| 【発明の名称】 |
吊戸棚 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 幸治
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| 【要約】 |
【課題】開けられた扉板上に台所用品等を使用し易い状態に仮置きすることができ、この扉板の開閉作業も楽で、通常時には同扉板を閉じて邪魔にならないよう納め、広いスペースでの調理作業を行うことができる吊戸棚を提供する。
【解決手段】厨房台1の上方にその上面カウンター2と間隔スペース3をあけて設けられ前方へ開口した吊戸棚本体4と、この吊戸棚本体4の前方開口を開閉する扉板5とでなる吊戸棚において、扉板5を開いた際、この扉板5が前記間隔スペース3内へと回動してその裏面6を上側に向けた略水平状態で支持されるように、同扉板5を回動支持手段7を介して吊戸棚本体4に枢支した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 厨房台の上方に該厨房台の上面カウンターと間隔スペースをあけて設けられ前方へ開口した吊戸棚本体と、該吊戸棚本体の前方開口を開閉する扉板とでなる吊戸棚であって、扉板を開いた際、該扉板が上面カウンター上方の間隔スペース内へと回動してその裏面を上側に向けた略水平状態で支持されるように、同扉板を回動支持手段を介して吊戸棚本体に枢支してなる吊戸棚。 【請求項2】 天袋キャビネットの下側に吊戸棚本体を付設したことを特徴とする請求項1記載の吊戸棚。 【請求項3】 間隔スペース内の略1/2高さ位置で扉板が支持されるようになしたことを特徴とする請求項1又は2記載の吊戸棚。 【請求項4】 吊戸棚本体の両側に回動支持手段を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つの請求項記載の吊戸棚。 【請求項5】 吊戸棚本体の側板内面と扉板の裏面とに枢着されて両者を連結するパンタグラフ部材にて回動支持手段を形成したことを特徴とする請求項4記載の吊戸棚。 【請求項6】 扉板の下部裏側に固着されて突設され、その先端が吊戸棚本体の底板より下側の後部に枢着されたアーム部材にて回動支持手段を形成したことを特徴とする請求項4記載の吊戸棚。 【請求項7】 吊戸棚本体の両側板を底板より下側へ垂下延設して該両垂下延設部間に前方及び下方へ開口した底部スペースを形成し、扉板を閉じた際、回動支持手段が同底部スペース内に収容されるようになしたことを特徴とする請求項6記載の吊戸棚。 【請求項8】 アーム部材にて形成される回動支持手段の先端を垂下延設部の内側面に枢着したことを特徴とする請求項7記載の吊戸棚。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、台所に設置される流し台、調理台等の厨房台の上方に設けられる吊戸棚に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、図8に示す如く、厨房台1の上方に該厨房台1の上面カウンター2と間隔スペース3をあけて設けられ前方へ開口した吊戸棚本体4と、該吊戸棚本体4の前方開口を開閉する扉板5とでなる吊戸棚は知られている。該吊戸棚は天袋キャビネット8として使用されるもので、天井面19と壁面22とでなす入隅部分に施工されている。 【0003】この場合、箱型に形成された吊戸棚本体4の前方開口の下口縁に扉板5の下端縁が枢着され、該扉板5は前後方向に回動されて同前方開口を開閉する。又、扉板5を開いた際、該扉板5がその裏面6を上側に向けた略水平状態で支持されるように、同裏面6と吊戸棚本体4の側板9内面とが索状体33を介して連結されている。又、厨房台1は床面14に設置されるフロアーキャビネット15の上端にシンク、コンロ等を備えた上面カウンター2が固定されてなり、該上面カウンター2上では各種の調理作業が行われる。 