| 【発明の名称】 |
落下防止柵を設けた収納ラック |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 和彦
【氏名】市葉 亜紀子
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| 【要約】 |
【課題】昇降させるようにした収納ラックでは、作動時における慣性力や停止時の衝撃によって収納物の落下や毀損を防ぐために収納ラックの前方に立ち上がり部に加えて上方に任意の高さに嵌着できかつ前方に倒伏可能とした落下防止柵を設けるようにしたものがあるが、外側に倒伏させるために側板の前面縁に開放した切欠部を設ける必要があり、強度上、意匠上の問題があった。
【解決手段】落下防止柵16、17は両側に上下二本の棒体16a、17aを設けるようにしてなり、収納ラック1の側板12の内側前面には前記棒体16a、17aがスライドする縦溝121,122を形成し、縦溝121、122の上部には少なくとも上部側の棒体16a、17aが掛け止められる筒溝121a、122aを連設するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面に上下動可能に配置される落下防止柵を設けた収納ラックであって、落下防止柵は両側に上下二本の棒体を設けるようにしてなり、収納ラックの側板の内側前面には前記棒体がスライドする縦溝を形成し、縦溝の上部には少なくとも上部側の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにしたことを特徴とする落下防止柵を設けた収納ラック。 【請求項2】 請求項1記載の落下防止柵を設けた収納ラックにおいて、収納ラック内が複数段になるよう仕切棚を設け、これら各段の前面に落下防止柵を設けるようにし、上段の落下防止柵をスライドさせる縦溝には二本の棒体の掛け止められる筒溝を連設するようにし、下段の落下防止柵は上部側の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにしたことを特徴とする落下防止柵を設けた収納ラック。 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の落下防止柵を設けた収納ラックにおいて、収納ラックの縦溝及び筒溝を側板と一体に形成したことを特徴とする落下防止柵を設けた収納ラック。 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3記載の落下防止柵を設けた収納ラックにおいて、縦溝と筒溝の間に上向きの顎部を設けて鉤状となるようにしたことを特徴とする落下防止柵を設けた収納ラック。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、台所のシステムキッチンを構成する吊戸棚の内部に配置され、リンク機構などをもって昇降させるようにした収納ラックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の収納ラックでは、特開昭61−154610号公報に示されているように、収納ラックの前方に立ち上がり部を形成したものが知られている。また、特開平7−303534号公報に示されるように、立ち上がり部に加えて上方に任意の高さに嵌着できるガード体(落下防止柵)を設けるようにし、このガード体(落下防止柵)は前方に倒伏可能としたものが知られている。これ等の立ち上がり部やガード体は収納ラックが昇降することから、作動時における慣性力や停止時の衝撃によって収納物の落下や毀損を防ぐために設けたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前者では立ち上がり部が低いと効果がなく、高いと収納物の出し入れが面倒になる欠点があった。また後者では、収納ラック内の収納棚が立ち上がり部を備えたものであるために、出し入れを容易にするにはガード体を倒伏自在として低くできるようにする必要があった。更に、後者においてはガード体を外側に倒伏させるために側板の前面縁に開放した切欠部を設ける必要があり、強度上、意匠上の問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、請求項1の発明は、前面に上下動可能に配置される落下防止柵を設けた収納ラックであって、落下防止柵は両側に上下二本の棒体を設けるようにしてなり、収納ラックの側板の内側前面には前記棒体がスライドする縦溝を形成し、縦溝の上部には少なくとも上部側の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにしたことを特徴とするものである。 【0005】請求項2の発明は、上記発明を前提に、収納ラック内が複数段になるよう仕切棚を設け、これら各段の前面に落下防止柵を設けるようにし、上段の落下防止柵をスライドさせる縦溝には二本の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにし、下段の落下防止柵は上部側の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにしたことを特徴とするものである。 