| 【発明の名称】 |
扉把手装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】沢田 裕
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| 【要約】 |
【課題】什器などの扉では外観が重視される傾向にあるが、凸状板部材の位置に対応させて挿通孔を形成し、取付け軸部を挿通孔、操作板部に形成した丸孔に挿通しているだけなので、凸状板部材に対する把手の位置の調節ができなく、外観上の対応性に乏しかった。
【解決手段】係合凸部材11にフック12が係るようにした位置で取付け部材5を扉3に取付ける際、挿通孔15の位置は、取付け軸部材16の先端部が連結体13の調節用長孔18に挿通しさえすれば、任意の位置に設定することができるので、係合凸部材11の位置が決まっていたとしても、把手17の位置を調節用長孔18の長さの範囲で選択することができ、機能性、外観性に優れた什器2の扉3を実現できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 什器の扉側に設けた取付け部に支軸を介して回動自在に取付けられるとともに、什器本体の内面に設けた係合凸部に係脱自在に係合するフックと、このフックを係合凸部に係合する方向に付勢するばねと、扉に形成した挿通孔に摺動自在に挿通する取付け軸部材を有した把手とが設けられ、軸部材とフックとを連結するための連結体が設けられ、この連結体に軸部材の移動を案内して把手の位置を調節するための調節用長孔が形成されたことを特徴とする扉把手装置。 【請求項2】 取付け部が扉に取付けねじを介して固定され、取付け部に取付けねじが挿通する取付け孔が形成され、この取付け孔が長孔に形成されたことを特徴とする請求項1記載の扉把手装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高所における吊り戸棚や書棚等の什器用扉に用いる扉把手装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の扉把手装置には、図8に示すようなものがある。この扉把手装置30は、什器本体31側に固定した凸状板部材32に係脱自在に係合するフック33を有し、このフック33は、支軸34回りに回動自在に構成されており、フック33を凸状板部材32側に付勢するキックばね35が、支軸34に嵌合するとともにフック33と扉36の裏面の間に介装され、把手37の取付け軸部38が扉36に形成した挿通孔39を挿通してその先端部がフック33の操作板部40に形成した丸孔40aに挿通されている。 【0003】この構成によると、什器本体31内の収納物(図示せず)が例えば地震などによって荷崩れして扉裏面に向けて落下した場合でも、フック33が凸状板部材32に係合しているので扉36は開かず、収納物は落下してこないので安全である。 【0004】また一方で、把手37をキックばね35の弾性に抗して引くと、フック33が支軸34回りに回動して凸状板部材32の係合が脱するので、扉36は外側から容易に開けることができるよう構成されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、什器などの扉36では、外観も重視される傾向にあるが、上記扉把手装置30では、凸状板部材32の位置に対応させて挿通孔39を形成し、取付け軸部38を挿通孔39、操作板部40に形成した丸孔40aに挿通しているだけなので、凸状板部材32に対する把手37の位置の調節ができなく、外観上の対応性に乏しかった。 【0006】そこで本発明は、上記課題を解決し得る扉把手装置の提供を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明における課題を解決するための手段は、什器の扉側に設けた取付け部に支軸を介して回動自在に取付けられるとともに、什器本体の内面に設けた係合凸部に係脱自在に係合するフックと、このフックを係合凸部に係合する方向に付勢するばねと、扉に形成した挿通孔に摺動自在に挿通する取付け軸部材を有した把手とが設けられ、軸部材とフックとを連結するための連結体が設けられ、この連結体に軸部材の移動を案内して把手の位置を調節するための調節用長孔が形成されている。 【0008】上記構成によれば、係合凸部材にフックが係るようにした位置で取付け部を扉に取付けるものであり、挿通孔の位置を、取付け軸部材の先端部が連結体の調節用長孔に挿通可能な任意の位置に設定して、把手の位置を調節用長孔の長さの範囲で選択するようにする。 【0009】また、取付け部が扉に取付けねじを介して固定され、取付け部に取付けねじが挿通する取付け孔が形成され、この取付け孔が長孔に形成された構成によれば、係合凸部材にフックが十分に、また無理なく係る位置へ取付け部を移動させることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る扉把手装置を、図面に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る扉把手装置1は、図1および図4に示すように、什器2の扉3側に取付け孔5a,5bに挿通する取付けビス4を介して取付けられる取付け部材5が設けられ、この取付け部材5の上下の支持片6,7に、什器本体9の高さ方向に沿った支軸8が挿通され、什器本体9の天井板10内面に取付けた係合凸部材11に係脱自在に係合するフック12の基端部が、支軸8に上下の支持片6,7の間で回動自在に挿通され、フック12の基端部には、その側部から下方に延長された後述の連結体13が一体的に形成されている。 