| 【発明の名称】 |
繰り出し容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 好延
【氏名】朝日 功
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| 【要約】 |
【課題】繰り出し容器において、受皿体内からの化粧料の押し上げと、この化粧料の保持とを安全に達成し、収納した化粧料の最後までの安全な使用を安定して確実に得ることにある。
【解決手段】外筒体1と内筒体12との相対回転により化粧料Kを出し入れする繰り出し容器において、受皿体18に対して相対回転により昇降変位する押し上げ体25の上端に、受皿体18に化粧料保持筒19の底面を形成して上昇変位可能に組付く底板27を一体設し、外筒体1と内筒体12との相対回転操作とは異なる受皿体18に対する押し上げ体25の回転操作により、保持筒19内の化粧料Kを押し上げ、化粧料Kを最後まで良好な状態で安全に使用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 同軸心状に挿入組付けした外筒体(1) と内筒体(12)との相対回転により、前記内筒体(12)に挿入組付けされ、該内筒体(12)と一緒に回転する受皿体(18)を昇降変位させる棒状化粧料(K) の繰り出し容器において、前記受皿体(18)との相対回転により、該受皿体(18)に対して昇降変位する押し上げ体(25)の上端に、前記受皿体(18)の化粧料(K) を保持する円筒状の保持筒(19)の底面を形成して、該保持筒(19)内に上昇変位可能に位置する底板(27)を一体設して成る繰り出し容器。 【請求項2】 押し上げ体(25)を、上端に底板(27)を設け、受皿体(18)に昇降変位可能に螺合結合した内脚筒(26)と、該内脚筒(26)内に回転不能かつ昇降変位自在に結合し、内筒体(12)に回転自在かつ昇降変位不能に組付いた回転棒(30)と、外筒体(1) の下端部内に抜け出し不能かつ昇降変位可能に組付き、上昇限で前記外筒体(1) に回転不能に係止し、下方に突出した下降限で、前記外筒体(1)に回転自在となると共に、前記回転棒(30)に回転不能に係止する操作筒(36)と、から構成した請求項1記載の繰り出し容器。 【請求項3】 内周面に螺溝(4) を設け、下端に組付け筒片(5) を設けた円筒状の外筒体(1) と、上半分の収納筒部(15)を延出させた姿勢で、縦長のガイド孔(14)を設けた下半分のガイド筒部(13)を挿入して、前記外筒体(1) に回転自在かつ抜け出し不能に組付いた円筒状の内筒体(12)と、化粧料(K) を保持する保持筒(19)の下端から、外周面下端部に前記ガイド孔(14)を貫いて螺溝(4) に螺合する螺合ピン(23)を、また内周面に螺合条(24)をそれぞれ設けた外脚筒(22)を垂下設した受皿体(18)と、外周面に前記螺合条(24)と螺合する螺条(28)を設け、内周面の全高さ範囲にわたってキー溝(29)を設けて前記外脚筒(22)内に昇降変位可能に組付き、上端に前記保持筒(19)の底面を形成する底板(27)を設けた円筒状の内脚筒(26)に、前記外筒体(1) の組付け筒片(5) 内に位置する底筒片(31)の上面中央に膨出状に設けられ、前記内筒体(12)の下端に設けられた係止筒片(17)に回転自在かつ抜け出し不能に組付いた係止基部(33)に直線棒状の伝達棒部(34)を立設した回転棒(30)を、外周面に設けたキー条(35)を前記キー溝(29)に係合させて前記伝達棒部(34)を昇降変位自在に挿入して組付け、前記組付け筒片(5) 内に昇降変位可能にかつ抜け出し不能に組付き、上昇限で前記回転棒(30)に回転自在かつ前記外筒体(1) に回転不能に係止し、下方に突出した下降限で、前記外筒体(1)に回転自在かつ前記回転棒(30)に回転不能に係止する操作筒(36)を、前記底筒片(31)に外嵌組付けした押し上げ体(25)と、から構成した請求項1または2記載の繰り出し容器。 