【0004】したがって、この場合、吊戸棚本体4の内部に調理具、調味料、食器等の台所用品を収納保管することができ、上面カウンター2上で調理作業を行っている際に、扉板5を開け同台所用品を取り出して使用することができる。しかも、扉板5を開いた際、該扉板5はその裏面6を上側に向けた略水平状態で支持されるので、同扉板5の裏面6上に取り出した台所用品を仮置きすることができて便利である。 【0005】しかしながら、この場合、上面カウンター2上でその上方の間隔スペース3において調理作業は行われるが、その際、開けられた扉板5が間隔スペース3よりも上側の高い位置にあって、該扉板5の裏面6上に仮置きされた台所用品を使用し難く、しかも、同扉板5が間隔スペース3の手前側へ大きく突出して調理作業の邪魔になるという問題があった。更に、扉板5がその下端縁を中心に回動されて開閉されるものであるため、該扉板5の表面上端付近に把手31が設けられ、該高所に位置する把手31を持って開閉されることになり、同扉板5の開閉作業が困難になるという問題もあった。 【0006】又、図9に示す如く、通常の天袋キャビネット8として使用される吊戸棚の下方の間隔スペース3内に棚部材34を高さ調整自在に設けたものも一般に知られている。この場合、棚部材34は吊戸棚本体4から上下スライド自在に垂設されるバー材35の下端に付設支持されており、該棚部材34を適切な高さ位置に固定してその上に調理具、調味料、食器等の台所用品を載置することができる。 【0007】しかしながら、この場合、通常は、適切な高さ位置に固定された棚部材34が移動されることはなく、該棚部材34上には台所用品が載置されたままの状態とされるものである。それ故に、常時、間隔スペース3内には棚部材34及びその上に載置される台所用品が存在することになって、該間隔スペース3を広く活用する調理作業が困難であり、しかも、扉板5を開け吊戸棚本体4の内部に収納保管されている台所用品を取り出しても、該台所用品を既に他の台所用品が載置されている同棚部材34上に仮置きすることは難しいという問題があった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、開けられた扉板上に台所用品等を調理作業で使用し易い状態に仮置きすることができ、該扉板の開閉作業も楽に行うことができ、通常時には同扉板を閉じて邪魔にならないよう納め、広いスペースでの調理作業を行うことができる吊戸棚を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の吊戸棚は、厨房台の上方に該厨房台の上面カウンターと間隔スペースをあけて設けられ前方へ開口した吊戸棚本体と、該吊戸棚本体の前方開口を開閉する扉板とでなる吊戸棚であって、扉板を開いた際、該扉板が上面カウンター上方の間隔スペース内へと回動してその裏面を上側に向けた略水平状態で支持されるように、同扉板を回動支持手段を介して吊戸棚本体に枢支してなる。 【0010】したがって、この場合、扉板を比較的低い位置にまで至る範囲で回動させることができて、吊戸棚本体の前方開口を同扉板で楽に開閉することができる。しかも、開けられた扉板が上面カウンター上方の間隔スペース内においてその裏面を上側に向けた略水平状態で支持されるので、該扉板は手前側へ大きく突出することがなく適切な高さ位置となって、その上に台所用品等を調理作業で使用し易い状態に載置して仮置きすることができる。 【0011】又、通常時には、扉板で吊戸棚本体の前方開口を閉じておくことにより、該吊戸棚本体の内部に収納保管されている台所用品等を外観良く隠し納めることができ、そうすることによって、同扉板も邪魔にならないよう体裁良く納められ、上面カウンター上方の間隔スペース内を広く活用する調理作業が行われるようにもなる。 【0012】本発明の請求項2記載の吊戸棚は、上記請求項1記載の吊戸棚において、天袋キャビネットの下側に吊戸棚本体を付設したことを特徴とする。 