| 【発明の名称】 |
シートカバーおよびシートカバーをシートに保持する方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】百鬼 廣治
【氏名】榊 和幸
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| 【要約】 |
【課題】シート体に被着したシートカバー体がずれることがなく、外観性を損なうことがない。
【解決手段】シートカバー体1に取付けた保持具10はシート体2表皮の縫着部12からシート本体8とその表皮9との間に差し込み保持する。保持具10は可撓弾性を有する材質でシート体2の表皮9の縫着部12に先端側から差し込み可能でシート体2のシート本体8とその表皮9の間に差し込み保持する細長棒形状の差し込み係止部13を有している。差し込み係止部13の基端部にシートカバー体1に取付ける取付け部11を一体に形成する。差し込み係止部13には間隔をおいて拡径した複数の係止突部15を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートカバー体と、このシートカバー体に取付けられるとともにシート体の表皮の縫着部からシート本体とその表皮との間に差し込み保持される保持具とを備え、この保持具は前記シート体の表皮の縫着部に先端側から差し込み可能でシート体のシート本体とその表皮の間に差し込み保持される細長棒形状の差し込み係止部と、この差し込み係止部の基端部に一体に形成され前記シートカバー体に取付けられる取付け部とを有することを特徴とするシートカバー。 【請求項2】 保持具の細長棒形状の差し込み係止部には間隔をおいて拡径した複数の係止突部を形成したことを特徴とする請求項1記載のシートカバー。 【請求項3】 保持具の細長棒形状の差し込み係止部に形成した各係止突部は先端側から基端側に向って傾斜状に拡径した形状としたことを特徴とした請求項2記載のシートカバー。 【請求項4】 シートカバー体の保持具を取付ける被取付け部は糸にて縫着したテープにて形成したことを特徴とする請求項1ないし3記載のシートカバー。 【請求項5】 シートカバー体に保持具の取付け部を取付け、この保持具の取付け部と一体に形成された差し込み係止部をシート体の表皮の縫着部から差し込み、この差し込み係止部をシート体のシート本体とその表皮との間に係止することを特徴とするシートカバーをシートに保持する方法。 【請求項6】 シート体のシート本体とその表皮との間に挿入された保持具の差し込み係止部を、この差し込み係止部に間隔をおいて形成される拡径した複数の係止突部にてシート本体とその表皮との間に係止することを特徴とする請求項5記載のシートカバーをシートに保持する方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動車などのシートを覆うシートカバーおよびシートカバーをシートに保持する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のシートカバーは略袋状に形成され、このシートカバーにてシートを覆うようにシートに被せ、このシートカバーに取付けられている紐にてシート体にシートカバーを固定する構造が採られていた。 【0003】このような構造のシートカバーではシート体に対して位置ずれが生じ易く、特にシート体の背部の上半部に被着するハーフシートカバーでは、下縁が固定されずに、ずれ上がり、ずれ下がりが生じて体裁を損ない易く、また、シート全体に被着するフルシートカバーでは座部のずれによる皺が生じるなど体裁を損ない易い問題を有している。 【0004】また、最近、自動車には側部にエアバッグを内蔵したシート体も装備されるようになり、このような自動車のシート体のシートカバーにはエアバッグの展開部に位置させて展開口を形成し、エアバッグの展開を阻害しないようにしているが、シートカバーがずれると、シートカバーの展開口とシート体のエアバッグ展開部とが位置ずれし、エアバッグの展開に支障が生じ、エアバッグが所定の機能を果たさなくなるおそれがある問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のシート体にシートカバーを被着してシートカバーを紐にてシート体に固定する構造では、シートカバーが位置ずれし易く、見栄えが悪く体裁を損ない、また、エアバッグを装着したシート体ではエアバッグの機能を損なうおそれがあり、そのために、外観性を損なってもシートカバーのエアバッグ展開口を大きくするなどの外観性を損なう対策が必要であった。 