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【発明の名称】 椅子の操作レバーの取付構造
【発明者】 【氏名】倉田 文博

【氏名】青柳 徹

【氏名】村上 智一

【氏名】西村 加代子

【要約】 【課題】椅子の操作レバーの操作性を向上できる。

【解決手段】椅子の操作レバー2を座裏すなわち座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に設置している。また、椅子のアームレスト10の座1への取付部13にレバー露出部14を形成すると共にレバー露出部14から露出する位置に操作レバー2を設置している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 椅子の操作レバーを座裏の縁部であって尚かつ脚柱の真横の部位に設置したことを特徴とする椅子の操作レバーの取付構造。
【請求項2】 椅子のアームレストの座への取付部にレバー露出部を形成すると共に前記レバー露出部から露出する位置に操作レバーを設置したことを特徴とする椅子の操作レバーの取付構造。
【請求項3】 前記操作レバーは座裏の縁部であって尚かつ脚柱の真横の部位に配置されたものであることを特徴とする請求項2記載の椅子の操作レバーの取付構造。
【請求項4】 前記操作レバーよりも前記座の外周側に指掛け部を備えたものであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の椅子の操作レバーの取付構造。
【請求項5】 前記アームレストの取付部と前記座裏とは、嵌合により前記アームレストを取付位置に案内するガイド部を備えることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか記載の椅子の操作レバーの取付構造。
【請求項6】 前記ガイド部は前記座裏の前記操作レバーの周囲に形成した異なる2方向に沿ったガイド突起であり、尚かつ該ガイド突起が前記アームレストの前記レバー露出部の周縁に嵌合することを特徴とする請求項5記載の椅子の操作レバーの取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の座の昇降機構や背凭れの傾斜機構等を操作する操作レバーの取付構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、特にアームレスト(肘掛け)を備えた椅子に適した操作レバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】座の昇降機構や背凭れの傾斜機構等を備えた椅子においてはこれら各機構を操作するための操作レバーが背凭れやアームレストなどの取付け位置を避けて座の裏側の前端縁付近に設けられていることが多い。例えば図8に示すように、座101の裏側に取り付けられた座裏カバー102の前縁部に操作レバー100は設置されている。このような構造の椅子では、着座者は手を座101の前から下・裏側に伸ばして操作レバー100を操作することによって座の昇降機構や背凭れの傾斜機構を操作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した椅子の操作レバーの取付構造では、操作レバー100が座裏の前縁部に設置されているので、着座者が操作レバー100を操作する際に上体を前に屈まなければならず使い勝手が悪く、操作性に劣るものであった。特に、背凭れの傾斜機構を操作して背凭れを所望の角度でロックするためには、体重を背凭れに掛けて倒した状態で操作レバー100を操作しなければならないにもかかわらず、操作レバー100が座101の前端縁裏側にあるため、これを操作するには上体を前に起こさなければならない。このため、その間に背凭れに掛かる体重が軽くなって背凭れが起き上がってしまうことがある。特に小柄な人は一般に手も短いので操作レバーを操作するには大きく前屈みしなければならず、体重が軽いことと相まって背凭れが起き上がってしまうことがある。即ち、背凭れを所望の角度にロックするのが難しく操作性が良くなかった。
【0004】そこで、本発明は、椅子の操作レバーの操作性を向上できる椅子の操作レバーの取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために請求項1の椅子の操作レバーの取付構造は、椅子の操作レバーを座裏の縁部であって尚かつ脚柱の真横の部位に設置するようにしている。したがって、着座者の重心は脚柱の真上にあるので、着座者が椅子の外側に腕を垂らすと自然に操作レバーの設置個所に位置する。このため、着座者は座ったまま上体をほとんど動かすことなく操作レバーの操作を行うことができる。しかも、着座者が背凭れに体重を掛けて倒した状態でも、操作レバーに容易に手が届いて操作を行うことができる。