【0013】したがって、この場合は特に、天袋キャビネットの下側に吊戸棚本体が付設されて、該吊戸棚本体は略人目高さの見易い位置となり、同吊戸棚本体の内部に収納保管される台所用品等の出し入れ作業や扉板の開閉作業がより楽に行われるようになる。しかも、天袋キャビネットと吊戸棚本体との両方で大きな収納スペースが得られ、又、該吊戸棚本体を同天袋キャビネットの下側に取り付けて簡単に施工することもできる。 【0014】本発明の請求項3記載の吊戸棚は、上記請求項1又は2記載の吊戸棚において、間隔スペース内の略1/2高さ位置で扉板が支持されるようになしたことを特徴とする。 【0015】したがって、この場合は特に、開けられた扉板が上面カウンター上方の間隔スペース内の略1/2高さ位置で支持されるので、該間隔スペース内は同扉板の上方の載置スペースと下方の調理スペースとに略等しく区分され、調理作業のし易さ及びその作業中における載置された台所用品等の使用し易さが共に満足できるものとなって、使い勝手が向上される。 【0016】本発明の請求項4記載の吊戸棚は、上記請求項1〜3のいずれか一つの請求項記載の吊戸棚において、吊戸棚本体の両側に回動支持手段を配設したことを特徴とする。 【0017】したがって、この場合は特に、吊戸棚本体の両側に回動支持手段が配設されるので、該両側の回動支持手段によって扉板がバランス良く確実に支持され、該扉板の開閉動作がスムーズになると共に、開かれた同扉板上には台所用品等を安定した状態で載置することができるようになる。 【0018】本発明の請求項5記載の吊戸棚は、上記請求項4記載の吊戸棚において、吊戸棚本体の側板内面と扉板の裏面とに枢着されて両者を連結するパンタグラフ部材にて回動支持手段を形成したことを特徴とする。 【0019】したがって、この場合は特に、パンタグラフ部材で形成された回動支持手段が伸縮しながら回動して扉板が開閉されるので、該扉板の回動範囲を比較的大きく設定することもでき該設定の自由度は高く、しかも、扉板を閉じた際に同回動支持手段は縮小して吊戸棚本体内でコンパクトに納まり、該吊戸棚本体内の収納スペースが確保され外観も良好に納まる。 【0020】本発明の請求項6記載の吊戸棚は、上記請求項4記載の吊戸棚において、扉板の下部裏側に固着されて突設され、その先端が吊戸棚本体の底板より下側の後部に枢着されたアーム部材にて回動支持手段を形成したことを特徴とする。 【0021】したがって、この場合は特に、扉板に固着されたアーム部材の先端が吊戸棚本体に枢着されて回動支持手段となるので、回動される該扉板は強固に支持されて安定状態で開閉され、しかも、扉板を閉じた際に同回動支持手段は吊戸棚本体の底板より下側で同扉板の裏側に覆い納められて、該吊戸棚本体内の収納スペースが確保され外観も良好に納まる。 【0022】本発明の請求項7記載の吊戸棚は、上記請求項6記載の吊戸棚において、吊戸棚本体の両側板を底板より下側へ垂下延設して該両垂下延設部間に前方及び下方へ開口した底部スペースを形成し、扉板を閉じた際、回動支持手段が同底部スペース内に収容されるようになしたことを特徴とする。 【0023】したがって、この場合は特に、扉板を閉じた際、両側方が側板の垂下延設部で覆われた底部スペース内に回動支持手段は収容され、その前方も上記と同様に扉板の下部で覆われて、納まり外観が更に良好となる。 【0024】本発明の請求項8記載の吊戸棚は、上記請求項7記載の吊戸棚において、アーム部材にて形成される回動支持手段の先端を垂下延設部の内側面に枢着したことを特徴とする。 【0025】したがって、この場合は特に、アーム部材にて形成される回動支持手段の先端が、側板の垂下延設部を利用してその内側面に確実に枢着される。 【0026】 【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の請求項1〜5に対応する一実施形態を示しており、該実施形態の吊戸棚は、厨房台1の上方に該厨房台1の上面カウンター2と間隔スペース3をあけて設けられ前方へ開口した吊戸棚本体4と、該吊戸棚本体4の前方開口を開閉する扉板5とでなり、扉板5を開いた際、該扉板5が上面カウンター2上方の間隔スペース3内へと回動してその裏面6を上側に向けた略水平状態で支持されるように、同扉板5を回動支持手段7を介して吊戸棚本体4に枢支したものである。 