| 【発明の名称】 |
収納棚 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩村 宏
【氏名】三輪 良弘
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| 【要約】 |
【課題】収納棚が滑らかなスロープを形成して、積載物のスライドによる出し入れが可能であるとともに、長期の使用が可能な耐久性に優れた収納棚を提供する。
【解決手段】列設されたパイプ4 の両端部を、該パイプ4 に直行して配置された長尺の枠体5 により支持し、全体が矩形形状を有する収納棚2 であって、前記枠体5 が、頂部の水平面5aと、パイプに向かう傾斜面5bとを有する断面が略台形状の中空型材よりなり、傾斜面5bに設けた各パイプ4 に対応する孔7 により各パイプ端部を挟持するとともに、枠体5 と各パイプ端部の接触部を溶接固定し、パイプ4 上面と前記枠体5 の傾斜面5bおよび水平面5aとが滑らかなスロープを形成していることである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一定間隔をおいて列設されたパイプの両端部を、該パイプに直行して配置された長尺の枠体により支持し、全体が矩形形状を有する収納棚であって、前記枠体が、頂部の水平面と、該水平面に連続するとともにパイプに向かう傾斜面とを有し、かつ断面が略台形状の中空型材よりなり、前記傾斜面に設けた前記各パイプに対応する孔により各パイプ端部を挟持するとともに、枠体と各パイプ端部の接触部を溶接固定し、パイプ上面と前記枠体の傾斜面および頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成していることを特徴とする収納棚。 【請求項2】 前記枠体の底部に切り欠きを設け、枠体内の空間が下方に開放されている請求項1に記載の収納棚。 【請求項3】 前記枠体の両端部に、収納棚取り付け用のL 字状のアングルを設けた請求項1または2に記載の収納棚。 【請求項4】 前記収納棚を構成するパイプおよび中空型材がアルミニウム合金製である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。 【請求項5】 前記枠体がアルミニウム合金の押出中空型材である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給食コンテナ。 【請求項6】 前記収納棚を構成するパイプおよび中空型材がステンレス製である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。 【請求項7】 前記収納棚が、給食コンテナの収納ボックスに取り付けられて用いられるものである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の収納棚。 【請求項8】 前記給食コンテナが、箱型の収納ボックスからなり、該収納ボックスの開閉用の扉が設けられるとともに、収納ボックスの底部に移動用キャスターが設けられている請求項7に記載の収納棚。 【請求項9】 前記給食コンテナの収納ボックスが複合材により構成され、該複合材が、収納ボックス内面側に配置されたステンレス鋼材と収納ボックス外面側に配置されたアルミ合金材とから成るとともに、これらステンレス鋼材とアルミ合金材とが断熱材を介して一体化された複合材構造を有する請求項7または8に記載の収納棚。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、収納棚に関し、特に、給食コンテナの収納ボックス内に取り付けられて好適な収納棚に関するものである。 【0002】 【従来の技術】収納棚を取り付けた給食コンテナを例にとると、周知のとおり、学校給食において、地域や区域内の給食センターから各学校現場まで、給食を搬送する必要があり、この給食搬送用にはコンテナが使用されている。 【0003】従来、これらの搬送用コンテナには、基本的に、耐食性や耐磨耗性に優れたステンレス鋼板や、耐食性や軽量化に優れたJIS 5000系やJIS 6000系などのアルミニウム合金 (以下、Al合金と言う) 型材や板を、箱型の収納ボックスに組み立てた構造を有しているものが汎用されている。そして、特に加熱あるいは冷却した給食物を保温する機能が要求される場合には、前記金属材の間に断熱材を介して複合材化した材料により、箱型の収納ボックスを構成して、保温、断熱効果を高めている。 【0004】この給食コンテナの構造は、図5 の正面図 (扉を除いた図) 、図6 の正面図 (扉を閉じた図) 、図7 の側面図に各々示す通り、底板16の四隅に支柱9 ( 図1 で図示) を立設するとともに、側壁板17、背壁板18、天井板15、および観音開きの扉13を設けて、全体を箱型の収納ボックス1 に組み立ている。