【0006】本発明は上記問題に鑑みなされたもので、シート体に被着したシートカバーがずれることがないように簡単にシートに位置決め保持できるシートカバーおよびシートカバーをシートに保持する方法を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のシートカバーは、シートカバー体と、このシートカバー体に取付けられるとともにシート体の表皮の縫着部からシート本体とその表皮との間に差し込み保持される保持具とを備え、この保持具は前記シート体の表皮の縫着部に先端側から差し込み可能でシート体のシート本体とその表皮の間に差し込み保持される細長棒形状の差し込み係止部と、この差し込み係止部の基端部に一体に形成され前記シートカバー体に取付けられる取付け部とを有するものである。 【0008】そして、シートカバー体のずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所などに保持具の取付け部を取付け、この保持具の差し込み係止部をシート本体の表皮の縫い合わせ縫着部に差し込むことにより差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれ、保持具によりシートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、ずれが生じることがない。 【0009】請求項2記載の発明のシートカバーは、請求項1記載のシートカバーにおいて、保持具の細長棒形状の差し込み係止部には間隔をおいて拡径した複数の係止突部を形成したものである。 【0010】そして、シートカバー体に取付け部を取付けた保持具の差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれた状態で、複数の係止突部が抵抗となって妄りに抜け外れることがなく、シートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、ずれが生じることがない。 【0011】請求項3記載のシートカバーは、請求項2記載のシートカバーにおいて、保持具の細長棒形状の差し込み係止部に形成した各係止突部は先端側から基端側に向って傾斜状に拡径した形状としたものである。 【0012】そして、保持具の差し込み係止部の各係止突部は先端側から基端側に傾斜状に拡径した形状としたため、差し込み係止部はくさび状となって抜け外れ方向の抵抗が大きくなり、通常の着席状態では差し込み係止部が抜け外れることがなく、妄りにシート体から離脱することがないので、シートカバーがずれることがない。 【0013】また、シートカバー体を洗濯などでシート体から取り外す場合には、保持具を強く引くと、シート本体とその表皮との間に差し込み係止されていた差し込み係止部は抜け外れ、洗濯などのためにシートカバー体をシート体から簡単に取り外すことができる。 【0014】請求項4記載の発明のシートカバーは、請求項1ないし3記載のシートカバーにおいて、シートカバー体の保持具を取付ける被取付け部は糸にて縫着したテープにて形成したものである。 【0015】そして、シートカバー体の縫着誤差などで縫い合わせ縫着部の位置がずれて、シートカバー体の被取付け部に取付けられた保持具の差し込み係止部とシート体の表皮の縫着部のと位置がずれているときには、保持具の取付け部とシートカバー体との取付け位置をテープの長さ方向に移動させて、保持具の取付け部をシート体の表皮の縫着部の位置に合わせ、シートカバー体の被取付け部に取付けられた保持具の差し込み係止部をシート体の表皮の縫着部に差し込むことにより保持具の差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれ、シートカバー体に皺が生じるなど見栄えが損なわれることがない。 【0016】請求項5記載の発明のシートカバーをシートに保持する方法は、シートカバー体に保持具の取付け部を取付け、この保持具の取付け部と一体に形成された差し込み係止部をシート体の表皮の縫着部から差し込み、この差し込み係止部をシート体のシート本体とその表皮との間に係止するものである。 【0017】そして、シートカバー体のずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所などに保持具の取付け部を取付け、この保持具の差し込み係止部をシート本体の表皮の縫い合わせ縫着部に差し込むことにより差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれ、シート本体とその表皮との間に差し込まれて確実に係止され、保持具によりシートカバー体はシート体に被着した状態で所定位置に保持され、簡単な操作でシートカバー体にずれが生じることがないように保持できる。 