【0027】この場合、天袋キャビネット8の下側に吊戸棚本体4を付設し、該吊戸棚本体4の下方に存在することになる間隔スペース3内の略1/2高さ位置で扉板5が支持されるようになしている。又、吊戸棚本体4の両側に回動支持手段7を配設し、該吊戸棚本体4の側板9内面と扉板5の裏面6とに枢着されて両者を連結するパンタグラフ部材Pにて同回動支持手段7を形成してもいる。 【0028】厨房台1は台所の床面14に設置されて流し台、調理台等としても使用されるもので、フロアーキャビネット15の上端に上面カウンター2が固定されてなる。上面カウンター2には、片側部分にシンク16及びその後側に吐水カラン17、反対側部分にコンロ18が備えられていて、該上面カウンター2上では各種の調理作業が行われる。又、上面カウンター2は厨房台1と共に、台所の室内巾寸法に適合する長さとして設置されている。 【0029】天袋キャビネット8は、前記厨房台1の上面カウンター2に対応してその上方に配置固定され、天井面19と壁面22とでなす入隅部分に施工されている。天袋キャビネット8の片側方には、前記コンロ18に対応してその上方にレンジフード20が設けられている。又、該天袋キャビネット8及び前記フロアーキャビネッ15はいずれも扉付きの収納部として形成され、その内部には、調理具、調味料、食器等の台所用品を出し入れ自在に収納保管することができる。 【0030】吊戸棚本体4は前方へ開口した箱型に形成され、前記天袋キャビネット8の底面21とその背方の壁面22とでなすコーナー部分に施工されている。その際、吊戸棚本体4を同底面21及び壁面22に沿わせて位置決めし、両者或いは一方のみに取り付け固定して簡単に施工することができる。又、吊戸棚本体4は台所の室内巾寸法内における中程に部分的に設けられており、その両側方のスペース及び下方の間隔スペース3内で調理作業を行うことができる。又、前記壁面22には明かり取りができるよう、間隔スペース3の背方に窓23が配置形成されている。 【0031】回動支持手段7は複数本のバー片が連結されてなるパンタグラフ部材Pにて形成され、該パンタグラフ部材Pは次の如く形成されている。すなわち、上リンク片24と下リンク片25とが回動結合部26を介して折曲自在に連結され、上リンク片24の遊端が吊戸棚本体4の側板9の内面に固定される軸支具27に枢着され、下リンク片25の遊端が扉板5の裏面6下側に枢着されている。又、上リンク片24に形成された長孔溝28に一端がスライド自在に係合連結される上ガイド支持片29の他端が下リンク片25に枢支連結され、該下リンク片25に形成された長孔溝28に一端がスライド自在に係合連結される下ガイド支持片30の他端が扉板5の裏面6上側に枢支連結されている。 【0032】この場合、図3に示す如く、扉板5を閉じた状態では、パンタグラフ部材Pでなる回動支持手段7が縮んでおり、この状態から該扉板5の表面下端付近に設けられた把手31を持って、同扉板5を手前側へ引き出した後に下方へと回動させると、図1、2に示す如く、該扉板5は上面カウンター2上方の間隔スペース3内でその裏面6を上側に向けた略水平状に支持された状態で停止する。その際、パンタグラフ部材Pは伸ばされると共に回動され、上ガイド支持片29及び下ガイド支持片30の一端が長孔溝28の端部に各々係止することによって停止されて、扉板5は間隔スペース3内の略1/2高さ位置で支持される。又、扉板5の上面カウンター2からの高さ寸法Hは、通常、200〜400mmで、300mm程度に設定されることが好ましいものでり、該高さ寸法Hは、パンタグラフ部材Pを構成する各バー片や長孔溝28の長さを変えることで適宜に設定することができる。 