【請求項4】 組付け筒片(5) の内周面の上端部に仮止め突片(6) を、下部に抜け止め突片(7) を、さらに下端部に係止突片(8) をそれぞれ設けると共に、底筒片(31)の外周面下部に係止縦条(32)を設け、操作筒(36)を、円筒状本体部分の外周面上端部に、上昇限で前記仮止め突片(6) に軽く係止し、下降限で前記抜け止め突片(7) に強固に係止する係止周片(37)を設け、下端部に、上昇限で前記係止突片(8) に周方向から係止する係止片(38)を設け、また円筒状本体部分の内周面の上端部に、下降限で前記係止縦条(32)に周方向から係止する係止条(39)を設けて構成した請求項3記載の繰り出し容器。 【請求項5】 操作筒(36)を、円筒状本体部分の下端に、外周端面を外筒体(1) の外周面の延長上にほぼ位置させたリング平板状の外鍔片(40)を設けて構成した請求項3または4記載の繰り出し容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、外筒体と内筒体との相対回転操作により、内筒体内の受皿体を昇降変位させて口紅等の棒状化粧料を内筒体から出し入れする構成の繰り出し容器において、受皿体の保持筒内に残存位置している化粧料を押し出し消費できるようにした繰り出し容器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】外筒体と内筒体との相対回転により、内筒体内の受皿体を昇降変位させて口紅等の棒状化粧料を内筒体から出し入れする構成の繰り出し容器は、構造および取扱いが簡単で、携帯に便利であり、安価に製造できると云う優れた利点を有する反面、受皿体の保持筒内に位置した化粧料部分の利用が困難で、このためこの決して少量ではない保持筒内の残存化粧料を無駄に廃棄しなければならないこと、または利用するのがきわめて困難となることに、強い不満があった。 【0003】この不満を解消する従来技術として、実公昭60ー41847号公報に開示された、外筒体と内筒体との相対回転により、内筒体内の受皿体を昇降変位させて化粧料を内筒体から出し入れする構成の繰り出し容器において、上昇限に停止した受皿体内に下方から嵌入して、受皿体内の化粧料を上方に押し出す押し出し部材を、受皿体の下方に縦列配置した構成のものが知られている。 【0004】この従来技術は、受皿体と全く同じ構成で外筒体と内筒体との組合せ物に押し出し部材を組付け、受皿体および押し出し部材を昇降ガイドする内筒体のガイド孔の上端に、受皿体が上昇限に達した状態で、外筒体と内筒体の相対回転を可能とする横ガイド孔を連続形成し、受皿体の上昇限に達した状態での外筒体と内筒体の相対回転により、押し出し部材だけを上昇変位させて、受皿体内の化粧料を押し出し部材で上方に押し出し、これにより化粧料を無駄なく簡単に利用できるようにしたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来技術にあっては、受皿体を昇降させての通常の化粧料の繰り出し操作と、押し出し部材による受皿体内の化粧料の押し出し操作とが全く同じでかつ連続しているため、押し出し部材により化粧料を受皿体から不要に押し出すことが起り易く、このため化粧料の保持状態が早期に劣化すると云う問題があった。 【0006】また、受皿体内の化粧料を所望量押し出した状態から、化粧料を内筒体内に繰り入れると、押し出し部材が受皿体内から下方に離脱するので、押し出された分だけ受皿体に対する化粧料の組付きが弱化し、携帯時等の外部からの衝撃で、化粧料が受皿体から簡単に離脱すると云う問題があった。 【0007】さらに、化粧料を受皿体内から押し出した状態での使用に際しては、化粧料の受皿体に対する組付きを安定させるために、押し出し部材で化粧料を下方から支持する必要があるが、化粧料を受皿体内から押し出すことなく、この化粧料の下面に押し出し部材を接触させるには、微妙な力加減と操作とを必要とし、このため取扱いが面倒で安定性が欠けると云う問題があった。 