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【発明の名称】 家具用棚板
【発明者】 【氏名】藤田 裕一

【要約】 【課題】家具用棚板では、基板とエッジ材とを接着する必要があり、かつ家具の奥行寸法に合致するように基板の奥行寸法をあらかじめ規定する必要がある。

【解決手段】硬質樹脂でT字状に成形した表部と一対の挟持部4と一つまたは複数個のフック5bを有する挿入部5とを具備するエッジ材2と、硬質樹脂で成形した両面間を接合する複数個のリブ13を有する基板13とをはめ込み装着する構造とする。エッジ材2の挿入部5に配したフック部5aを基板10のリブ13配した嵌合用溝15に装着して嵌合する家具用棚板である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】硬質樹脂でT字状に成形した表部と一対の挟持部と一つまたは複数個のフック部を有する挿入部とを具備するエッジ材と、硬質樹脂で成形した両面間を接合する複数のリブを有する基板との組み合わせからなる家具用棚板。
【請求項2】前記エッジ材は、表部と挟持部とフック部とで、前記基板の長手方向の端部とを密着固持することを特徴とする請求項1記載の家具用棚板。
【請求項3】前記基板の端部または該端部に近いリブの少なくとも一つに嵌合用溝を配設したことを特徴とする請求項1記載の家具用棚板。
【請求項4】前記基板の端部または該端部に近いリブに配設した嵌合用溝と、前記エッジ材に設けたフック部のうちのいずれか一つが嵌合することを特徴とする請求項1記載の家具用棚板。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具用棚板に関し、特にエッジ材と基板との嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家具用棚板は、図6に示すような構造になっている。一般に、家具用棚板は、合板等からなる基板21の前面端部21aに接着剤23を塗布して樹脂シートからなるエッジ材22を縁貼り固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような家具用棚板では、基板とエッジ材とを接着する必要があり、かつ家具の奥行寸法に合致するように基板の奥行寸法もあらかじめ規定されるなど制約条件が多い。そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、接着剤を不要とし、かつ家具の奥行寸法が異なっても基板の加工を容易にして汎用性の高い家具用棚板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬質樹脂でT字状に成形した表部と一対の挟持部と一つまたは複数個のフック部を有する挿入部とを具備するエッジ材と、硬質樹脂で成形した両面間を接合する複数のリブを有する基板との組み合わせからなる家具用棚板を提供する。
【0005】また、エッジ材は、表部と挟持部とフック部とで基板の長手方向の端部とを密着固持する家具用棚板を提供する。
【0006】また、基板の端部またはこの端部に近いリブの少なくとも一つに、エッジ材の挿入部を圧入装着するための嵌合用溝を配設した家具用棚板を提供する。
【0007】さらに、基板の端部またはこの端部に近いリブに配設した嵌合用溝と、エッジ材に設けた複数個のフック部のうちのいずれか一つが嵌合する家具用棚板を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明は、硬質樹脂を原料としたエッジ材と基板とからなる家具用棚板である。図1〜図5において、1は家具用棚板、2はエッジ材、3は表部、4は挟持部、5は挿入部、5aはフック部、5bは先端部、10は基板、11は上面、12は下面、13はリブ、14は端部、15(15a)は嵌合用溝である。
【0009】図1は、本発明による家具用棚板の斜視図である。図示するように、硬質樹脂でT字状に成形した表部3とその両側に一対の挟持部4と一つまたは複数個のフック部5aを有する挿入部5とを具備するエッジ材2と、硬質樹脂で成形した両面間を接合する複数のリブ13を有する基板10とからなる家具用棚板1である。拡大図に示すように、エッジ材2は、基板10の端部14の両面、すなわち上面11と下面12を挟持する形で基板10のリブ13に設けた嵌合用溝15(15a)にエッジ材2の挿入部5を挿入し、一つのフック部5aとリブ13とで密着嵌合させる構造としている。
【0010】本発明によるエッジ材2と基板10についての詳細を説明する。図2は、エッジ材の断面図である。硬質樹脂を成形加工したエッジ材2は、T字状の形状をなし、表部3の両側に一対の挟持部4および略中央の位置に一つまたは複数個のフック部5aを具備した挿入部5とからなる。挿入部5の先端部5bの形状は、矢印状としているが基板10のリブ13に設けた嵌合用溝15(15a)に挿入しやすい形状であればよい。
【0011】図3は、第1の実施例である基板の断面図である。硬質樹脂を成形加工した基板10は、両面間すなわち上面11と下面12の間に垂直かつ等間隔にリブ13を配設して強度を保持する構造としている。また、この一つのリブ13の略中央部に、上述したエッジ材2の挿入部5を装着するための嵌合用溝15を設けている。通常、嵌合用溝15は、エッジ材2を装着するための最端部にリブ13を設ける。
【0012】図4は、汎用性を高めた第2の実施例である基板の断面図である。上述したように、通常は、図3に示したように、嵌合用溝15は、エッジ材2を装着する最端部のリブ13に設けている。しかしながら、家具の奥行寸法は定尺ではなく、デザイン、用途によって変化する。家具の奥行寸法が規定寸法と異なる場合には、エッジ材2を装着する端部に近接する、例えば、図3に示すX−X部分で切断して使用する。
【0013】この切断部に近接したリブ13に嵌合用溝15aを配設することによって、基板10の奥行寸法は、家具の奥行寸法に合致した自在の長さを可能とする。従って、家具の奥行寸法に合致したエッジ材2との嵌合に汎用性を持たせた基板10を提供できる。なお、上述した第1および第2の実施例の基板10の嵌合用溝15(15a)は、外観を配慮して長手方向の両側にエッジ材2を装着することもあって必要に応じて基板10の両最端部のリブ13に設ける場合もある。
【0014】図5は、エッジ材と基板との組合せた家具用棚板の断面図である。図5(a)は、最端部のリブ13に嵌合用溝15を設けた基板10に、エッジ材2を装着した一般的な家具用棚板の断面図である。図5(b)は、最端部に近いリブ13に嵌合用溝15aを設けた基板10であって、家具の奥行寸法が異なっても、エッジ材2と、任意の位置で切断して奥行寸法を自在化した基板10を装着した特異な使用例の家具用棚板の断面図である。このように、エッジ材2と定尺および任意の奥行寸法の基板10との組合せにより汎用性の高い家具用棚板を提供可能とする。なお、エッジ材2の挿入部5の長さ寸法と基板10に設けるリブ13との位置関係は、挿入部5に配したフック部5aの一つがリブ13の嵌合用溝15に到達して嵌合できればよい。
【0015】
【発明の効果】上述したように、本発明の家具用棚板によれば、家具の奥行寸法に合致する寸法に容易に切断可能なる基板と、エッジ材との組合せにより、奥行寸法等制約条件の多いお客様の要求にも対応できる。すなわち、汎用性の高い家具用棚板を提供できる。さらに、従来施工していた接着剤は不要となり、エッジ材と基板との組合せも嵌合方式のため加工性が改善される。
【出願人】 【識別番号】591100448
【氏名又は名称】パネフリ工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月1日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−285418
【公開日】 平成11年(1999)10月19日
【出願番号】 特願平10−128041