014】図2及び図3には、上記シートクッション1のシートクッションフレーム6の下面側に配置されたラッチ機構20を示している。尚、上記シートZのシートクッション1と上記レッグレスト装置Xの上記レッグレスト10とは、図2及び図3に示すように、上記シートクッション1のシートクッションフレーム6の後端桁材6bに所定間隔をもって配置された左右一対の連結ブラケット7,7と、上記レッグレスト10のレッグレストフレーム11の一端にその幅方向に所定間隔をもって配置された左右一対の支持アーム14,14とを、それぞれ枢支軸15,15により枢支することで相対回動自在に連結されている。 【0015】上記ラッチ機構20は、図1〜図4に示すように、上記シートクッションフレーム6の幅方向の略中央部においてその前端桁材6aと後端桁材6bとの間に跨がって取り付けられた支持フレーム21を備えている。この支持フレーム21は、所定間隔をもって対向する左右一対の側壁21c,21dをもつ型材であって、その軸方向の一端21aと他端21bとは、それぞれ上記シートクッションフレーム6の前端桁材6aと後端桁材6bに溶接固定されている。 【0016】上記支持フレーム21の軸方向における略中央位置には、その幅方向に延びる凹溝18と該凹溝18に直交してその軸方向に貫設されたシャフト嵌挿孔19とを備えたシャフトガイド17が、該凹溝18の開口端を上方に向けた状態で固着されている。そして、このシャフトガイド17のシャフト嵌挿孔19には、次述のラッチシャフト22がその軸方向に摺動自在に嵌挿配置されている。 【0017】上記ラッチシャフト22は、図6に示すように、所定長さのロッド体で構成され、その一端22aは後述の連結ピン24を介して後述の連結アーム23の一端23bが枢着される。また、ラッチシャフト22の外周面の一側には、その一端22a寄りに位置する第1ラッチ溝25Aと、その他端22b寄りに位置し且つ軸方向に所定間隔をもって並ぶ四つのラッチ溝、即ち、第2ラッチ溝25B〜第5ラッチ溝25Eとがそれぞれ設けられている。さらに、上記第5ラッチ溝25Eの直後方位置には、上記ラッチシャフト22の外周面から所定高さに突出して軸方向に延びる突出部26が設けられている。 【0018】そして、上記ラッチシャフト22は、図4及び図5に示すように、その他端22bを上記支持フレーム21の他端21b側に向けた状態で、上記シャフトガイド17のシャフト嵌挿孔19に嵌挿されている。尚、この場合、このラッチシャフト22は、図示しないガイド機構により、上記各ラッチ溝25A〜25Eを上方に向けた姿勢を保持したままその軸方向へ摺動し得るようにされている。 【0019】一方、上記連結アーム23は、所定長さのロッド体で構成され、その一端23aは上記レッグレストフレーム11の裏面側に設けた連結ブラケット12(図2及び図3を参照)に連結ピン13を介して枢着されるとともに、その他端23bは上述のように連結ピン24を介して上記ラッチシャフト22の一端22aに枢着されている。 【0020】従って、上記ラッチシャフト22が軸方向に移動すると、その変位が上記連結アーム23を介して上記レッグレスト10に伝達され、該レッグレスト10の傾動角度が変更される。逆言すれば、上記レッグレスト10の自重及び該レッグレスト10にかかる着座者の下肢の重量により、該レッグレスト10にこれを上記枢支軸15を中心として下方へ回転させる回転力が作用した場合、この回転力が上記連結アーム23を介して上記ラッチシャフト22にその軸力として伝達される。このため、上記ラッチシャフト22の軸方向への移動位置を適宜規制することで上記レッグレスト10を所定の傾動角度に設定し且つこの傾動角度をそのまま保持し得ることになる。かかるレッグレスト10の傾動角度の調整と保持とを行うために、上記支持フレーム21側には以下に述べるように各種の部材が設けられている。 【0021】即ち、上記支持フレーム21の一端21a寄りの両側壁21c,21には該支持フレーム21の軸方向に直線状に延びる長溝28,28が形成されるとともに、該長溝28,28の後端よりも上記他端21b寄りで且つ上記シャフトガイド17の凹溝18と対応する位置には、該両側壁21c,21を上下方向に延びる円弧溝29,29がそれぞれ形成されている。 【0022】上記円弧溝29,29には、上記ラッチシャフト22の各ラッチ溝25A〜25Eに係入するラッチピン27が、上記凹溝18を横切る状態で貫通配置されている。そして、このラッチピン27の一端は、図4に示すように、上記支持フレーム21の一方の側壁21cに対して枢支軸34により回動自在に取り付けられた第1揺動レバー31の一端に結合されている。また、上記ラッチピン27の他端は、図5に示すように、上記支持フレーム21の他方の側壁21dに対して上記枢支軸34により回動自在に取り付けられた第2揺動レバー32の一端に結合されている。 【0023】尚、この第1揺動レバー31は、第1スプリング41のバネ力により、上記ラッチピン27を上方へ移動させる方向に常時回動付勢されている。また、上記第2揺動レバー32は、上記ロック解除ペダル5の踏み込み操作により引張されるケーブル8が連結されている。