【0008】そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、受皿体内からの化粧料の押し出しを安全に達成すると共に、受皿体から押し出した化粧料の安定した保持を確保することを技術的課題とし、もって化粧料の安全な繰り出し操作と、受皿体内から押し出された化粧料を安全に使用できるようにすることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、同軸心状に挿入組付けした外筒体と内筒体との相対回転により、内筒体に挿入組付けされ、この内筒体と一緒に回転する受皿体を昇降変位させる棒状化粧料の繰り出し容器であること、受皿体との相対回転により、この受皿体に対して昇降変位する押し上げ体の上端に、受皿体の化粧料を保持する円筒状の保持筒の底面を形成して、この保持筒内に上昇変位可能に位置する底板を一体設すること、にある。 【0010】繰り出し容器からの化粧料の出し入れは、従来周知のこの種の繰り出し容器と同じく、外筒体と内筒体を相対回転させることにより達成される。 【0011】繰り出し容器からの化粧料の出し入れとは別に、受皿体の保持筒内の化粧料を押し出すには、受皿体と押し上げ体とを相対回転させて、押し上げ体を受皿体に対して上昇変位させ、この押し上げ体の底板により、保持筒内の化粧料を押し上げて押し出す。 【0012】このように、化粧料の繰り出し容器からの出し入れ操作と、受皿体の保持筒内からの化粧料の押し出し操作とが全く別の操作となっているので、通常の出し入れ操作を行っている限り、化粧料を保持筒内から押し出すと云う、通常状態では発生してはならない状態となることがない。 【0013】受皿体の保持筒内の化粧料の押し上げ体による押し出しは、押し上げ体の受皿体だけに対する上昇変位により達成され、受皿体の昇降変位による化粧料の出し入れとは全く別の動作であり、化粧料の出し入れは、押し上げ体の昇降変位と関わりなく行われるものであるので、押し上げ体を、受皿体の保持筒内の化粧料を押し出した状態のままにして、押し上げ体の底板を受皿体の保持筒内の化粧料下面に当接させた状態としておくことにより、押し出されることによって保持筒に対する組付き力が弱化した化粧料を下方から支えることになり、化粧料の保持筒に対する組付き力の弱化を効果的に抑制する。 【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に、押し上げ体を、上端に底板を設け、受皿体に昇降変位可能に螺合結合した内脚筒と、この内脚筒内に回転不能かつ昇降変位自在に結合し、内筒体に回転自在かつ昇降変位不能に組付いた回転棒と、外筒体の下端部内に抜け出し不能かつ昇降変位可能に組付き、上昇限で外筒体に回転不能に係止し、下方に突出した下降限で、外筒体に回転自在となると共に、回転棒に回転不能に係止する操作筒と、から構成した、ことを加えたものである。 【0015】この請求項2記載の発明にあっては、受皿体は内筒体に回転不能に組付いているので、下降限に位置した操作筒を操作して回転棒を内筒体に対して回転させると、内脚筒が受皿体に対して螺合により回転しながら上昇し、受皿体の保持筒内の化粧料を押し出す。 【0016】この際、内脚筒と回転棒とが、回転不能かつ昇降自在に結合しているので、内脚筒の上昇変位に関わりなく、内脚筒と回転棒との結合関係には変化はなく、操作筒による回転棒の回転操作構成は適正に維持されたままとなる。 【0017】操作筒が上昇限に位置している状態では、操作筒は外筒体に対して回転不能となっているので、外筒体を持っての回転操作は不可能となり、このため受皿体の保持筒内の化粧料を押し出すことはできない。 【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に、外筒体を、内周面に螺溝を設け、下端に組付け筒片を設けた円筒状に構成すること、内筒体を、上半分の収納筒部を延出させた姿勢で、縦長のガイド孔を設けた下半分のガイド筒部を挿入して、外筒体に回転自在かつ抜け出し不能に組付いた円筒状に構成すること、受皿体を、化粧料を保持する保持筒の下端から、外周面下端部に内筒体のガイド孔を貫いて外筒体の螺溝に螺合する螺合ピンを、また内周面に螺合条をそれぞれ設けた外脚筒を垂下設して構成すること、押し上げ体を、外周面に受皿体の螺合条と螺合する螺条を設け、内周面の全高さ範囲にわたってキー溝を設けて受皿体の外脚筒内に昇降変位可能に組付き、上端に受皿体の保持筒の底面を形成する底板を設けた円筒状の内脚筒に、外筒体の組付け筒片内に位置する底筒片の上面中央に膨出状に設けられ、内筒体の下端に設けられた係止筒片に回転自在かつ抜け出し不能に組付いた係止基部に直線棒状の伝達棒部を立設した回転棒を、外周面に設けたキー条を内脚筒のキー溝に係合させて伝達棒部を昇降変位自在に挿入して組付け、外筒体の組付け筒片内に昇降変位可能にかつ抜け出し不能に組付き、上昇限で、回転棒に回転自在かつ外筒体に回転不能に係止し、下方に突出した下降限で、外筒体に回転自在かつ回転棒に回転不能に係止する操作筒を、底筒片に外嵌組付けして構成すること、を加えたものである。 