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【発明の名称】 シートバックのトリムカバー構造
【発明者】 【氏名】大沢 朋昭

【氏名】田倉 一夫

【氏名】勝田 一男

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヘッドレストを別体に有するロウシートバックのクッション体と、ヘッドレストを一体成形してなるハイシートバックにおけるシートバック本体のクッション体とを被覆する袋状のトリムカバー本体と、前記ハイシートバックのヘッドレストを被覆する袋状のヘッドレスト用トリムカバーとを有し、前記トリムカバー本体に、ヘッドレスト用トリムカバーを連結してなることを特徴とするシートバックのトリムカバー構造。
【請求項2】 前記トリムカバー本体の頂部には前記ハイシートバックのヘッドレストを挿通する通口を形成してなる請求項1記載のシートバックのトリムカバー構造。
【請求項3】 前記トリムカバー本体の通口を上布で閉口してロウシートバック用のトリムカバーを形成してなる前記請求項2記載のシートバックのトリムカバー構造。
【請求項4】 前記トリムカバー本体に対するヘッドレスト用トリムカバーの連結は、縫着、係合具による係合である請求項1記載のシートバックのトリムカバー構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラックなどの大型車両における運転席のシートバック(背凭部)用トリムカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】トラックなどの運転席におけるシートバックには、図5に示すように、ヘッドレストがシートバックに一体成形されている、いわゆるハイシートバック(A)と、ヘッドレストがシートバックと別体に成形されている、いわゆるロウシートバック(B)とがある。
【0003】図5において、図中(C′)はシートバック(A)と一体成形してなるヘッドレスト、(C)はロウシートバック(B)と別体のヘッドレストを各々示す。
【0004】以上のハイシートバック(A)及びロウシートバック(B)は各々フレームを内蔵した発泡体製クッション体を袋状に縫製したトリムカバーで被覆されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、運転席は車両の種類等により、ハイシートバック又はロウシートバックを適宜選択して装設している。従って、ハイシートバック、ロウシートバックの少なくとも二種類のシートバックを用意する必要がある。そのため、ハイシートバック、ロウシートバックの各々専用のフレーム、クッション体、トリムカバーを生産して組付けている。
【0006】一方、ハイシートバックとロウシートバックとの構成部品の共用化を図ることにより、部品管理、生産性が向上するが、フレーム、クッション体は形状が異なるため、共用化を図ることができない。
【0007】そこで、本発明は、前記ハイシートバックとロウシートバックにおいて、トリムカバーの共用化を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するための本発明に係るシートバックのトリムカバーは、ヘッドレストを別体に有するロウシートバックのクッション体と、ヘッドレストを一体成形してなるハイシートバックにおけるシートバック本体のクッション体とを被覆する袋状のトリムカバー本体と、前記ハイシートバックのヘッドレストを被覆する袋状のヘッドレスト部用トリムカバーとを有し、前記トリムカバー本体に、ヘッドレスト用トリムカバーを連結してなることを特徴とする。
【0009】従って、前記トリムカバー本体にヘッドレスト部用トリムカバーを連結することにより、前記ハイシートバック用トリムカバーになり得る。
【0010】また、トリムカバー本体はロウシートバック用トリムカバーとしても利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、図面に基づいて説明する。図中(1)は、ヘッドレスト(5)を別体に有するロウシートバックのクッション体(4)と、ヘッドレスト(30)を一体成形してなるハイシートバックにおけるシートバック本体(3)のクッション体(31)とを被覆する袋状のトリムカバー本体を示す。
【0012】図中(2)は前記ハイシートバックにおけるヘッドレスト(30)を被覆する袋状のヘッドレスト用トリムカバーを各々示す。
【0013】トリムカバー本体(1)は、図示するように、ロウシートバックのクッション体(4)と、ハイシートバックのヘッドレストに相当する部分を除くクッション体(31)との全体を被覆する大きさに縫製されている。
【0014】そして、各クッション体(4)(31)の凹凸状の前面に密着できるように、クッション体(4)(31)の前面側に設けた凹窪(43)(44)(33)(34)に喰い込む吊部材(13)(14)が、前面側(1A)の内面に設けてある。
【0015】なお、ロウシートバックのクッション体(4)内には、フレーム(42)が埋設され、頂部にはヘッドレスト(5)のステー(53)が挿通する通孔(45)(45)が設けてある。
【0016】また、同様にハイシートバックのクッション体(30)と、このクッション体(30)に一体成形されているヘッドレスト(3B)のクッション体(31)にも、フレーム(31)が埋設されている。
【0017】なお、ヘッドレスト(5)は従来と同様にフレーム内蔵の発泡体(5)を表皮(52)で被包したものである。
【0018】トリムカバー本体(1)は頂部に上布(12)が接ぎ合わせることができ、この上布(12)を接ぎ合わせ前はヘッドレスト(3B)が挿通できる通口(12′)が形成されている。
【0019】また、頂部の通口(12′)周囲にはファスナー、クリップなどの係合部材の一方が取付け得るように形成され、他方の係合部材は前記ヘッドレスト用トリムカバー(2)の開口端縁に設けてあり、相互に係合することにより、ヘッドレスト用トリムカバー(2)がトリムカバー本体(1)の頂部に連結される。
【0020】また、図示するトリムカバー本体(1)はその下部開口縁における前後に、クッション体(4)(3A)の下端部内に設けたトリムワイヤ(不図示)に結着する吊布(15)(15)が設けてある。
【0021】図示する係合部材(11)(21)は、断面コ字状で開口端縁に内方に折曲した樹脂製の雌体(11)と、この雌体(11)内に先端部が係止する断面矢印状の雄体(21)とから構成されている。
【0022】図3は前記トリムカバー本体(1)にヘッドレスト用トリムカバー(2)を前記係合部材(11)(12)によって連結して、ハイシートバック用のトリムカバーとしたものである。
【0023】図4は前記トリムカバー本体(1)の頂部に有する通口(12′)を、上布(12)の縫着により閉口してロウシートバック用のトリムカバーとしたものである。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、トリムカバー本体にヘッドレスト用カバーを連結することにより、ハイシートバック用のトリムカバーになり、また、トリムカバー本体がロウシートバック用のトリムカバーとしても利用できる。
【0025】従って、ロウシートバック用のトリムカバーがハイシートバック用のトリムカバーとして利用できるので、トリムカバーの共用化を図ることができ、二種類のトリムカバーを生産する必要がなく、その管理、生産工数を削減できる。
【出願人】 【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
【出願日】 平成9年(1997)8月31日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−76005
【公開日】 平成11年(1999)3月23日
【出願番号】 特願平9−249394