| 【発明の名称】 |
洗浄用シート |
| 【発明者】 |
【氏名】松尾 恵子
【氏名】梅本 勲
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】連続長繊維からなる不織布に、吸油粉体及び低級アルコールを含有してなる洗浄用シート。また、連続長繊維からなる不織布における連続長繊維とは、紡糸ノズルから連続的に押し出して繊維化したものである。この連続長繊維はセルロース系繊維であるのが好ましく、天然セルロースを主原料とする繊維が特に好ましい。また、この連続長繊維は、流下緊張紡糸法により紡糸された糸をシート化することにより得るのがより好まいい。またこの不織布の平均坪量は20〜120g/m2、特に30〜100g/m2、更には40〜80g/m2が使用感触が良好でふきとり性に優れる点で好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)連続長繊維からなる不織布に、(b)吸油粉体、及び(c)低級アルコールを含有してなることを特徴とする洗浄用シート。 【請求項2】 (a)連続長繊維からなる不織布が、セルロース系の連続長繊維からなる不織布である請求項1記載の洗浄用シート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、皮脂や肌等の汚れに対して特に高い洗浄力を有し、肌や毛髪を清浄に保ち、場所を選ぶことなく使用できる、安定性の良好な洗浄用シートに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、皮脂汚れを除去するためには、界面活性剤を主体とする固形又はペースト状又は液状の洗浄剤を用いたり、洗浄液をしみこませたシートで拭き取る方法が用いられている。 【0003】しかしながら、これらの界面活性剤を主体とする洗浄剤では、皮脂汚れを可溶化又は乳化して除去するために水で洗い流さなければならず、水場での使用に限定され、洗面台や洋服が汚れたり、すすぎきれない部位(髪の生え際、顎など)に活性剤が残る問題があった。また、シート状の洗浄剤は肌の汚れを除去する効果はあるが、皮脂汚れは完全に除去できず、肌にべたつきが残る等の問題があり、また通常の界面活性剤を主体とする洗浄剤に比べて洗浄力が劣るといった問題がある。また、従来のシートでは拭き取った際、シートが毛羽立ち、繊維が皮膚上に残留するといった問題が生じた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、肌の汚れだけでなく皮脂に対しても高い洗浄力を有し、かつ皮膚に対して低刺激であり、使用感に優れ、しかも肌を清潔に保ち、場所を選ぶことなく使用できる、安定性の良好な洗浄用シートを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、シートを構成する繊維として連続長繊維からなる不織布を用いてこれに吸油粉体及び低級アルコールを含ませることにより、皮脂を効果的に除去すると同時に皮膚に対して低刺激であり、使用感に優れ、しかも肌を清潔に保ち、肌を長時間清浄な状態に保つことができ、更に場所を選ぶことなく使用でき、安定性が良好なシートが得られることを見出し、本発明を完成した。 【0006】すなわち、本発明は、(a)連続長繊維からなる不織布に、(b)吸油粉体、及び(c)低級アルコールを含有してなることを特徴とする洗浄用シートを提供するものである。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明に用いられる(a)連続長繊維からなる不織布における連続長繊維とは、紡糸ノズルから連続的に押し出して繊維化したものである。この連続長繊維はセルロース系繊維であるのが好ましく、天然セルロースを主原料とする繊維が特に好ましい。また、この連続長繊維は、流下緊張紡糸法により紡糸された糸をシート化することにより得るのがより好ましい。このような不織布の市販品としては、キュプラ不織布、例えば「ベンリーゼ」(旭化成)を用いることができる。 【0008】またこの不織布の平均坪量は20〜120g/m2、特に30〜100g/m2、更には40〜80g/m2が使用感触が良好でふきとり性に優れる点で好ましい。この平均坪量は、常法により一定面積(1m2)あたりの重量を測定することにより、求めることができる。 【0009】本発明で用いられる(b)吸油粉体とは、無機又は有機の粉体であり、油性液体を吸収又は吸蔵することができる無機粉体及び多孔質ポリマー粉体をいう。無機粉体としては、例えばシリカ、アルミナ、タルク、カオリン、マイカ、雲母チタン、ゼオライト、グンジョウ、亜鉛華、酸化鉄等が挙げられる。多孔質ポリマー粉体としては、多孔質ナイロンパウダー〔オルガソール2002(エルフ(社製)等〕、多孔質ビニル系ポリマー〔例えば特開昭63−316715号公報記載のもの〕、ジメチルシリコーン架橋エラストマー〔トレフィルE−506C(東レ・ダウ・シリコーン社製)等〕、ポリメチルメタクリレート〔マイクロスフェアーM、マイクロスフェアーM−100、マイクロスフェアーM−300、マイクロスフェアーM−400(松本油脂社製)等〕、メタクリレート−アルキレンジメタクリレート共重合体〔ポリトラップ(ダウ・コーニング社製)等〕等が挙げられる。 【0010】これら吸油粉体としては、スクワランの吸油量1.0g/g以上、特に2g/g以上の吸油能を有する粉体が好ましい。スクワランの吸油量は、JIS K5101(1978年)に規定される顔料の吸油量測定法に準拠して測定すればよい。即ち、粉体1gをガラス板上に取り、スクワランを少量ずつ滴下しながらヘラを用いて練り込み、粉体が全体的にペースト状になったときを終点とし、粉体1gあたりの所要スクワラン量(ml)を吸油量とする。