【0006】また、請求項2の椅子の操作レバーの取付構造は、椅子のアームレストの座への取付部にレバー露出部を形成すると共にレバー露出部から露出する位置に操作レバーを設置するようにしている。この場合、アームレストは着座者の腕の近くに設けられているので、着座者がアームレストの外側に腕を垂らすと自然に操作レバーの設置個所に位置することになる。このため、着座者は座ったまま上体をほとんど動かすことなく操作レバーの操作を行うことができる。しかも、着座者が背凭れに体重を掛けて倒した状態でも、操作レバーに容易に手が届いて操作を行うことができる。
【0007】さらに、請求項3の椅子の操作レバーの取付構造では、操作レバーは座裏の縁部であって尚かつ脚柱の真横の部位に配置されたものであるようにしている。したがって、着座者の重心は脚柱の真上にあるので、着座者がアームレストの外側に腕を垂らすと手が届く範囲に操作レバーが位置するため、着座者は上体をほとんど動かすことなくそのままの姿勢で操作レバーの操作を行うことができる。しかも、着座者が背凭れに体重を掛けて倒した状態でも、操作レバーに容易に手が届いて操作を行うことができる。
【0008】また、請求項4の椅子の操作レバーの取付構造では、操作レバーよりも座の外周側に指掛け部を備えたものであるようにしている。したがって、着座者が操作レバーを操作する際は、親指を指掛け部に引っ掛けながら他の指で操作レバーを引くことができる。これにより、腕による引張力の他に手の握力を利用して容易に操作レバーを操作することができる。
【0009】さらに、請求項5の椅子の操作レバーの取付構造では、アームレストの取付部と座裏とは、嵌合によりアームレストを取付位置に案内するガイド部を備えるようにしている。したがって、アームレストの取付部を座の裏側に取り付けるときは、アームレストのレバー露出部がガイド部に案内されて適正な取付位置に容易に位置することができる。
【0010】また、請求項6の椅子の操作レバーの取付構造では、ガイド部は座裏の操作レバーの周囲に形成した異なる2方向に沿ったガイド突起であり、尚かつ該ガイド突起がアームレストのレバー露出部の周縁に嵌合するようにしている。したがって、ガイド部がアームレストのレバー露出部を座裏面上の異なる2方向に規制するので、レバー露出部を所定の取付位置に位置決めすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図3に本発明の操作レバーの取付構造を適用した椅子の実施形態の一例を示す。この椅子は座1に操作レバー2を取り付けたものである。座1は、樹脂製の板材である座インナーシェル3と、この座インナーシェル3の上に載せられたウレタンフォーム等のクッション4と、これらクッション4及び座インナーシェル3を覆う上張地5と、座1の下側に取り付けて座1の剛性を確保すると共に上張地5と座インナーシェル3の裏面を覆い隠す樹脂製の座アウターシェル6とから構成されている。この座1は座受金具7を介して脚柱8に取り付けられて支持されている。座受金具7の内部には座の昇降機構9や背凭れの傾斜機構が組み込まれている。本実施形態では座1の剛性を座アウターシェル6により確保しているが、これには限られず座1の剛性を座インナーシェル3により確保すると共に座アウターシェル6を剛性の小さい座裏カバーとしても良い。
【0012】そして、操作レバー2は、座裏すなわち座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に設置するようにしている。本実施形態では、この座1にアームレスト10が取り付けられている。ここで、操作レバー2が脚柱8の真横に設置されていると共に着座した者の重心は脚柱8の真上に位置するので、着座者がアームレスト10の外側に両手を自然に垂らした箇所に操作レバー2が位置することになる。これにより、着座者は容易に操作レバー2に手11を届かせることができるので、操作レバー2の操作性を向上させることができる。
【0013】アームレスト10は腕を置くアームレスト部12と座アウターシェル6に取り付ける取付部13とを備えている。アームレスト部12の形状は特に限定されないが、本実施形態では環状としている。取付部13は操作レバー2を露出させるレバー露出部14を備えている。そして、レバー露出部14から操作レバー2を露出させて取付部13を座アウターシェル6にねじ止めしている。
