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【発明の名称】 ポリエステル繊維製クッション
【発明者】 【氏名】藤田 悦則

【氏名】我田 茂樹

【氏名】斎藤 奈巳

【要約】 【課題】長時間使用によるヘタリ量を極力少なくし、耐久性の向上したポリエステル繊維製クッションを提供すること。

【解決手段】ポリエステル繊維製クッション材4を基材として使用し、この基材に複数の穴4a,…,4aを所定間隔で形成するとともに、複数の穴4a,…,4aの各々にバネ材6を配設することにより全体としてのバネ定数を増大させた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材としてのポリエステル繊維製クッション材に複数の穴を所定間隔で形成し、該複数の穴の各々にバネ材を配設することにより全体としてのバネ定数を増大させたポリエステル繊維製クッション。
【請求項2】 上記複数の穴の一端を開口させるとともに他端を閉じ、開口端をポリエステル繊維材でカバーするようにした請求項1に記載のポリエステル繊維製クッション。
【請求項3】 上記バネ材がエラストマである請求項1あるいは2に記載のポリエステル繊維製クッション。
【請求項4】 上記バネ材がコイルスプリングである請求項1あるいは2に記載のポリエステル繊維製クッション。
【請求項5】 基材としてのポリエステル繊維製クッション材と複数の弾性部材とを所定間隔で一体成形し、全体としてのバネ定数を増大させたポリエステル繊維製クッション。
【請求項6】 上記バネ材がコイルスプリングである請求項5に記載のポリエステル繊維製クッション。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル繊維を使用したクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は難燃性あるいはリサイクル性に優れており、加熱・圧縮成形することによりクッション材として従来使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧縮残留歪み率について言えば、ウレタン等のクッション材が5〜15%程度であるのに対し、ポリエステル繊維製クッション材は30〜40%程度と高く、長時間使用によるヘタリが発生していた。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、長時間使用によるヘタリ量を極力少なくし、耐久性の向上したポリエステル繊維製クッションを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、基材としてのポリエステル繊維製クッション材に複数の穴を所定間隔で形成し、該複数の穴の各々にバネ材を配設することにより全体としてのバネ定数を増大させたポリエステル繊維製クッションである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記複数の穴の一端を開口させるとともに他端を閉じ、開口端をポリエステル繊維材でカバーするようにしたことを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、上記バネ材がエラストマであることを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、上記バネ材がコイルスプリングであることを特徴とする。
【0009】さらに、請求項5に記載の発明は、基材としてのポリエステル繊維製クッション材と複数の弾性部材とを所定間隔で一体成形し、全体としてのバネ定数を増大させたポリエステル繊維製クッションである。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、上記バネ材がコイルスプリングであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本発明の第1実施形態にかかるポリエステル繊維製クッション2を示しており、基材となる任意厚みのポリエステル繊維製クッション材4を備えている。このクッション材4には、直径φ5〜φ40、ピッチ5mm〜100mm程度の複数の穴4a,…,4aが一端が開口し他端が閉じた状態で形成されており、クッション材4を加熱・圧縮成形した後、穴4a,…,4aにバネ材として圧縮残留歪み率の低いエラストマ6,…,6を埋設した複合材とすることによりクッション材4の圧縮残留歪み率を約10%程度に抑制している。
【0012】なお、図1及び図2において、クッション材4に形成された複数の穴4a,…,4aを円形として図示しているが、例えば、多角形等の円形以外の形状でもよい。
【0013】図3は、本発明の第2実施形態にかかるポリエステル繊維製クッション2Aを示しており、図1及び図2のクッション2にポリエステル繊維製カバー8を取り付けることにより着座感を向上させている。
【0014】図4は、本発明の第3実施形態にかかるポリエステル繊維製クッション2Bを示しており、クッション材4に形成された複数の穴4a,…,4aにバネ材としてコイルスプリング等の弾性部材10,…,10を挿入した後、ポリエステル繊維製カバー8を取り付けている(後加工)。この構成は、ポリエステル繊維のバネ定数に弾性部材10,…,10のバネ定数が付与重畳され、クッション全体としてのバネ定数が増大している。
【0015】図5は、本発明の第4実施形態にかかるポリエステル繊維製クッション2Cを示しており、クッション材4と弾性部材10,…,10とを一体成形することにより、弾性部材10,…,10の内部にも繊維が充填され、クッション全体としてのバネ定数がさらに増大する。
【0016】図6は、ポリエステル繊維材のみの従来のクッションと、ポリエステル繊維製クッション材4にエラストマ6,…,6を埋設したクッション2,2Aと、ポリエステル繊維製クッション材4にコイルスプリング10,…,10を後加工したクッション2Bと、ポリエステル繊維製クッション材4とコイルスプリング10,…,10とを一体成形したクッション2Cの荷重−たわみ曲線を示している。
【0017】図6に示されるように、ポリエステル繊維材のみの従来のクッションに比べ、ポリエステル繊維製クッション材4にエラストマ6,…,6を埋設したクッション2,2Aは全体としてのバネ定数が大きく長時間使用によるヘタリも小さい。また、このクッション2,2Aよりもポリエステル繊維製クッション材4にコイルスプリング10,…,10を後加工したクッション2Bの方が、さらにポリエステル繊維製クッション材4とコイルスプリング10,…,10とを一体成形したクッション2Cの方が全体としてのバネ定数が順次大きくなっており、耐久性が向上している。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。本発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、ポリエステル繊維製クッション材に複数の穴を所定間隔で形成し、各穴にバネ材を配設することにより全体としてのバネ定数を増大させたので、クッションを長時間使用してもヘタリが少なく耐久性が向上する。
【0019】また、請求項2に記載の発明によれば、各穴の一端を開口させるとともに他端を閉じ、開口端をポリエステル繊維材でカバーするようにしたので着座感が向上する。
【0020】さらに、請求項3あるいは4に記載の発明によれば、バネ材としてエラストマあるいはコイルスプリングを使用したので、クッション材のバネ定数にエラストマあるいはコイルスプリングのバネ定数が重畳され、クッション全体としてのバネ定数が増大し、長時間使用によるヘタリ量を減少させることができる。
【0021】また、請求項5あるいは6に記載の発明によれば、ポリエステル繊維製クッション材と複数のコイルスプリング等の弾性部材とを所定間隔で一体成形したので、弾性部材の内部にも繊維が充填され、クッション全体としてのバネ定数がさらに増大し耐久性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】594176202
【氏名又は名称】株式会社デルタツーリング
【出願日】 平成9年(1997)9月8日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
【公開番号】 特開平11−76004
【公開日】 平成11年(1999)3月23日
【出願番号】 特願平9−242496