【0033】したがって、該実施形態の吊戸棚においては、把手31を持って扉板5を比較的低い位置にまで至る範囲で回動させることができて、吊戸棚本体4の前方開口を同扉板5で楽に開閉することができる。又、吊戸棚本体4の内部に調理具、調味料、食器等の台所用品を収納保管することができ、上面カウンター2上で調理作業を行っている際に、扉板5を開け同台所用品を取り出して使用することができる。 【0034】又、図1、2に示す如く、開けられた扉板5が上面カウンター2上方の間隔スペース3内においてその裏面6を上側に向けた略水平状態で支持されるので、該扉板5は手前側へ大きく突出することがなく適切な高さ位置となって、その上に前記取り出された台所用品等を調理作業で使用し易い状態に載置して仮置きすることができる。 【0035】又、通常時には、図3に示す如く、扉板5で吊戸棚本体4の前方開口を閉じておくことにより、該吊戸棚本体4の内部に収納保管されている台所用品等を外観良く隠し納めることができ、そうすることによって、同扉板5も邪魔にならないよう体裁良く納められ、上面カウンター2上方の間隔スペース3内を広く活用する調理作業が行われるようにもなる。 【0036】更に、該実施形態の吊戸棚においては、天袋キャビネット8の下側に吊戸棚本体4が付設されて、該吊戸棚本体4は略人目高さの見易い位置となり、同吊戸棚本体4の内部に収納保管される台所用品等の出し入れ作業や扉板5の開閉作業がより楽に行われるようになる。しかも、天袋キャビネット8と吊戸棚本体4との両方で大きな収納スペースが得られ、又、該吊戸棚本体4を同天袋キャビネット8の下側に取り付けて簡単に施工することもできる。 【0037】又、開けられた扉板5が上面カウンター2上方の間隔スペース3内の略1/2高さ位置で支持されるので、該間隔スペース3内は同扉板5の上方の載置スペースと下方の調理スペースとに略等しく区分され、各種調理作業のし易さ及びその作業中における載置された台所用品等の使用し易さが共に満足できるものとなって、使い勝手が向上される。 【0038】又、吊戸棚本体4の両側に回動支持手段7が配設されるので、該両側の回動支持手段7によって扉板5がバランス良く確実に支持され、該扉板5の開閉動作がスムーズになると共に、開かれた同扉板5上には台所用品等を安定した状態で載置することができるようになる。 【0039】又、パンタグラフ部材Pで形成された回動支持手段7が伸縮しながら回動して扉板5が開閉されるので、該扉板5の回動範囲を比較的大きく設定することもできて該設定の自由度は高く、しかも、扉板5を閉じた際に同回動支持手段7は縮小して吊戸棚本体4内でコンパクトに納まり、該吊戸棚本体4内の収納スペースが確保され外観も良好に納まる。 【0040】図4〜6は、本発明の請求項1〜4及び6〜8に対応する別の実施形態を示しており、該実施形態の吊戸棚においては、特に、扉板5の下部裏側に固着されて突設され、その先端10が吊戸棚本体4の底板11より下側の後部に枢着されたアーム部材Aにて回動支持手段7を形成している。又、吊戸棚本体4の両側板9を底板11より下側へ垂下延設して該両垂下延設部12間に前方及び下方へ開口した底部スペース13を形成し、扉板5を閉じた際、回動支持手段7が同底部スペース13内に収容されるようになしており、この場合、アーム部材Aにて形成される回動支持手段7の先端10を垂下延設部12の内側面に枢着してもいる。 【0041】したがって、該実施形態の吊戸棚においては、扉板5に固着されたアーム部材Aの先端10が吊戸棚本体4に枢着されて回動支持手段7となっているので、回動される該扉板5は強固に支持されて安定状態で開閉される。しかも、図6に示す如く、扉板5を閉じた際に同回動支持手段7は吊戸棚本体4の底板11より下側で同扉板5の裏側に覆い納められて、該吊戸棚本体4内の収納スペースが確保され外観も良好に納まる。 【0042】又、扉板5を閉じた際、両側方が側板9の垂下延設部12で覆われた底部スペース13内に回動支持手段7は収容され、その前方も前記と同様に扉板5の下部で覆われて、納まり外観が更に良好となる。