【0014】この取付部13は矩形状の枠から成る。この枠の内側には矩形の貫通穴から成るレバー露出部14が形成されている。取付部13の脚柱8側の枠部材13aと前後側の枠部材13b,13bとの3カ所には貫通孔から成る止着孔15が形成されている。この止着孔15が座アウターシェル6にボルト16で止め付けられる。これにより、取付部13が座アウターシェル6に取り付けられる。ここで、操作レバー2がレバー露出部14から露出するよう取付部13が座アウターシェル6に取り付けられているので、取付部13は座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に取り付けらることになる。これにより、アームレスト10が座1の真横に位置することになる。このため、着座した者がアームレスト10を最も使用し易い位置に設置することができる。
【0015】さらに、アームレスト10の取付部13の操作レバー2よりも座1の外周側に位置する枠部材は指掛け部17とされている。そして、着座者が操作レバー2を座1の外周側に引くときに指掛け部17の上面に親指11aを掛けると共に他の指11bで操作レバー2を引く。これにより、操作レバー2を引く操作を腕の力だけでなく手11の握力を利用して行うことができるので、操作性を向上させることができる。
【0016】一方、操作レバー2は座1の裏側に設置されて座アウターシェル6の露出穴6aから突出している。この座アウターシェル6の露出穴6aの周縁には、アームレスト10のレバー露出部14の周縁に嵌合してアームレスト10を取付位置に案内するガイド部18が形成されている。このガイド部18は、異なる2方向に沿い、かつ外面に向かって突出するガイド突起である。本実施形態では、ガイド部18は露出穴6aの周縁の全周に亘って形成している。さらに、ガイド部18は座アウターシェル6と一体成形により形成している。本実施形態ではガイド部18を座アウターシェル6と一体に形成しているが、これには限られず別体から成るガイド部材を座アウターシェル6の露出穴6aの周縁に取り付けても良い。
【0017】そして、アームレスト10の取付部13のレバー露出部14がガイド部18の周囲に案内されて位置決めされる。このため、アームレスト10の取付部13を座アウターシェル6にねじ止めする際に、取付部13の位置決めを容易に行うことができる。
【0018】実施形態では座アウターシェル6にガイド部18を形成しているが、これには限られず例えばガイド部18を設けなくても良い。この場合でも操作レバー2を座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に設置するようにしているので、着座者が椅子の外側に腕を垂らすと自然に操作レバー2の設置個所に位置することにより操作レバー2の操作性を向上させることができる。
【0019】また、脚柱8側の枠部材13aのガイド部18に案内される部分13cを面取りしてガイド部18に面接触するようにしている。このため、ガイド部18による案内をより高精度に行うことができる。本実施形態では枠部材13aのガイド部18に案内される部分13cを面取りしているが、これには限られず図2に二点鎖線で示すように当該部分13c’に面取りをしなくても良い。このため、アームレスト10の成形型の都合に対応させて面取りの有無を選択することができる。
【0020】操作レバー2は、座アウターシェル6と一体成形により形成している軸受け(図示せず)により支持された支持軸19を中心に回転可能とされている。操作レバー2にはワイヤ20の一端部が係止されている。このワイヤ20はワイヤ管21に対して摺動可能とされている。ワイヤ管21の端部はストッパ(図示せず)により座アウターシェル6に固定されている。したがって、操作レバー2の引き操作によりワイヤ20がワイヤ管21から引き出される。
【0021】一方、ワイヤ20及びワイヤ管21の他端は座の昇降機構9や背凭れの傾斜機構等の椅子の可動機構に連結されている。ここではワイヤ20及びワイヤ管21が図4に示すように例えば座の昇降機構9に連結されている場合について説明する。
【0022】座の昇降機構9は、脚柱8に内蔵されたガススプリングとこのガススプリングの上端のロックピン22を押圧可能な昇降レバー23とを備えている。昇降レバー23は座受金具7に軸受け(図示せず)により支持された支持軸24を中心に回転可能とされている。そして、昇降レバー23は、脚柱8のガススプリングのロックピン22の先端を押圧可能な押圧部25とワイヤ20の他端部に連結される引張部26とを備えている。また、ワイヤ管21の他端部はストッパ(図示せず)により座受金具7に固定されている。