【0019】この請求項3記載の発明にあっては、繰り出し容器を、化粧料を収納する上半部分と、出し入れ機能部分を位置させた下半部分とに区画し、押し上げ体を出し入れ機能部分と一緒に下半部分に設けたので、押し上げ体を設けたことが、化粧料の収納に悪影響を与える恐れは全くない。 【0020】押し上げ体の操作筒が上昇限に位置した状態では、押し上げ体の内脚筒および回転棒と外筒体との連結が全く断たれているので、外筒体と内筒体とを相対回転させる化粧料の出し入れ操作では、押し上げ体の内脚筒と回転棒は内筒体と一緒に回転することになり、このため受皿体の保持筒内の化粧料を押し出すことは不可能である。 【0021】押し上げ体の操作筒が下降限に位置した状態では、押し上げ体の操作筒が外筒体に対して回転自在となると共に、押し上げ体の回転棒に対した回転不能となるので、外筒体と押し上げ体の操作筒との相対回転により、押し上げ体を内筒体に対して回転させることが可能となり、このため受皿体の保持筒内の化粧料を押し出すことが可能となる。 【0022】しかしながら、押し上げ体の操作筒を下降限に位置させても、受皿体が上昇限に達していない状態では、受皿体の保持筒に保持されている化粧料を押し上げ体で押し出すのに要する力が、外筒体と内筒体との間の回転摺動抵抗力に比べて大きいので、押し上げ体の操作筒を回転操作しても、化粧料の保持筒内からの押し出しを行うことはできず、受皿体が昇降変位するだけとなる。 【0023】このため、押し上げ体により化粧料を保持筒内から押し出すには、受皿体を上昇限まで上昇させて、内筒体が外筒体に対して回転(受皿体を上昇させる方向への回転)できない状態としてから行うことになる。 【0024】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明に、外筒体の組付け筒片の内周面の上端部に仮止め突片を、下部に抜け止め突片を、さらに下端部に係止突片をそれぞれ設けると共に、押し上げ体の回転棒の底筒片の外周面下部に係止縦条を設け、押し上げ体の操作筒を、円筒状本体部分の外周面上端部に、上昇限で外筒体の仮止め突片に軽く係止し、下降限で抜け止め突片に強固に係止する係止周片を設け、下端部に、上昇限で係止突片に周方向から係止する係止片を設け、また円筒状本体部分の内周面の上端部に、下降限で回転棒の係止縦条に周方向から係止する係止条を設けて構成した、ことを加えたものである。 【0025】この請求項4記載の発明にあっては、操作筒を、組付け筒片に嵌入し、かつ底筒片に外嵌する円筒構造としたので、組付け筒片に対向する面と底筒片に対向する面とを内外に分別させることになり、これにより組付け筒片に対する係止機能部分と底筒片に対する係止機能部分との、相互干渉の生じる恐れのない状態での成形が容易であり、組付き構造そのものが、操作筒の昇降変位の安定したガイド機能を発揮するものとなる。 【0026】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明に、押し上げ体の操作筒を、円筒状本体部分の下端に、外周端面を外筒体の外周面の延長上にほぼ位置させたリング平板状の外鍔片を設けて構成した、ことを加えたものである。 【0027】この請求項5記載の発明にあっては、外筒体の下端に露出した操作筒の外鍔片を、指先で摘んで外筒体に対して昇降変位させて、外筒体と押し上げ体の回転棒とに対する操作筒の係合を切替え、化粧料に保持筒内からの押し出しは、指先で摘んで引き下げた外鍔片をそのまま回転させることにより達成する。