| 【発明の名称】 |
折り畳み式多目的野外用具のフレーム構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩崎 弘佑
|
| 【要約】 |
【課題】手軽に運搬でき、組立て、折畳み容易な多目的野外用具の提供。
【解決手段】縦通材及びそれを相互に連結する連結材とからなり、縦通材には直角に脚が取りつけられている。縦通材はスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の主パイプ1a,1b及び細径主パイプに挿嵌され回転締結具17により任意の位置に固定される副パイプ7並びに、太径主パイプにヒンジ10を介して連結された背もたれパイプ11よりなり、T形パイプジョイント3により直角に脚2a,2bを備える。相互に連結する連結材に互いに挿嵌され伸縮自在で締結具を備えた連結パイプ8,12,19及び締結具を欠く連結パイプ4,5で相互に連結され、伸縮・折畳み可能に構成される。背もたれパイプには伸縮可能な背もたれ支持パイプ16がそれぞれの端部にヒンジ14を設け折り曲げ可能に支持されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の主パイプが二本左右平行に配置され、この主パイプにはそれぞれ直角に互いに平行な支脚パイプが取付けられ、この左右の支脚パイプ間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプが連結され、前記左右の主パイプのいずれか一方の開放端には、それぞれ延伸用副パイプがスライド自在に密に挿嵌され、その突出端部間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプがそれぞれ連結され、前記延伸用副パイプと反対側の前記主パイプの開放端には、蝶番を介して前記主パイプと一直線状をなす状態から前記支脚パイプの突出方向と反対側に折曲する背もたれパイプの一端が連結され、この背もたれパイプの開放端間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプがそれぞれ連結され、前記背もたれパイプとこれにヒンジされた前記主パイプにはそれぞれヒンジ金具を介して互いにスライド自在に挿嵌された支持パイプの開放端がそれぞれ連結され、前記各連結パイプ及び前記支持パイプは、固定スリーブに連結された締結スリーブを回転することによってこれにスライド自在に挿通されたロッドを緊締するようにした回転締結具により、あるいは相互のパイプに小孔をあけてこれに連結ピンを通すことにより、伸び縮みの長さをスライド調整して固定できるように構成してなることを特徴とする折り畳み式多目的野外用具のフレーム構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、野外において背負子として折り畳んだ状態で背負ってそれ自体で運搬用具として用いられ、現地で椅子やベッドあるいはテーブルなどとして簡単に組立てて使用するレジャーや非常災害時の装備、あるいは軍隊の野外装備用として用いる折り畳み式多目的野外用具、特にその本体フレームの構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、野外で使用する単品の折り畳み式の椅子やテーブルとして、折り畳み自在なパイプフレームにシートを張設したものなどが種々知られている。 【0003】また、家庭用の家具として、ベッドが長椅子に変化するなどの組立自在な多目的家具も種々知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の単品の折り畳み式野外用具や多目的家具では、最小に折り畳んだ状態で背負子として背負って運搬できるものはなく、この背負子の状態から椅子やベッドあるいはテーブルなどの様々な用具に自在に組立てられる野外用具は開発されていないのが現状である。 【0005】ところで、ハイキングなど、野外を散策しながら時に応じて特定の地点に留まって野外生活を楽しむ場合、コンパクトで人が手軽に運搬でき、しかも簡単に組立てられて折り畳み解体も容易な椅子やベッドなど多目的に使える野外用具があれば、非常に便利この上無いものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は前記従来の課題を解決するために、互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の主パイプ1a,1bが二本左右平行に配置され、この主パイプ1a,1bには、それぞれ直角に互いに平行な支脚パイプ2a及び2bが取付けられ、左右の支脚パイプ2a,2a間及び支脚パイプ2b,2b間には、それぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプ4a,4b及び5a,5bが連結され、左右の主パイプ1a,1bのいずれか一方の開放端には、それぞれ延伸用副パイプ7がスライド自在に密に挿嵌され、その突出端部間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプ8a,8bがそれぞれ連結され、延伸用副パイプ7と反対側の主パイプ1a又は1bの開放端には、蝶番10を介して主パイプ1bと一直線状をなす状態から支脚パイプ2a,2bの突出方向と反対側に折曲する背もたれパイプ11の一端が連結され、この背もたれパイプ11の開放端間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプ12a,12bがそれぞれ連結され、背もたれパイプ11とこれにヒンジされた主パイプ1b又は1aにはそれぞれヒンジ金具14a,14bを介して互いにスライド自在に挿嵌された支持パイプ16a,16bの開放端がそれぞれ連結された本体フレーム構造とすることにより、以下のような野外用具のフレーム形態として構成することができる。 