【0023】ここで、昇降レバー23はロックピン22により図4中左回転方向に付勢されている。このため、ワイヤ20を介して操作レバー2が座の中心側に引っ張られている。そして、着座者が操作レバー2を外側に倒すとワイヤ20がワイヤ管21に対して操作レバー2側に引き出される。これにより、ワイヤ20が昇降レバーの引張部26を引っ張って回転させる。そして、押圧部25によりガススプリングのロックピン22が押し込まれてガススプリングのロックが解除される。このため、ガススプリングが伸縮可能になるので、座1を昇降させることができるようになる。
【0024】また、本実施形態では操作レバー2が座の昇降機構9に連結しているがこれには限られず、例えば背凭れの傾斜機構に連結させることもできる。この場合、着座者は腕を上体の真横に位置させて操作レバー2を操作できるので、背凭れに体重を掛けて倒した状態でも操作レバー2を操作して背凭れの傾斜をロック等することができる。これにより、操作レバー2を操作するために腕を前に無理に伸ばして上体を起こすことがないので、背凭れを傾斜させたまま容易にロックすることができ操作性を向上させることができる。
【0025】上述した椅子を使用する際は、着座者が椅子の外側に腕を垂らすと自然に操作レバー2の設置個所に位置する。このため、着座者は座ったままで上体をほとんど動かすことなく操作レバー2の操作を行うことができる。そして、着座者が操作レバー2を操作するときは、指掛け部17の上面に親指11aを掛けると共に他の指11bで操作レバー2を引く。これにより、操作レバー2を引く操作を腕の力だけでなく手11の握力を利用して行うことができる。
【0026】また、上述した椅子を組み立てる際は、アームレスト10の取付部13を座アウターシェル6にねじ止めするときに取付部13のレバー露出部14がガイド部18の周囲に案内されて位置決めされる。
【0027】本実施形態によれば、操作レバー2を座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に設置するようにしているので、着座者が椅子の外側に腕を垂らすと自然に操作レバー2の設置個所に位置することができる。特に本実施形態では座1にアームレスト10が取り付けられているので、着座者がアームレスト10の外側に腕を垂らすと自然に操作レバー2の設置個所に位置することができる。このため、着座者は座ったままで上体をほとんど動かすことなく操作レバー2の操作を行うことができ、操作性を向上させることができる。しかも、例えばロッキング可能な椅子の着座者が背凭れに体重を掛けて倒した状態でも、操作レバー2に容易に手が届いて操作を行うことができる。このため、操作レバー2を操作するために手を無理に伸ばして上体を起こすことがないので、背凭れを傾斜させたまま容易にロック等することができ操作性を向上させることができる。
【0028】また、本実施形態によれば、着座者が操作レバー2を座1の外周側に引くときに指掛け部17の上面に親指11aを掛けると共に他の指11bで操作レバー2を引くことができるので、操作レバー2を引く操作を腕の力だけでなく手11の握力を利用して行うことができる。これにより、操作レバー2の操作性を向上させることができる。
【0029】さらに、本実施形態によればアームレスト10の取付部13のレバー露出部14がガイド部18の周囲に案内されて位置決めされるので、アームレスト10の取付部13を座アウターシェル6にねじ止めする際に、取付部13の位置決めを容易に行うことができる。これにより、椅子の組立作業性の向上を図ることができる。特に本実施形態ではレバー露出部14を矩形の貫通穴としているので、レバー露出部14はガイド部18に対して全方向に規制されることにより位置決めすることができる。
【0030】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では操作レバー2及びアームレスト10を座アウターシェル6の縁部の脚柱8の真横の位置に設置しているが、これには特に限られずアームレスト10から腕を垂らして大きく姿勢を崩さずに操作レバー2に手が触れる範囲でその位置よりも前側または後側に設置することもできる。この場合もアームレスト10の取付部13のレバー露出部14から操作レバー2が露出するので、着座者が腕をアームレスト10から垂らしたときに手11が自然に操作レバー2の設置箇所に位置する。このため、操作レバー2の操作性を向上させることができる。また、座アウターシェル6の露出穴6aの周囲にガイド部18を設けることにより取付部13の座アウターシェル6への位置決めを高精度にできることは勿論である。