また、底板16には、ストッパー24付きの移動用のキャスター (車輪)14 が4 個設けられている。更に、側壁板17には、作業者が給食コンテナを移動させるための把手15か設けられている。そして、箱型の収納ボックス1 の内部には、給食物を収容した容器や食器を収納する収納棚2 、3 が、1 〜3 段設けられている。 【0005】この収納棚は、通常の構造は、図9 に示す通り、収納物を載置するパイプ4 を一定間隔をおいて水平に列設し、パイプに直行して配置された、断面が矩形状の長尺の枠体20の側壁20b に設けた孔22によりパイプ4 の両端部を、孔22に装入して支持 (挟持) し、枠体の側壁20b と各パイプ端部の接触部 (例えばパイプ4 の下部22) を溶接固定し、全体が矩形形状を有している。この孔22を設けず、パイプ4 の両端部を、孔22に装入して支持せず、単に、枠体の側壁20b と各パイプ端部の接触部を溶接しただけでは、重量物である給食物を収容した容器や食器を載置する強度が不足し、溶接部での破損などが生じやすくなる。したがって、このような構成からなる、収納棚には、必然的に枠体20の上面20a とパイプ4 の上面に高さH のギャップが生じる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このようなギャップがある収納棚を用い、給食物を収容した容器や食器を収容したカゴを、収納ボックス1 の扉方向である、A 方向から給食物を収容した容器や食器を収納棚に、枠体20の上面20a とパイプ4 の上面とを経由してスライドさせて収納する際、あるいは、逆に収納した容器や食器を収納棚から同様にスライドさせて取り出す際には、前記ギャップh により、これら容器や食器を滑らかにスライドさせることができない。即ち、特に、前記取り出し時には、このギャップh を乗り越えさせるために、一旦、重量のある容器や食器を持ち上げてからスライドさせる必要があり、取り出し作業が大変であると同時に、重量のある容器や食器の底部と、枠体20の上面20a やパイプ4 の上面が衝突して、両者が損傷しやすくなる。 【0007】これを防止するために、図8 に示すように、収納棚の枠体21の側壁21b の、側壁21b に設けた孔22にパイプ4 の両端部を装入して支持している以外の部分をパイプ4 の方向に折り曲げて傾斜させた、傾斜面21d を設ける方法などが提案されている。この方法によれば、枠体20の上面20a とパイプ4 の上面とにギャップhがあったとしても、傾斜面21d がパイプ4 の間に装入された形となって、パイプ上面と前記枠体の傾斜面および頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成する。したがって、パイプ4 の上面をスライドしてきた容器や食器の枠体20の上面20aへの、また、容器や食器を枠体20の上面20a からパイプ4 の上面へスライドさせるガイドの機能を果たすために、容器や食器の滑らかなスライドによる出し入れが可能となる。 【0008】しかしながら、図8 に示すような構成の収納棚においては、前記収納棚の枠体21の側壁21b に設けた傾斜面21d の部分の強度は、傾斜面21d の肉厚のみによって保持されている。そして、使用材料も、耐食性や軽量化のために、Al合金やステンレス鋼の、板曲げ加工や押出加工による、薄肉型材が使用されている。このため、長期間の使用による、重量のある容器や食器の繰り返しの衝撃や負荷がかかった場合、傾斜面21d の折り曲げ角度が深くなって、垂直方向に垂れ下がったり、或いは、著しい場合には疲労破壊してしまう。 【0009】また、収納棚の長手方向の剛性は、パイプ4 ではなく、2 本の枠体21により保持されているが、傾斜面21d を設けるために、枠体21の側壁21b 自体を、その長手方向に渡って、多数箇所切り欠いているため、枠体21の長手方向の剛性が低下してしまう。このため、重量のある容器や食器を収容積載した場合に、収納棚の長手方向のたわみが生じ、長期間の使用による、重量のある容器や食器の繰り返しの負荷がかかった場合、著しい場合には枠体21の変形乃至疲労破壊を生じてしまう。 【0010】これを防止するためには、Al合金やステンレス鋼製の枠体21や傾斜面21d の肉厚を厚くする、等の手段が考えられるが、いずれも軽量化を犠牲にする必要があり、現実的な方法ではない。 