【0007】先ず、延伸用副パイプ7を主パイプ1a内に押し込んで突出長を縮めると共に、背もたれパイプ11を主パイプ1bと一直線状をなす状態としてこれらの間の支持パイプ16a,16bを連結ピンあるいは回転締結具で固定し、さらに連結パイプ4a,4b、5a,5b、8a,8b、12a,12bを最短に縮めて連結ピンあるいは回転締結具で固定することにより、本体フレームとして全体的にコンパクトな背負子のフレーム形態とすることができる。 【0008】この背負子形態の状態から背もたれパイプ11を度蝶番10において所要角折曲し、支持パイプ16a,16bを連結ピンあるいは回転締結具で固定して背もたれパイプ11の折曲状態を固定することにより、本体フレームとして支脚パイプ2a及び2bを椅子の脚とする椅子のフレーム形態とすることができる。 【0009】さらに、上記背負子形態の状態から左右の主パイプ1a,1bを伸長し、また延伸用副パイプ7を主パイプ1aから引き出して突出長を長くすると共に、連結パイプ4a,4b、5a,5b、8a,8b、12a,12bを適宜伸長固定することにより、本体フレームとして支脚パイプ2a及び2bをテーブル又はベッドの脚とするテーブルあるいはベッドのフレーム形態とすることができる。 【0010】従って、上記各フレーム形態のパイプ間に座面、背当て面、床面などを構成するシートを張設することにより、多目的に変形可能な野外用具を簡単に組立形成することができる。 【0011】また、連結パイプ4a,4b、5a,5b、8a,8b、12a,12b及び支持パイプ16a,16bは、固定スリーブに連結された締結スリーブを回転することによってこれにスライド自在に挿通されたロッドを緊締するようにした回転締結具17により、あるいは相互のパイプに小孔18をあけてこれに連結ピンを通すことにより、伸び縮みの長さをスライド調整して固定でき、多目的に変形可能な野外用具としてフレーム形態を拡張、収縮及び折曲など自由に調整変化させることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1〜図5はこの発明の折り畳み式多目的野外用具の本体フレームの構造を示したもので、そのフレーム構造の中央部に互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の主パイプ1a,1bが二本左右平行に配置され、左右の主パイプ1a,1bには、それぞれ直角に互いに平行な支脚パイプ2a及び2bがT形パイプジョイント3により取付けられ、左右の支脚パイプ2a,2a間及び支脚パイプ2b,2b間には、それぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプ4a,4b及び5a,5bがT形パイプジョイント6を介して連結されている。 【0013】左右の主パイプ1a,1bのいずれか一方の開放端(図示の実施例では主パイプ1aの開放端)には、それぞれ延伸用副パイプ7がスライド自在に密に挿嵌され、その突出端部間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプ8a,8bがL形パイプジョイント9を介してそれぞれ連結されている。 【0014】延伸用副パイプ7と反対側の主パイプ1a又は1bの開放端(図示の実施例では主パイプ1bの開放端)には、蝶番10を介して主パイプ1bと一直線状をなす状態から支脚パイプ2a,2bの突出方向と反対側に折曲する背もたれパイプ11の一端が連結され、この背もたれパイプ11の開放端間にはそれぞれ互いにスライド自在に密に挿嵌された太径及び細径の連結パイプ12a,12bがL形パイプジョイント13を介してそれぞれ連結されている。 【0015】延伸用副パイプ7は、太径の主パイプ1a内に挿嵌すると、細径の主パイプ1bにも挿嵌されるように直径の細いパイプを使用している。 【0016】背もたれパイプ11とこれにヒンジされた主パイプ1b又は1aにはそれぞれヒンジ金具14a,14bが取付けられ、各ヒンジ金具14a,14bの支脚パイプ2a,2bの突出方向と反対側(背もたれパイプ11の折曲側)の面にはI型パイプジョイント15a,15bが俯仰回転自在に軸支され、各I型パイプジョイント15a,15bには互いにスライド自在に挿嵌された支持パイプ16a,16bの開放端がそれぞれ連結されている。 【0017】連結パイプ4a,4b、5a,5b、8a,8b、12a,12b及び支持パイプ16a,16bは、固定スリーブに連結された締結スリーブを回転することによってこれにスライド自在に挿通されたロッドを緊締するようにした従来公知の回転締結具17により、あるいは相互のパイプに小孔18をあけてこれに連結ピン(図示しない)を通すことにより、伸び縮みの長さをスライド調整して固定できるようになっている。 【0018】延伸用副パイプ7,7及び背もたれパイプ11,11間には、互いにスライド自在に挿嵌された太径及び細径の補強連結パイプ19a,19bをL型パイプジョイント20を介して必要に応じて連結し、各パイプ7,7及び11,11相互間の結合を強化する。 