【0018】請求項6記載の発明のシートカバーをシートに保持する方法は、請求項5記載のシートカバーをシートに保持する方法において、シート体のシート本体とその表皮との間に挿入された保持具の差し込み係止部を、この差し込み係止部に間隔をおいて形成される拡径した複数の係止突部にてシート本体とその表皮との間に係止するものである。 【0019】そして、シートカバー体に取付け部を取付けた保持具の差し込み係止部がシート本体とその表皮と間に差し込まれた状態で、複数の係止突部が抵抗となって妄りに抜け外れることがなく、シートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、ずれが生じることがないように簡単な操作でシート体にシートカバーをシート体に保持できる。 【0020】 【発明の実施の形態】次に本発明のシートカバーの一実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。 【0021】図3および図4において、1はシート体2の背部に被着される下面を開口して袋状に形成されたハーフシートカバー体で、このシートカバー体1の下端開口縁にはシート体2の背部3のバケット部4の近傍を覆う箇所に被取付け部5が形成されている。この被取付け部5は図5に示すように前記シートカバー体1の裏面に布などのテープ6の両端を糸7にて縫着してこのテープ6の両端間に保持具10の取付け部11を挿通できるようになっている。 【0022】なお、このシート体2は発泡樹脂などのシート本体8とこのシート本体8を被覆する皮革、モケット、塩化ビニール樹脂などの合成樹脂などの表皮9とにて形成されている。 【0023】図1および図2において、前記保持具10は6・ナイロンなどの可撓弾性を有する材質の合成樹脂にて成型され、この保持具10は前記シート体2の表皮9の縫着部12に先端側から差し込み可能でシート体2のシート本体8とその表皮9との間に差し込み保持される断面略円形の細長棒形状の差し込み係止部13と、この差し込み係止部13の基端部に一体に形成され前記シートカバー体1の被取付け部5に取付けられる取付け部11とを有している。 【0024】この保持具10の差し込み係止部13には間隔をおいて拡径した複数の係止突部15が形成され、この各係止突部15は先端側から基端側に向って外周面を傾斜状に拡径した形状となっている。そして、この差し込み係止部13の先端は球面状部16に形成されている。 【0025】さらに、前記保持具10の取付け部11は差し込み係止部13の基端部から略U字状に折り返したシート引っ掛け部17とこの引っ掛け部17の端部からさらに略U字状に折り返したカバー引っ掛け部18とが一体に形成され、このカバー引っ掛け部18の先端はシート引っ掛け部17側とは反対方向に湾曲した抜け止め部20が一体に形成されている。 【0026】次に、この実施の形態の作用を説明する。 【0027】シートカバー体1のずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所など、図1に示すように、例えばバケット部4の近傍を覆う箇所にテープ6を縫着した被取付け部5に保持具10の取付け部11に形成したカバー引っ掛け部18を上方向から挿通係止し、この状態で保持具10の差し込み係止部13をシート体2の表皮9の縫着部12の縫着糸間から挿通し、この差し込み係止部13をシート体2のシート本体8と表皮9との間に挿入する。このとき、シートカバー体1の縫着誤差などで縫い合わせ縫着部12の位置がずれて、シートカバー体1の被取付け部5に取付けられた保持具10の差し込み係止部13とシート体2の表皮9の縫着部12のと位置がずれているときには、保持具10の取付け部11とシートカバー体1との取付け位置をテープ6の長さ方向に移動させて、保持具10の取付け部11をシート体2の表皮9の縫着部12の位置に合わせ、シートカバー体1の被取付け部5に取付けられた保持具10の差し込み係止部13をシート体2の表皮9の縫着部12に差し込むことにより保持具10の差し込み係止部13がシート本体8とその表皮9との間に差し込まれ、シートカバー体1に皺が生じるなど見栄えを損なうことがない。 【0028】そして、シートカバー体1に取付け部11を取付けた保持具10の差し込み係止部13がシート本体8とその表皮9との間に差し込まれた状態で、複数の係止突部15が抵抗となって妄りに抜け外れることがない。 