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【発明の名称】 テーブル支持脚
【発明者】 【氏名】李 忠▼玄▲

【要約】 【課題】長さを調節してテーブルの高さを調節したり、折り畳み時の小型化を図ることができ、さらに立脚時におけるぐらつきが改善され、しっかりと地面に立脚することができるテーブル支持脚を提供すること。

【解決手段】内外に挿嵌され相対摺動可能な筒部材(31・32)と、この内外のいずれか1つの筒部材の上端部をテーブルの下部に回動可能に枢支する枢支部材(6)とからなり、内嵌される内側筒部材(31)の外周面および外嵌される外側筒部材(32)の内周面との間に各筒部材の相対摺動を固定する固定手段(4)を形成すると共に、枢支部材(6)と筒部材(31)との間に筒部材を立脚姿勢または折り畳み姿勢に固定するロック手段(5)を設けたことを特徴とするテーブル支持脚(2)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テーブルの下部に設けられるテーブル支持脚であって、内外に挿嵌され相対摺動可能な筒部材と、この内外のいずれか1つの筒部材の上端部をテーブルの下部に回動可能に枢支する枢支部材とからなり、内嵌される内側筒部材の外周面および外嵌される外側筒部材の内周面との間に各筒部材の相対摺動を固定する固定手段を形成すると共に、枢支部材と筒部材との間に筒部材を立脚姿勢または折り畳み姿勢に固定するロック手段を設けたことを特徴とするテーブル支持脚。
【請求項2】 内側筒部材の外周面と外側筒部材の内周面とのいずれか一方の周面に筒部材の軸芯方向に形成された移動溝と、この移動溝から分岐して形成された固定溝と、移動溝上を摺動し、固定溝に係合するように他方の周面に設けられた突起とで、筒部材の相対摺動を固定する固定手段を形成したことを特徴とする請求項1に記載のテーブル支持脚。
【請求項3】 筒部材の上端部にロック部材を進退摺動可能に設け、ロック部材の上端面を受け止めて筒部材を立脚姿勢または折り畳み姿勢に保持する立脚姿勢受け止め面と折り畳み姿勢受け止め面とを筒部材を枢支する枢支部材に形成してロック手段を構成したことを特徴とする請求項1に記載のテーブル支持脚。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテーブルの下部に設けられるテーブル支持脚に関し、より詳細には、立脚したり折り畳んだりして用いられ、折り畳み式テーブル、携帯用テーブルなどのように、いわゆる簡易テーブルの下部に設けられる支持脚であって、長さを調節することによりテーブルの高さを調節したり、折り畳み時の小型化を図ることができるだけでなく、立脚時におけるぐらつきが改善され、しっかりと地面に立脚することができるテーブル支持脚に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャンプ時などにおいては、搬送の至便性から脚部が折り畳めたり取り外したりできる簡易テーブルが用いられている。このような簡易テーブルの支持脚の構造としては、折り畳み式、組立式などのような種々の構造があるが、これらの支持脚に共通する目的は、折り畳まれた時に出来る限り小型化されることと、組立てて立脚する際に容易に組立・立脚することができることにある。
【0003】図1に示されるような従来の簡易テーブル10においては、長方形のテーブル板10aの各コーナーの下部に設けられる支持脚10bは一定の長さを有し、内側に折り畳めることができるように各コーナーの下部に連結されている。支持脚10bの外側上部には、ピンによりテーブル板10aの縁に連結されて支持脚10bが折り畳まれる際に「く」の字状に曲がり得る2枚のかすがい部材からなる固定部材10cが設けられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかし、このような従来の簡易テーブル10においては、支持脚10bが一定の長さであるため、長さを調節することができず、特に支持脚10bを折り畳んだ際に支持脚10bを小型化できない。また、組み立てて立脚した場合には、固定部材10cが「く」の字状に曲がり得る構造を有しているため、ぐらつきが生じ、僅かな衝撃で支持脚10bが内側に折り畳まれるようにして簡易テーブル10が崩れ落ちてしまい安全性に問題があった。さらに、支持脚10bは通常、金属製であり、重量が重いだけでなく、製造コスト、加工コストが高くなってしまうという問題があった。さらに、支持脚10bが折り畳まれる際には、テーブルの幅10d内に納められることから、支持脚10bの最大長さもテーブルの幅となり、テーブルの高さが限られてしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ、その目的とするところは、長さを調節してテーブルの高さを調節したり、折り畳み時の小型化を図ることができ、さらに立脚時におけるぐらつきが改善され、しっかりと地面に立脚することができるテーブル支持脚を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明に係るテーブルの下部に設けられるテーブル支持脚は、内外に挿嵌され相対摺動可能な筒部材と、この内外のいずれか1つの筒部材の上端部をテーブルの下部に回動可能に枢支する枢支部材とからなり、内嵌される内側筒部材の外周面および外嵌される外側筒部材の内周面との間に各筒部材の相対摺動を固定する固定手段を形成すると共に、枢支部材と筒部材との間に筒部材を立脚姿勢または折り畳み姿勢に固定するロック手段を設けたことを特徴とする。