【0011】本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、収納棚のパイプ上面と枠体の傾斜面および頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成して、積載物のスライドによるスムースな出し入れが可能であるとともに、全体が軽量なまま、前記枠体の傾斜面の強度や長手方向の剛性を確保して、長期の使用が可能な耐久性に優れた収納棚を提供しようとするものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明の要旨は、一定間隔をおいて列設されたパイプの両端部を、該パイプに直行して配置された長尺の枠体により支持し、全体が矩形形状を有する収納棚であって、前記枠体が、頂部の水平面と、該水平面に連続するとともにパイプに向かう傾斜面とを有し、かつ断面が略台形状の中空型材よりなり、前記傾斜面に設けた前記各パイプに対応する孔により各パイプ端部を挟持するとともに、枠体と各パイプ端部の接触部を溶接固定し、パイプ上面と前記枠体の傾斜面および頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成していることである。 【0013】本発明では、収納棚のパイプ上面と頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成すべく設ける枠体の傾斜面は、枠体の壁部全体を傾斜させてなるため、前記従来技術のように、枠体の側壁の一部を折り曲げて設けた傾斜面に比して、強度は格段に向上し、重量のある容器や食器の繰り返しの衝撃や負荷に対する剛性が向上し、長期に亘る耐久性が確保される。 【0014】また、枠体が、頂部の水平面と該水平面に連続する傾斜面を有する断面が略台形状の一体のアルミ合金やステンレス製の中空型材よりなるため、枠体乃至収納棚の長手方向の剛性が確保される。このため、重量のある容器や食器を収容積載した場合にも、収納棚の長手方向のたわみが生じることは無く、長期間の使用による、重量のある容器や食器の繰り返しの負荷がかかった場合でも、枠体の変形乃至疲労破壊を生じることなく、長期に亘る耐久性が確保される。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の収納棚を給食コンテナに適用した一実施態様を、収納棚の正面図 (扉を開いた図) 1 、図1 のX 部分を拡大した部分断面図2 と、部分断面斜視図3 、図1 のY 部分を拡大した部分断面斜視図4 により説明する。まず、図1 に示す通り、給食コンテナの収納ボックス1 の構造は、前記図5 、6 、7 で示した従来技術のものと同じである。即ち、収納ボックス1 の底板16の四隅に支柱9 を立設するとともに、側壁板17、背壁板18、天井板15、および観音開きの扉13を設けて、全体を箱型の収納ボックス1 に組み立ている。観音開きの扉8 は収納ボックス1の前面を、全面開閉する。また、底板16には、ストッパー24付きの移動用のキャスター (車輪)14 が4 個設けられている。そして、箱型の収納ボックス1 の内部には、給食物を収容した容器や食器を収納する収納棚2 、3 が、1 〜3 段設けられている。この収納棚の段数は適宜選択される。 【0016】また、前記収納ボックス1 には、耐食性に優れたステンレス鋼材や、より軽量化のためのAl合金材などの材料が適宜使用可能である。しかし、サラダやフルーツ、和え物などの冷たい食物を収納する乃至汁物やシチュー・カレーなど、温かい食物などの保温が特に必要な場合には、断熱材を有する複合材を使用して構成することにより、基本的に保温することが可能である。より具体的には、収納ボックス内面側に配置されたステンレス鋼材と収納ボックス外面側に配置されたAl合金材とから成るとともに、これらステンレス鋼材とAl合金材とが断熱材を介して一体化された複合材を、底板16、側壁板17、背壁板18、天井板15、および観音開きの扉13に用いて、全体を箱型の収納ボックス1 に組み立てる。 【0017】図1 、2 、3 に示す通り、本発明の収納棚の基本構造も、前記図9 に示した、従来技術のものと同じである。即ち、収納物を載置するパイプ4 を一定間隔をおいて水平に列設し、パイプに直行して配置された、長尺の枠体5 に設けた孔7 によりパイプ4 の両端部を、孔7 に装入して支持 (挟持) し、枠体5 の側壁と各パイプ端部の接触部を溶接固定し、全体が矩形形状を有している。 【0018】本発明の収納棚の特徴的な構成は、図2 、3 の収納棚2 を例にとって示す通り、まず、枠体5 が、頂部の水平面5aと該水平面に連続するとともにパイプに向かう傾斜面5bを有する点である。更に本実施態様では、枠体5 は、外側垂直壁5c、内側垂直壁5d、相対向するリブ5e、5fを有し、枠体5 の底部に切り欠き5gを設け、枠体内の空間が下方に開放されている構造を有する。