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。本発明による繰り出し容器は、外筒体1と、内筒体12と、受皿体18と、押し上げ体25と、キャップ体45と、から構成されている。 【0029】外筒体1は、内周面に螺溝4を刻設した合成樹脂製の直線円筒形状をした螺筒3と、この螺筒3を不動に嵌入固定した直線円筒形状の外装筒2と、この外装筒2の螺筒3よりも上方に突出した上端開口部に、外周面中央部に周設した突周部を外装筒2の上端内周面に当接させて嵌入固定され、突周部よりも上の筒片部分をキャップ体45のための装着機能部分とした円筒片状の装着筒11と、から構成されている。 【0030】この外筒体1の螺筒3の下端部には、拡径した形態で組付け筒片5が形成されており、この組付け筒片5の内周面には、上端部に仮止め突片7が、下部に抜け止め突片7がそれぞれ突周設されており、さらに下端部に縦リブ状の多数の係止突片8が突設されている。 【0031】内筒体12は、略その全高さ範囲にわたって一対の縦長なガイド孔14を開設して螺筒3に内装される、螺筒3と略等しい高さの下半部であるガイド筒部13と、このガイド筒部13の上端に段部16を介して拡径連設された上半部である収納筒部15とから構成され、その全体が金属製の円筒形状となっていて、下端部に、螺筒3に対して回転自在かつ昇降変位不能に係止する係止筒片17が縮径されて設けられている。 【0032】外筒体1の螺筒3の外周面上端部と外装筒2との間に、上方に開放された構成で周設形成された凹部9には、軟質合成樹脂、ゴム等の軟質弾性体から成る弾性リング41が嵌入組付けされていて、この弾性リング41は、比較的肉厚な基部43の上部に肉薄な作用部42を形成し、この作用部42の内周面略中央には、一本の周突条または周方向に適宜分割された複数の突部が、また外周面上端には鍔部が周設してあり、この弾性リング41の弾力により、単純に嵌め込み組付けされた外装筒2と螺筒3との組付きのガタ付きの発生を防止している。 【0033】この弾性リング41は、その基部43の外周面には多数の縦溝から構成されるローレット44が刻設されていて、このローレット44に螺筒3の外周面に突設した複数の縦リブ10が係合して周方向から係止することにより、外筒体1に対して弾性リング41を回動変位不能に組付けている。 【0034】受皿体13は、ガイド孔14を貫いて螺溝4に螺合する螺合ピン23を外周面下端部に突設して、内筒体12のガイド筒部13に摺動可能に嵌入する円筒形状の外脚筒22の上端に、底段部21を介して拡径して保持筒19を連設して構成されている。 【0035】保持筒19の内周面には、化粧料Kの保持を強固で安定したものとする一対の保持縦条20が対向形成されており、外脚筒22の内周面上部には螺合条24が刻設されている。 【0036】押し上げ体23は、受皿体18の外脚筒22内に緩く嵌入し、外周面の上半部分(保持筒15の高さと略同じ高さ範囲部分)に、外脚筒18の螺合条24が螺合する螺条28を刻設し、上端に保持筒19の底面を形成して、保持筒19内に上昇変位可能に組付く底板27を設けた円筒状の内脚筒26と、この内脚筒26の内周面に縦溝状に刻設されたキー溝29に係合するキー条35を外周面に突条設して内脚筒26に昇降変位自在に嵌入する直線棒状の伝達棒部34の下端に、やや拡径した係止基部33を介して有頂円筒状に拡径した底筒片31を連設した回転棒30と、底筒片31に外嵌すると共に外筒体1の組付け筒片5に内挿する円筒状本体部分の下端に、外周端面を外装筒2の外周面の延長上に位置させたリング平板状の外鍔片40を連設した操作筒36と、から構成されている。 【0037】内脚筒26の底板27は、その上面が平坦となっていて、保持筒19内の化粧料Kに対して滑り易くなっている。 【0038】回転棒30の係止基部33は、螺筒3の下部に回転自在かつ抜け出し不能に係止した内筒体12の下端部の係止筒片17に、回転自在かつ抜け出し不能に係止し、また底筒片31の外周面の下部には、操作筒36との間に係止機能部を形成する複数の係止縦条32が設けられている。 