【0007】筒部材の相対摺動を固定する固定手段は、内側筒部材の外周面と外側筒部材の内周面とのいずれか一方の周面に筒部材の軸芯方向に形成された移動溝と、この移動溝から分岐して形成された固定溝と、移動溝上を摺動し、固定溝に係合するように他方の周面に設けられた突起とで形成されていることが好ましい。
【0008】また、筒部材の上端部にロック部材を進退摺動可能に設け、ロック部材の上端面を受け止めて筒部材を立脚姿勢または折り畳み姿勢に保持する立脚姿勢受け止め面と折り畳み姿勢受け止め面とを筒部材を枢支する枢支部材に形成してロック手段が構成されていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面と共により詳細に説明する。図2は、本発明に係るテーブル支持脚(2)の分解斜視図であり、このテーブル支持脚(2)は、内外に挿嵌され相対摺動可能な合成樹脂製の筒部材(31・32)と、内側筒部材(31)の上端部をテーブルの下部に回動可能に枢支する枢支部材(6)とからなり、内嵌される内側筒部材(31)の外周面および外嵌される外側筒部材(32)の内周面との間に筒部材の相対摺動を固定する固定手段(4)を形成すると共に、枢支部材(6)とこれに枢支される筒部材(3)との間に筒部材(3)を立脚姿勢または折り畳み姿勢に固定するロック手段(5)が設けられている。
【0010】(筒部材について)筒部材(3)は、円柱状の内側筒部材(31)および外側筒部材(32)から構成され、立脚時には外側筒部材(32)を下方に伸長させて使用される。立脚時に上に位置する内側筒部材(31)の外周面には、その軸芯方向に形成された移動溝(41)と、この移動溝(42)から円周方向に分岐した固定溝(42)とが形成されている。中空の外側筒部材(32)の内周面にはこの移動溝(41)に対応するように突起(43)が設けられている。立脚時に下に位置する外側筒部材(32)は中空円筒状であるため、外側筒部材(32)をスライドさせてその内部に内側筒部材(31)を内嵌することができ、これにより突起(43)を移動溝(41)上で摺動させながら外側筒部材(32)を内側筒部材(31)に嵌脱させて支持脚(2)の長さを変えることができる。
【0011】支持脚(2)の長さを決めた後は外側筒部材(32)を円周方向に捻り、突起(43)を固定溝(42)に係合させる(図5a、図5b、および図5cを参照)。このようにして移動溝(41)、固定溝(42)、および突起(43)により固定手段(4)が形成され、支持脚(2)の長さを調節することができ、さらに支持脚(2)を地面にしっかりと立脚することができる。また、支持脚(2)をテーブルの内側に折り畳む際には、外側筒部材(32)を内側筒部材(31)に外挿して各筒部材(31・32)を重ね合わせることにより、支持脚(2)を小型化することができる。
【0012】なお、図2および図5に示すように、固定溝(42)には軸芯方向にストッパー突起(421)を設け、固定溝(42)に突起(43)を確実に係止させることが好ましい。また、このようなストッパー突起(421)により、外側筒部材(32)を円周方向に捻る際にクリック感が感じられ、固定溝(42)に突起(43)がしっかりと挿入されたことがわかる。
【0013】移動溝(41)、固定溝(42)、突起(43)、およびストッパー突起(421)の個数は特に限定されないが、上部の内側筒部材(31)から下部の外側筒部材(32)に加わる力が均等になるように、移動溝(41)は内側筒部材(31)の軸芯を対称中心として点対称に設けられることが好ましく、図2のように2つ、点対称に設けられることが好ましい。固定溝(42)は内側筒部材(31)の外周面におよそ3〜5個、等間隔に設けられ、突起(43)も外側筒部材(32)の内周面におよそ3〜5個、等間隔に設けられる。ストッパー突起(421)は、固定溝(42)上におよそ2〜3個、等間隔に設けられる。
【0014】下部の外側筒部材(32)は中空円筒状であるので、図7のように、その下端部に砂利などを入れて、支持脚(2)の安定性を増すこともできる。砂利に代えて、下端部に重り(図示せず)を設けてもよい。
【0015】内側筒部材(31)の上端部をテーブルの下部に回動可能に枢支する枢支部材(6)は、内側筒部材(31)の上端部に穿設されたピンホール(44)に挿貫された枢支ピン(61)と、テーブルの下部に固定されて枢支ピン(61)を支承する固定具(62)とからなる。枢支ピン(61)は、テーブルコーナーの下部に固定ネジ(626)により固定される中空筒状の固定具(62)の内部に対峙した状態で設けられた2つのピン支承溝(623)に挿入される。挿入後は、枢支ピン(61)がピン支承溝(623)から外れないように、固定片(625)がピン支承溝(623)に埋め込まれる。この固定片(625)により、ピン支承溝(623)内での枢支ピン(61)の不要な上下移動が防止される。固定具(62)の上面はテーブルコーナーの下部に固着され、固定具(62)の側面にはテーブル中央部方向を向いた開口部(624)が設けられている。これにより内側筒部材(31)はその上端部を枢支ピン(61)を介して固定具(62)に支承され、枢支ピン(61)を回動中心として立脚状態と折り畳み状態との間で回動し得る。なお、枢支ピン(61)が挿貫される内側筒部材(31)の上端部は、上記回動をスムーズに行えるという観点から、球面状に曲成されていることが好ましい。