そして、枠体5 の全体形状は、断面が略台形状の長尺のアルミ中空型材よりなっている。このように、枠体が、頂部の水平面と該水平面に連続する傾斜面を有する断面が略台形状の一体のアルミ中空型材よりなるため、枠体5 乃至収納棚2 の長手方向の剛性が確保される。なお、このような枠体5 は、前記断面が略台形状の中空型材となるように、Al合金やステンレス鋼を押出加工乃至これら板材を曲げ加工して製作される。したがって、本発明で言う中空型材とは、押出材および板材を曲げ加工したものを包含する。 【0019】更に、本実施態様のように、収納棚2 の枠体5 が相対向するリブ5e、5fを有して補強されているため、枠体5 乃至収納棚2 の長手方向の剛性は更に向上し、耐たわみ性に優れる。また、本実施態様では、枠体5 の底部に切り欠き5gを設け、枠体5 内の空間が下方に開放されている構造を有する。このため、枠体5 の底部に切り欠きが無く、枠体5 内の空間が下方に開放されずに閉鎖された中空構造の場合のように、収納棚2 の洗浄や結露の際などに、水や洗浄水等の液体が枠体5内の空間に溜まることがない。即ち、収納棚2 の前記洗浄や結露の際などには、これら液体は、枠体5 の底部の切り欠5gきより、下方に速やかに排出されるため、洗浄性や清潔性に優れる。 【0020】本発明の収納棚2 の次に特徴的な構成は、前記傾斜面5bには、孔7 が各パイプに対応する位置で、かつ各パイプに対応する数だけ、枠体5 の長手方向に設けられている点である。そして、該孔7 にパイプ端部を装入することにより、各パイプ端部を枠体により挟持するとともに、枠体と一部あるいは全部のパイプ端部の接触部を、例えば溶接部6 のように、パイプ4 の下面側で溶接固定し、収納棚2の全体としての組み立て強度を確保している。 【0021】また、収納物の出し入れにとって重要なことは、枠体5 が、頂部の水平面5aと該水平面に連続する傾斜面5bを有することであり、このような構成とすることにより、パイプ4 の上面と、枠体5 の頂部の水平面5aと該水平面に連続する傾斜面5bとが滑らかなスロープを形成することになる。この結果、給食物を収容した容器や食器を、収納ボックスの扉方向である、A 方向から給食物を収容した容器や食器を収納棚2 に、枠体5 の頂部の水平面5aとパイプ4 の上面とを経由してスライドさせて収納しようとする際、あるいは、逆に収納した容器や食器を収納棚2から同様にスライドさせて取り出そうとする際、枠体5 の水平面5aとパイプ4 の上面とにギャップがあったとしても、傾斜面5bがパイプ4 の間に装入された形となって、パイプ上面と前記枠体の傾斜面および頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成する。したがって、傾斜面5bがパイプ4 の上面をスライドしてきた容器や食器の枠体5 の水平面5aへの、また、容器や食器を枠体5 の水平面5aからパイプ4 の上面へスライドさせるガイドの機能を果たすために、容器や食器の滑らかなスライドによる出し入れが可能となる。 【0022】なお、枠体5 の、頂部の水平面5aと該水平面に連続する傾斜面5bについて、頂部の水平面5aは、傾斜面5bと連続して滑らかなスロープを形成できる形状であれば、必ずしも水平でなくても、収容物の形状によって、例えばゆるやかな凸状の円弧状の形状であっても良い。一方、傾斜面5bのパイプ4 に対する傾斜角度や傾斜面長さは、収容物の形状や重量あるいは体積等により、水平面5aと連続して滑らかなスロープを形成できるよう適宜選択される。また、傾斜面5bの形状も直線状でなくても、例えばゆるやかな凸状乃至凹状の円弧形状でパイプ4 に対し傾斜していても良い。 【0023】本発明の収納棚の材質について、枠体やパイプには、耐食性や耐磨耗性に優れたステンレス鋼も好適に使用可能であるが、より軽量化の点からはAl合金材が好ましい。この点、枠体とパイプのAl合金材は、構造材乃至溶接構造材として、前記収納棚全体としての組み立て強度を確保し、また枠体乃至収納棚の長手方向の剛性を確保し、耐たわみ性に優れることが必要である。したがって、これに適したAl合金は、基本要求特性として、強度や耐力などの機械的性質や加工性、溶接性を有していることが好ましい。具体的には、公知のAl合金の中でも、JIS 6061、6N01、6063、6151などのJIS 6000系や、JIS 5052、5652、5154、5254、5454、5083、5086、5456などのJIS 5000系などが好ましい。しかし、JIS 7001、7N01、7003、7050、7072、7075などのJIS 7000系などの他のAl合金も、基本要求特性を満足するものは適宜使用することができる。