【0029】さらに、保持具10の差し込み係止部13の各係止突部15は先端側から基端側に傾斜状に拡径した形状としたため、差し込み係止部13はくさび状となって抜け外れ方向の抵抗が大きくなり、通常の着席状態では差し込み係止部13が抜け外れることがなく、妄りにシート体2から保持具10が離脱することがないので、シートカバー体1がずれることがない。 【0030】なお、保持具10の差し込み係止部13の先端部は球面状部16としたため、保持具10の差し込み係止部13の先端が突き当たったようなときには、可撓弾性により変形と相俟って差し込まれ、シート本体8とその表皮9との間に確実に差し込まれる。 【0031】また、シートカバー体1を洗濯などでシート体2から取り外す場合には、保持具10を強く引くと、シート本体8とその表皮9との間に差し込み係止されていた差し込み係止部13は抜け外れ、洗濯などのためにシートカバー体1をシート体2から簡単に取り外すことができる。 【0032】そして、保持具10にてシートカバー体1の被取付け部5はバケット部4の近傍に位置する箇所に限らず、シートカバー体1にずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所など適宜の箇所とすることもできる。 【0033】さらに、前記実施の形態では、シートカバー体1はシート体2の背部の上半部を覆うハーフシートカバー体について説明したが、シート本体8の全体を覆うフルシートカバー体にも適用できる。この場合は、図3に示すバケット部4、シート体2の表皮9のまち部4a、座部4bの表皮9の縫着部12、或いはアームレスト収納凹部などシートカバー体1にずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所など適宜の箇所とする。 【0034】また、保持具10の差し込み係止部13をシート体2に差込み係止してから取付け部11を被取付け部5に取付けることもできる。 【0035】前記実施の形態では、シートカバー体1の被取付け部5は図5に示すように、テープ6の両端を縫着して形成し、シートカバー体1の被取付け部5に取付けられた保持具10の差し込み係止部13とシート体2の表皮9の縫着部12のと位置がずれているときには、保持具10の取付け部11のカバー引っ掛け部18とシートカバー体1との取付け位置をテープ6の長さ方向に移動させて、保持具10の取付け部11をシート体2の表皮9の縫着部12の位置に合わせるようにしたが、図6に示すように、テープ6の長さ方向に糸7を縫着し、縫着した糸の縫い目間に保持具10の取付け部11を挿通して取付けるようにすることもできる。 【0036】そして、シートカバー体1の被取付け部5に取付けられた保持具10の差し込み係止部13とシート体2の表皮9の縫着部12との位置がずれているときには、保持具10の取付け部11のカバー引っ掛け部18を引っ掛けるシートカバー体1とテープ6の糸の縫い目の位置をテープ6の長さ方向に移動させて、保持具10の取付け部11のカバー引っ掛け部18をテープ6の糸の縫い目に引っ掛けることにより、シート体2に取付けた保持具10とシート体2とが保持されたときに発生が懸念される位置ずれによる皺などの見栄えを損なわれることがないようにする。 【0037】次に、他の実施の形態を図7および図8に基づいて説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部分は同一符号にて説明する。 【0038】図7および図8において、保持具10の取付け部11の構造が前記実施の形態とは異なるのみで、差し込み係止部13の構造は全く同一で、保持具10は6・ナイロンなどの可撓弾性を有する材質の合成樹脂にて成型され、この保持具10は断面略円形の細長棒形状の差し込み係止部13と、この差し込み係止部13の基端部に一体に形成され前記シートカバー体1の被取付け部5に取付けられる取付け部11とを有している。 【0039】この保持具10の差し込み係止部13には間隔をおいて拡径した複数の係止突部15が形成され、この各係止突部15は先端側から基端側に向って外周面を傾斜状に拡径した形状となっている。そして、この差し込み係止部13の先端は球面状部16に形成されている。 【0040】そして、この保持具10の取付け部11は、偏平板状部21にて形成され、この偏平板状部21の長さ方向の略中央部に肉薄ヒンジ部22が形成され、このヒンジ部22より先端側に係合突起23が突設され、この偏平板状部21の差し込み係止部13側に前記ヒンジ部22から折り曲げた状態時に前記係合突起23を係脱自在に係止する係合孔部24が形成されている。 