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【発明の名称】 ヘアーセッター
【発明者】 【氏名】水口 高志

【氏名】青木 和久

【氏名】中川 成子

【氏名】遠山 望

【要約】 【課題】髪の根元以外や先端に温風のような風を当てることにより、乾燥状態がまばらになるのを低減させると共に全体的に髪の毛を乾燥させてボリュームアップさせることができるヘアーセッターを提供する。

【解決手段】送風機本体と、送風機本体のエア吐出口に設けられるものであって、筒状のコーム基台3の先端にコーム部4と風を吹き出す開口部7とを設けたアタッチメント2を備えたヘアーセッターである。これにおいて、アタッチメント2のコーム部4に1列以上で配置されるコーム5群の頭部当接側に第1の開口部7aを、非頭部当接側に第2の開口部7bを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送風機本体と、送風機本体のエア吐出口に設けられるものであって、筒状のコーム基台の先端にコーム部と風を吹き出す開口部とを設けたアタッチメントを備えたヘアーセッターにおいて、アタッチメントのコーム部に1列以上で配置されるコーム群の頭部当接側に第1の開口部を、非頭部当接側に第2の開口部を設けて成ることを特徴とするヘアーセッター。
【請求項2】 第2の開口部は第1の開口部より開口面積が小さいことを特徴とする請求項1記載のヘアーセッター。
【請求項3】 コーム群のうち、少なくとも非頭部当接側である外側に位置する1本以上のコームに非頭部当接側で補助送風口を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘアーセッター。
【請求項4】 コーム群のうち、少なくとも頭部当接側である内側に位置する1本以上のコームに非頭部当接側で補助送風口を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘアーセッター。
【請求項5】 アタッチメントの風洞内に、第2の開口部から吹き出す風をコーム群より離れる側である斜め方向に吹き出すための風向き変更部を設けたことを特徴とする請求項1記載のヘアーセッター。
【請求項6】 アタッチメントの風洞内に第1の開口部または第2の開口部から吹き出される風を整流させるための整流片を設けたことを特徴とする請求項1記載のヘアーセッター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪立ち上げ用のコームで髪の毛を立ち上げると共に送風しながらヘアーセットを行うようにしたヘアーセッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、髪の毛のボリュームアップ用のヘアーセッターとしては、図11に示すようなものがある。温風や冷風を送風する送風機本体1と、送風機本体1のエアー吐出口に装着したアタッチメント2とで主体が構成されている。アタッチメント2は筒状のコーム基台3の先端にコーム部4を設けてあり、このコーム部4には高さの高いコーム5群を設けてある。またこの高さの高いコーム5内には空洞を設けてあり、コーム5に風を吹き出す開口6を設けてある。そしてこのヘアーセッターにて髪の毛のボリュームアップをするにあたっては、コーム5群で髪の毛を立ち上げるように梳きながら開口6から温風のような風を吹き出すことで、髪の毛を立ち上げるセットアップを行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のヘアーセッターでは、ヘアーセッターを人体の頭に沿わせて使用し、コーム5が髪の毛を捕らえた場合、温風のような風が髪の根元しか行かず、例えば髪の毛が濡れている場合、根元だけが乾いて、髪の根元以外の先端が湿ったままになってしまい、乾燥状態が非常にまばらになる上、折角ボリュームアップさせてもその重みで髪がペタンとなってしまうという問題がある。
【0004】本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、ボリュームアップ用のヘアーセッターにおいて、髪の根元以外や先端に温風のような風を当てることにより、乾燥状態がまばらになるのを低減させると共に全体的に髪の毛を乾燥させてボリュームアップさせることができるヘアーセッターを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の請求項1のヘアーセッターは、送風機本体1と、送風機本体1のエア吐出口に設けられるものであって、筒状のコーム基台3の先端にコーム部4と風を吹き出す開口部7とを設けたアタッチメント2を備えたものにおいて、アタッチメント2のコーム部4に1列以上で配置されるコーム5群の頭部当接側に第1の開口部7aを、非頭部当接側に第2の開口部7bを設けて成ることを特徴とする。コーム5群で髪の毛をかき分け髪を軽く掬っているとき、頭部当接側に設けた第1の開口部7aで髪の根元に温風のような風を送ることができるが、非頭部当接側に設けた第2の開口部7bで髪の根元以外にも温風のような風を当てることができ、乾燥状態がまばらになるのを低減させることができると共に、全体的に髪の毛を乾燥させてボリュームアップさせることができる。また人体の頭部のサイド等に使用した場合は、アタッチメント2全体を髪の毛が覆う形となり、アタッチメント2全体を覆った髪を浮かせることができ、さらにボリュームアップ力を上げることができる。