また、前記収納棚の枠体やパイプなどを押出中空型材により製作する場合には、押出加工性の良いJIS 6000系Al合金が好ましく、板材から曲げ加工により製作する場合には、曲げ加工性の良いJIS5000系Al合金が好ましい。なお、これら、使用Al合金の耐食性をより向上させるためには、裸使用だけではなく、陽極酸化処理により、使用Al合金材の表面に陽極酸化皮膜 (アルマイト皮膜) を設けるなどの公知の表面処理を行うことが好ましい。 【0024】また、ステンレス鋼としては、SUS 304 、SUS 430 、SUS 410 などの公知のステンレス鋼が使用可能である。なお、枠体とパイプとの溶接は、枠体とパイプを構成する材質の選択により、Al合金同士ではMIG 溶接やTIG 溶接など、あるいはステンレス鋼同士ではガス溶接、被覆アーク溶接、電子ビーム溶接などの通常の溶接方法が採用可能である。 【0025】収納棚の、給食コンテナの収納ボックス1 への取り付けは、図4 に示す通り、枠体5 の両端部にL アングル8 を逆L 字状にして、溶接部12にて溶接して取り付け、このL アングル8 の一辺8aを、収納ボックス1 の底板16の四隅に立設した支柱9 間に取り付けた横桁10上に載置乃至掛かりつけし、この横桁10の長手方向に適当数設けた孔11と、同じくL アングル8 の長手方向に適当数設けた孔10とを一致させ、ボルトとナットあるいはリベットなど適当な締結具で両者を固着する。この固着手段は溶接であってもよい。なお、耐食性をより向上させるために、前記陽極酸化皮膜を設けたAl合金材を使用する場合には、使用Al合金材の陽極酸化処理を施した後に、収納棚に組み立てる方が、収納棚に組み立てた後に陽極酸化処理を施すよりも効率的であるので、前記締結具方式の方が便利である。 【0026】また、他の実施態様として、収納ボックスの上方または収納ボックス内に、配膳されるサラダやフルーツ、和え物などの冷たい食物の収容量乃至これら食物の食缶の収容量に見合った比較的小容量の、箱型の断熱室を、収納ボックスとは独立して設けても良い。この場合、断熱室を複合材により構成し、該複合材が、断熱室内面側に配置されたステンレス鋼材と断熱室外面側に配置されたAl合金材とから成るとともに、これらステンレス鋼材とAl合金材とが断熱材を介して一体化された複合材構造を有することが好ましい。 【0027】箱型の断熱室を、収納ボックスとは独立して設けることにより、給食コンテナの収容効率や搬送効率を低下させずに、断熱室2 には、サラダやフルーツ、和え物など、冷たい食物の食缶を納め、汁物やシチュー・カレー或いは米飯など、温かい食物を入れた保温食缶や、食器類を分別して、整然と収納することができる。また、温度差のある温かい食物と冷たい食物とを、各食物の温度を保持したまま、同時に配膳することができる。 【0028】以上の通り、本発明の収納棚は、収納棚のパイプ上面と枠体の傾斜面および頂部の水平面とが滑らかなスロープを形成して、積載物のスライドによる出し入れが可能であるとともに、全体が軽量なまま、前記枠体の傾斜面の強度や長手方向の剛性を確保して、長期の使用が可能な耐久性に優れたものである。したがって、給食コンテナ以外にも、比較的重量や容積のある物品を収納および頻繁に出し入れするような用途、具体的には、商店等の在庫棚、工場や倉庫における部品棚等の用途に好適に用いることができる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、収容物のスライドによる簡便でスムースな出し入れが可能であるとともに、全体が軽量で、しかも長期の使用が可能な、耐久性に優れた収納棚を提供することができる。しかも、この顕著な効果が、従来の構造を大幅に変更することなく達成できる点および収納棚自身の用途を拡げられる点で、工業的な価値は大きい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001199 【氏名又は名称】株式会社神戸製鋼所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】明田 莞
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| 【公開番号】 |
特開平11−187935 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月13日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−359851 |
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