【0006】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、収納ラックの縦溝及び筒溝を側板と一体に形成したことを特徴とするものである。請求項4の発明は、上述の発明らにおいて、縦溝と筒溝の間に上向きの顎部を設けて鉤状となるようにしたことを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す発明の実施の形態に即して説明する。図1はこの発明に係わる収納ラック1を示すものである。図示しないが収納ラック1は扉付きの吊戸棚内に収納して昇降自在とするもので、昇降するための手段としては、例えば、吊戸棚内の両側に固定するベース部材と、このベース部材と収納ラック1をアーム機構をもって繋げることで、前縁14を手で引き下げたり、押し上げたりして上下動させることができるようにしてある。収納ラック1は弧を描くように、あるいは垂直方向に昇降自在とするような構造を採用することもできるし、上方に配置するもので昇降しないものとしてもよい。 【0008】収納ラック1は奥が上げ底となっている底板11、側板12、12、背板13及び前面下部を塞ぎ、かつ手掛け部となる前縁14にて上方及び前方が開放する箱体を構成し、ほぼ中央に金属製の棒体を組み合わせて得る仕切棚15をもって、仕切棚15上及び底板11上の上下二段の収納スペースを設けるようにしてある。 【0009】落下防止柵16、17は金属棒を組み合わせ溶接してなるもので両側には上下に二本の棒体16a,17aが所定の間隔をもって伸びるようにしてなり、仕切棚15の前面及び前縁14に近接して上下動可能に配置されるものである。そのため、収納ラック1の側板12の内側前面には前記棒体16a、17aが独立してスライドする縦溝121、122を形成し、上段の落下防止柵16用の縦溝121には奥に向かって二本の棒体16a、16aの掛け止める筒溝121a、121aを一体に連設してあり、下段の落下防止柵17用の縦溝122の上部には一本の棒体17aを掛け止め吊す筒溝122aを設けるようにする。縦溝121、122と筒溝121a、122aとは上部に向いた顎部121b、122bをもって鉤状に連続するようになっており、落下防止柵16、17を引っ掛けて容易に外れないようにしてある。 【0010】図示の縦溝121、122及び筒溝121a、122aは側板12と一体に樹脂成形の際に形成されるものである。このような構成を採用すれば別途部材を組み付けたりする手間が省け、箱体を組み立てるときに落下防止柵16、17を側板12、12間に挟むのみで足りる。しかし、別途部材を嵌め合わせて形成したり、ビス等の取付具で縦溝、筒溝を構成する部材を組み付けても良い。そして、これらの縦溝121、122、筒溝121a、122aを図示のように側板12の内向きの折り返し縁の内側に隠れるように配置されているので目立つことなく、落下防止柵16、17が収納ラック1を構成する箱体よりでることがないので吊戸棚の扉に挟まったりすることもない。図示の例では上段の仕切棚15の前面の落下防止柵16は、その二本の棒体16a、16aを掛け止める筒溝121a、121aを設けているが、上部の一本の棒体16aを掛け止める筒溝のみとしても良い。収納ラック1が扁平なものや背の高い収納物専用とすれば仕切棚15は不要となるので底板11に近い落下防止柵17のみとすることもできる。 【0011】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明では、落下防止柵は両側に上下二本の棒体を設けるようにしてなり、収納ラックの側板の内側前面には前記棒体がスライドする縦溝を形成し、縦溝の上部には少なくとも上部側の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにしたので、落下防止柵を上下にスライドさせるのみで上昇下降が可能となり極めて操作性が良好となるのである。 【0012】請求項2の発明では、収納ラック内が複数段になるよう仕切棚を設け、これら各段の前面に落下防止柵を設けるようにし、上段の落下防止柵をスライドさせる縦溝には二本の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにし、下段の落下防止柵は上部側の棒体が掛け止められる筒溝を連設するようにしたので、同じく夫々の落下防止柵をスライドさせるだけで上昇下降が可能となる。 【0013】請求項3の発明では、これまでの発明の構成に加えて、収納ラックの縦溝及び筒溝を側板と一体に形成したので、製作組立が安価かつ容易となるのである。請求項4の発明では、縦溝と筒溝の間に上向きの顎部を設けて鉤状となるようにしたので、落下防止柵を掛け止めたときに確実に保持されることになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104973 【氏名又は名称】クリナップ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中村 盛夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−318614 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−153911 |
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