従って、上記ラッチピン27は、上記ケーブル8が引張されていない時には上記第1スプリング41のバネ力によって上記凹溝18の溝底側に付勢され、上記ラッチシャフト22の所定のラッチ溝25A〜25Eに係入され且つその係入状態が保持される一方、該ケーブル8が引張された時には上記第1スプリング41のバネ力に抗して上記ケーブル8の引張力により上記凹溝18から離脱する方向へ強制的に移動せしめられ、上記ラッチシャフト22の所定のラッチ溝25A〜25Eへの係入状態が解除されることになる。 【0024】一方、上記長溝28,28には、上記ラッチシャフト22の一端22aと上記連結アーム23の他端23bとを連結する上記連結ピン24が嵌挿されており、特にこの連結ピン24の一端は上記支持フレーム21の一方の側壁21c側に大きく突出されている。 【0025】さらに、上記支持フレーム21の一方の側壁21cにおける上記円弧溝29,29の直下方位置には、枢支ピン35により次述のストップレバー33が取り付けられている。このストップレバー33は、図4及び図7に示すように、略L字状に屈曲した形態をもち、その一端部を第1レバー部33aとし、他端部を第2レバー部33bするとともに、該第2レバー部33bの先端寄り位置には突起33cが形成されている。そして、この突起33cよりも先端寄り部位は第1凹部33dとされるとともに、その基端寄り部位は第2凹部33eとされている。また、このストップレバー33は、第2スプリング42のバネ力により、上記枢支ピン35を中心として常時時計回り方向(図7において)に回動付勢されている。 【0026】上記ストップレバー33は、上記ラッチシャフト22の移動位置に対応して、次述する三つの回動位置を択一的にとるようになっている。即ち、第1の回動位置は、図6並びに第8図に符号33で指示するように、上記ラッチピン27が上記ラッチシャフト22の上記各ラッチ溝25A〜25Eのいずれかに係入した状態において、上記第2凹部33eに位置した上記ラッチピン27により時計回り方向への回動が規制された状態となる位置である。 【0027】第2の回動位置は、図7に示すように、上記ラッチシャフト22の突出部26に位置している上記ラッチピン27を上記第1凹部33dにおいて支持して該ラッチピン27の存在に拘わらず上記ラッチシャフト22の軸方向への移動を許容すると同時に、該ストップレバー33自身もその付勢回動方向において上記ラッチピン27と係合することでその回動が規制される位置である。 【0028】第3の回動位置は、図8において符号33′で指示する位置である。即ち、この回動位置は、上記ラッチシャフト22が実線図示する規制位置(即ち、上記ラッチピン27が上記第1ラッチ溝25Aに係入した位置)よりも所定寸法だけ後方側(その他端22b側)へ移動し、上記連結ピン24が実線図示する位置から鎖線図示(符号24′参照)する位置に移動し、該連結ピン24′が上記ストップレバー33の第1レバー部33aに当接してこれを反時計回り方向に回動させた状態である。上記ストップレバー33が上記第2の回動位置(符号33で示す位置)から第3の回動位置に移動する時、第2の回動位置においてその第1凹部33dに支持されていた上記ラッチピン27′は上記突起33cを乗り越えて上記第2凹部33e側に移動して上記ラッチピン27の第1ラッチ溝25Aへの係入を許容する状態とされるものである。 【0029】続いて、上記レッグレスト装置Xの操作等を、上記ラッチシャフト22とラッチピン27との係合状態との関連において説明する。 【0030】まず、上記レッグレスト10のが取り得る傾動角度であるが、この実施形態においては図3に示す五つの傾動角度を設定している。即ち、第1の傾動角度は図3において符号10で示すように上記レッグレスト10が垂下され上記脚台4側に格納される傾動角度である。この第1の傾動角度は、図8に示すように、上記ラッチピン27が上記ラッチシャフト22の第1ラッチ溝25Aに係入することで達成される。 【0031】第2の傾動角度は図3において符号10Aで示す角度であり、第3の傾動角度は図3において符号10Bで示す角度であり、第4の傾動角度は図3において符号10Cで示す角度であり、さらに第5の傾動角度は図3において符号10Dで示す角度である。そして、これら第2〜第5の傾動角度は、それぞれ上記ラッチピン27がラッチシャフト22の第2ラッチ溝25B〜第5ラッチ溝25Eに係入することで達成されるものである。 【0032】ここで、例えば上記レッグレスト10を、第1の傾動角度に設定された状態(格納姿勢)から上方へ回動させて第2〜第5のいずれかの傾動角度に設定する場合の操作について説明する。 【0033】先ず、操作者は、上記レッグレスト10の側部に設けられている上記操作レバー16を引き上げて、第1の傾動角度(即ち、上記ラッチピン27が第1ラッチ溝25Aに係入している状態)にあるレッグレスト10を上方側に回動させる。このレッグレスト10の上方への回動に伴って、その回動変位が上記連結アーム23を介して上記ラッチシャフト22にシート前方側への引き出し力として伝達される。従って、上記上記ラッチピン27は、上記ラッチシャフト22のシート前方側への移動に伴って該第1ラッチ溝25Aから離脱し、該ラッチシャフト22の上面を上記第2〜第5ラッチ溝25B〜25E側に向かって相対移動する。尚、この場合、上記ストップレバー33は上記第2スプリング42の付勢力に抗して反時計回りに回動され上記ラッチピン27の移動を許容する。 