【0041】この実施の形態では、保持具10の差し込み係止部13をシート体2に差し込み係止する作用は全く同一で、この保持具10をシートカバー体1に取付けるときに、シートカバー体1に取付けられたテープ6の両端間に取付け部11の偏平板状部21を挿通し、この偏平板状部21をヒンジ部22から折り返して係合突起23を係合孔部24に係脱自在に差込み係合し、この偏平板状部21にてテープ6を挟み込んで保持具10の取付け部11をシートカバー体1に取付ける。 【0042】この実施の形態では、シートカバー体1をシート体2から取り外すときには、保持具10の差し込み係止部13をシート体2から抜き外しても良く、また、偏平板状部21の係合孔部24に係合した係合突起23を外して偏平板状部21のヒンジ部22から開いてテープ6から抜き外し、保持具10をシート体2に差込み保持した状態でシートカバー体1をシート体2から取り外すこともできる。 【0043】さらに、この実施の形態でも、シートカバー体1はシート体2の背部の上半部を覆うハーフシートカバー体に限らず、シート体2の全体を覆うフルシートカバー体にも適用できる。 【0044】次に、他の実施の形態を図9に基づいて説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部分は同一符号にて説明する。 【0045】図9において、保持具10の取付け部11の構造が前記図1に示す実施の形態とは異なるのみで、差し込み係止部13の構造は全く同一で、保持具10は6・ナイロンなどの可撓弾性を有する材質の合成樹脂にて成型され、この保持具10は断面略円形の細長棒形状の差し込み係止部13と、この差し込み係止部13の基端部に一体に形成され前記シートカバー体1の被取付け部5に取付けられる取付け部11とを有している。 【0046】この保持具10の差し込み係止部13には間隔をおいて拡径した複数の係止突部15が形成され、この各係止突部15は先端側から基端側に向って外周面を傾斜状に拡径した形状となっている。そして、この差し込み係止部13の先端は球面状部16に形成されている。 【0047】そして、この保持具10の取付け部11は、矩形枠状部25にて形成されている。 【0048】この実施の形態では、保持具10の差し込み係止部13をシート体2に差込み係止する作用は全く同一で、この保持具10をシートカバー体1に取付けるときに、シートカバー体1に矩形枠状部25を内周から外周に亙って糸にて縫着固定する。 【0049】さらに、他の実施の形態を図10に基いて説明する。 【0050】この実施の形態は、保持具10の取付け部11の両端にそれぞれ差し込み係止部13,13を一体に連結した構造である。 【0051】この保持具10の両側の差し込み係止部13,13の構造は前記実施の形態と全く同一で、保持具10は6・ナイロンなどの可撓弾性を有する材質の合成樹脂にて成型され、この保持具10は断面略円形の細長棒形状の差し込み係止部13,13を有し、この両差し込み係止部13,13の基端部は前記シートカバー体1の被取付け部5に取付けられる取付け部11の両端に一体に連続成型されている。この取付け部11は略U字状に湾曲された屈曲部26にて形成されている。 【0052】また、この保持具10の差し込み係止部13,13には間隔をおいて拡径した複数の係止突部15が形成され、この各係止突部15は先端側から基端側に向って外周面を傾斜状に拡径した形状となっている。そして、この差し込み係止部13の先端は球面状部16に形成されている。 【0053】この実施の形態では、保持具10の差し込み係止部13,13をシート体2に差し込み係止する作用は全く同一で、この保持具10をシートカバー体1に取付けるときに、シートカバー体1に取付けられたテープ6の両端間に一方の差し込み係止部13を挿通して、湾曲された屈曲部26をテープ6を挟み込んで屈曲部26から差し込み係止部13,13を挟んでシートカバー体1に取付け、この両差し込み係止部13,13をそれぞれシート体2のシート本体8と表皮9との間に縫着部12からそれぞれ差し込み係止する。 【0054】この実施の形態では、保持具10の差し込み係止部13,13が異なる方向にそれぞれ係止され、シートカバー体1の保持が確実となる。 【0055】さらに、この実施の形態でも、シートカバー体1はシート体2の背部の上半部を覆うハーフシートカバー体に限らず、シート体2の全体を覆うフルシートカバー体にも適用できる。 【0056】なお、前記図2、図7ないし図10に示す実施の形態では、保持具10を可撓弾性を有する材質で形成して差し込み係止部13が可撓弾性により変形できるようにしたが、必ずしも差し込み係止部13を可撓変形できるものに限られない。 