【0006】また本発明の請求項2のヘアーセッターは、請求項1において、第2の開口部7bは第1の開口部7aより開口面積が小さいことを特徴とする。コーム部4から出される風の流量が一定だと考えると、非頭部当接側に設けられた第2の開口部7bの開口面積を、頭部当接側に設けられた第1の開口部7aの開口面積よりも小さくすることにより、第2の開口部7bから出る風の平均流速が早くなる。第2の開口部7bから出る風の平均流速を上げることにより、頭部のサイド等に使用した場合、アタッチメント2全体を覆った髪を浮かせることができる。
【0007】また本発明の請求項3のヘアーセッターは、請求項1または請求項2において、コーム5群のうち、少なくとも非頭部当接側である外側に位置する1本以上のコーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けたことを特徴とする。コーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けたことにより、髪の毛が第1や第2の開口部7a,7bを塞ぎぎみになっても、第1や第2の開口部7a,7bより遠いところの髪に温風のような風を当ててやることができ、更に非頭部当接側に補助送風口8があることにより、髪のボリュームアップの方向に風を送ることができる。
【0008】また本発明の請求項4のヘアーセッターは、請求項1または請求項2において、コーム5群のうち、少なくとも頭部当接側である内側に位置する1本以上のコーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けたことを特徴とする。コーム5群のうち、少なくとも内側に位置する1本以上のコーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けたことにより、髪の毛が第1や第2の開口部7a,7bを塞ぎ気味になっても、第1や第2の開口部7a,7bより遠いところの髪に温風のような風を当ててやることができ、第1や第2の開口部7a,7bより遠いところの髪の内部までボリュームアップの方向に風を送ることができる。
【0009】また本発明の請求項5のヘアーセッターは、請求項1において、アタッチメント2の風洞9内に、第2の開口部7bから吹き出す風をコーム5群より離れる側である斜め方向に吹き出すための風向き変更部10を設けたことを特徴とする。風向き変更部10を設けることにより、第2の開口部7bからは更に斜め方向に風を吐出させることができ、頭部のサイドに使用した場合、アタッチメント2全体を覆った髪を、コーム5のラジアル方向に浮かせるのに効果的である。
【0010】また本発明の請求項6のヘアーセッターは、請求項1において、アタッチメント2の風洞9内に第1の開口部7aまたは第2の開口部7bから吹き出される風を整流させるための整流片11を設けたことを特徴とする。整流片11を設けることにより、送風機本体1のエア吐出口から吐出された温風のような風がアタッチメント2内の風洞9を開口部7a,7bに向かって流れるときに整流され、第1や第2の開口部7a,7bから整流された風を吹き出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図11に示す送風機本体1のエアー吐出口に接続して取り付けるアタッチメント2は図1乃至図3に示すように構成されている。アタッチメント2は筒状のコーム基台3の先端部にコーム部4を設けると共にコーム部4に開口部7を設けて形成されている。コーム基台3は基端部の軸方向と先端部の軸方向とが同方向になるようにしてあっても、異方向となるようにして彎曲させてあってもよい。コーム基台3の先端にコーム部4の基板4aを取り付ける場合、基板4aのフック固定リブ13とコーム基台3のフック14とを係止し、ネジ15を螺合している。アタッチメント2内の風洞9内であるコーム基台3の内面には複数の整流片11を設けてあり、適宜の整流片11の上端に上記フック14を設けてある。コーム部4の一端側に高さの高いコーム5を配列してコーム5群を形成してある。本例の場合、高さの高いコーム5を1列に整列させて配置してある。コーム部4の他端側には高さの低いコーム16を配列してコーム16群を形成してある。