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【発明の名称】 椅子及び杖具用保持具
【発明者】 【氏名】植木 徹郎

【要約】 【課題】耐久性が高いものを提供する。

【解決手段】棒状部材3を傾斜可能及び直立可能に貫通させる略長円状の斜孔11を本体1に設けるとともに、本体1に周設した補強用のリング体2を備え、棒状部材3が回動・傾斜するための回動軸4を各斜孔11に設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 広げて椅子を構成するとともに束ねて杖を構成する椅子及び杖具に使用するために、足となる3本の棒状部材が回動・交叉し、直立状態と傾斜状態との2種の状態を保持する略円板状の保持具であって、各棒状部材を傾斜可能及び直立可能に貫通させる略長円状の斜孔を本体に設けるとともに、前記本体に周設した補強用のリング体を備え、棒状部材が回動・傾斜するための回動軸を前記各斜孔に設けたことを特徴とする椅子及び杖具用保持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広げて椅子となり束ねて杖となる椅子及び杖具用保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】各所に持ち歩いて使用するのに便利な椅子兼用杖具が開発されている。これは、3本の棒状の足を斜めに交叉させて広げると、上端部に取り付けたシートに腰を下ろすことができ、足をまとめて1本に束ねると杖としても使用できる。
【0003】このような椅子兼用杖具では、例えば図4に示すように、3本の足100の各中間部分に、これらの足100を1箇所で交叉させたり回動させたりするため、略リング状の保持体101を設けたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これは単純なリング状の保持体であるから、着座者の体重が保持体の内周縁部と接触する足に部分的に集中して作用し、この部分に変形や屈曲、さらには破損を起こしやすく、長期間の使用に耐えられない場合が多い。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、広げて椅子を構成するとともに束ねて杖を構成する椅子及び杖具に使用するために、足となる3本の棒状部材が回動・交叉し、直立状態と傾斜状態との2種の状態を保持する略円板状の保持具であって、各棒状部材を傾斜可能及び直立可能に貫通させる略長円状の斜孔を設けるとともに、前記本体に周設した補強用のリング体を有し、棒状部材が傾斜・回動するための回動軸を前記各斜孔に備えたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に係る椅子及び杖具用保持体を示すものであり、この保持体は、略円板状の本体1と、この本体1に周設された補強用のリング体2とを備えている。なお、図中符号3は3本の中空棒状部材(脚)を示す。
【0007】本体1は、例えばポリアセタール樹脂、ABS樹脂、その他適宜の材料のもので略円板(若しくは円柱状)に形成されており、図2に示すように長円状に開口され特定角度に傾斜した斜孔11が3箇所等角的に穿設される。この斜孔11は、長軸方向が本体1の半径方向と直交する方向に穿設されている。また図3に示すように、本体1及びリング体2の外周からこの斜孔11に挿入した棒状部材3内部まで貫通する長さに亘り、本体1の半径方向に回動軸4が設けてあり、この回動軸4を中心として棒状部材3が回動できるようになっている。なお、この実施例の回動軸4には、ブラインドリベットが使用されている。
【0008】リング体2は、本体1の外周に設けてあり、ステンレス等の材料で形成したリング状のものから構成される。なお、例えばこのリング体2は、初めにこれを形成しておき、その後本体1を成形する適宜の成形型内にセットしてから本体1を成形する、所謂インサート成形によって本体1と一体可させたものが簡単・容易に形成できる。
【0009】従って、この実施例によれば、椅子として使用する場合には、棒状部材1を斜孔11内で傾斜させて広げれば、図1に示す状態となる。棒状部材1は斜孔11の傾斜した内周面に面接触し、大きな重量が作用しても、一部に応力が集中することがなく、高強度に耐え得る椅子が実現できる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、本体に各棒状部材が回動自在に貫通する略長円状の斜孔を設けており、椅子として使用する場合、斜孔の内周面に力が分散して作用し、応力が集中しないから、力の作用する部分には変形や屈曲、さらには破損を起こしにくく、換言すれば耐久性が高いものが提供できる。
【出願人】 【識別番号】596031158
【氏名又は名称】株式会社パートナ
【識別番号】597002151
【氏名又は名称】株式会社タカフジ
【出願日】 平成9年(1997)7月9日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】増田 竹夫
【公開番号】 特開平11−28134
【公開日】 平成11年(1999)2月2日
【出願番号】 特願平9−200805