【0019】以上の構成において、図1に示すように延伸用副パイプ7を主パイプ1a内に押し込んで突出長を縮めると共に、背もたれパイプ11を主パイプ1bと一直線状をなす状態としてこれらの間の支持パイプ16a,16bを連結ピンあるいは回転締結具で固定し、さらに連結パイプ4a,4b、5a,5b、8a,8b、12a,12bを最短に縮めて連結ピンあるいは回転締結具で固定することにより、本体フレームを全体的にコンパクトな背負子のフレーム形態とすることができる。 【0020】この背負子のフレーム形態のものに、図6に示すようにショルダーベルト21及びリュックサック22、その他シュラフなどの付帯装備を取付ける。 【0021】ショルダーベルト21及びリュックサック22等の取付手段としては、従来公知のテント布のテントフレームへの取付手段と同様にショルダーベルト21及びリュックサック22の端部に取付けた取付布片を背負子形態のフレーム構造を構成する適当なパイプ部分に巻き掛け、その巻き掛け端部を締結紐あるいはスナップボタンで止め付ける。 【0022】なお、支脚パイプ2a及び2bには後述する椅子あるいはベッド用に本体フレームに取付けるキャンバスシートやキャンプ用の毛布等の荷物を載せる。 【0023】また図2に示すように、図1の背負子形態の状態から背もたれパイプ11を度蝶番10において所要角折曲し、支持パイプ16a,16bを連結ピンあるいは回転締結具で固定して背もたれパイプ11の折曲状態を固定することにより、本体フレームを支脚パイプ2a及び2bを椅子の脚とする椅子のフレーム形態とすることができる。 【0024】この椅子のフレーム形態において、図7に示すように左右の主パイプ1a,1b間及び左右の背もたれパイプ11,11間に椅子としての座面及び背当て面を構成するキャンバスシート22,23を張設する。 【0025】このキャンバスシート22,23もその側端部を左右の主パイプ1a,1b及び左右の背もたれパイプ11,11に巻き掛け、その巻き掛け端部を締結紐あるいはスナップボタンで止め付けることにより、張設することができる。 【0026】なお、キャンバスシート22,23は連結パイプ8a,8b及び12a,12bにも同様に止め付けると、より安定して張設することができる。 【0027】さらに図3に示すように、図1の背負子形態の状態から左右の主パイプ1a,1bを伸長し、また延伸用副パイプ7を主パイプ1aから引き出して突出長を長くすると共に、連結パイプ4a,4b、5a,5b、8a,8b、12a,12bを適宜伸長固定することにより、本体フレームを支脚パイプ2a及び2bをテーブル又はベッドの脚とするテーブルあるいはベッドのフレーム形態とすることができる。 【0028】このテーブル又はベッドのフレーム形態において、図8に示すように上記椅子の場合と同様に左右の主パイプ1a,1b間、左右の背もたれパイプ11,11間及び延伸用副パイプ7,7間にテーブル面及びベッドの床面を構成するキャンバスシート22,23,24を張設する。 【0029】また、ベッドとして利用する場合には図8に示すように、延伸用副パイプ7,7と連結パイプ8a,8bとの交点部のL型パイプジョイント9,9および背もたれパイプ11,11と連結パイプ12a,12bとの交点部のL型パイプジョイント13,13に縦に孔25を明け、この孔25に支柱26を挿入してこの支柱26に出入口開閉ファスナー27付きテント状のカバーシート28を支持し、このシートの下端四隅をテグ29で地面に固定してベッドの上方部及び四周部を覆うように構成することができる。 【0030】 【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、先ず延伸用副パイプを主パイプ内に押し込んで突出長を縮めると共に、背もたれパイプを主パイプと一直線状をなす状態としてこれらの間の支持パイプを連結ピンあるいは回転締結具で固定し、さらに連結パイプを最短に縮めて連結ピンあるいは回転締結具で固定することにより、本体フレームとして全体的にコンパクトな背負子のフレーム形態とすることができる。 【0031】また、この背負子形態の状態から背もたれパイプを蝶番において所要角折曲し、支持パイプを連結ピンあるいは回転締結具で固定して背もたれパイプの折曲状態を固定することにより、本体フレームとして支脚パイプを椅子の脚とする椅子のフレーム形態とすることができる。 【0032】さらに、上記背負子形態の状態から左右の主パイプを伸長し、また延伸用副パイプを主パイプから引き出して突出長を長くすると共に、連結パイプを適宜伸長固定することにより、本体フレームとして支脚パイプをテーブル又はベッドの脚とするテーブルあるいはベッドのフレーム形態とすることができる。 【0033】従って、上記各フレーム形態のパイプ間に座面、背当て面、床面などを構成するシートを張設することにより、多目的に変形可能な野外用具を簡単に組立形成することができる。 【0034】また、連結パイプ及び支持パイプは、固定スリーブに連結された締結スリーブを回転することによってこれにスライド自在に挿通されたロッドを緊締するようにした回転締結具により、あるいは相互のパイプに小孔をあけてこれに連結ピンを通すことにより、伸び縮みの長さをスライド調整して固定できるので、多目的に変形可能な野外用具としてフレーム形態を拡張、収縮及び折曲など自由に調整変化させることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】397051737 【氏名又は名称】岩崎 弘佑
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤井 実
|
| 【公開番号】 |
特開平11−75936 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−257446 |
|