本例の場合、高さの低いコーム16群が複数列に設けてあり、また高さの低いコーム16群が高さの高いコーム5群より密になるように設けてある。本例の場合、コーム16群が台部17に一体に設けてあり、台部17が基板4aの切り欠き部18に台部17のフック19を係止することでコーム部4の基板4aに固定してある。またコーム部4の高さの低いコーム16群を設ける側は頭部当接側となっており、その反対側が非頭部当接側となっているが、コーム部4の基板4aに設けられる送風用の開口部7はコーム5の頭部当接側に位置する第1の開口部7aとコーム5の非頭部当接側に位置する第2の開口部7bとで構成されている。そしてヘアーセッターの本体である送風機本体1から開口部7a,7bに温風のような風が送られるようになっている。またコーム部4の高さの高いコーム5の内部は空洞20を有しており、ヘアーセッターの本体である送風機本体1から空洞20内に温風のような風が送られるようになっている。高さの高いコーム5の側面部の非頭部当接側である外側には外側に向けて補助送風口8を設けてあり、空洞20内と連通させてある。また高さの高いコーム5の側面部の頭部当接側である内側には内側に向けて第2の補助送風口21を設けてあり、空洞20内と連通させてある。また図5、図6に示す他の例では、コーム部4にコーム5群を多列に設けてある。この場合も、多列で配置されたコーム5群の頭部当接側に第1の開口部7aを非頭部当接側に第2の開口部7bを有している。また各コーム5の非頭部当接側である外側に補助送風口8を設けてある。
【0012】しかしてヘアーセッターにてセットする場合、頭部当接側を人体の頭部に当接して頭部に沿ってスライドさせるが、コーム5群で髪の毛をかき分け髪を軽く掬っているとき、頭部当接側に設けた第1の開口部7aで髪の根元に温風のような風を送ることができが、非頭部当接側に設けた第2の開口部7bで髪の根元以外にも温風のような風を当てることができ、乾燥状態がまばらになるのを低減させることができると共に、全体的に髪の毛を乾燥させてボリュームアップさせることができる。また人体の頭部22のサイド等に使用した場合は、アタッチメント2全体を髪の毛23が覆う形となり、アタッチメント2全体を覆った髪23を浮かせることができ、さらにボリュームアップ力を上げることができる。また図1乃至図3に示す例のものでは高さの低いコーム16群も設けてあるため、高さの高いいコーム5群にて髪の毛をかき分けると共に軽く掬い上げ、高さの低いコーム16群で髪の毛にテンションを加えて根元から立たせてやり、その中間部に開口部7aから温風のような風を出すことによって髪の毛の根元に温風のような風を与えてやり、毛髪乾燥と共に髪の毛をふんわりとボリュームアップするようになる。
【0013】また上記のように温風のような風を吹き出すために第1の開口部7aと第2の開口部7bとを設けてあるが、第2の開口部7bは第1の開口部7aより開口面積が小さくなっている。コーム部4から出される風の流量が一定だと考えると、非頭部当接側に設けられた第2の開口部7bの開口面積を、頭部当接側に設けられた第1の開口部7aの開口面積よりも小さくすることにより、第2の開口部7bから出る風の平均流速が早くなる。第2の開口部7bから出る風の平均流速を上げることにより、頭部のサイド等に使用した場合、アタッチメント2全体を覆った髪を浮かせることができる。
【0014】また少なくとも非頭部当接側である外側に位置する1本以上のコーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けてある。コーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けると、髪の毛が第1や第2の開口部7a,7bを塞ぎぎみになっても、第1や第2の開口部7a,7bより遠いところの髪に温風を当ててやることができ、更に非頭部当接側に補助送風口8があることにより、髪のボリュームアップの方向に風を送ることができる。また図1乃至図3の例ではコーム5の頭部当接側である内側にも第2の補助送風口21を設けてあり、第2の補助送風口21から送風することで第1の開口部7aが塞がれ気味になっても、髪の根元に温風のような風を当てることができる。
【0015】また図5、図6の例では多列のコーム5群のうち、少なくとも頭部当接側である内側に位置する1本以上のコーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けてある。本例の場合、各コームに夫々補助送風口8を設けてある。コーム5群のうち、少なくとも内側に位置する1本以上のコーム5に非頭部当接側で補助送風口8を設けると、髪の毛が第1や第2の開口部7a,7bを塞ぎ気味になっても、第1や第2の開口部7a,7bより遠いところの髪に温風を当ててやることができ、第1や第2の開口部7a,7bより遠いところの髪の内部までボリュームアップの方向に風を送ることができる。