しかも、アーム部材Aにて形成される回動支持手段7の先端10が、側板9の垂下延設部12を利用してその内側面に確実に枢着される。なお、それ以外は、上記実施形態と同様に構成されていて、上記実施形態におけると同様の作用効果が奏される。 【0043】図7は、本発明の請求項1〜4及び6に対応する更に別の実施形態を示しており、該実施形態の吊戸棚においては、上記実施形態における側板9の垂下延設部12や底部スペース13が形成されておらず、又、吊戸棚本体4の底板11の後部下面に固定される軸受具32にアーム部材Aにて形成される回動支持手段7の先端10が枢着されている。なお、それ以外は、上記実施形態と同様に構成されており、したがって、該実施形態の吊戸棚においても、側板9の垂下延設部12や底部スペース13に係る以外の作用効果が上記実施形態におけると同様に奏される。 【0044】 【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の吊戸棚においては、扉板の開閉作業を比較的低い位置で楽に行うことができ、しかも、開けられた扉板は手前側へ大きく突出することなく適切な高さ位置で略水平状態に支持されて、その裏面上に台所用品等を使用し易い状態に仮置きすることができる。又、通常時には、扉板を閉じて吊戸棚本体の内部に収納保管されている台所用品等を外観良く隠し納めることができ、その際、同扉板も邪魔にならないよう体裁良く納められ、上面カウンター上方の間隔スペース内を広く活用する調理作業が行われるようにもなる。 【0045】又、本発明の請求項2記載の吊戸棚においては、特に、吊戸棚本体が見易い高さに位置してその内部に収納保管される台所用品等の出し入れ作業や扉板の開閉作業がより楽に行われるようになり、しかも、大きな収納スペースが得られ、吊戸棚本体を天袋キャビネットの下側に簡単に施工することもできる。 【0046】又、本発明の請求項3記載の吊戸棚においては、特に、開けられた扉板によって上面カウンター上方の間隔スペース内が上方の載置スペースと下方の調理スペースとに略等しく区分され、調理作業及びその作業中における台所用品等の使用し易さが共に満足できるものとなって、使い勝手が向上される。 【0047】又、本発明の請求項4記載の吊戸棚においては、特に、両側に配設される回動支持手段によって扉板がバランス良く確実に支持され、該扉板の開閉動作がスムーズになると共に、開かれた同扉板上には台所用品等を安定した状態で載置することができるようになる。 【0048】又、本発明の請求項5記載の吊戸棚においては、特に、パンタグラフ部材で形成された回動支持手段が伸縮し得るので、扉板の回動範囲を大きな自由度で設定することができ、しかも、扉板を閉じた際に同回動支持手段は吊戸棚本体内でコンパクトに納まって、収納スペースが確保され外観も良好に納まる。 【0049】又、本発明の請求項6記載の吊戸棚においては、特に、扉板に固着されたアーム部材にて回動支持手段が形成されるので、該扉板は強固に支持されて安定状態で開閉され、しかも、扉板を閉じた際に同回動支持手段は吊戸棚本体の下側で該扉板の裏側に覆い納められて、収納スペースが確保され外観も良好に納まる。 【0050】又、本発明の請求項7記載の吊戸棚においては、特に、扉板を閉じた際、両側方が側板の垂下延設部で覆われた底部スペース内に回動支持手段は収容され、その前方も同扉板の下部で覆われて、納まり外観が更に良好となる。 【0051】又、本発明の請求項8記載の吊戸棚においては、特に、アーム部材にて形成される回動支持手段の先端が、側板の垂下延設部を利用してその内側面に確実に枢着される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−276271 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−81004 |
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