【0057】また、前記各実施の形態に示すシートカバー体は自動車用シートに限られるものではなく、各種シートに適用できる。 【0058】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シートカバー体のずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所などに保持具の取付け部を取付け、この保持具の差し込み係止部をシート本体の表皮の縫い合わせ縫着部に差し込むことにより差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれて係止され、保持具によりシートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、ずれが生じることがなく、シートカバー体のずれ止めが簡単にでき、シートカバー体にずれが生じたり、皺がよることがないので、見栄えが悪くなるような外観性を損なうことがない。 【0059】請求項2記載の発明によれば、シートカバー体に取付け部を取付けた保持具の差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれた状態で、複数の係止突部が抵抗となって妄りに抜け外れることがなく、シートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、ずれが生じることがなく、シートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持されて確実にずれを阻止できる。 【0060】請求項3記載の発明によれば、保持具の差し込み係止部はくさび状となって抜け外れ方向の抵抗が大きくなり、通常の着席状態では差し込み係止部が抜け外れることがなく、妄りにシート体から離脱することがないので、シートカバーがより確実にずれることがない。 【0061】また、シートカバー体を洗濯などでシート体から取り外す場合には、保持具を強く引くと、シート本体とその表皮との間に差し込み係止されていた差し込み係止部は抜け外れ、洗濯などのためにシートカバー体をシート体から簡単に取り外すことができる。 【0062】請求項4記載の発明によれば、シートカバー体の縫着誤差などで縫い合わせ縫着部の位置がずれて、シートカバー体の被取付け部に取付けられた保持具の差し込み係止部とシート体の表皮の縫着部のと位置がずれているときには、保持具の取付け部とシートカバー体との取付け位置をテープの長さ方向に移動させて、保持具の取付け部をシート体の表皮の縫着部の位置に合わせることができ、シートカバー体の被取付け部に取付けられた保持具の差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれた状態で、シートカバー体に皺が生じるなど見栄えが損なわれることがない。 【0063】請求項5記載の発明によれば、シートカバー体のずれが生じ易い箇所、或いはずれが生じると見栄えが損なわれる箇所などに保持具を取付け部を取付け、この保持具の差し込み係止部をシート本体の表皮の縫い合わせ縫着部に差し込むことにより差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれて係止され、保持具によりシートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、簡単な操作でシートカバー体にずれが生じることがないように保持できる。 【0064】請求項6記載の発明によれば、シートカバー体に取付け部を取付けた保持具の差し込み係止部がシート本体とその表皮との間に差し込まれた状態で、複数の係止突部が抵抗となって妄りに抜け外れることがなく、シートカバー体はシート体に被着した状態で所定に保持され、ずれが生じることがないように簡単な操作でシート体にシートカバーをシート体に保持できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591162136 【氏名又は名称】サンショウ株式会社 【識別番号】000003207 【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−9400 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−166058 |
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