【0031】また、上述した実施形態ではアームレスト10に指掛け部17を形成しているが、これには限られず例えば図5に示すように指掛け部17’を座アウターシェル6の操作レバー2よりも座1の外周側に形成することができる。この場合、アームレスト10の取付部13の枠のうち座1の外周側の枠部材を省略してレバー露出部14を貫通穴ではなく座1の外周側に抜けた切り欠き形状とする。そして、この切り欠いた形状のレバー露出部14に操作レバー2と指掛け部17’が位置するようにする。これにより、着座者は座1の指掛け部17’に親指を引っ掛けながら他の指で操作レバー2を引くことができるので、腕による引張力の他に手の握力を利用して操作レバー2を操作することができ、操作性を向上させることができる。
【0032】さらに、図1〜図4に示す実施形態ではアームレスト10のレバー露出部14を貫通穴としているがこれには限られず、例えば図6に示すようにアームレスト10の取付部13の枠のうち脚柱8側の枠部材を省略してレバー露出部14を脚柱8側に抜けた切り欠き形状とすることができる。この場合、取付部13を座アウターシェル6に組み付ける際に、レバー露出部14の開放された先端側からガイド部18に沿ってスライドさせながら位置決めすることができる。これにより、アームレスト10の取付作業を容易に行うことができる。
【0033】また、図1〜図6に示す各実施形態ではガイド部18を座アウターシェル6の取付孔6aの周縁の全周に亘って形成しているが、これには限られず例えば図7に示すように、ガイド部18を取付孔6aの周縁のうち椅子の前後方向及び椅子の中心側方向の3辺の縁部に形成したガイド突起とすることができる。この場合、アームレスト10のレバー露出部14の縁部のうち椅子の前後方向及び椅子の中心側方向の3辺の縁部をガイド部18に押し当てることにより、取付部13の座アウターシェル6への位置決めを行うことができる。さらに、アームレスト10の取付部13を座アウターシェル6の側部27に係合することによっても取付部13の座アウターシェル6への位置決めを行うことができる。
【0034】また、上述した各実施形態ではガイド部18を座アウターシェル6の取付孔6aの周縁の4辺、または3辺に形成したガイド突起としているが、これには限られずガイド部18は取付孔6aの周縁に形成した異なる2方向に沿ったガイド突起であれば足りる。ここでの2方向としては、例えば椅子の前後方向及び幅方向の直交する2つの方向や、また例えば60度等の適宜な角度開いた2つの方向が挙げられる。そして、取付孔6aの周縁に異なる2方向に沿ったガイド突起があることにより、アームレスト10の取付部13が座裏面上での2方向に規制されるので、取付部13の位置決めを行うことができる。
【0035】さらに、上述した各実施形態ではガイド部18を座アウターシェル6の取付孔6aの周縁に形成したガイド突起としているが、これには限られず嵌合によりアームレスト10を適正な取付位置に案内するものであれば良い。例えば、図7に示すように、ガイド部を、アームレスト10の取付部13が填り込んで位置決めされる座裏面の凹部18’とすることができる。この場合、座アウターシェル6の取付孔6aの周縁にガイド突起を形成しなくてもアームレスト10の取り付けの位置決めを行うことができる。
【0036】上述した各実施形態では操作レバー2及びアームレスト10の取付部13を座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に設置しているが、これには限られない。例えば、アームレスト10の取付部13の取付位置を当該真横の部位よりも前方または後方の位置として、この取付部13にレバー露出部14を形成して操作レバー2を露出させることができる。この場合、着座者がアームレスト10に肘を掛けた状態から外側に腕を垂らすと自然に操作レバー2の設置個所に位置することになる。このため、着座者は容易に操作レバー2に手11を届かせることができるので、操作レバー2の操作性を向上させることができる。
【0037】さらに、上述の各実施形態ではアームレスト10をあらかじめ装着した椅子について主に説明したが、これに特に限定されるものではなく、アームレストを後付けによって取り付ける場合にも実施可能である。即ち、アームレストの取付部13の形態を上述した環状あるいはU形ないしフォーク形などの各種形状に共用化しておけば、アームレストが必要となったときに操作レバー2の周りにアームレストの取付部13を配置して座1に取り付けることができる。