【0034】そして、上記ラッチピン27は、上記レッグレスト10の上方への回動操作に連動して順次上記第2ラッチ溝25B〜第4ラッチ溝25Dに対して係入及び離脱を繰り返し、最終的には第5ラッチ溝25Eに係入する。従って、操作者が好みの傾動角度で上記レッグレスト10の回動操作を停止することで、上記ラッチピン27はその時点において対応しているラッチ溝、あるいは対応直前のラッチ溝に係入し、上記レッグレスト10はその傾動角度に設定され且つその姿勢が保持される。 【0035】一方、例えば上記レッグレスト10の傾動角度を、第4の傾動角度から第2の傾動角度に変更する場合には、先ず、操作者は一旦、上記操作レバー16を操作して上記レッグレスト10を第4の傾動角度から第5の傾動角度よりもさらに所定量だけ上方まで引き上げる。すると、上記ラッチピン27は、図7に示すように、上記ラッチシャフト22の突出部26上に位置し且つその位置が上記ストップレバー33によって保持されている。従って、この状態では、上記ラッチシャフト22は自由に移動できる状態となっているので、操作者は上記レッグレスト10を第1の傾動角度まで一気に傾動させる。このレッグレスト10が第1の傾動角度に設定されると、図8に示すように、上記ストップレバー33が上記連結ピン24によって反時計回り方向に回動されることで該ストップレバー33による上記ラッチピン27の規制作用が解除され、該ラッチピン27は上記レッグレスト10の引き上げ操作に伴って上記各ラッチ溝25A〜25Eに係入し得る状態となる。従って、この後は、操作者が上記レッグレスト10を第2の傾動角度まで引き上げることで、上記レッグレスト10は第2の傾動角度に設定され且つ保持されることになる。 【0036】さらに、上述の如き通常の操作とは別個独立に、上記レッグレスト10が第2〜第5の傾動角度から第1の傾動角度に強制的に設定される場合がある。即ち、上記シートZを回転させる場合である。かかる場合には、上記レッグレスト10を上記脚台4側に格納して回転部分全体としての回転半径を最小とする必要があるためである。 【0037】この場合の操作は、操作者が上記脚台4側に設けられた上記ロック解除ペダル5を踏み込み操作することで行われる。即ち、上記ロック解除ペダル5が踏み込み操作されると、これに連結された上記ケーブル8が引張され、このケーブル8の引張力を受けて、図5に示す如く、上記第2揺動レバー32が枢支軸34を中心として時計回りに回転し、上記ラッチピン27が上記第1スプリング41の付勢力に抗して引き上げられ、上記ラッチシャフト22の各ラッチ溝25A〜25Eとの係合が解除される。すると、上記レッグレスト10の自重により、該レッグレスト10はどの傾動角度にある場合であっても、自動的に第1の傾動角度に設定されるものである。 【0038】尚、上記ロック解除ペダル5の踏み込み操作に連動して上記シートZの回転規制機構(図示省略)のロック状態と、上記シートZのシートバック2のリクライニングを規制するリクライニング規制機構(図示省略)のロック状態も同時に解除され、上記シートバック2が最前傾姿勢とされるとともに上記シートZの回転操作が許容されるものである。 【0039】以上のように、この実施形態にかかるレッグレスト装置Xによれば、上記レッグレスト10の傾動角度の調整とその傾動角度の保持とを、上記ラッチシャフト22と該ラッチシャフト22に設けた複数個のラッチ溝25A〜25Eに択一的に係入するラッチピン27とを備えてなるラッチ機構20と、該ラッチ機構20における上記ラッチシャフト22の軸方向移動の変位を上記レッグレスト10にその傾動角度の変位として伝達する上記連結アーム23とで行うようにしているので、上記レッグレスト10にかかる荷重は上記連結アーム23を介して上記ラッチシャフト22にその軸力として伝達され、この軸力が該ラッチシャフト22のラッチ溝25A〜25Eと該ラッチ溝25A〜25Eに係入したラッチピン27との係合により支持されるものである。 【0040】従って、上記ラッチシャフト22側における許容支持力は、上記ラッチピン27の径寸法を大きくすることで容易に高めることができる。また、上記ラッチピン27の径寸法の拡大は、上記ラッチ機構20が上記シートクッション1とレッグレスト10とのヒンジが配置される該シートクッション1の側端ではなく、該側端よりも幅方向中央寄り位置に配置されているので、その配置スペースの確保のためにシートZのデザイン上の自由度が阻害されるということもない。これらの結果、シートZのデザイン性を高めることによる該シートZの商品価値の向上と、レッグレスト10の信頼性及び耐久性の向上とを両立させることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151760 【氏名又は名称】株式会社東洋シート
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
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| 【公開番号】 |
特開平11−103973 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−267625 |
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