JIS法では油として煮あまに油を用いるが、本法では皮脂との類似性からスクワランを用いる。 【0011】(b)吸油粉体の平均粒径は、特に制限されないが、0.5〜50μmが好ましく、1〜20μmの球状粉体とすることが、感触の点から好ましい。 【0012】(b)吸油粉体の本発明シート中の含有量は、不織布(a)1重量部に対し皮脂除去効果及び使用感の点から0.0001〜1重量部、特に0.0002〜0.5重量部、更には0.0003〜0.3重量部が好ましい。 (c)低級アルコールとしては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられるが、安全性や匂いの点から、特にエチルアルコールが好ましい。 【0013】(c)低級アルコールの本発明シート中の含有量は、不織布(a)1重量部に対し、皮脂及び肌の汚れの洗浄力及び刺激性の点から、0.05〜3重量部、特に0.05〜2重量部、更には0.1〜2重量部が好ましい。 【0014】また、本発明シート中には水を含有しているのが皮膚に対する刺激性、肌感触の点から好ましく、水の含有量としては不織布(a)1重量部に対し0.5〜9.5重量部、特に0.6〜9.0重量部、更には0.7〜8.5重量部が好ましい。 【0015】更に、本発明シート中には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化ひまし油等の非イオン界面活性剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、グリコールエーテル、防腐剤、香料、色素、酸化防止剤、pH調整剤、電解質物質、キレート剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。 【0016】本発明シートは、例えば(a)連続長繊維からなる不織布に、吸油粉体を含有する含水低級アルコール分散液を含浸させることにより製造される。含浸手段としてはスプレー法、浸漬法等が挙げられる。 【0017】不織布(a)に低級アルコール分散液を含浸させるには、不織布を折りたたんでスプレー法により含浸すればよい。ここで低級アルコール分散液の含浸量は、洗浄力及び使用感触の点から、1〜10g/g(不織布)が好ましく、2〜5g/g(不織布)がより好ましい。 【0018】得られた本発明の洗浄用シートは、毛髪、皮膚、特に顔の洗浄用シートとして好適である。その使用方法は、顔等を常法に従いふきとり操作をすればよい。 【0019】 【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明する。 【0020】実施例1表1記載の組成となるように不織布に水分散液又は含水エタノール分散液をスプレーして含浸(3g/g(不織布))させた。得られた洗浄用シートについて下記方法により、洗浄力、使用感触、べたつき抑制効果、ふきとり性、毛羽立ちにくさ及びシートの強度を評価した。得られた結果を併せて表1に示す。表1中の成分の量は、不織布1重量部あたりの重量部を示す。 【0021】(1)洗浄力測定法前腕内側部にカーボンブラックを混合した人工皮脂(モデル汚れ)を一定量塗布し、色差測定(E1)後、洗浄用シートでモデル汚れを除去した後に再度色差を測定する(E2)。次式より洗浄率を算出する。 【0022】 【数1】洗浄率(%)=(1−E2/E1)×100【0023】色差計としては、ミノルタ色彩色差計CR−300(ミノルタカメラ(株)製)を使用した。 【0024】(2)使用感触、べたつき抑制効果、ふきとり性、毛羽立ちにくさ及びシートの強度の評価方法。 パネラー10名に各シートで顔の汚れをふきとってもらい、下記基準により評価した。 【0025】(3)評価基準■洗浄力:洗浄率(%)に基づき、以下の基準に従い評価。 ○:80%以上△:50%以上80%未満×:50%未満【0026】■使用感触:使用時の残留感及びべたつきのなさ、さっぱり感などについての官能評価により以下の基準に従い評価。 ○:良い(好き) △:ふつう×:悪い(きらい) 【0027】■べたつき抑制効果:ふきとり4時間経過後のべたつき状態について以下の基準に従い評価。 ○:べたつきのない状態△:少しべたつきがある状態×:脂浮き、べたつきがある状態【0028】■シートのふきとり性:ふきとった時の汚れのとれやすさ、ふきとっている時の肌の感じなどについて以下の基準に従い評価。 ○:良い△:ふつう×:悪い【0029】■シートの毛羽立ちにくさ:ふきとった後のシート表面の毛羽立ちについて以下の基準に従い評価。 ○:毛羽立たない△:少し毛羽立つ×:毛羽立つ【0030】■シートの強度:ふきとり時のシートのよれ、ゆがみ、やぶれなど強度について以下の基準に従い評価。 ○:強い△:やや弱い×:弱い【0031】 【表1】
【0032】表1から明らかなように連続長繊維からなる不織布に吸油粉体及びエタノールを含んでなる本発明シートは、皮脂除去効果に優れているだけでなく、使用感触も良好であり、かつシートの毛羽立ち等もなかった。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、肌の汚れだけでなく皮脂に対して高い洗浄力を有し、肌を清浄に保ち、場所を選ぶことなく、安定性の良好な洗浄用シートが得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299538 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−107522 |
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