【0011】図2および図3に示すように、支軸8に外嵌するとともに取付け部材5と連結体13との間に、フック12を係合凸部材11に係合する方向に付勢するキックばね14が取付けられている。 【0012】また、扉3に形成した挿通孔15に摺動自在に挿通する取付け軸部材16を有した把手17が設けられ、前記連結体13は、取付け軸部材16の先端部とフック12とを連結するためのもので、この連結体13に取付け軸部材16の移動を案内して把手17の位置を調節するための調節用長孔18が形成されている。 【0013】取付け軸部材16の先端部には、調節用長孔18の幅より大径の頭部19を有する離脱防止用ねじ20が取付けられるとともに、調節用長孔18に嵌合して摺動する案内片21が形成されている。 【0014】また一部を覆うカバー22が設けられ、このカバー22の底部には、支軸8の基端部が嵌合している。上記構成において、扉把手装置1を什器2に取付ける場合、まず什器本体9の天井板10内面所定位置に係合凸部材11を取付け、扉3の所定の位置に挿通孔15を形成する。一方で、支軸8に取付け部材5、フック12およびキックばね14を取付けておき、フック12が係合凸部材11にこの取付け部材5をビス4で扉3に固定する。 【0015】そして、取付け軸部材16を挿通孔15に挿通するとともに連結体13の調節用長孔18に取付け軸部材16を挿通し、案内片21を調節用長孔18に沿わせた状態で、取付け軸部材16の先端部に、離脱防止用ねじ20を螺着する。最後に、支軸8の基端部を嵌合するようにしてカバー22を取付ける。 【0016】上記のように本発明の実施の形態によれば、係合凸部材11にフック12が係るようにした位置で取付け部材5を扉3に取付けるものであるが、挿通孔15の位置は、取付け軸部材16の先端部が連結体13の調節用長孔18に挿通しさえすれば、任意の位置に設定することができ、従って、係合凸部材11の位置が決まっていたとしても、図2および図3に示すように、把手17の位置を調節用長孔18の長さの範囲で選択することができ、機能性、外観性に優れた什器2の扉3を実現できる。 【0017】そして、フック12が係合凸部材11に係合している状態では、例えば什器2の収納物が荷崩れした場合であっても扉3は開くことがない。扉3を開く場合は、使用者が把手17を持ってキックばね14の弾性に抗してこれを引くと、取付け軸部材16が挿通孔15内を移動し、図5に示すように、離脱防止用ねじ20の頭部19が連結体13に当接してこれを引いて連結体13が支軸8回りに回動するとともに、フック12が支軸8回りに回動してフック12が係合凸部材11から脱し、これによって扉3を開けることができる。 【0018】なお上記実施の形態では、連結体13のみに調節用長孔18を形成して把手17の位置を調節するよう構成したがこれに限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、取付け部材5取付け孔5a,5bを縦方向の長孔に形成してもよく、この場合、フック12と係合凸部材11との係合状態を縦方向で調節できる。他の構成および作用効果は、上記実施の形態と同様である。 【0019】また、図7に示すように、取付け部材5取付け孔5a,5bを横方向の長孔に形成してもよく、この場合、フック12と係合凸部材11との係合状態を横方向で調節できる。他の構成および作用効果は、上記実施の形態と同様である。 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明は、什器の扉側に設けた取付け部に支軸を介して回動自在に取付けられるとともに、什器本体の内面に設けた係合凸部に係脱自在に係合するフックと、このフックを係合凸部に係合する方向に付勢するばねと、扉に形成した挿通孔に摺動自在に挿通する取付け軸部材を有した把手とが設けられ、軸部材とフックとを連結するための連結体が設けられ、この連結体に軸部材の移動を案内して把手の位置を調節するための調節用長孔が形成されているので、係合凸部にフックが係るようにした位置で取付け部を扉に取付け、挿通孔の位置を、取付け軸部材の先端部が連結体の調節用長孔に挿通可能な任意の位置に設定して、把手の位置を調節用長孔の長さの範囲で選択することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010951 【氏名又は名称】コーエイ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開平11−28127 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−185623 |
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