【0016】枢支部材(6)とこれに枢支される内側筒部材(31)との間には、中空筒状であってその断面円形状の内周面に雌ねじ(511)が螺刻されているロック手段(5)としてのロック部材(51)が備えられ、このロック部材(51)は、その雌ねじ(511)が内側筒部材(31)の外周面に螺刻された雄ねじ(45)に螺合することにより、筒部材(3)の軸芯方向に進退摺動可能に構成されている。以下、このようなロック手段(5)を用いて支持脚(2)をテーブル(1)の下部に固定する方法を説明する。
【0017】図3は、支持脚(2)をテーブル(1)の下部に固定していない状態を示し、この状態では、筒部材(3)は、固定具(62)内部に支承された枢支ピン(61)を回動中心として立脚状態と折り畳み状態との間で回動し得る。支持脚(2)を立脚状態としてその長さを調節した後、ロック部材(51)を回転させ、図4のようにロック部材(51)の上端面が固定具(62)の立脚姿勢受け止め面(621)に当接するまでロック部材(51)を上方向に締め上げる。これにより、支持脚(2)は確実にテーブルコーナーの下部に固定され、衝撃が加えられた際にもぐらつくことがない。
【0018】支持脚(2)をテーブルの内側に折り畳む際には、図6のように両筒部材(3)を内外に重ね合わせてちぢめ、支持脚(2)の長さを短縮し、さらに外側筒部材(32)を円周方向に捻って筒部材(3)を固定した後、ロック部材(51)を緩めて立脚姿勢受け止め面(621)から離間させる。次いで筒部材(3)を回動させて立脚状態から折り畳み状態にし、立脚姿勢受け止め面(621)に垂直な折り畳み姿勢受け止め面(622)にロック部材(51)の上端面が当接するまでロック部材(51)を回転させて締め上げる。これにより、折り畳まれた状態において、不用意に筒部材(3)が立脚状態となったり、外側筒部材(32)が内側筒部材(31)から飛び出ることがなく、支持脚(2)はテーブルの内側に確実に折り畳まれた状態で固定される。なお、中空筒状のロック部材(51)の外周面には、軸芯方向に凹凸を設け、ロック部材(51)を回転・進退させる際に指が外周面上を滑りにくくすることが好ましい。
【0019】なお、上記の説明では、上部の筒部材が内側筒部材(31)、下部の筒部材が外側筒部材(32)となっているが、下部の筒部材を内側筒部材(31)とし、上部の筒部材を外側筒部材(32)としてもよい。また、3つ以上の筒部材を用いることもできる。また、移動溝(41)は内側筒部材(31)の外周面に形成されているが、外側筒部材(32)の内周面に形成してもよい。この場合、突起(43)は内側筒部材(31)の外周面に設けられる。また、各筒部材(3)には、筒部材(3)に加わる力に十分耐えられるように、その外周面に補強骨(33・46)を設けることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明により、外側筒部材(32)を内側筒部材(31)に嵌脱させてその長さを変えることができ、長さを決めた後は外側筒部材(32)を円周方向に捻り、突起(43)を固定溝(42)に係合させることにより、地面にしっかりと立脚させることができる支持脚(2)が提供される。また、テーブルの内側に折り畳まれる際には、外側筒部材(32)を内側筒部材(31)に外挿して各筒部材(31・32)を重ね合わせることにより、支持脚(2)を小型化することができる。この場合にも外側筒部材(32)を円周方向に捻り、突起(43)を固定溝(42)に係合させることにより、不用意に外側筒部材(32)が内側筒部材(31)から飛び出ることがない。このため、テーブルの幅によってテーブルの高さが限られてしまうことがない。
【0021】さらに、支持脚(2)を立脚状態としてその長さを調節した後、ロック部材(51)を回転させて上方向に締め上げることにより、支持脚(2)は確実にテーブルコーナーの下部に固定され、衝撃が加えられた際にもぐらつくことがない。また、支持脚(2)を折り畳んだ際にも、同様にロック部材(51)を回転させて締め上げることにより、不用意に筒部材(3)が立脚状態となることがなく、支持脚(2)はテーブルの内側に確実に折り畳まれた状態で固定される。
【出願人】 【識別番号】398034630
【氏名又は名称】李 忠▲玄▼
【出願日】 平成10年(1998)5月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
【公開番号】 特開平11−318570
【公開日】 平成11年(1999)11月24日
【出願番号】 特願平10−133239