【0016】またアタッチメント2の風洞9内に、第2の開口部7bから吹き出す風をコーム5群より離れる側である斜め方向に吹き出すための風向き変更部10を設けある。この風向き変更部10の一例として三角型の風向き変更リブ10aがあり、図4、図8に示すように基台4aの裏面で隣合う空洞20間に位置するように設けてある。このように風向き変更部10としての風向き変更リブ10aを設けることにより、図8の矢印a方向に流れてきた風が風向き変更リブ10aで風向きが変更され、第2の開口部7bから図8の矢印bのように斜め方向に風を吹き出させることができ、頭部のサイドに使用した場合、アタッチメント2全体を覆った髪を、コーム5のラジアル方向に浮かせるのに効果的である。また図9は風向き変更部10の他例であり、風向き変更リブ10bをコーム基台3内に設けてあり、第2の開口部7bから斜めに風を吹き出すようにしてある。
【0017】またアタッチメント2の風洞9内には第1の開口部7aまたは第2の開口部7bから吹き出される風を整流させるための整流片11を設けてある。つまり、図2に示すようにコーム基台3の内面に複数本の整流片11を設けてあり、第2の開口部7b側の整流片11の上端にはコーム部4を固定するためのフック14を設けてある。上記のようにアタッチメント2の風洞9内に整流片11を設けることにより、送風機本体1のエア吐出口から吐出された温風のような風がアタッチメント2内の風洞9を開口部7a,7bに向かって流れるとき図10の矢印のように流れて整流され、第1や第2の開口部7a,7bから整流された風を吹き出すことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、叙述の如くアタッチメントのコーム部に1列以上で配置されるコーム群の頭部当接側に第1の開口部を、非頭部当接側に第2の開口部を設けているので、コーム群で髪の毛をかき分け髪を軽く掬っているとき、頭部当接側に設けた第1の開口部で髪の根元に温風のような風を送ることができるが、非頭部当接側に設けた第2の開口部で髪の根元以外にも温風のような風を当てることができ、乾燥状態がまばらになるのを低減させることができると共に、全体的に髪の毛を乾燥させてボリュームアップさせることができるものであり、また人体の頭部のサイド等に使用した場合は、アタッチメント全体を髪の毛が覆う形となり、アタッチメント全体を覆った髪を浮かせることができ、さらにボリュームアップ力を上げることができるものである。
【0019】また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、第2の開口部は第1の開口部より開口面積が小さいので、第2の開口部から出る風の平均流速を上げることにより、頭部のサイド等に使用した場合、アタッチメント全体を覆った髪を浮かせることができるものである。また本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、コーム群のうち、少なくとも非頭部当接側である外側に位置する1本以上のコームに非頭部当接側で補助送風口を設けたので、髪の毛が第1や第2の開口部を塞ぎぎみになっても、第1や第2の開口部より遠いところの髪に温風のような風を当ててやることができ、更に非頭部当接側に補助送風口があることにより、髪のボリュームアップの方向に風を送ることができるものである。
【0020】また本発明の請求項4の発明は、請求項1または請求項2において、コーム群のうち、少なくとも頭部当接側である内側に位置する1本以上のコームに非頭部当接側で補助送風口を設けたので、髪の毛が第1や第2の開口部を塞ぎ気味になっても、第1や第2の開口部より遠いところの髪に温風のような風を当ててやることができ、第1や第2の開口部より遠いところの髪の内部までボリュームアップの方向に風を送ることができるものである。
【0021】また本発明の請求項5の発明は、請求項1において、アタッチメントの風洞内に、第2の開口部から吹き出す風をコーム群より離れる側である斜め方向に吹き出すための風向き変更部を設けたので、第2の開口部からは更に斜め方向に風を吐出させることができ、頭部のサイドに使用した場合、アタッチメント全体を覆った髪を、コームのラジアル方向に浮かせるのに効果的なものである。
【0022】また本発明の請求項6の発明は、請求項1において、アタッチメントの風洞内に第1の開口部または第2の開口部から吹き出される風を整流させるための整流片を設けたので、送風機本体のエア吐出口から吐出された温風のような風がアタッチメント内の風洞を開口部に向かって流れるときに整流され、第1や第2の開口部から整流された風を吹き出すことができるものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開平11−196923
【公開日】 平成11年(1999)7月27日
【出願番号】 特願平10−6174