【0038】さらに、上述した各実施形態では本発明の操作レバーの取付構造をアームレスト10を備えた椅子に適用した場合ついて説明しているが、これには限られずアームレストを備えない椅子やアームレストが着脱可能で後付けできる椅子に適用することができる。この場合でも、操作レバー2は座アウターシェル6の縁部であって尚かつ脚柱8の真横の部位に設置されているので、着座者が座1の外側に両手を自然に垂らした箇所に操作レバー2が位置することになる。このため、着座者は容易に操作レバー2に手11を届かせることができるので、操作レバー2の操作性を向上させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項1の椅子の操作レバーの取付構造は、椅子の操作レバーを座裏の縁部であって尚かつ脚柱の真横の部位に設置するようにしているので、着座者が椅子の外側に腕を垂らすと自然に操作レバーの設置個所に位置する。このため、着座者は座ったままで上体をほとんど動かすことなく操作レバーの操作を行うことができ、操作性を向上させることができる。しかも、着座者が背凭れに体重を掛けて倒した状態でも、操作レバーに容易に手が届いて操作を行うことができる。このため、操作レバーを操作するために手を無理に伸ばして上体を起こすことがないので、背凭れを傾斜させたまま容易にロック等することができ操作性を向上させることができる。
【0040】また、請求項2の椅子の操作レバーの取付構造は、椅子のアームレストの座への取付部にレバー露出部を形成すると共にレバー露出部から露出する位置に操作レバーを設置しているので、着座者がアームレストの外側に腕を垂らすと自然に操作レバーの設置個所に位置することになる。このため、着座者は座ったまま上体をほとんど動かすことなく操作レバーの操作を行うことができ、操作性を向上させることができる。しかも、着座者が背凭れに体重を掛けて倒した状態でも、操作レバーに容易に手が届いて操作を行うことができる。これにより、操作レバーを操作するために手を無理に伸ばして上体を起こすことがないので、背凭れを傾斜させたまま容易にロックすることができ操作性を向上させることができる。
【0041】さらに、請求項3の椅子の操作レバーの取付構造では、操作レバーは座裏の縁部であって尚かつ脚柱の真横の部位に配置されたものであるようにしているので、着座者がアームレストの外側に腕を垂らすと手が届く範囲に操作レバーが位置するため、着座者は上体をほとんど動かすことなくそのままの姿勢で操作レバーの操作を行うことができる。したがって、着座者が体重を背凭れに掛けて倒した状態のまま操作レバーの操作を行うことができ、操作レバーを操作するために手を無理に伸ばして上体を起こすようなことがないので、背凭れの意図しない起立などが起こることのない、操作し易い・使い勝手の良いものとなる。
【0042】また、請求項4の椅子の操作レバーの取付構造では、操作レバーよりも座の外周側に指掛け部を備えたものであるようにしているので、着座者が操作レバーを操作する際は親指を指掛け部に引っ掛けながら他の指で操作レバーを引くことができる。これにより、腕による引張力の他に手の握力を利用して操作レバーを容易に操作することができるので、操作性を向上させることができる。
【0043】さらに、請求項5の椅子の操作レバーの取付構造では、アームレストの取付部と座裏とは、嵌合によりアームレストを取付位置に案内するガイド部を備えるようにしているので、アームレストの取付部を座裏に取り付けるときはアームレストのレバー露出部がガイド部に案内されて適正な取付位置に容易に位置することができる。このため、アームレストの取付の作業性が向上して椅子の組立時間を短縮することができる。
【0044】また、請求項6の椅子の操作レバーの取付構造では、ガイド部は座裏の操作レバーの周囲に形成した異なる2方向に沿ったガイド突起であり、尚かつ該ガイド突起がアームレストのレバー露出部の周縁に嵌合するようにしているので、ガイド部がアームレストのレバー露出部を座裏面上の異なる2方向に規制するので、レバー露出部を所定の取付位置に位置決めすることができる。このため、アームレストの取付作業が更に容易になって椅子の組立時間を短縮することができる。
【出願人】 【識別番号】000108627
【氏名又は名称】タカノ株式会社
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】村瀬 一美
【公開番号】 特開平11−56516
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−232356