【0039】操作筒36の円筒状本体部分の外周面には、上昇限で外筒体1の仮止め突片6に軽く係止すると共に、下降限で抜け止め突片7に抜け出し不能に係止する係止周片37が上端部に、また上昇限で外筒体1の係止突片8に周方向から係止する係止片38が下端部に設けられていて、外筒体1との係止機能部を構成し、他方円筒状本体部分の内周面の上端部には、下降限で係止縦条32と周方向から係止して、回転棒30との間の係止機能部を構成する係止条39が設けられている。 【0040】なお、係止周片37は、仮止め突片6および抜け止め突片7が嵌入係止する二重周条構造となっていて、上昇限または下降限に位置した操作筒36が、この位置から妄りに変位しないようにしている。 【0041】 【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。受皿体の保持筒内の化粧料の押し出しを、通常の化粧料の繰り出しとは全く別の操作で達成するようにしたので、保持筒内の化粧料を不要に押し出すことがなく、これにより化粧料の保持状態を早期に劣化させると云う不都合の発生を確実に防止することができ、繰り出し容器を安全に使用することができる。 【0042】受皿体の保持筒内の化粧料を押し上げた底板を、その位置に止めたままで、化粧料の通常の出し入れ操作を行うことができるので、この底板が押し上げた化粧料を下方から支持することになり、もって押し出されることにより受皿体の保持筒に対する組付きが弱化する化粧料の組付き弱化程度を大幅に抑制することができ、化粧料の安定した繰り出し使用を保持することができる。 【0043】請求項2記載の発明にあっては、化粧料の出し入れに全く影響を与えることなく、押し上げ体の内脚筒を受皿体と一体に昇降変位させることができるので、化粧料の円滑な出し入れ操作を得ることができると共に、この化粧料の出し入れ操作に関わりなく、内脚筒の底板による化粧料の確実な組付き劣化防止作用を得ることができ、また操作筒を下降限まで引き下げなければ、化粧料の押し出しが実行できないので、化粧料の押し出し処理の高い安全性を得ることができ、さらに下方に引き下げられて突出した操作筒を回転させて化粧料を押し出すので、化粧料の押し出し操作が簡単となる。 【0044】請求項3記載の発明にあっては、上半分の化粧料収納部分に影響を与えることなしに、下半分の繰り出し機能部分内に押し上げ体を組付けることができると共に、押し上げ体を受皿体内に同軸心状に組入れたので、新たな構造部分である押し上げ体の追加により、収納できる化粧料の量が少なくなると云う不都合を生じることなく、かつ径寸法を増大させることなく繰り出し容器を構成することができる。 【0045】また、受皿体が上昇限に達して、保持筒内の化粧料の押し出しが必要となる状態とならなければ、操作筒の回転操作による保持筒内の化粧料の押し出しを実行することができないので、保持筒内の化粧料の押し出し処理をきわめて高い安全性で実施することができる。 【0046】請求項4記載の発明にあっては、操作筒の外筒体との係止機能部と回転棒との係止機能部とを、完全に分離させることができるので、両係止機能部を相互干渉を生じることなく簡単に成形することができ、また操作筒を安定して昇降変位させることができるので、押し上げ体の安定して円滑な切替え操作を得ることができる。 【0047】請求項5記載の発明にあっては、操作筒の外鍔片が、外筒体の下端に露出して位置するので、指先による操作筒の取扱いが簡単で行い易いものとなり、これにより押し上げ体の切替え操作と保持筒内の化粧料の押し出し操作とを、簡単にかつ良好に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006909 【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 一豊
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| 【公開番号】 |
特開平11−276245 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−84204 |
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